日刊IWJガイド・非会員版「緊急のご寄付、カンパをお願いします! 月間目標額に、あと半分足りません! 3月も残りあと3日! IWJの財政は崖っぷちです!」2025.3.29号~No.4492


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~緊急のご寄付、カンパをお願いします! 月間目標額に、あと半分足りません! 3月も残りあと3日! IWJの財政は崖っぷちです! 3月は1日から28日までの28日間で、72件、184万6811円のご寄付・カンパをいただいています。ありがとうございます! この金額は、月間目標額350万円の53%にあたります。月間目標をクリアするには、3月末までに目標額の47%、あと165万3189円必要です! どうか、緊急のご支援を!

■【中継番組表】

■本日午後7時より、インタビュー初配信!!「米国から訓練・支援を受けていた『ウクロナチ』勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1187回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長田中健之氏 第5回」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします!

■フジサンケイグループの絶対権力者・日枝久氏が41年在任した取締役相談役を退任! フジテレビ、フジ・メディア・ホールディングスの新体制には残らず! 金光社長は、「各社の精神的連合体」であるフジサンケイグループ代表を「ご本人(日枝氏)から辞任するという申し出」があったことを明らかに! 日枝独裁体制が、ついに終焉か!? 新体制発表でフジHDの株式が急騰! 現旧経営陣に対して230億円損害賠償を求める株主代表訴訟も! ホリエモン・堀江貴文氏は、「フジテレビ改革 第2章の方に入っていく予感がしております」!

■【本日のニュースの連撃! 3連弾!】

■【第1弾! トンデモ大阪万博! チケットが売れずに、怖がる中高生を修学旅行で無理やり動員! 】(『X』、2025年2月27日ほか)

■【第2弾! ポンコツ万博なのに、個人情報の収集に熱心なのは何のため!? 万博協会の個人情報保護方針に法的問題が多数! EU、英国、中国など海外の個人情報保護法にも違反!】(『読売新聞』、2025年2月8日ほか)

■【第3弾! イスラエルがガザで新たな侵攻計画を立案!】(『CNN』、2025年3月25日ほか)

■<IWJ取材報告>梶田隆章氏「国が何かをするときに、『科学にもとづいてどうあるべきか』ということについて意見を述べるということが、私達の使命だと思っている」~3.19「日本学術会議法人化への懸念」―講演:日本学術会議第25期会長・2015年ノーベル物理学賞受賞 梶田隆章氏
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■はじめに~緊急のご寄付、カンパをお願いします! 月間目標額に、あと半分足りません! 3月も残りあと3日! IWJの財政は崖っぷちです! 3月は1日から28日までの28日間で、72件、184万6811円のご寄付・カンパをいただいています。ありがとうございます! この金額は、月間目標額350万円の53%にあたります。月間目標をクリアするには、3月末までに目標額の47%、あと165万3189円必要です! どうか、緊急のご支援を!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 財政が危機的状況です! IWJが3月以降も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いいたします!

 IWJの今期第15期は、8月にスタート、半期が経過し、8ヶ月目に入りました。残念ながら8月からの今期第15期は、2月までで7ヶ月連続で一度も、月間目標額に達していません! この不足総額は、今期だけの累計で、寄付部門だけの暫定ですが、1277万4502円にもなります。

 3月は1日から28日までの28日間で、72件、184万6811円です。この金額は、月間目標額350万円の53%にあたります。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます!

 しかし、月間目標額をクリアするには、3月末までに、目標額の47%、あと165万3189円が必要です!

 3月は残り3日間です! 今期は月間目標額を達成するだけではなく、累計1277万円のマイナスを少しでも埋められるよう、皆さまのご支援をお願いしてきました。なんとか、マイナス幅を縮めるべく、皆さまのお力をお貸し願いたいと思います!

 11月からは、より一層、支出を絞り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げることといたしました。目標額を下げても、その目標額にもまったく手が届かないようならば、IWJは今後、活動をさらに縮小し、続けてゆくことが困難になります!

 第15期が、赤字とならないようにするために、無料でご視聴の方は、有料会員登録と、緊急のご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 岩上安身は、コロナ後遺症と思われる体調不良から、養生しつつも、少しずつ回復しつつあります。一時期は、在宅で養生し、インタビューも1度もできない月もありました。しかし、昨年11月、12月、1月と、連続して重要なキーパーソンへのインタビューを実現し、配信しています!

 また、1月27日の、お台場のフジテレビ本社で行われた約10時間半にわたるロングラン記者会見にも参加し、現場で質問もし、乗り切りました。その後、夜中の2時近くに帰社して、徹夜で『日刊IWJガイド』の作業をしたので、疲れが数日間残り、ダウンしました。リカバリー力が明らかにコロナ感染以前より、格段に落ちています。完全回復にはまだ時間がかかりそうです。

 それでも、休養の時間をとるようにしつつ、スタッフの力も借りて、仕事の質と量をアップさせていっております。

 またカムバックしなければいけない、重大な問題が次々と起こりつつあり、しかもそれらについてのプロパガンダのレベルが、ひどくなっているからです。メディアの腐敗ぶりがひどすぎです。

 なお、IWJでは、インタビューなどを、お見逃しになった方も、会員であれば2ヶ月間全編視聴が可能です!

 サポート会員ですと、過去のすべてのコンテンツについて、いつでも、いくつでも御覧になれます! 公開済みのコンテンツの本数は、動画とテキスト記事あわせて2万6113本あります。このうち、動画が2万3502本、テキスト記事が1万1196本、ブックレビューなどその他248本あります(カテゴリーは重複するものもあります)。

 皆さま、会員登録をよろしくお願いします!

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 2月末現在、IWJ会員の総数は2009人、このうちサポート会員の方は773人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします! 会員総数が5000人、そのうちサポート会員が2000人いてくれたら、IWJの経営は格段に安定します!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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 年会費をまとまってお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。

 同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの活動をご支援ください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身 拝


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◆中継番組表◆

**2025.3.29 Sat.**

【撮りおろし初配信】19:00~
米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1187回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長田中健之氏 第5回
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527004

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◆中継番組表◆

**2025.3.30 Sun.**

調整中

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◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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「財務省解体デモ」現場近くの路上で襲撃され深手を負った立花孝志氏に、岩上安身が事件後、最初の独占単独インタビュー!! 立花氏は「原因を作ったのは、『報道特集』では!?」とメディアの偏向報道が「テロリスト」を生む恐怖を激白!~岩上安身による立花孝志氏(NHK党党首)インタビュー 2025.3.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526915

【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その1)>ソ連崩壊後、米国の一極覇権プロジェクトが始まり、2003年のイラク戦争後、「欧州は完全に発言力を失った」! 冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける!東京大学松里公孝教授が推薦! 2025.3.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526942

【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その2)>「ヨーロッパが米国の敵となることは危険だが、米国の友人となることは致命的である」!欧州には、本物の外交政策が必要! 日本も同様! 他人事ではない! 今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける! 東京大学松里公孝教授が推薦!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526967

【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その3)>【質疑】「NATOと欧州の混同」こそ最悪、欧州は独自の現実主義的な外交をもつべき! NATOは米国の覇権維持装置、トランプ大統領が求める防衛費5%は「米国のためであって、あなた達のためではない」! 冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける! 東京大学松里公孝教授が推薦! 2025.3.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526996

「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918

◆しばらくフルオープン! 【ドンバスの真実】シリーズ!◆

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【IWJ号外】<ジェフリー・サックス教授講演「平和の地政学」(その1)>ソ連崩壊後、米国の一極覇権プロジェクトが始まり、2003年のイラク戦争後、「欧州は完全に発言力を失った」! 冷戦後、今に至るまでの35年間のすべての謎が解ける!東京大学松里公孝教授が推薦!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526942

【IWJ号外】ドネツク国立大学政治学講座チェルカシン准教授著・松里公孝教授訳「ドンバス2共和国の内政とそれらのロシアへの(再)統合の諸方策」(前半)「ドンバスの2共和国が生まれた諸前提」ほか
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527086

米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1178回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長 田中健之氏 第1回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525684

◆しばらくフルオープン! 統一教会問題シリーズ!◆

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 米共和党のギングリッチ元下院議長は、統一教会への解散命令について、「米国と日本の関係、そして日本の政治情勢に対する我々の見方に重大な影響を及ぼすことになるだろう。旧統一教会に対する現在の攻撃は、日米同盟を弱体化させ、中国共産党と日本の接近のきっかけを作ろうとする試みだ」などと、激しく非難しています。

 しかし、統一教会の実態をよく知る必要があります。

 AP通信やニューズウィーク誌に勤務し、George Polk AwardやI.F. Stone Medalを受賞した米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー(2018年没)が、世界的な視点から、統一教会に関する調査報道活動を展開しました。IWJでは、ロバート・パリーの残した、統一教会の最暗部に焦点をあてた「文鮮明師のダーク・サイド」を10回にわたってご紹介しました。

※ロバート・パリーの調査報道シリーズ(IWJ)
https://iwj.co.jp/wj/open/?s=%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AA%E3%83%BC&area=

自民党自体が統一教会のマインドコントロール下にある!? 文鮮明カラーを払拭した韓鶴子体制の統一教会が「国家復帰」計画の野望を企てる!~岩上安身によるインタビュー第1101回 ゲスト ジャーナリスト・鈴木エイト氏 第1弾 2022.10.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511308

文鮮明という「メシヤ」が「再臨した国」韓国に貢がされる「エバ国家」日本!? 自民党に深く浸透する統一教会の「正体」! ~岩上安身によるインタビュー 第897回 ゲスト 北海道大学大学院 櫻井義秀教授 2018.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/429742

◆しばらくフルオープン! フジテレビにおける、中居正広氏の不同意性交問題特集!◆

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特集 フジテレビにおける、中居正広氏の不同意性交問題!
https://iwj.co.jp/wj/open/fuji_nakai

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■本日午後7時より、インタビュー初配信!!「米国から訓練・支援を受けていた『ウクロナチ』勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1187回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長田中健之氏 第5回」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします!

 本日午後7時より、岩上安身による黒龍會・アジア新聞社会長田中健之氏インタビューの第5回を、撮りおろし初配信いたします。

 田中氏は、2024年10月に、『天使の並木道~ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録 2014~2022』(ヒカルランド)を編集・上梓しました。

 同書は、ウクライナでユーロマイダン・クーデターによって親欧米政権ができた2014年から、ロシアによるウクライナへの軍事介入(プーチン大統領の「特別軍事作戦」)までの間に、ウクライナ東部のドンバス地方で、ウクライナ民族主義者(ネオナチ)やウクライナ軍によって、同じウクライナ国民であるロシア語話者に対して行われてきた、差別、虐待、ジェノサイドを記録した、ジャーナリストによる膨大な量の写真を中心に構成されています。

 インタビューの第1回から第4回は、ぜひ以下のURLから、会員向けサイトのアーカイブをご視聴ください。

※米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1178回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長 田中健之氏 第1回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525684

※同 第2回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526213

※同 第3回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526214

※米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1183回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長田中健之氏 第4回
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526408

 本日初配信するインタビューの前半では、「第2次トランプ政権が主導するロシア・ウクライナ停戦交渉は果たして成立するのか?」と題して、最新の停戦交渉に関する情勢を分析しました。

 後半では、『天使の並木道』の内容に沿って、貴重なドンバスでの、ウクライナ軍やネオナチらの無差別攻撃で殺され、戦うドンバスの人々の姿を撮った貴重な写真を見ながら、田中氏にお話をうかがいました。

 詳しくは、ぜひ本日初配信のインタビューをご視聴ください。

 インタビューは、会員向けサイトのアーカイブにて、4日間、全公開で、その後はハイライトは公開、全編は会員限定となります。ぜひ、IWJの会員となって、全編を御覧ください。

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【撮りおろし初配信】19:00~
米国から訓練・支援を受けていた「ウクロナチ」勢力が、暴力革命によって成立させた親米欧政権は、何をしたか? ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録を振り返る! 岩上安身によるインタビュー第1187回ゲスト 黒龍會・アジア新聞社会長田中健之氏 第5回
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527004

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※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ハイライトは、YouTubeの以下のMovie IWJのチャンネルで御覧ください。

※【ハイライト】岩上安身による田中健之氏(黒龍會会長・アジア新聞社会長)インタビュー
https://youtu.be/ULcxjIdWk9I

■フジサンケイグループの絶対権力者・日枝久氏が41年在任した取締役相談役を退任! フジテレビ、フジ・メディア・ホールディングスの新体制には残らず! 金光社長は、「各社の精神的連合体」であるフジサンケイグループ代表を「ご本人(日枝氏)から辞任するという申し出」があったことを明らかに! 日枝独裁体制が、ついに終焉か!? 新体制発表でフジHDの株式が急騰! 現旧経営陣に対して230億円損害賠償を求める株主代表訴訟も! ホリエモン・堀江貴文氏は、「フジテレビ改革 第2章の方に入っていく予感がしております」!

 フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(以下、フジHD)は、27日に開かれた取締役会で、経営体制の大幅刷新を決めました。独裁権力者とも言われた実力者日枝久氏も、在任期間が41年に及んだ取締役から退任することになりました。27日付でフジテレビ系『FNNプライム』などが報じました。

 同『FNNプライム』によると、フジテレビ取締役会の刷新の大枠は、以下のとおりです。

・取締役会の人数を22人(27日時点では20名)から10人に削減。
・現取締役の16名が退任。
・新体制では、10人中過半数の6人を、独立社外取締役とする。
・平均年齢は67.3歳から59.5歳に大幅に引き下げる。
・女性の取締役の比率は30%とする。

 社内取締役は、清水社長以外は、遠藤龍之介(取締役副会長)以下、全員が退任します。

※【解説】フジテレビが新たな経営体制発表 日枝久取締役相談役は退任 女性取締役比率30%に 平均年齢は67.3歳から59.5歳に引き下げ(FNNプライム、2025年3月25日)
https://youtu.be/70nshFsZ4O0

 27日付『時事ドットコム』によると、日枝氏は同27日付でフジテレビの取締役を、6月の定時株主総会をもってフジメディアHDの取締役を退任します。

 取締役会の終了後の囲み取材で、持ち株会社のフジHDの金光修社長は、日枝氏が経営陣刷新に賛成し、フジサンケイグループの代表も辞任する意向を示したことを明らかにしました。

 金光社長は、「ご本人(日枝氏)から辞任するという申し出がありました」と述べています。

※フジ日枝氏、取締役退任 グループ代表も―経営陣を刷新・中居氏問題(時事ドットコム、2025年3月27日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025032700850&g=eco

 フジHDも、現在の取締役10人が6月に退任し、取締役の人数は15名から11名に削減されます。

 同日付『日本経済新聞』によると、フジHD取締役会の刷新の大枠は、以下のとおりです。

・取締役会の人数を15人から11人に削減。
・独立社外取締役を過半数(6名)にする。
・女性取締役比率を3割以上にする。
・取締役会の平均年齢を71.2歳から61.6歳に引き下げる。
・経営の監督と業務執行の分離を明確にする。

※フジHD、日枝久氏ら取締役10人退任 社長に清水氏(日本経済新聞、2025年3月27日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC272PF0X20C25A3000000/

 これまでの経緯を改めて振り返ります。

 2023年6月に起きた、タレントの中居正広氏によるフジテレビの女性アナウンサーに対する性加害事件が、2024年末に週刊誌によって暴露されました。

 中居氏の性加害問題が、社内で共有された後も、フジテレビは、中居氏の起用を続けるなど、フジテレビ側のガバナンスの問題や「性上納文化」問題へと拡大、多くのスポンサー企業がフジテレビへのCM出稿を停止しました。

 上記『日本経済新聞』によると、2024年の1~3月期に691社あったスポンサー企業数は、2025年2月25日時点で72社まで減りました。

 3月25日時点で、スポンサー数は約100社までしか戻っていません。多くの企業は、第三者委の報告書の内容、経営体制の刷新などの状況を確認した上で、CM出稿を再開するかどうかを決めると見られています。

 今年2月、「物言う株主」ダルトン・インベストメンツ系のライジング・サン・マネジメントが、フジHD取締役相談役を務める日枝久氏の辞任や、独立社外取締役を過半数とするよう、書簡で要求しました。

 27日に開催された取締役会で、最も注目を集めていたのは、長年の独裁的権力者・日枝久氏の動向でした。

 フジHDの金光修社長は、日枝氏の退任について、以前から日枝氏が賛成していたことを明かしました。27日付『スポーツ報知』が報じています。

金光修社長「日枝相談役は割と早い段階から経営の刷新の方向には賛成していますし、その経営を刷新する方向については『任せる』という風に言っていましたので当然、代表権者である私、フジテレビの方では清水が中心となって、この体制を考えたということであります」

 金光社長は、「日枝氏が別の役職で残るということは?」という質問には「ございません」と明確に回答しました。

※日枝久氏はフジサンケイグループ代表も辞任「ご本人から申し出」(スポーツ報知、2025年3月27日)
https://hochi.news/articles/20250327-OHT1T51151.html?page=1

 27日付『スポニチ・アネックス』によると、フジHDの金光修社長は、日枝氏が「腰椎圧迫骨折で入院されていて、まだ治っていないので入院をされています」と、現在も入院中であることを明かし、退任にあたって日枝氏が何を語ったのかという質問に対し、以下のように答えています。

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■【本日のニュースの連撃! 3連弾!】

■【第1弾! トンデモ大阪万博! チケットが売れずに、怖がる中高生を修学旅行で無理やり動員! 】(『X』、2025年2月27日ほか)

 3月24日のこの『日刊IWJガイド』でもお伝えしたように、大阪万博の前売りチケットは、目標の1400万枚を大きく下回る1000万枚しか売れず、しかも個々人が自発的に購入したのは、そのうち約1割の100万枚程度、あとは企業購入分が約700万枚と全体の7割程度を占め、修学旅行や団体旅行などが約200万枚を占めています。いかに、個々人、一般客に不人気であるのか、よくわかります。

 問題なのは、チケットが売れないからといって、とうとう、全国の中高生が修学旅行として動員されている点です。これはいくらなんでもひどすぎるのではないでしょうか!?

 ※【大阪万博開幕まで20日! 吉村大阪府知事は、チケット「1000万枚完売!」と発表!「大屋根リングはギネス世界一の木造建築、『ここにしかない。人生で見れない、体験できない』と激推し!】しかし、日本の林業振興をうたった『リング』は、実は半分がフィンランド産木材!? 建築エコノミスト・森山高至氏は、国産材100%というイメージ操作をせず、正直に、もともと構造集成材は外国産材で作るのが建築界の常識、普通は『国産30%』でしか使えないものを、『国産60%』にまで引き上げたと言えば、ポジティブでいいじゃないか、と辛口評論!(『吉村洋文チャンネル』ほか、3月20日)
(日刊IWJガイド、2025年3月24日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250324#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54530#idx-6

 たとえば、藤澤市議会のみむら耕太郎議員は、2月27日付『X』にこうポストしています。

 「藤沢市の中学校19校中5校が修学旅行で大阪万博に行くことがわかりました。

 会場となる夢洲はゴミの最終処分場であり、昨年3月にはガス爆発事故も発生しています。

 また、大阪万博はスーパーシティ構想の実験場でもあります。

 子供達の命と安全を守れるのか、子供達の個人情報がどのように取り扱われるのか、様々な懸念があります。

 今後の予算委員会で議論していきたいと思います」。

※みむら耕太郎議員の2月27日の『X』へのポスト
https://x.com/kotaro_mimura/status/1895041305107144843

 参政党の横田政直杉並区会議員は、杉並区議会で、昨年までなかった修学旅行の工程に、今年突然、杉並区内の中学校3校が、関西万博を一日目に加えたことについて質問しています。

 この質問で、横田議員は、一年前の保護者会の説明会では、JTBの社員も来て、修学旅行の工程は京都奈良と説明していたのに、今年3月の保護者会で突然、一日目に、関西万博が加えられたことを明らかにしています。

※横田議員の3月22日の『X』へのポスト
https://x.com/minnanoyokota/status/1903161782937719018

 欠陥だらけのポンコツ万博に、連れていかれる立場の高校生のポストも、『X』には数多く散見されます。

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■【第2弾! ポンコツ万博なのに、個人情報の収集に熱心なのは何のため!? 万博協会の個人情報保護方針に法的問題が多数! EU、英国、中国など海外の個人情報保護法にも違反!】(『読売新聞』、2025年2月8日ほか)

 高校生の「怖いです」という恐怖心は、こうしたメタンガスによる爆発事故だけでなく、運営する日本国際博覧会協会(万博協会)の個人情報取得に関する方針にも起因します。

 高校生と思われる@shintya_ebiというアカウントは、3月14日付で、『X』に次のようなポストをしています。

 「修学旅行で大阪万博行くらしい。

 マジで無理、気持ち悪い、やだやだ。

 どんだけ個人情報抜き取りたいんだよ」。

※@shintya_ebi(2025年3月14日)
https://x.com/shintya_ebi/status/1900519480037654907

 2月8日付『読売新聞』は、この個人情報取得をこう報じています。

 「問題の規約は、電子チケット購入やパビリオン予約に必要な『万博ID』を登録する際、申請者が同意を求められる個人情報保護に関する方針。

 協会側が取得する個人情報として、氏名や生年月日のほか、

 ▽顔画像や音声、指紋といった生体情報

 ▽クレジットカード番号

 ▽LINEやX(旧ツイッター)のアカウントやパスワードに関する情報

 ▽既婚・未婚、子どもの有無、趣味 嗜好しこう ――などが列挙され、国や協賛企業、外国政府に『提供する場合がある』としている」。

※万博チケット購入で「指紋・顔画像を第三者に提供も」個人情報規約が波紋…協会が修正を検討(読売新聞、2025年2月8日)
https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20250207-OYO1T50048/

 たかだか万博に入場者するだけなのに、個人情報を丸裸にさせられ、どう使われるのかもわからず、高校生だけでなく大人も、非常に不安を覚えます。不審者・テロリスト対策ということなのかもしれませんが、テロリストはこのような関門はすり抜けてしまうでしょう。

 なかでも「LINEやX(旧ツイッター)のアカウントやパスワードに関する情報」を提供せよ、と迫ることは、理解できません。何のためにパスワードを第3者に教えなければいけないのか。これでは、「なりすまし」まで、できてしまうでしょう。

 ひかり総合法律事務所の板倉陽一郎弁護士は、万博協会が取得する個人情報について、3つの法律上の問題点を指摘します。

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■【第3弾! イスラエルがガザで新たな侵攻計画を立案!】(『CNN』、2025年3月25日ほか)

 25日付『CNN』は、「イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区で、新たに大規模な軍事作戦の実施を計画していることがわかった」と報じました。

※イスラエル、ガザで新たな地上作戦を検討 ハマスへの圧力強める(CNN、2025年3月25日)
https://www.cnn.co.jp/world/35230920.html

 この計画は、ガザの広い範囲を掃討・占領するため数万人の兵士を派遣するというものです。

 同日付『CNN』は、こう伝えています。

 「イスラエル軍は新たに参謀総長に就任したザミール中将の下、数週間前から、ガザでの大規模な軍事作戦の策定を進めている。

 イスラエル国家安全保障会議の元幹部は『CNN』の取材に対し、『人質の交渉が再開されなければ、唯一の選択肢は戦闘の再開だ』と指摘した」。

 同日付『CNN』は、「現在検討されているシナリオの一つは、イスラエル軍がガザの広い範囲でハマスを排除し、その後、そうした地域を占領してハマスの復活を防ぐというもの。そうなれば、イスラエル軍はガザの一部を占領し、何年にもわたってハマスと戦うことになる可能性がある」と報じ、この作戦が、イスラエル軍のガザ駐留を前提とすると報じています。

 このイスラエルの新しい大規模侵攻作戦は、ハマスとイスラエルの間で3月1日に一時的な停戦が終了し、その後、再びイスラエルによる、過去最大規模の空爆が行われているときに、出てきたものです。

 他方、24日付『RT』も、『ウォール・ストリート・ジャーナル』の報道として、「イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とその国家安全保障チームは、ガザ地区の広範な地域を掌握することによって、ハマスを打倒しようとする大規模な地上作戦を計画していると、米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)』が関係者の話として報じた」と伝えています。

 さらに、「『WSJ』によると、イスラエル軍はすでにガザ北部、ラファ近郊、およびネツァリム回廊中央部に部隊を進めており、これは以前の停戦合意のもとで撤退していた地域を再び掌握し、保持するキャンペーンの始まりを意味する。

 ネタニヤフ首相の新たな顧問達は、『政治的解決を追求する前に、戦場で武力によってハマスを打ち破る』という戦略を推し進めていると『WSJ』は伝えている。

 先週、イスラエルのヨアヴ・ガラント国防相は、ハマスが人質を保持し続ける限り、ガザ地区の領土掌握を継続すると発言した。

 一方、イスラエル当局は、トンネルや武器庫などハマスの残存インフラを完全に破壊することを提唱しており、それが数年かかろうとも、さらなる民間人の犠牲が出ようとも、実行する意志があると『WSJ』は報じている」。

※Israel readying new Gaza invasion ― WSJ(RT、2025年3月24日)
https://www.rt.com/news/614710-israel-gaza-offensive-plans/

★他方、19日付『ニューヨーク・ポスト』は、「イスラエル人の約60%がガザでのハマスとの戦闘再開を支持」という世論調査を報じています。

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■<IWJ取材報告>梶田隆章氏「国が何かをするときに、『科学にもとづいてどうあるべきか』ということについて意見を述べるということが、私達の使命だと思っている」~3.19「日本学術会議法人化への懸念」―講演:日本学術会議第25期会長・2015年ノーベル物理学賞受賞 梶田隆章氏

 2025年3月19日午後5時より、東京都千代田区の衆議院第2議員会館にて、立憲フォーラムの主催による「日本学術会議法人化への懸念」と題した院内集会が開催されました。日本学術会議第25期会長であり、2015年のノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章氏が、オンラインで講演しました。

 立憲フォーラム会長の、立憲民主党・近藤昭一衆議院議員は、冒頭の挨拶の中で、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への停戦を破っての攻撃再開や、米国のトランプ大統領の「ガザを米国が所有し、パレスチナ人を追放して、リゾート地にする」という政策など、世界情勢に触れた上で、以下の通り述べました。

近藤議員「世界中で、あらゆるところ、いろんなところで、おかしな状況が起こっている。日本の国内にも、様々な課題があるということであります。

 そして、そういう中で、日本学術会議の法人化の問題ということもあるわけであります。

 今日は、梶田隆章先生にお話をいただく、私が申し上げるのもおこがましいわけでありますけれども、やはり、学問というものは、人そのものでありますが、そして、人・学問というのは自由であり、独立していなければならないはずであります。

 しかし、そうではないと。圧力が加えられ、規制が加えられ、そういう中で、本当に、一人一人が自由に、そして、独立して、人類のために、平和のために、発展のために考える。こういうことが行動制限されるようなことがあってはならないと思っています。

 どうぞ、今日はオンラインでのお話になりますが、梶田先生のお話も聞き、また力をあわせてですね、本当に平和で、一人一人が大切にされる、尊厳が大切にされる社会のために、ともに頑張ってまいりたいと思います」。

 続いて、梶田氏の講演「日本学術会議法人化への懸念」となりました。

 2025年3月7日、日本政府は、現行の日本学術会議法を廃止し、2026年10月に新たな法人としての「日本学術会議」を設立するための「日本学術会議法案」を閣議決定し、国会へ上程しました。

※日本学術会議の在り方について(内閣府)
https://www.cao.go.jp/scjarikata/

 この法案について、内閣府の「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」は、「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会報告書」の中で、「拡大・深化する学術会議の使命・目的に応えるため、より良い機能・役割の発揮に向けて、学術会議を法人化し独立性・自律性を高める」ことが目的であるとしています。

※世界最高のナショナルアカデミーを目指して~日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会最終報告書~(内閣府、2024年12月20日)
https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/hokoku.pdf

 梶田氏は、この法案に対する問題意識として、まず「本当に日本の学術を発展させるものなのか」と問い、「最終報告書のタイトル『世界最高のナショナルアカデミーを目指して』と、その内容とがまったくあわない。内容は、いかに学術会議をコントロールするかが書かれている報告書である」としました。

 また、梶田氏は、法案では現行法に規定されている「学術会議の使命」などの重要な文言が削除されており、法案の手続的正当性、法人化の理由の欠如や、学術会議の自律的な規律・運営を妨げる詳細な法定化、そして、財源や罰則規定など、様々な問題点を指摘しました。

 質疑応答では、参加者の一般女性が、次のような質問を、梶田氏に投げかけました。

一般女性「一般市民なんですけど、ナショナルアカデミーというか、学者さん(側)の問題については、今回よく話していただいたんですけど、一般市民にどう関わってくるのか?

 やっぱり、今回の署名(※)も集まらないのは、一般市民が何かピントこないというか、わかっていない方が多いと思うんですよね。

 そうすると、例えば、環境問題の基準の問題とか、食の基準の問題とか、そういうのが学者さんに決められていて、生活者が(それに)脅かされていくのではないか? そういう懸念があるのではないかなと、私は思うんですけど、そういうところの心配はないのでしょうか?」

※日本学術会議の「特殊法人」化に反対する署名にご協力を!(change.org)
https://www.change.org/p/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%AD%A6%E8%A1%93%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E3%81%AE-%E7%89%B9%E6%AE%8A%E6%B3%95%E4%BA%BA-%E5%8C%96%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E7%BD%B2%E5%90%8D%E3%81%AB%E3%81%94%E5%8D%94%E5%8A%9B%E3%82%92

 この質問に対して、梶田氏は次のように答えました。

梶田氏「確かに、学術会議の問題というのは、一般市民の方になかなか届きにくい。したがって、多くの市民の方に、この問題がいかに重要な問題かというのを理解していただくのは、本当に難しいと、私もそう思っています。

 先ほど、もし私の聞き間違いでなければ、たとえば、科学者が何かしらの法律を制定するにあたって、何かしらの、何と言うか、『よろしくないこと』を入れてしまうんじゃないかというような、そのような懸念がある、とおっしゃったのかどうか、ちょっとわからないのですが…。

 私達の使命としましては、科学にもとづいて、国が何かをするときに、『こういうふうにしたらいいのではないでしょうか』というような形で、意見を述べることだと思っております。

 あくまで、『科学にもとづいてどうあるべきか』ということについて、意見を述べるということが、私達の使命だと思っております。

 そのようなことをご理解いただいて、学術会議の重要性というのを、皆さんに知っていただければというふうに思っている次第です」。

 質問をした女性は、国が、科学の名のもとに、国民に対して何かしらの法律を制定するとき、また、その法律にもとづいて何かしらの施策を行なうとき、日本学術会議は、それが国民の生命および安全に益するものか、または害するものであるかを、科学的知見を総動員して判断し、害するものである場合はそれを止めるよう、政府に進言する「門番」たり得ているのか、を問いかけたのだと思われます。

 現に、「科学的な知見の収集と専門家による安全性の適切な評価」にもとづいて実施された(とされる)新型コロナワクチン接種による死亡認定数(2025年3月18日公表分)は、2021年2月以降、約4年間で994件を記録しており、1977年2月以降の48年間で実施された、新型コロナワクチンを除く、すべてのワクチン接種による死亡認定件数である159件の約6倍の数字となっています。

 また、内閣府が主導する「ムーンショット計画」では、2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現するなど、国民の健康と安全への影響の度合いと範囲、そして倫理的な正当性について、国民自身が簡単には判断できない重要な施策が予定されています。

 国が「科学」の名のもとに行う政策について、日本学術会議のような諮問機関・監視組織の必要性は今後ますます増していくと思われます。

 ゆえに、このたびの日本学術会議法案が、現行の日本学術会議に、ひいては、我々国民に何をもたらすのかについては、しっかりと目を光らせておかねばなりません。

 会見の詳細については、全編動画を、ぜひ御覧ください。

※梶田隆章氏「国が何かをするときに、『科学にもとづいてどうあるべきか』ということについて意見を述べるということが、私達の使命だと思っている」~3.19「日本学術会議法人化への懸念」―講演:日本学術会議第25期会長・2015年ノーベル物理学賞受賞 梶田隆章氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526926

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