日刊IWJガイド・非会員版「金融破綻したシリコンバレー銀行は、5年連続で『アメリカのベストバンク』だった!? 米国のエコノミスト、マイケル・ハドソン氏が徹底分析!」2023.4.5号~No.3856号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~欧米の金融危機のメカニズムを誰よりも早く深く分析! シリコンバレー銀行は5年連続で「アメリカのベストバンク」(フォーブス誌)だった! シリコンバレー銀行、シルバーゲート銀行、シグネチャー銀行の3行の破綻について、米国のエコノミストでミズーリ大学カンザスシティ校教授のマイケル・ハドソン氏が、シリコンバレー銀行の役割と財務省・FRBの性格を徹底分析!(第3回)

■IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 3月の最終日までのご寄付額が確定しました! 3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした! 月間目標額390万円の45%に相当します! 毎月、累積赤字が増え続けている状況ですが、4月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、また累積の不足分を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

■【中継番組表】

■ガーシー除名をきっかけに表面化した政治家女子48党・立花孝志前党首と黒川敦彦幹事長の内紛! 立花氏は「国政政党(政治家女子48党)とは縁を切る」と宣言! 黒川氏は立花氏の会見に「乱入」!「独裁経営者」と批判し、最後は「クソカルト!」と叫んで退出!

■<IWJ取材報告 1>中露を敵国視したあげく、中露から輸入していた化学肥料が輸入停止に!「セルフ兵糧攻め」では? とのIWJ記者の質問に「モロッコからの輸入と鶏糞など国内肥料の備蓄で備える」と野村大臣が表明!~4.4野村哲郎 農林水産大臣記者会見

■<IWJ取材報告 2>自民・泉田裕彦衆議員も「弱いところ(個人事業主)にしわが寄ってしまう」とインボイス制度を問題視!~3.30 インボイス制度の中止を求める税理士の会「国会決起集会」およびフリーランス当事者のオープンマイク街宣

■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! ~3月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、3月7日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!
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■はじめに~欧米の金融危機のメカニズムを誰よりも早く深く分析! シリコンバレー銀行は5年連続で「アメリカのベストバンク」(フォーブス誌)だった! シリコンバレー銀行、シルバーゲート銀行、シグネチャー銀行の3行の破綻について、米国のエコノミストでミズーリ大学カンザスシティ校教授のマイケル・ハドソン氏が、シリコンバレー銀行の役割と財務省・FRBの性格を徹底分析!(第3回)

 おはようございます。IWJ編集部です。

 3月14日に、インディペンデント・ニュース・アウトレットの『ジオポリティカルエコノミー』が、米国のエコノミストでミズリー・カンザスシティ大学教授のマイケル・ハドソン氏に、シリコンバレー銀行、シルバーゲート銀行、シグネチャー銀行の3行の破綻について、インタビューした記事を発表しました。

※Why 3 US banks collapsed in 1 week: Economist Michael Hudson explains(GEOPOLITICAL ECONOMY、2023年3月14日)
https://geopoliticaleconomy.com/2023/03/14/us-banks-collapsed-economist-michael-hudson/

 このインタビューの中で、『文明の命運――金融資本主義、産業資本主義あるいは社会主義』(2022年)の著者であるハドソン教授は、米政府による救済(政府は救済とは言っていないが)やFRBと財務省の役割、暗号資産(仮想通貨)という要因、さらにはデリバティブの危険性にも言及しながら、最上位1%の富裕層の利益だけを最優先する、米国の政治経済システム全体の特徴を浮き彫りにしていきます。

 マイケル・ハドソン教授は84歳、米国のマルクシストで、『超帝国主義国家アメリカの内幕』(2002年、徳間書店)などが邦訳され、日本でも知名度の高い経済学者です。

※『超帝国主義国家アメリカの内幕』(2002年、徳間書店、絶版)(国立国会図書館)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003641049-00

 IWJは、このロング・インタビューを数回に分けて、全文仮訳してお伝えします。

 第1回、第2回は、以下のURLから御覧いただけます。

※欧米の金融危機のメカニズムを誰よりも早く深く分析! シリコンバレー銀行、シルバーゲート銀行、シグネチャー銀行の3行の破綻について、米国のエコノミストでミズーリ大学カンザスシティ校教授のマイケル・ハドソン氏が、2008年の金融危機および米政府による救済との共通点を明らかにしつつ分析!(第1回)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52082#idx-4

※欧米の金融危機のメカニズムを誰よりも早く深く分析! 危機の始まりも危機の救済も1%の富裕層のためのマッチポンプだった! シリコンバレー銀行、シルバーゲート銀行、シグネチャー銀行の3行の破綻について、米国のエコノミストでミズーリ大学カンザスシティ校教授のマイケル・ハドソン氏が、2009年の金融危機との違いを明らかにしつつ分析!(第2回)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52089#idx-4

 以下からインタビューの翻訳となります。()は、翻訳上の補足、〔〕は原文の補足、(IWJ注※)はIWJによる注釈、※は原文にある記事リンクです。

————–

 ベン・ノートン「金融専門紙によるこれまでのシリコンバレー銀行の扱い方は、実に示唆に富んでいますよね。

 実際、ほんのすこし前、破綻のまさに前夜に、フォーブスはSVBを2023年の『アメリカのベストバンク』のひとつと評しました。それも5年連続ですよ、この銀行を褒めるのは。

〔00:22:17 図が示される。Silicon Valley Bank SVB Forbes America best banks ツイッター〕

 シリコンバレー銀行のウェブサイトも、見ておくのは大事かと。彼らは自分たちをどのようなものに提示してきたのか、何を誇らしげに掲げていたのかといいますと…

〔00:22:47 動画中では画像が示される〕

 シリコンバレー銀行のウェブサイトに行きますと、『フォーブスの2020年版「次なる10億ドルスタートアップ企業(IWJ注※1)」』の88%がシリコンバレー銀行の顧客であると誇示していますね。『米国のベンチャーキャピタルが支援する技術・ライフサイエンス企業の約50%がSVBと取引がある』とも」

(IWJ注※1)スタートアップ企業とは、新興企業のこと。

ベン・ノートン「実際、破綻の直前まで、シリコンバレー銀行が行った融資の56%は、ベンチャーキャピタルやプライベートエクイティ〔未公開株投資〕企業に対してでした。

 さらにホームページをスクロールしていきますと、『預金利回り最大年4.5%』とうたっています。信じられませんよ、ほとんどの銀行では利回りは0.2%ですからね。

〔00:23:16 動画中では画像が示される〕

 シリコンバレー銀行のウェブサイトには、さらにこう書かれています。『スタートアップのマネーマーケット口座で、あなたのお金を長持ちさせるお手伝いをします。普通預金口座と同様、最大4.5%の年率利回りを得ることができます』」

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■IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 3月の最終日までのご寄付額が確定しました! 3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした! 月間目標額390万円の45%に相当します! 毎月、累積赤字が増え続けている状況ですが、4月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、また累積の不足分を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 3月の最終日までのご寄付額が、確定しました!

 3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした。月間目標額390万円の45%に相当します。

 厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました! しかし、3月は月間目標額の65%、214万4600円が不足となりました。

 ぜひ、皆さま、今月4月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!

 4月は1日から3日までの3日間でいただいたご寄付は、7件、5万8000円です。これは月間目標額の1%にあたります。

 累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!

 IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費(最近の流行語ではサブスク)とご寄付・カンパ(最近の用語でいえばドネーション)の両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。

 2023年、「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために全力で頑張ってゆきたいと思います。

 先月、2月における、最も特筆すべきエポックメイキングな出来事は、ピューリッツァー賞を受賞した経歴をもつ、米国屈指の独立調査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、米国が、ノルウェーと協力し、ドイツとロシアを直接つなぐ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したという驚愕のスクープを出したことでしょう。日本の新聞・テレビなどのメインストリーム・メディアは、一切このスクープを報じませんで,した。

 IWJは、全文の仮訳を進め、全4回を号外でお送りしました。

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5

 私は、ロシア軍がウクライナに侵攻して1年となる2月24日の岸田総理会見で、ハーシュ氏のスクープについて岸田総理に直接、質問しました。

 私が「日本政府は、このノルドストリーム爆破疑惑について、独自に検証や調査を行なっているのでしょうか?」と質問したのに対し、岸田総理は、「米政府は完全なるフィクションであるという評価をしております」「ノルウェー外務省もナンセンスと言っています」「多くの国においてこうした記事に関しては、否定的な評価がされている」とはぐらかし、日本政府・日本国総理としての独自の判断を示しませんでした。

※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見-令和5年2月24日(Movie IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=9uUrTxr_Mss

※はじめに~岩上安身が岸田総理に対して会見で質問!~(日刊IWJガイド、2023年2月25日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51926#idx-1

 このウクライナ紛争は、米国主導の戦争です。

 ハーシュ氏のスクープが事実であれば、米国は、同盟国のドイツも多額の出資をしたノルドストリーム・パイプラインを爆破し、ドイツとロシアの仲を引き裂き、ウクライナを戦場にして、欧州とロシアの友好的な関係を完全に破壊し、欧州に天然ガスと石油を高値で売りつけて市場を奪い取ったということになります。

 つまり、米国は「敵国」のロシアだけでなく、米国の重要な同盟国であるはずのドイツにも大損害を与えた疑いがあるのです。これが真実であるならば、同盟国への重大な背信であり、裏切りです。

 IWJでは、独自のIWJ検証レポートで、ノルドストリームの建設を米国政府・議会が何度も妨害してきた経緯から、完成したもののウクライナ紛争の勃発と制裁によって使用できなくなり、さらに爆破に至るまで、断続的に連載してお伝えしています。

 この経緯を知ると、ウクライナ紛争以前から、米国はノルドストリームの完成と開通を何としても阻みたいと思っていたという事実が明らかになります。

 岸田文雄総理は、1月早々に昨年末閣議決定した「改定版安保3文書」を携えて訪米、バイデン大統領と会談し、日本の軍拡をバイデン大統領から賞賛されて岸田総理は鼻高々でした。

 しかし国会での議論と承認がなされなくても、「安保3文書」を閣議決定し、米国からの承認があれば軍拡のアクセルを踏んでしまう岸田政権は、日本の主権を米国に丸投げしたも同然です。米国を守るために日本が代わりに犠牲となり、日本は米中の「代理戦争」の戦場とされてしまいます。

 上記の24日の岸田総理会見で、私は、「米国は誠実な同盟国なのかどうか、疑いの出ている中、日本の安全保障を米国に丸ごと委ねていていいのか」、「有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか」と問いました。

 岸田総理は「自衛隊及び米軍は、各々独自の独立した指揮系統に従って行動をする、これはいうまでもないこと」などと、自衛隊の指揮権はあたかも米軍から独立して存在しているかのように述べました。

 しかし、この総理の発言は、事実と異なります。従来の幕僚長を事実上廃止し、新たに米軍との「統合司令部」を設置する「安保3文書」の改定は、自衛隊を米軍の司令下におく「2軍」にしてしまうものです。

 自衛隊が米軍と司令部を統合してしまい、自身で状況判断するための目と耳(情報衛星他)をもたず、独自に判断する頭(内閣に直結し、米国から独立した司令部)をもたない、そんな日本が、安全保障において、米軍から独立した主権をもつ、といくら岸田総理が口先だけで言っても、自衛隊のおかれたリアルな現実を国民に説明していることにはなりません。

 2月28日、衆議院本会議は与党の賛成多数で、「安保3文書」の改定を踏まえ、防衛費を大幅増額した2023年度予算案を可決しました。過去最大の114兆3812億円に上る2023年予算案は、参議院が仮に可決せずとも、3月中に自動成立してしまいます。

 日本は、このまま米国追従を続け、米国の単独一極覇権を支えるために、日本自らは世界最悪の財政危機に直面しているというのに、米国の要請に従って、軍拡という重い財政支出を重ねてゆくのはあまりに愚かではないでしょうか!?

 そもそも日本が依存している米国は、誠実な、信頼に値する同盟国といえるのでしょうか!?

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立ち、しかも同時に、エネルギーと食料の自給ができない、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない「島国」であるという「宿命」をもつことを決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 岩上安身

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◆中継番組表◆

**2023.4.5 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】4月5日(水)14:00~「広島G7サミットに集まる各国首脳へ向けて『今こそ停戦を』記者会見 ―登壇:伊勢崎賢治氏(元アフガン武装解除日本政府特別代表)、岡本厚氏(前岩波書店社長)、田原総一朗氏(ジャーナリスト)ほか」
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 サステナ主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきたウクライナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/ukraine

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◆中継番組表◆

**2023.4.6 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】15:00~「岩上安身による 神奈川新聞記者 田崎基氏インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定):https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による田崎基氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた田崎基氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%94%B0%E5%B4%8E%E5%9F%BA

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

森達也氏「邦男さんって絶対に『マウント』取らない人。人を論破しない人なんです」。 雨宮処凛氏「暴走する正義の恐ろしさ、修羅場をすごい知ってたからこその寛容さだとも思ってました」~4.2 鈴木邦男さんを偲び語る会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515090

「大阪市ではカジノの予定地である夢洲に34億円かけて警察署を新設し、一方で10年かけて交番を削減する計画を実行中。おかしくないか?」大阪府議選 立憲民主党 野々上愛候補 街頭演説 ―応援弁士:蓮舫参院議員、辻元清美参院議員
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515118

自民・泉田裕彦衆議員も「弱いところ(個人事業主)にしわが寄ってしまう」とインボイス制度を問題視!~3.30 インボイス制度の中止を求める税理士の会「国会決起集会」およびフリーランス当事者のオープンマイク街宣
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515065

「食」を軽視し、米国・多国籍企業の「奴隷」となった「セルフ兵糧攻め」の日本を「飢餓」が襲う!~岩上安身によるインタビュー第1116回 ゲスト 東京大学大学院農学生命科学研究科・鈴木宣弘教授
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515121

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■ガーシー除名をきっかけに表面化した政治家女子48党・立花孝志前党首と黒川敦彦幹事長の内紛! 立花氏は「国政政党(政治家女子48党)とは縁を切る」と宣言! 黒川氏は立花氏の会見に「乱入」!「独裁経営者」と批判し、最後は「クソカルト!」と叫んで退出!

 ガーシー(東谷義和)前参議院議員の除名を受けて、ガーシー氏の所属していた政治家女子48党(元NHK党)内紛が表面化しています。

 NHK党は、党首だった立花孝志氏が、ガーシー氏が参議院への出席に応じなかったことを受けて引責辞任し、元タレントで現在神奈川県知事選に立候補している大津綾香(おおつあやか)氏が党首に就任。この時、党名もあわせて政治家女子48党に変更しています。

 4月4日現在、党のホームページを見ると、副党首は元日本維新の会で前衆議院議員の丸山穂高氏と、堀江貴文氏秘書の齊藤健一郎氏。政調会長は参議院議員の浜田聡氏。幹事長は、「つばさの党」代表でもある黒川敦彦氏。立花氏は、事務局長となっています。

※党役員(政治家女子48党)
https://www.syoha.jp/%E5%85%9A%E5%BD%B9%E5%93%A1-%E8%AD%B0%E5%93%A1/

 3月23日付け『時事通信』は、中央選挙管理会が、「2022年参院選のN党比例代表名簿に基づき、新人の斉藤健一郎氏の繰り上げ当選を決めた」と報じました。

※斉藤健一郎氏が参院繰り上げ当選 政女党、ガーシー前議員除名受け(時事ドットコム、2023年3月23日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023032300536

 しかし、『NHK』の2022年参院選開票速報を見ると、NHK党の得票数は、名簿3位の黒川敦彦幹事長が2万2595票、4位の齊藤健一郎副党首が2万2426票でした。

※2022参院選 開票速報 NHK党(NHK)
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/00/hmb12_229.html

 デイリースポーツ大阪報道部デジタル担当の杉田康人氏の記事によれば、「立花氏は比例名簿4位だった斉藤健一郎氏を当選させたいとし、同3位の黒川氏に月130万円の活動金を渡すと約束し、辞退させた」と、されています。

https://yorozoonews.jp/article/14875080

 仮にこの話が事実であるなら、有権者からの得票数で決まるべき当選者を、買収によって党内で操作し、変更した、とも受け取れます。金を出した立花氏、受け取った黒川氏ともに問題がある、不可解な話です。

 一方、黒川氏と大津氏は、政治資金パーティーの計画を発表しましたが、主催が「つばさの党」となっていたことから、立花氏が、黒川氏を批判していました。

 このパーティーについて、3月26日付け政治家女子48党のYouTubeチャンネルで、黒川氏は「正確には、政治家女子応援パーティー」だと述べ、「事務局がつばさの党、集まった資金はすべて、それぞれの政治家女子の活動に還元します」と表明していました。

※政治資金パーティについて【説明】党首 大津・幹事長 黒川(政治家女子48党、2023年3月26日)
https://youtu.be/Uo7cv6ujNro

 これに対して立花氏は、3月29日に公開したYouTube動画の中で、次のように語っています。

 「私は、政治資金パーティーをしてもいいと言っています。ただ、脱税や風俗営業法違反になるようなパーティーは、政治資金パーティーなんかでやられたら困ります、ダメですと、一社会人としてまっとうな法律を守れる人間として、大津党首にも黒川幹事長にも忠告しました。

 やっていいと言ったあとに、内容を聞いて、ダメですと言いました。しかしそれを無視し、YouTubeでそれを公開し、そして私は『これは犯罪になりますよ、詐欺罪になりますよ。風俗営業法はないにしても、少なくとも脱税になるでしょう』と。

 でも、それについて、黒川幹事長からも大津党首からも弁明はありましたが、それに対しての対処が出ていない」

 「お金の問題で、これまでやってこなかった、政治資金パーティーという方法を、黒川君の政治団体であるつばさの党でやるようにとアドバイスをした。しかし、大津党首が出てきて、黒川君が幹事長という名前で出て、政治家女子48党のYouTubeアカウントで、明らかにこれは、国民が誤認する状態で、お金を集め出した」「呆れ返りましたよ」

 さらに立花氏は、この大津党首と黒川氏のYouTubeが原因で、支援者が反発し、不安を感じた債権者による「取り付け騒ぎ」が起きて「党のお金が一気に枯渇している」と訴え、大津氏に対してただちに代表権の返還を求めたことを明らかにしました。

 この動画では、冒頭、党の財務状況について立花氏が、「今、資金残は2400万しかないが、4月20日に8300万円の政党助成金が入るので、1億になる」と表明した上で、「現在333人の方に、10.4億円の借金」があるものの、「まだ受け取っていない政党助成金が11億4000万円」なので、「利息は保証できないかもしれないが、元本は保証できる」と主張していました。

 ところが、立花氏は、動画の終盤、「私はもう辞めます。国政政党とは縁を切ります」と表明しました。いったい何がどうなっているのでしょうか!?

※【立花孝志】政治資金パーティー企画→支援者から取り付け騒ぎ→口座残高がヤバい 大津あやか(党首)と黒川敦彦幹事長が反論 ガーシー除名で繰り上がった斉藤健一郎に党首交代? 大津綾香 【切り抜き】(【公認】ぶっ壊す! NHK党ターシーch【立花孝志】、2023年3月29日)
https://youtu.be/9oFKFSkqGWc

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■<IWJ取材報告 1>中露を敵国視したあげく、中露から輸入していた化学肥料が輸入停止に!「セルフ兵糧攻め」では? とのIWJ記者の質問に「モロッコからの輸入と鶏糞など国内肥料の備蓄で備える」と野村大臣が表明!~4.4野村哲郎 農林水産大臣記者会見

 4月4日午前9時10分より、東京都千代田区の農林水産省にて、野村哲郎農林水産大臣の記者会見が開催されました。

 冒頭、野村大臣からの報告事項はなく、大臣と各社記者との質疑応答となりました。IWJ記者は、「日本の食糧安全保障」について、次のように大臣に質問しました。

IWJ記者「岸田政権は、前政権を引き継いで、軍事的な安全保障には力を入れていますが、食糧の安全保障の強化には目が向いておらず、いざ有事を想定すると穴だらけであるように感じられます。

 たとえば、昨年の12月16日に閣議決定をした『安保3文書』で、中露を敵国視して、有事に備えるとありますが、化学肥料のカリウムはロシアから、リンは中国から、これまで購入してきました。

 ウクライナ紛争で対露制裁に加わり、中国に対しては台湾有事を想定して敵国扱いし、結果、自ら(ロシアの)輸出規制と(中国からの)物流停止を招いています。食糧生産において、これでは『セルフ兵糧攻め』と言っていい状況です。早急な備蓄こそが、資源のない島国が行うべき政策と思われますが、いかがでしょうか?

 また、大臣は、『安保3文書』の閣議決定に賛同されました。その『安保3文書』で、食糧安全保障を達成できるとお考えですか? もしそうであるなら、その根拠についてもお聞かせください」

 これに対して、野村大臣は次のように答えた。

野村大臣「日本の農業の方向を変えていこうという中には、今、ご指摘のありました、特に生産資材、なかんずく肥料について、日本にはその原料がないわけですから、どう確保していくのかということが、また大きな課題になってきております。

 そこで、今、お話がありました。ロシア・中国からの輸入が途絶えてしまったら、日本は物を作れなくなるのではないのかということも、ひとつ懸念されているんだろうなと思いますが、一番私どもが懸念したのが、中国から窒素リン酸カリというリンが、中国から、一昨年までは9割、中国から輸入していましたので、それが入らなくなるぞということになったときに、さてどうするかというときに世界を見渡した。

 また、少し取引のあったモロッコに話をしに行って、そして話だけじゃだめだから、礼を尽くした方がいいよって、私は、党の中にいたときに、それはもう大臣が行って、リンをモロッコに行って、お願いしてこないとだめじゃないか。まあ、こんなことを、実は、党の中で言った覚えがあるんです。

 そうしたら、早速、農水省の方では、武部副大臣がモロッコに飛んだということで、モロッコから今、リンも入ってきております。

※武部農林水産副大臣がモロッコを訪問しました(農水省、2022年5月17日)
https://www.maff.go.jp/j/press/y_kokusai/kokkyo/220517.html

 で、調べてみますと、モロッコというのは、リンの埋蔵量は、リン鉱石の埋蔵量は世界一なんです。中国なんかより、あるいはロシアなんかより、ずっとあるんですよ。

 だから、こういう、モロッコと流通でちゃんとやっておけば、あまり心配いらないのかなと思っていたんですが、もうひとつ欠点は、輸送費が高いということです。今まで、中国だと3000トンクラスでよかったんですが、モロッコになると、やはり1万トン級の貨物船でないと、なかなかコストがあわない。

 だから、運賃代が高くなってきていることは事実です。だから、そういったようなことで、できるだけ原料として日本にないものですから、それでリンを一番含んでいるのは、じゃあ、日本では何があるのかといいますと、鶏の糞です。鶏糞。今まで鶏糞についてはなかなか使い途がないということで、私の(地元選挙区の)鹿児島も、全国で3位の鶏の羽数が多いんですが、その鶏糞をもう始末に困っていたんですよ。

 そうしたら、宮崎の会社が引き取って、それを燃料に使っていた。そうしたら、それから出る灰が、今はもう引く手あまたになっているそうです。何でかというと、リンを含んでいるものですから、そのリンを採出するのに、鶏糞が一番いいということで、重宝がられてきているんですが、そういったものを、日本にあるものを、何か使えないかということで、先ほど言った、その鶏糞もしかり、あるいは豚糞もしかり、あるいは牛糞もしかり。

 だから、国内にあるものを使って、肥料を何とか、全部は全部できないんですけれども、ある程度までは確保できれば非常に取り組みやすくなっていくのではないかと。

 それと、もう一つは、やはり、誰もそんなことは考えなかったんですけれども、この、肥料なんかの原料を備蓄することも考えていかなければならないということで、本年度の予算の中にその備蓄の費用も(※9991万3千円)予算化しました。

 ですから、そういう形で、資源のない日本ですから、できるだけ、いろいろな組み合わせでもって、途絶えないようにしなければいけないなと思っておりまして、ロシア・中国からもう来なくなったら、日本はお手上げじゃないかと思われているかもしれませんが、いろいろな手を使いながら、そういうことを組み合わせをしながら、日本の生産者の皆さんが困らないようにしたいと、こんなふうに思っています」

※令和5年度 農林水産省所管・一般会計歳出予算各目明細書
https://www.maff.go.jp/j/budget/attach/pdf/230125-1.pdf

 詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※中露を敵国視して化学肥料が輸入停止に!「セルフ兵糧攻め」とのIWJ記者の質問に「モロッコからの輸入と国内肥料の備蓄で備える」と野村大臣が表明!~4.4野村哲郎 農林水産大臣記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515148

※「食」を軽視し、米国・多国籍企業の「奴隷」となった「セルフ兵糧攻め」の日本を「飢餓」が襲う!~岩上安身によるインタビュー第1116回 ゲスト 東京大学大学院農学生命科学研究科・鈴木宣弘教授 2023.4.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515121

■<IWJ取材報告 2>自民・泉田裕彦衆議員も「弱いところ(個人事業主)にしわが寄ってしまう」とインボイス制度を問題視!~3.30 インボイス制度の中止を求める税理士の会「国会決起集会」およびフリーランス当事者のオープンマイク街宣

 3月30日正午より、衆議院第一議員会館にて、インボイス制度の中止を求める税理士の会の主催により、「インボイス制度の中止を求める税理士の会『国会決起集会』」が開催されました。

 また、集会終了後、インボイス制度を考えるフリーランスの会の主催により、衆議院第二議員会館前にて、「フリーランス当事者のオープンマイク街宣『インボイス止めたいみんなで初スピーチ』」が行われました。

 決起集会には、税理士、議員、そしてフリーランス事業者などのステークホルダー(利害関係者)が参加し、インボイス制度の問題点が提起され、その問題点をどのように克服すればいいのかについて、率直な討論や意見交換が行われました。

 神田どんぶり勘定事務所・代表取締役で税理士の神田知宜(とものり)氏は、自身のYouTube、ツイッター、セミナーなどで、「インボイスボイコット大作戦」と題して「合法的にボイコットできる方法」を提唱していると語りました。

※どんぶり勘定事務所YouTubeチャンネル(消費税シリーズ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLvlrkHladb69Wduvd_i9RAiaAgKhpnFRL

 インボイス制度には、与党である自由民主党内からも反対の声が上がっています。

 自民党の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の幹事を務める泉田裕彦衆議院議員は、「このインボイス制度、広げていった時に、やはり一番問題なのは、こういう『弱いところ(個人事業主)にしわが寄ってしまう』ということだと思っています」と述べ、「インボイス制度を入れることによって、廃業が出てしまうということになると、これは何のための制度なのだろうか? という問題意識を持っています」と表明しました。

 「インボイス制度の中止を求める税理士の会」呼びかけ人の一人である、元静岡大学・税法学教授の湖東京至(ことう きょうじ)氏は、この日の議論の総括で、現状認識について、次のように語りました。

 「議員の先生も一生懸命国会の中で戦ってくれているわけですが、どうも私どもの税理士の方が敗北感が強くて、先に行こうという気が全然ない。私は、インボイス制度は必ず、今、で言えば延期できる。

 何しろ与党の中、自民党の中の85人の国会議員が、『延期せよ』という決議文を自民党内で上げているわけで、その他にも、自民党の中で、例えば、税理士である西田昌司参議院議員であるとか、あるいは片山さつき議員だとか、いっぱいインボイスはやめてもらいたい、やめるべきだという意見を持っている方がいるんです。

※責任ある積極財政を推進する議員連盟・会員一覧
https://sekkyokuzaisei.jp/caller_list/

※物価高騰、賃上げ対策としての経世済民を求める決議(責任ある積極財政を推進する議員連盟、2023年3月15日)
https://sekkyokuzaisei.jp/wp-content/uploads/2023/03/%E3%80%90%E7%A2%BA%E5%AE%9A%E7%89%88%E3%80%91%E7%89%A9%E4%BE%A1%E9%AB%98%E9%A8%B0%E3%80%81%E8%B3%83%E4%B8%8A%E3%81%92%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%B5%8C%E4%B8%96%E6%B8%88%E6%B0%91%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%8B%E6%B1%BA%E8%AD%B0%E3%80%88%E5%88%A5%E7%B4%99%E5%90%AB%E3%80%89%E3%80%80.pdf

 ですから、これから、第二弾の『強い戦い』をやっていけると確信を持っております。

 あんまり大きな声で、最初から『延期! 延期!』とは言えません。言えませんけれども、今なら『延期した上で中止!』、こういう方向が出せるのではないかと思っております」

 「国会決起集会」後に行われたフリーランス当事者らによる街宣では、インボイス制度を憂慮する声優の集まり「VOICTION(ボイクション)」設立メンバーの一人である、岡本麻弥氏のリードにあわせ、「ストップ! インボイス!!」のシュプレヒコールが鳴り響きました。

 詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※自民・泉田裕彦衆議員も「弱いところ(個人事業主)にしわが寄ってしまう」とインボイス制度を問題視!~3.30 インボイス制度の中止を求める税理士の会「国会決起集会」およびフリーランス当事者のオープンマイク街宣
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515065

※増え続ける署名!「知れば行動せざるをえないほどインボイス制度はマズい、危険な制度!!」~2.13 STOP!インボイス主催 「インボイス問題検討・超党派議員連盟」ヒアリング&業界横断 インボイス制度見直しを求める記者会見 2023.2.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514053

■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! ~3月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、3月7日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。

 3月は、3月7日に収録した「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて、第594号から第596号まで3本の記事を発行します!

 警察庁が発表した令和4年(2022年)の特殊詐欺認知・検挙状況等(暫定値)によると、昨年(2022年)の特殊詐欺認知件数は、1万7520件(前年比+3022件、+20.8%)、被害額は361億4000万円(同+79.4億円、+28.2%)と、いずれも前年(2021年)より増加しています。

 この発表によると、特殊詐欺の認知件数は、平成29年(2017年)の1万8212件をピークに下がり続けていましたが、令和2年(2020年)の1万3550件以降、再び増加に転じていることがわかります。

 特殊詐欺は、第2の蔓延期を迎え始めていると、言って間違いありません。

 一方、令和2年(2020年)から令和3年(2021年)にかけて、認知件数が20.8%、被害額が28.2%も増加したにもかかわらず、検挙件数はわずかに増加、ほぼ横ばいでした。

 しかも2022年の検挙人員2469人のうち、中枢被疑者(主犯格の被疑者)は48人(+5人)に過ぎません。枝の人間しか、逮捕できていないということになります。これでは個々の詐欺グループの中核にダメージを与え、壊滅させることはできず、トカゲの尻尾を切っただけのグループは生き延びて、また犯罪を繰り返すことになります。しかもそのたび、彼らは経験値を積んでいってしまいます。

※令和4年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値版)(警察庁)
https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/tokusyusagi_toukei2022.pdf

 他方で、3月23日、大手メディアは一斉に「昨年(2022年)1年間に警察が検挙した暴力団員と準構成員らが前年比1832人減の9903人で、初めて1万人を下回ったことが23日、警察庁のまとめで分かった」と報じました。

 検挙数の減少について、警察庁は暴力団勢力が縮小していることを要因の一つと見ており、23日付け『時事通信』は、「昨年末時点の暴力団勢力は過去最少の約2万2400人と、18年連続で減少した」「平均年齢は54.2歳で10年前より6.8歳上がり、高齢化が進む」と報じています。

 しかし、警察庁は暴力団勢力の縮小と同時に「潜在化」に懸念を示しており、この『時事通信』の記事は、「同庁が『準暴力団』と定義し、『半グレ』と呼ばれる犯罪グループの活動が近年活発化。暴力団員からの加入もあるとみられるが、同庁は人数やグループの勢力を公表していない」とした上で、次のように報じています。

 「準暴力団は常習的に暴行事件を起こし、暴力団と共存共栄しながら、特殊詐欺や組織的な窃盗を通じ、資金獲得しているとされる」

※暴力団検挙、初の1万人割れ=構成員も過去最少、潜在化懸念―警察庁(時事通信ニュース、2023年3月23日)
https://sp.m.jiji.com/article/show/2914914

 2023年に入ると間もなく大きなニュースとなった「ルフィ」事件の主体となったグループも、こうした「半グレ」のカテゴリーに分類されるグループです。

 田崎氏の著書『ルポ特殊詐欺』は、世間を震撼させた「ルフィ」事件発覚の3ヶ月も前に出版されましたが、特殊詐欺グループが過激化し、実行役が強盗事件まで強要されるところにまで差しかかっている事実を、丹念な取材によって犯人の側の視点から克明に描かれており、「ルフィ」事件を予告するかのごとき内容となっています。

 インタビューでは、「ルフィ」グループが「特異」で「例外」的なグループではなく、特殊詐欺から凶悪化し、強盗殺人を犯すに至った「半グレ」グループの典型的なひとつに過ぎず、彼らと彼らのしでかした事件は、氷山の一角である、ということを浮き彫りにしています。

 さらに、特殊詐欺グループへの暴力団の関与、捜査当局が凶悪化する特殊詐欺グループの上層部まで摘発できない現状についても、取材経験にもとづいて語っていただきました。

 以下、3月発行の、IWJ特報のタイトルと目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第594号の目次)
◆今や「老人殺し産業」と化した特殊詐欺!「高齢者集団自決」を煽る経済学者の出現と「ルフィ事件」に共通する不穏な空気!
◆海外から犯罪指令、メッセージは自動消去! スパイ映画の世界が現実となり「ルフィ」の特定すら困難に!?

(第595号の目次)
◆物証が乏しく「突き上げ捜査」も行き詰まる! 捕まるのは末端の人間だけ。組織とのつながりは辿れない!
◆「日当100万円」をうたう闇バイト! 借金を抱えた自衛官、警察官が応募して犯罪に関与した事例も!
◆「UD募集」は「受け子」・「出し子」を集める隠語! 連絡すると「必ず稼げますよ」と優しく誘導される!
◆振り込め詐欺の歴史は20年。集団で電話をかける時代は終わり、足のつかない仕組みが着々と作られていた!

(第596号の目次)
◆「ネットで仕事探し」が一般化、自分の個人情報を添えて応募する。非合法な「闇バイト」と気づいた時には、個人情報を握られ、抜けられない!
◆最初はコインロッカーから別のコインロッカーへ中身を移動させるだけの「運び」のバイトから。エスカレートして『もう辞めたい』と言うと見知らぬ男から、いきなり後ろから殴りつけられ、すぐに電話がかかってきて「どこにいても見張っているぞ、どこにも逃げられないぞ!」と脅される!
◆役割細分化の効果! 犯罪の故意の分断で罪悪感を希薄化!! 加担する人間が増えることで組織は肥大化へ!
◆暴力団の関与には、民事で使用者責任を追及、最高幹部に損害賠償請求! 一方、詐欺組織はピラミッド構造ではなく円環構造! 暴力団の関与はケースバイケース!?

 田崎氏には3月13日に、続編となる第2弾インタビューを行いました。また、4月6日には第3弾インタビューを予定しています。

※「今の特殊詐欺グループは、自転車の車輪がいくつも存在していて、そのハブのスポークが、また別の車輪のハブになっているみたいな円環構造」~岩上安身によるインタビュー第1111回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 2023.3.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514596

※背後に「暴力団」が関与し凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! 岩上安身によるインタビュー第1112回 ゲスト『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏 第2回 2023.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514705

 「岩上安身のIWJ特報!」は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 「岩上安身のIWJ特報!」は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、昨年ついに1位を獲得しました。

※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
https://www.mag2.com/m/0001334810

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※シリーズ:IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、浜本信貴、前田啓)

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