┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに～IWJの生き残りをかけて、代表・岩上安身は報酬を100%カット！ IWJは3.11直後から、正確な生の情報を届けてきました！ アーカイブは第1級の貴重な歴史的資料！ どうか皆さまのご支援でIWJを支えてください！
┠■【中継番組表】
┠■＜本日のタイムリー再配信＞3.11から5日目、福島第一原発の水素爆発が続いた直後に外国特派員協会で原子力資料情報室が記者会見！ 情報がなく、状況もわからない中、「東京から出た方がいいのか？」との質問に、放射線に詳しい医学博士の崎山比早子氏が「日本を離れた方がいいかもしれない。私もできれば逃げたい」と回答！ 本日午後8時から2011年3月16日収録「原子力資料情報室会見　外国特派員協会」を再配信します！
┠■東京都の新型コロナ新規感染者が微増傾向！ 「第3波」から「第4波」へ!? 産経新聞が「政府、21日で緊急事態宣言解除へ」と報じるも、解除の理由は「宣言はもう効かない」から!? 他方、閣僚関係者の発言、「打つ手なし」がトレンド入り!!
┠■イタリアがコロナ感染急拡大で再ロックダウン！ 英国型変異株が猛威！ 「第1波」と同じくイタリアから「第3波」が欧州全体へ拡大していく可能性が!? 日本でも神戸市で英国型変異株の急拡大が確認される！
┠■ワクチンをめぐる各国の攻防！ 日米豪印「クアッド」は米ワクチンをインドで生産、アジアへ10億回分の提供で合意！ 中ロのワクチン外交に対抗！ 一方で世界中で報告が相次ぐ副反応に、利害各国は非難の応酬!?
┠■＜IWJからのお知らせ＞「報道・ジャーナリズムの現場ってどんななの？」そんな学生さん大歓迎！ IWJでは「学生インターン」募集中です！
┠■＜お知らせ＞2021年3月31日をもって「ニコニコチャンネル」内「岩上安身のIWJチャンネル」を終了いたします。これまでお世話になりました。ありがとうございました。
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■はじめに〜IWJの生き残りをかけて、代表・岩上安身は報酬を100%カット！ IWJは3.11直後から、正確な生の情報を届けてきました！ アーカイブは第1級の貴重な歴史的資料！ どうか皆さまのご支援でIWJを支えてください！

　おはようございます。IWJ編集部です。

　東京では昨日14日、桜が開花しました。

　気象庁は14日、「本日（3 月14日）、東京のさくら（ソメイヨシノ）の開花を観測しました。これは平年（３月26日）より12日早く、昨年（３月14日）と同日の開花です」と、東京都心で桜が開花したと発表しました。

※東京のさくら～東京でさくらの開花を観測しました。（気象庁HP、2021年3月14日）
https://www.data.jma.go.jp/tokyo/shosai/news/pdf/2021/sakurakaika2021.pdf

　気象庁の発表によると、東京の平年の桜（ソメイヨシノ）の開花は3月26日。昨年の開花は3月14日で、これは東京では観測史上最も早かったとのことですので、それと並びました。

※2021年のさくらの開花状況（気象庁）
https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura_kaika.htm

　ちなみに昨年の満開は、東京では3月22日でしたから、今年も来週中頃には満開となるかもしれません。

※2021年のさくらの満開状況（気象庁）
https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura_mankai.html

　連日この日刊IWJガイドでもご支援をお願いしているように、IWJは設立以来最大の窮地に立たされています。

　IWJ代表である岩上安身は、3月10日のインタビュー中継の終わりに、今期末まで、自らへの報酬をゼロ円にすることを発表しました。

　IWJは第11期となる今期、事業規模を縮小し、皆さまからのご寄付・カンパが、毎月、450万円あれば収支のバランスが取れるように、必要最低限の予算を組んでいます。

　しかしながら昨年8月1日から始まった第11期は、折り返しの後半最初の月となる2月のご寄付・カンパが、221件286万3200円、目標額450万円の64%の達成率にとどまっています。第11期が始まった昨年2020年8月から今年2月までの7ヶ月間、月間目標額100％に到達した月は1ヶ月もありません。

　今期前半から続く大規模な赤字状況は、後半に入ってもその傷口をふさぐことができず、まるで血が流れ出すようにIWJの体力を奪っています。第11期の赤字は、ご寄付・カンパの累積の不足分だけで2月末時点で1141万円になっています。ここに会員数の減少による不足分が加わっており、非常に厳しい状況が続いています。

　IWJから岩上安身への報酬は、前期、前々期は50%をカットしており、さらに今期は期首から70%をカットしてきました。しかし、これでは不十分であると岩上安身自身が責任者として判断し、100%カットしてゼロにしました。期の途中でも、役員会を開いて、正式決定すれば、役員報酬は変更できます。

　スタッフのほとんどは事前に聞かされていなかったので驚き、「英断だと思いました」という感想を口にする者や、「一瞬お通夜のような気持ちになりました」と正直にショックを語りつつ「今まで同じことを漫然とやっていてはだめなんだな、頑張ろうと思いました」と語る者もいました。

　「IWJが消えたらまずい！ という思いを、自分の報酬100%カットするという決断から感じて、自分も頑張ろうと思いました」という者も。

　「正直、不安でこの先どうなるんだろうと思いましたが、僕は岩上さんの健康が心配なんで一緒に運動をして少しでも元気になってもらいたいと思います」とか、「岩上さんは100%報酬カットするほど、IWJを続けたいんだなあと、その思いがよくわかりました」という若手もいれば、涙ぐみながら「IWJは絶対になくしてはならないものだと思います…。覚悟が定まりました」という初老の男性スタッフもいました。

　岩上安身に入る報酬は極端に減らしながらも、岩上安身個人の貯金から借り入れを続けてここまでIWJを支えてきましたが、すでにお伝えしている通り、限界です。

　3月は、岩上安身が会社にお金を貸すことはもうできません。貸す余裕がもうありません！ 今月3月から、その月の収支があうように、収入が下がっても支出を削り落とすことを決めました。やるしかありません！ 岩上安身の報酬の全額カットの決断は、IWJを「絶対に生きのびさせる」ための決意の表れです！

　IWJは、岩上安身以下、スタッフ一同、IWJを必要としてくださる皆さまの期待に応えて生きのびられるように、死に物狂いで頑張りたいと思っています。

　そのためにもIWJを支えてくださる市民の皆様のご支援、ご協力が、どうしても必要です！ ぜひ、ご支援、応援をよろしくお願いします！

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※ご寄付・カンパは「note」のページからでも可能です。「note」内でお読みになりたい記事をクリックしますと、「記事を購入する」欄の下部に「気に入ったらサポート」という緑のアイコンがありますので、そちらをクリックしますと、ご寄付・カンパ欄が表示されますのでそちらからお願いいたします。

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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント　ウエブ　ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八（ゼロゼロハチ）
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル　カンリブ

　IWJの会員数は、一昨年、消費税増税で落ち込みました。さらにコロナで落ち込み、じりじりと減少しています。2021年2月15日時点で、会員総数は3917名、そのうちサポート会員1344名、一般会員2573名となりました。2020年2月と比べると、839名も会員が減ってしまいました。会費の減収も、IWJの経営を苦しめています。

　ぜひ、皆様、会員になって支えてくださるよう、お願いいたします！ また、お知り合いの方にぜひIWJの活動を広めていただけるようにお願いいたします！

　一般会員にご登録いただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを2ヶ月間、アーカイブでお好きな時に御覧いただけます！ 入会金は無料。会費は月々1000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と2ヶ月分お得になっています！

　そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください！ サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでも御覧いただけます。

　さらに、サポート会員にご登録いただくと、メルマガ「岩上安身のIWJ特報！」をすべて無料で閲覧することができます。「岩上安身のIWJ特報！」は、岩上安身によるインタビューを文字起こしし、詳細な注釈をつけたメルマガです。インタビュー動画を見る時間をなかなか取れない、インタビュー動画の内容をもっと詳しく知りたいという方には特におすすめです。

　サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

　どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

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　皆さまのお支えがあってこそのIWJです。我々もコロナ禍の「サバイバル」に向けて精いっぱい頑張りますので、どうぞ、今後とも何とぞご支援のほど、重ねてよろしくお願い申し上げます。

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◆中継番組表◆

＊＊2021.3.15 Mon.＊＊

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 888・IWJ_YouTube Live】20：00～「原子力資料情報室会見　外国特派員協会」
視聴URL： https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

　2011年3月16日に収録した、「日本外国特派員協会」主催の記者会見を再配信します。これまでIWJが報じてきた福島原発事故関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e5%8e%9f%e7%99%ba%e4%ba%8b%e6%95%85

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/8356

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◆中継番組表◆

＊＊2021.3.16 Tue.＊＊

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 889・IWJ_YouTube Live】20：00～「一部の官僚の意のままに進められていった『原発政策』の実態を明かす～岩上安身によるインタビュー 第104回 ゲスト 佐藤栄佐久前福島県知事」
視聴URL： https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

　2011年3月20日に収録した、岩上安身による佐藤栄佐久前福島県知事インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた佐藤栄佐久氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E4%BD%90%E8%97%A4%E6%A0%84%E4%BD%90%E4%B9%85

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/687

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「今起きていることは福島以前より悪い！ 犯した罪を償うことなく、再度同じことをやろうとしているのは二重の意味で悪質だ！」～3.11事故から10年 追悼と東電本店抗議 第90回東京電力本店合同抗議
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/489764

経産省前で鎌田慧氏が訴え！「原発はもう完全に決着がついている！」「世界的にももうダメだ、となっている！」～3.11福島原発事故満10年-本館前抗議行動～福島は終っていない、原発はもう終わりだ！
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/489744

◆昨日再アップした記事はこちらです◆

沖縄を訪れる中国人観光客達は、嘉手納基地に隣接する「道の駅」で米軍戦闘機を記念撮影し大喜び！リアリティを欠いた「中国脅威論」！～岩上安身によるインタビュー 第899回ゲスト 元沖縄タイムス論説委員、『それってどうなの？沖縄の基地の話』共著者・屋良朝博氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430860

問題だらけの治水事業！豪雨被害は天災ではなく人災!? 大都市圏を豪雨が襲うリスクに迫る！ ～岩上安身によるインタビュー 第891回 ゲスト 拓殖大関良基教授＋ジャーナリストまさのあつこ氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/427924

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■＜本日のタイムリー再配信＞3.11から5日目、福島第一原発の水素爆発が続いた直後に外国特派員協会で原子力資料情報室が記者会見！ 情報がなく、状況もわからない中、「東京から出た方がいいのか？」との質問に、放射線に詳しい医学博士の崎山比早子氏が「日本を離れた方がいいかもしれない。私もできれば逃げたい」と回答！ 本日午後8時から2011年3月16日収録「原子力資料情報室会見　外国特派員協会」を再配信します！

　IWJでは東日本大震災と福島第一原発事故から10年を期に、2011年を振り返るタイムリー再配信を連日お届けしています。

　福島第一原発では3月11日の津波により、冷却装置が停止。稼働中の1号機から3号機でメルトダウンが起きました。12日に1号機が、14日に3号機が水素爆発を起こし、15日には定期検査中で核燃料が抜かれていた4号機で、3号機から流れ込んだ水素により、水素爆発を起こしました。

　当時設立間もないIWJは、政府も状況を把握しきれていない中、情報発信を続ける特定非営利活動法人 原子力資料情報室の会見を追い続けました。

※岩上安身によるインタビュー 第100回 ゲスト 後藤政志氏～3.11から事故直後、日本で最も早く「メルトダウンの可能性があるか」とジャーナリスト・岩上安身が質問し、原子力の専門家である、後藤政志氏が初めて顔出し実名入りでインタビューに応え、「その可能性がある」と答えた歴史的なインタビュー！ 2011.3.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/684

※【再アップ！】「炉心融解し露出したらホットスポットもできるし東京も安全ではない」！　「原子力資料情報室」による緊急記者会見で後藤政志氏が警告！ 2011.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/8360

※【再アップ！】「現在報道されているような内容ではまだ説明が足りない」――「原子力資料情報室」による緊急記者会見 2011.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/799

　IWJの事務スタッフが全員避難している中、岩上安身と残された2名の若手スタッフは、正確な情報を生でより多くの人に届けるために、試行錯誤で動き続け、これに共感した多くの知人・友人やサポーターの方々が活動に参加して、活動資金のカンパも寄せてくださいました。

　上記記事の中にも、サポーター有志によるサマリーや注釈が残されています。これらは1級の歴史的資料です。

　IWJサポーター会員にご登録いただければ、これらのアーカイブがいつでも無制限でご覧いただけます。どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

　本日は午後8時から、2011年3月16日に収録した、日本外国特派員協会（FCCJ）での、原子力資料情報室による記者会見を再配信します。

　会見に登壇したのは、元東芝原発設計・建設・メンテナンス担当者の小倉志郎氏、原子力資料情報室・原子力安全問題担当の上澤千尋氏、元東芝原子炉格納容器設計者の後藤政志氏、元放射線医学総合研究所主任研究官の崎山比早子氏。

　会見で後藤氏は、「1号機の建屋が水素爆発した後、3号機の建屋が爆発したという話があった。1号機、3号機のダメージは、報道されているように、単に原子炉だけではなく、使用済み燃料プールの影響もある」と、懸念を表明しました。

　後藤氏は「電源および水源の確保がうまくいっていない。いずれも原子炉への注水がなかなかうまくいかずに炉水位が低下し、注水して何とか回復させる、この繰り返し。2号機については、今、燃料が露出しているという状態にある」と、状況を解説しています。

　さらに後藤氏は、この会見の前日の15日に水素爆発を起こしていたことが後に明らかになった4号機について、次のように語っています。

　「4、5、6号機は運転していなかった。しかし、4号機では使用済み燃料プールの所で火災が発生している。大量の使用済み燃料がプールにあって、それが火災を起こしたり、あるいは1、3号機の場合には原子炉建屋の上が飛んでしまっている。使用済み燃料プールの冷却ができず、火災も起きているという、非常に厳しい状態になっている」

　また、東芝の技術者として、福島第一原発の1、2、3、5、6号機の非常用炉心冷却設備や原子炉格納施設の建設やメンテナンスに関わったという小倉氏は、会見で次のように語っています。

　「耐震設計条件を与えられて、その条件を満足するようなポンプや熱交換器をプラントに供給するというエンジニアリングをやった。その時に与えられた耐震設計の条件は、各プラントごとに与えられるものだが、基本的な考え方として『M8以上の地震は起きない』というものであった。それが今回の地震では、言われていた設計条件をはるかに超えているということで驚いている」

　さらに小倉氏は、次のように続けています。

　「工学的安全施設は何重にも備えられていて、1つの系統が倒れても他のシステムが活きているので、全部使えなくなることはないというシステム設計であると認識していたし、それがプラント全体の基本設計思想だった。しかし、今回の福島の全プラントは、津波によって非常用電源系統が全部死んだわけである。そして、私が携わっていた工学的安全施設の機器が全部動かなくなった。つまり、安全装置の多重性がまったく失われてしまった、ということで非常に驚いている」

　小倉氏は事故の原因として、福島第一原発のプラント設計の元になった米GE社の設計では、津波が考慮されておらず、その後日本が新たに作ったプラントも、それを踏襲して津波を考慮してこなかったことを指摘しました。この点は、13日に再配信した、原発設計者の菊地洋一氏も証言していた点です。

※「川内原発は地震の巣」――元GE技術者が指摘する日本の原発の致命的な欠陥 ～岩上安身によるインタビュー 第118回 ゲスト 福島第一原発設計者・菊地洋一氏 2011.4.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/675

　米国のGE社の原発はそもそも日本のような地震大国に設置することを前提で設計されてはいなかったのです。設置される土地の条件に適合していなかったという点において、ある意味、「欠陥商品」だった福島第一原発は、作り手＝売り手の米国と、買い手の日本との間の「力関係」をも表しています。オスプレイやF35のような「欠陥商品」を、今も大量に押し売りされ、言い値で買っている現在の日米関係のいびつさと共通しています。原発の問題は、マスメディアも大きく取り上げていますが、根幹に日米関係の対等とは言えないいびつな関係にあることに言及するものはほとんどありません。

　一方、放射線に詳しい医学博士の崎山比早子氏は、会見で低線量被曝について次のように指摘しています。

　「100～250ミリ・シーベルト以下は低線量と言われ、急性症状は出ないが、後からがんになる可能性がある。そのがんは、数年から数十年後に出るので、晩発障害と言っている。
　
　低線量の場合にがんのリスクがどのぐらいあるかだが、ある一定の線量以下ではがんができないという、しきい値は見つからないと言われている。

　国際放射線防護委員会（ICRP）が出しているリスク基準では、1万人の人が1ミリ・シーベルト浴びると、その中の1人ががんになると。そのがんになる線量というのは、被爆線量に比例して直線的に伸びると。こういうことが国際的なコンセンサスになっている。

　今、テレビ等では、『100ミリ・シーベルト以下なら心配ない』などと言っているが、こうしたことがあるということを知っておいた方が良いと思う」

　その後の質疑応答では、「原発の作業員について、法的な（被曝量の）上限は、どのように定まっているのか。それは、通常の状態で何が上限となっているのか。緊急時としてどこまで上限が設定されているのか」という質問に対して、崎山氏が次のように答えています。

　「労働者被曝については、1年間に50ミリ・シーベルト、5年間で100ミリ・シーベルトを超えないことが上限となっていたのを、今回250ミリ・シーベルトまで上げた。それは、250ミリ・シーベルト以下なら急性障害が出ないからと。白血球の減少などが無いということで、250ミリ・シーベルトまで引き上げたと。昨日のことだと思う。

　しかしこれは、急性障害が出ないと確実に言えるかどうか分からない。苦し紛れに、引き上げないと実際に作業ができないということで引き上げているのであって、これが健康に影響しないという意味ではないと思う」

　また、「今後、この何日間あるいは何週間の間でどうなるか、現場でどのようなことが起こり得るのか」という質問に対して、後藤氏が率直に次のように答えています。

　「毎回、この質問を受けるが、非常に難しい。どのような状況か、どうなっているのか分からないのが一つ。もう一つは、使用済み燃料プールを含めた火災の状況、周辺の状況もよく分からない。さらに余震が来ている。作業環境も放射能が多くて難しい。

　そういう環境の中で、どうやって対処していくかということであり、非常に難しいことをやっている。最大限の努力をしているだろうが、そういう現場の環境の中で、基準を緩めてでも被曝しながら、自分の体を犠牲にしてやっている人達がいることに、非常に心が痛む」

　そして、「現在、東京を離れている外国人が増えている。このような行動は、正しい行動と言えるか。もし、家族が東京にいるという人は、東京から出た方が良いということか」との質問に、崎山氏が次のように答えています。

　「私はそう思う。日本を離れた方がいいかもしれない。私もできれば逃げたい」

　詳しくはぜひ、本日の再配信をご視聴ください！

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【タイムリー再配信 888・IWJ_YouTube Live】20：00～
「原子力資料情報室会見　外国特派員協会」
視聴URL： https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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■東京都の新型コロナ新規感染者が微増傾向！ 「第3波」から「第4波」へ!? 産経新聞が「政府、21日で緊急事態宣言解除へ」と報じるも、解除の理由は「宣言はもう効かない」から!? 他方、閣僚関係者の発言、「打つ手なし」がトレンド入り!!

　減り続けてきた東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が下げ止まり、逆に微増傾向にあります。

　東京都福祉保健局の14日午後3時の発表によると、新たに陽性が確認された人数は239人。直近7日間の移動平均は279.1人で、前の週の254.1人と比べると、109.8%に増加しています。

※（情報提供）新型コロナウイルスに関連した患者の発生について【速報値】（東京都福祉保健局、2021年3月14日）
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/index.files/030314sokuho.pdf

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■イタリアがコロナ感染急拡大で再ロックダウン！ 英国型変異株が猛威！ 「第1波」と同じくイタリアから「第3波」が欧州全体へ拡大していく可能性が!? 日本でも神戸市で英国型変異株の急拡大が確認される！

　イタリアで新型コロナウイルスの感染が再び急拡大しはじめ、3月15日から、イタリア各州が順次、レストランや店舗、学校、美術館や博物館などが閉鎖されます。

　15日に北部と中部を中心とした8つの州とトレント自治県を新たに危険性の高い「レッドゾーン」に指定されることになっており、全20州の過半数にあたる11州が「レッドゾーン」となります。

　イタリアでは、2020年12月下旬にワクチン接種が始まっていますが、供給が遅れ、1日に約17万回にとどまっています。

※イタリア、15日から過半数の州で都市封鎖 変異株が急拡大（AFP、2021年3月13日）

　現在、イタリアで急拡大しているのは、英国型の変異株です。

　イタリアの高等衛生研究所（ISS）によると、すでに2月中旬の時点で、感染力が強い英国の変異株による新規感染が全体の54%を占めていました。

※イタリア、再びロックダウン　英国変異株の感染が急拡大（朝日新聞、2021年3月13日）
https://digital.asahi.com/articles/ASP3F2J54P3FUHBI00J.html

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■ワクチンをめぐる各国の攻防！ 日米豪印「クアッド」は米ワクチンをインドで生産、アジアへ10億回分の提供で合意！ 中ロのワクチン外交に対抗！ 一方で世界中で報告が相次ぐ副反応に、利害各国は非難の応酬!?

　新型コロナウイルスワクチンは、安全保障の道具とみなされているようです。

　米国、オーストラリア、インド、日本の4か国のいわゆる「クアッド」の首脳は12日、オンライン会議を行い、新型コロナウイルスワクチン10億回分を2022年末までに、東南アジアを中心としたアジア諸国に提供することで合意しました。

※日米豪印首脳テレビ会議（外務省、2021年3月13日）
https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/nsp/page1_000939.html

※日米豪印4カ国「クアッド」、東南アジアなどに新型ウイルスワクチン10億回分を約束（BBC、2021年3月13日）
https://www.bbc.com/japanese/56383688

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■＜IWJからのお知らせ＞「報道・ジャーナリズムの現場ってどんななの？」そんな学生さん大歓迎！ IWJでは「学生インターン」募集中です！

　インターンは、1日から数日、IWJの仕事を見学していただき、マスコミ志望などの希望があれば進路のアドバイスも致します。研修名目で実際には働かせる、ということはありません。アルバイトをしたいという希望があれば、別途、面談に応じます。

　インターンとアルバイトにはきちんと境界線がありますので、ご心配なく、お気軽にご応募ください。

　岩上安身のインタビューには、最新の社会問題を急先鋒で追及する議員の方々や、学者の方々が多数いらっしゃいます。インタビューは、大手メディアが決して伝えない深く広がりのある内容になっており、IWJでインターンをすると、そうした方々にお会いするチャンスがあるばかりか、大手メディアでは伝えられない真実に触れることができるでしょう。

　その経験は、若い方々の今後の人生に大きな影響と方向付けを与えることになるでしょう。ぜひ、奮ってご応募ください。

　下記URLは、IWJでインターンとして活躍した方の記事です。ぜひ御覧になってみてください。

※内田雅敏弁護士「隣国全てが友人になるのが究極の安全保障！ 歴史問題の解決こそが日本の安全保障に繋がる！」～ジャーナリスト・志葉玲氏主催「韓国叩きおかしくない？ 徴用工問題の本質と和解への道」勉強会 2019.10.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/458553

※将来の年金は結局いくら!? ストレステストの結果を公表しないGPIF！立民会派山井衆院議員「国民が知って当然のことが黒塗りになるならば予算委員会でも追及する」～9.3 2000万円貯金・年金カット追及 野党合同ヒアリング 2019.9.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456369

■＜お知らせ＞2021年3月31日をもって「ニコニコチャンネル」内「岩上安身のIWJチャンネル」を終了いたします。これまでお世話になりました。ありがとうございました。

　IWJはこのたび、株式会社ドワンゴが運営する「ニコニコチャンネル」内での「岩上安身のIWJチャンネル」を終了することといたしました。

　「岩上安身のIWJチャンネル」は開設以来、多数の皆様よりご利用いただいてまいりましたが、2021年3月31日をもちまして、閉鎖いたします。

　これまでご利用いただきました皆さまには、改めて御礼申し上げますとともに、閉鎖まで短い期間ではございますが、引き続きご愛顧くださいますと幸いでございます。

　なお、チャンネル会員の退会手続きは、閉鎖月にシステム側でおこないますので、お客様による退会手続きは不要です。

　また、2021年2月26日をもちまして、チャンネルへの新規入会を終了とさせていただきました。

　新規入会停止後は、有料コンテンツ（動画、生放送、ブロマガ等）を購入できなくなります。何卒ご了承ください。

　「ニコニコチャンネル」で御覧いただいていた方は、どうぞ、IWJの公式の会員としてご登録いただき、引き続き、ご視聴・ご購読をよろしくお願いいたします。

　会員へのご登録はこちらからお願いいたします。https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

　それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン（会員版）は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210315

IWJ編集部（岩上安身、六反田千恵、城石裕幸、中村尚貴）

IWJ　株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/ 】