東京都知事選に立候補している細川護熙候補が、1月29日、吉祥寺駅北口前で街頭演説を行った。この日は、「応援団長」の小泉純一郎元総理の他、作家で尼僧の瀬戸内寂聴氏が応援に駆けつけた。
瀬戸内寂聴氏は、ルポライターの鎌田慧氏やピースボート共同代表の吉岡達也氏らとともに、「脱原発都知事を実現する会」のメンバーに名を連ねている。同会は、細川候補と宇都宮健児候補による一本化を呼びかけてきたが、両候補が応じなかったためにこれを断念。1月21日に会見を開き、細川候補への支持を表明していた。
この日、マイクを握った瀬戸内寂聴氏は、細川護熙候補と小泉純一郎氏について、「お二人とも、本当に情熱がある」と絶賛。吉祥寺駅前を埋め尽くした聴衆に「必ず細川さんに入れてください!」と呼びかけ、細川候補への支持を訴えた。
お二方とも原発にだけでなく今の政治の流れに危機感を持っているようにも聞こえました。8分27秒のところで、細川さんが「最近おかしなことがまかり通っている」例として「憲法…秘密…安全保障…」を挙げていました。「細かいところでは小泉さんと少し違うところがあるかもしれないけれど…」とも言ってましたが。
これの29分たったところからが小泉さんの演説です。 32分27秒のところが一番おもしろい。「総理のとき原発を推進してたのに無責任ではないかと言われるが、過ちを改めること はばかるなかれ』と論語に書いてあるじゃないですか。」
これが私が聞きたかったことです。 そしてこれが、小泉さん個人の口からだけでなく、原発を導入した責任のある自民党という組織全体から聞こえたのであったらどんなにすばらしいことか。 そこから始めて、戦後ずっと自民党の綱領であり続けたところの「日本国憲法の改正」、「天皇明文元首化」、「再軍備」、「集団的自衛権の是認」をこれを機会にキッパリやめ、 戦中&戦後の誤った政策の原因をドンドン追及してくれたら! そしたら日本は風通しのよいすばらしい国になれる! 美しい日本を自民党から取り返せる! と夢のようなことを考えながら、演説を聞いていました。 でも、これを夢で終わらせたら、日本は自民党もろとも沈没ということになりませんか?
最近になって、焼津の第五福竜丸のビキニ被災者たち が 実は原発導入の人柱にされていたということを知ってほんとうにギョッとしました。「見舞金で我慢する」、「核実験に反対しない」、「代わりに原発技術供与」ということで当時の自民党政府がアメリカから セビッテ 得た技術だったのだというのです。(大石又七『ビキニ事件の真実』みすず書房 )
私は今まで反対に、アメリカが日本に原爆投下を忘れさせるために、また、ついでにこの儲かるプラントを売り込むために、原発を日本に導入させたのかと思ってたので、 「目から鱗」でした。
ギョッとしたのはそれだけではありません。 27日の東京新聞にこの記事が掲載されているのを見て腰が抜けそうでした。
■ 研究用プルトニウム300キロ 米、日本に返還要求 東京新聞 2014年1月27日 朝刊http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014012702000135.html
核物質や原子力施設を防護・保全する「核セキュリティー」を重視するオバマ米政権が日本政府に対し、冷戦時代に米国などが研究用として日本に提供した核物質プルトニウムの返還を求めていることが分かった。複数の日米両政府関係者が明らかにした。
このプルトニウムは茨城県東海村の高速炉臨界実験装置(FCA)で使う核燃料用の約三百キロ。高濃度で軍事利用に適した「兵器級プルトニウム」が大半を占め、単純計算で核兵器四十~五十発分に相当する。
日本側ではこれまで「高速炉の研究に必要」と返還に反対する声も強かったが、米国の度重なる要求に折れて昨年から日米間で返還の可能性を探る協議が本格化している。米側は三月にオランダで開かれる「第三回核安全保障サミット」を機に返還合意をまとめたい考えだ。■
「高濃度で軍事利用に適した兵器級プルトニウム」で いったい日本政府は何を研究しよう と していた or している のか?! そして、米国が 今になって その返還を求めているのは何故なのか?! 何故イマなのか?!
自民党の政治家たちの脳の機能は、普通の人間のものではなくなってるように思えます。 戦前からずっとマイナス成長を続けていたのがついに安倍総理において極限に達したかのような・・・「細川&小泉」が都知事撰で勝利して、それがショックで自民党員の脳が普通になるようにと祈るばかりです。