沖縄県・普天間飛行場に配備されている米海兵隊の輸送機、MV-22オスプレイが7月15日、人員輸送のため厚木基地を経由し、キャンプ富士へ飛行した。普天間に配備されてから約2年経つが、オスプレイが関東を飛行するのはこれが初めて。厚木基地周辺では、オスプレイ訓練の常態化を懸念する地元の市民らが抗議行動に訴えた。
(IWJ・原佑介)
特集 空飛ぶ欠陥機オスプレイ|特集 日米地位協定
沖縄県・普天間飛行場に配備されている米海兵隊の輸送機、MV-22オスプレイが7月15日、人員輸送のため厚木基地を経由し、キャンプ富士へ飛行した。普天間に配備されてから約2年経つが、オスプレイが関東を飛行するのはこれが初めて。厚木基地周辺では、オスプレイ訓練の常態化を懸念する地元の市民らが抗議行動に訴えた。
■ハイライト
厚木基地近くの公園には、オスプレイの飛来に抗議するため、さまざまな団体に所属する市民ら約40人が集まっていた。
公園から約400、500メートルのところに住んでいるという「厚木基地爆音防止期成同盟(厚木爆同)」の男性は、「日頃から爆音がすごい。家の二階の窓からパイロットの顔まで見える。いくら防音工事しても腹に響くほど。子どもが引きつけを起こす。子どもたちは家が嫌だってことで、みんな横浜の方に独立して出ていった」とインタビューに答えた。
さらにオスプレイの飛来について、「こうやって反対運動しても、オスプレイはくる。我々はちっとも歓迎していないのに。政府のお偉いさんは、なにを考えているんだかな」とこぼした。
同じく爆同に所属する別の男性は、「集団的自衛権が閣議決定した途端、一気に動き出している。地元の思いは完璧に無視だ」と吐き捨てた。
厚木基地からわずか1キロ地点に住んでいるという抗議行動参加者の女性は、「旦那は爆音で耳が悪くなって、その代わりにきた」と話し、「ただでさえうるさいのに、オスプレイがくることでさらにうるさくなる。機体の欠陥も怖い。今日の一度だけならいいが、一度くると常態化するのではないかと思う」と不安を口にした。
公園で開かれた抗議集会では、「厚木基地第4次爆音訴訟」の原告団長・藤田栄治氏がスピーチした。
「厚木基地は240万の人が住む人口密集地で、連日の訓練自体が異常。どれだけ住民が被害を受けているかわからない。そこに上乗せするようにオスプレイが入ってくる。絶対許せない」
さらに、「防衛局はオスプレイが来る、という通告だけして、何の検証もしなかった。このことに大きな怒りを感じている。少なくとも、何のために入ってくるのか、という話があってもいい。普天間からは、キャンプ富士のほうが近く、何もここに来る必要はない」と指摘した。南関東防衛局は、キャンプ富士に向かう前に、なぜ、わざわざ厚木基地を経由したのか、その理由を明かしていない。
続けて、「なぜオスプレイがくるかもわからない構造に我々は置かれている。一度許せば際限なく続く、歯止めがかからなくなることが怖い。オスプレイは上を飛んでくるから阻止はできないが、『来るな』と叫び続けなければいけない」と呼びかけた。
正午頃に普天間飛行場を出発したオスプレイは、午後3時半頃、厚木基地上空にヘリモードで飛来。市民らの頭越しに厚木基地へと着陸した。
公園に集まった市民らは、上空を横切るオスプレイに対して拳を突き上げ、「オスプレイはただちに帰れ」「厚木基地への飛来を許さないぞ」とシュプレヒコールを上げた。
座間に住んでいるという女性は、目の前をオスプレイが横切るのを目の当たりにし、「許せない。厚木はいろんな墜落事故も経験しているのに。オスプレイの飛来は本当に許したくなかった。これでなし崩しにされてしまうのではないか」と危機感をあらわした。
さらに、「米国だって飛ばせない地域があるオスプレイが、なんでこんなに密集している場所で飛ばせるのか」と疑問を呈した。
(…会員ページにつづく)
アジアでオスプレイが必要なのは、フィリピンのミンダナオ島くらい。それも不必要になってきました。
なぜか:自民党と公明党に票を入れたから
理由を明かすと日米地位協定のおかしさが表に出てしまうので、言えないのだろう。この国が独立国だって?
恐らく、クーデター、あるいは大災害後の、日本占領の準備だと私は思っている。
全国すべての空を飛んでくれ。それでも沖縄のことはわかるまいが。
*米国に言われるとおりにやっているだけ、自分たちも説明出来ないんでしょ。