「戦争をさせない1000人委員会」と「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」の2団体の共催で、安倍晋三内閣による集団的自衛権行使容認の閣議決定などに抗議をする国会包囲行動が11月11日に開催され、7000人(主催者発表)の市民が参加した。
(IWJ・薊一郎)
「戦争をさせない1000人委員会」と「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」の2団体の共催で、安倍晋三内閣による集団的自衛権行使容認の閣議決定などに抗議をする国会包囲行動が11月11日に開催され、7000人(主催者発表)の市民が参加した。
記事目次
■ハイライト
「許すな!憲法改悪・市民連絡会事務局」の高田健さんは、「解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会」を代表して、「7月1日の安倍内閣による集団的自衛権行使容認の閣議決定に対し、心からの怒りを表明したい」と開会の挨拶を行った。
社民党の吉田忠智党首は、安倍首相が衆議院解散総選挙の方針を指示したと伝えられていることに関して、「社民党も来週解散の可能性が強いと分析している」との見方を示した上で、「皆さん、受けて立とうじゃありませんか。衆議院選挙を全力で闘い抜く」と述べ、選挙で安倍政権打倒を目指すと力強く宣言した。
日本共産党の志位和夫委員長は、沖縄県知事選挙に言及し、「沖縄から安倍政権による戦争をする国づくりに大きな批判が上がっている。オール沖縄で闘いが盛り上がっている」発言。安倍政権の政策が沖縄県知事選挙の大きな争点となっているとの見方を示し、「何としてでも沖縄知事選で勝利し、安倍政権打倒につなげたい」と述べた。
11月5日の参議院予算委員会では、「安倍晋三 相続税3億円脱税疑惑」という2007年の「週刊現代」の記事をもとに、社民党吉田党首が脱税の疑惑を質問。これに対し安倍首相は、「重大な名誉毀損だ。議員として恥ずかしくないのか」と激しく抗議した。
戦争をさせない1000人委員会の呼びかけ人で評論家の佐高信氏は、「この間、安倍晋三という人が国会で激昂したと言われる」と述べ、安倍首相のこの発言を取り上げた。
第2次安倍内閣では、閣僚の疑惑が取りざたされているが、佐高氏は「安倍本体が一番汚れている」と述べ、安倍首相の「脱税疑惑」を引き続き追究していくよう強く求めた。
11月11日の北海道議会決算特別委員会では、自民党の小野寺秀議員が、「アイヌが先住民族かどうかは非常に疑念がある。グレーのまま政策が進んでいることに危機感を持っている」 などと発言したことが報じられた。
同じく1000人委員会の呼びかけ人で精神科医の香山リカ氏は、この小野寺議員の発言を例として、「日本各地で人権を踏みにじる発言が続いている。集団的自衛権行使容認は1つの象徴だ。日本が崩壊するきっかけとなるのでは」と強く憂慮した。
作家の落合恵子氏は、「あっちを燃え尽きさせましょう。約束します。私たちはいつまでも燃え続けます」と述べ、日本を戦争する国にしようとする安倍政権に勝利するまで戦うことを力強く誓った。
韓国から参加したヤン・ミガン氏は、「日本では福島原発事故の前後のように、韓国ではセウォル号事故の前と後が大きな分岐点となっている」と語る。
「私たちは、これからどのような変化を作っていくかが問われている。
韓国では事故の真実を明らかにするために、文化人を含めて様々な職業の多くの市民が闘っている。
日韓で平和な社会で暮らせるよう、共に歩みたい」
ヤン氏はこのように述べ、日韓の市民が連帯を深めて共に闘うことを訴えた。
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