2014年11月12日(水)18時から、原子力規制庁庁舎にて田中俊一規制委員会委員長定例記者会見が行われた。鹿児島県民らによる川内原発設置変更許可の取り消しを求める異議申し立てについて、委員長は「そういうことは起きると考えていた」と感想を述べた。
2014年11月12日(水)18時から、原子力規制庁庁舎にて田中俊一規制委員会委員長定例記者会見が行われた。鹿児島県民らによる川内原発設置変更許可の取り消しを求める異議申し立てについて、委員長は「そういうことは起きると考えていた」と感想を述べた。
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建設中の大間原発に対する適合性審査の申請について、Jパワー(電源開発)が11月13日に大間市など地元に説明することから、これに関連した質問が続いた。
大間原発は他の発電炉と異なる、フルMOX燃料となる。田中委員長は「フルMOXは世界でも実例がないので、そこは相当慎重に評価することになると思う」と答えた。
一方、土地買収に応じなかった一般民家が敷地の真ん中に近い所に残っていることについては、「詳しいことはよく分からないので、状況を見て判断することになると思う」と答えた。
鹿児島県の伊藤祐一郎知事が、川内原子力発電所の再稼働に「同意」を表明した記者会見で、規制委員会の審査で最も厳しいケースにおける放射能の最大放出量は5.6TBqと解析したことから、避難に対して楽観的な見方を示したことに対する委員長の考えを記者が質問した。
委員長は、審査では最大100TBqを超えてはいけない基準として制定、それ以下であれば望ましく、知事は現実的なこととして発言したのだろうと答えた。
鹿児島県民らから、川内原子力発電所の設置変更許可の取り消しを求める異議申し立てが出ていることについて、委員長の感想を記者が質問した。
委員長は「こういう状況だから、いろいろそういうことは起きるだろうとは考えていましたけれども」と、想定内だという認識を示した。
■jaikoman氏によるツイート