日刊IWJガイド・非会員版「『ウクライナ紛争は、核戦争と背中合わせ。戦略核の標的候補は日本』岩上安身による須川清司氏インタビュー 第2回をお送りました!」2022.9.13号~No.3652号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~<インタビュー報告>「ウクライナ紛争は、核戦争と背中合わせ。戦略核の標的候補は日本」岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員インタビュー 第2回をお送りしました!

■【中継番組表】

■8月1日スタートを切った、第13期のIWJは、ご寄付の月間目標額を、390万円に下げさせていただきました! 8月のご寄付・カンパは、8月末時点で月間目標額の31%の122万3000円でした! 今月9月の月間目標額は、8月の不足分の繰り越し分とをあわせ、657万7000円です! しかしながら9月1日から12日までのご寄付額は56万2600円、目標額のわずか9%にとどまっています! 第13期のIWJは、9月も、ピンチです! 緊急のご支援をよろしくお願いします!

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。7月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

■細田衆院議長、尾辻参院議長を「現職の党所属国会議員ではない」と、統一教会との関係「点検」対象にしなかった自民党、調査結果の公表について、関与が指摘される麻生副総総裁、萩生田政調会長ら10人の幹部で協議していた! 公表されたリストに組織的支援を受けた山谷えり子参議院議員の名前はなく、下村博文衆議院議員は支援は否定という茶番!!

■<新記事紹介>ザポリージャ原発への攻撃は、ロシアなのか、ウクライナなのか!? ロシアは一貫してIAEA調査受け入れを表明! 結局、IAEAの査察は9月1日から実現したが砲撃は止まず! そして9月11日、原発が完全停止! 原子炉冷却の非常用電源燃料は10日分のみの危機!

■沖縄県知事選、玉城デニー氏は佐喜真淳氏に6万5000票差で勝利! 2014年、2018年の県知事選、2019年の県民投票に続き、4度目の「辺野古新基地建設反対」の民意表明に、政府はいつになったら耳を傾けるのか?

■元CIA上級分析官レイ・マクガバン氏が、シンクタンクのパネルディスカッションで「IAEAはザポリージャ原発を攻撃しているのがウクライナだとは言えない。米国が国連を支配しているから」と指摘!

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。サビ残は一切ありません!

■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方。時給は1500円から、能力・実績に応じて昇給します。

■【スタッフ募集・事務班】中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの行動予定を組み立てる重要なセクションである事務班のスタッフを募集します。PC操作のスキルがあり、スケジュール調整のためにアポ取りのコミュニケーションスキルのある方、歓迎です! これまでの社会経験も生かせます! 時給は1200円からのスタートです。

■【スタッフ募集・動画班】岩上安身によるインタビューを撮影・編集したり、大臣会見やビデオカメラによる現場取材と中継、撮影した動画の編集を行うスタッフを募集します。PCによる動画の編集作業の基本ができる方、特にYouTubeの撮影・編集などの経験のある方を特に優遇し、最優先で募集します! 経験が少なくとも、意欲ある若い方、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です! 時給は1300円からのスタートです。
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■はじめに~<インタビュー報告>「ウクライナ紛争は、核戦争と背中合わせ。戦略核の標的候補は日本」岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員インタビュー 第2回をお送りしました!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 9月12日午後6時半より、「日本の防衛はウクライナ紛争を『教訓』とすべき!(2)『敵基地攻撃能力』の保有は愚策!『穴だらけの専守防衛』を鍛えなおすべき!第2回」と題して、岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員インタビューをお送りしました。

 第1回は、対露制裁がブーメンランとなってインフレが加速し、エネルギー資源が高騰している欧州で、反NATO・反EU、反対露制裁のデモが起きている現状、ナンシー・ペロシ米下院議長訪台後、緊張が高まる台湾海峡と日本の安全保障などについてお話をうかがいました。

 9月8日に行われた第1回インタビューは、以下で御覧になれます。

※「台湾にゼレンスキー大統領のような総統が誕生したら?」という悪夢も想定するのがリアリスト!~岩上安身によるインタビュー第1094回 東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員 2022.9.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510420

 第2回は冒頭、ザポリージャ原発(ZNPP)の完全停止という最新ニュースを取り上げました。ニュースの詳細については、日刊IWJガイド9月12日号をお読みください。

※ザポリージャ原発、唯一稼働していた6号機が完全停止! ウクライナから(?)の砲撃が続く中、冷却のための外部電源との電力系統は1本! 非常用ディーゼル燃料は10日分!!(日刊IWJガイド、2022年9月12日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51298#idx-8

 2月24日にウクライナ侵攻していたロシア軍はすぐに、ウクライナ国内の原発を制圧しました。現在にいたるまで、ロシア軍は欧州最大の原発であるザポリージャ原発を占拠し続けています。

 ザポリージャ原発をめぐっては、「ロシア軍の砲撃が続いている」というウクライナ側の主張と、「ウクライナ軍が砲撃している」というロシア側の主張が真っ向から対立しています。8月23日の国連安保理事会で、ロシアのネベンジャ大使が強くウクライナ軍の仕業だと批判しましたが、IAEAの報告でも、攻撃主体は明示されませんでした。

 ザポリージャ原発の周辺は、年間を通して東西南北の風が吹いています。仮に砲撃によって、チェルノブイリ級のシビア・アクシデントが起これば、ウクライナの領土の半分は汚染される可能性があります。仮に、西から風が吹いていれば、東部ドンバス地域一帯が汚染される可能性があり、北から風が吹いていれば、クリミア半島、アドリア海、黒海が汚染されます。

 岩上安身は「戦争で原発への意図的な武力攻撃、これは人類史上初の危機ではないか」と述べました。岩上は攻撃主体についても、ロシア軍が占拠しているザポリージャ原発に、ロシア軍が攻撃をかけるというのは、論理的に理解不能だと指摘しました。

 岩上は、元CIA分析官のレイモンド・マクガバン氏が、IAEAが、ウクライナが原発攻撃していると報告できないのは、「国連に対する米国の影響力」が原因だと述べているという『TASS』のニュースを紹介しました。

 こちらは本日の日刊ガイドでも詳しくご紹介しています。ぜひあわせてお読みください。

※Экс-аналитик ЦРУ: МАГАТЭ не заявляет об обстрелах ЗАЭС Киевом из-за влияния США на ООН(元CIAアナリスト: IAEAは、米国が国連に影響を与えているため、キエフのザポリージャNPPへの砲撃を主張していない)(TASS、2022年9月11日)
https://tass.ru/mezhdunarodnaya-panorama/15716097

岩上「原発への攻撃というのは『あり得ない』んだと。日本でも福島第一原発の事故以来、戦争を遂行する方向に行こうとする日本が、原発をそのままにしているという状況がおかしいと思い、原子力規制委員会にも、経産省にも、防衛省にも、ありとあらゆる形で問いかけ続けてきたんですけど、この『原発×戦争』というリスクは誰一人考えていない。

 僕が約10年間にわたって、僕だけじゃなくてIWJのメンバーが、ありとあらゆる機会に問いかけてきても、原発を防護しない。防護している様子がないわけです。

 それなのに、(岸田総理は新しい原発の)増設とかを考えているわけですよね。

 でも、(原発への武力攻撃は)もう起きてるわけです、現実に。ドカンドカンと砲撃が来て、メルトダウンが起こるまで、黙っているつもりなのか、わからないですけれども。真剣な関心も足りないし。チェルノブイリ原発の事故が起きた時には、日本まで放射性物質が飛んできたと、真剣に言っていたんですが。

 このニュース、どのように御覧になりますか?」

須川氏「真相は藪の中、といえば藪の中なんですが、常識的に考えると、ロシアが(ザポリージャ原発への砲撃を)やる理由は、なかなか見出しにくいですね。

 メルトダウンまで追い込むのであれば、逆に、今、ロシア語話者の住民のところが被害の中心になるという(可能性がある)。

 仮に電力をウクライナの中でその供給をさせないということが目的なんだとしたら、今、ザポリージャ原発を押さえてるのはロシア側なわけですから、わざわざ砲撃を加えなくてもできそうな気もしますしね。

 一方、(砲撃をしているのが)ウクライナ側であっても、常識的に考えると、ウクライナ政府側がウクライナ人に対する放射能被害を人質に取るような形で、そんな北朝鮮のような瀬戸際戦術をやっているというのも、にわかには信じがた話ではあるんですけれども。

 だけど、誰かが(原発砲撃を)やってるってことですよね」

 須川氏は、日本のメディアも、少なくとも攻撃をしているのが、ロシア側、ウクライナ側の両方ありうるということくらいは報道すべきだと指摘しました。2月の侵攻以来、日本のメディアの報道が「ロシアだけが悪い」という「洗脳」になっていると指摘しました。

 須川氏は「まったくの推測」としながら、仮に、ウクライナ側がやっているとすれば、その目的は「米国にプレッシャーをかけること」ではないかと指摘しました。

須川氏「今のお話うかがって、ふと思ったのは、もしかしたらウクライナはアメリカにプレッシャーをかけているのかもしれないなと。

 どういうことかと言うと、バイデン政権は、もちろん、ウクライナを支援しているんですけども、ロシアを追い詰めてロシアが核を使うのは絶対にダメだと言っています」

岩上「この場合、戦術核ですね」

須川氏「最初は戦術核で始まっても、アメリカとの間で核の応酬になると、戦略核の話になり得るんですね。バイデンは、『そこは絶対やらない』ということで、そこだけは踏みとどまってる。

 なんですけれども、『核はダメだ、核はダメだというなら、俺のところで核をやるぞ』と(原発を攻撃して、核惨事を起こすぞ)。そういうことでアメリカに圧力をかけて、『ロシアまで届く兵器をたくさんよこせ』、とかね。

 とにかく、『アメリカが最新兵器をガンガンくれたら、もうクリミアだって取り戻せるんだ』というような感じかもしれないな、と。いや、なんの根拠もないんですが、あり得るなと思いました」

 岩上は、ウクライナはアメリカに「戦術核」を求めているのかもしれないと問いかけました。

岩上「アメリカに対しても圧力をかけていると。『ちょっと射程の長い武器をくれ』じゃなくて、『戦術核ぐらいくれ』みたいな話ですね」

須川氏「ま、そこまでは絶対にやらないでしょうけれども」

岩上「なんでここまでするんですか、という話ですよね。敵の手に渡ったんだったら、廃墟にしてしまえ、とか」

須川氏「今の(米国がウクライナに供与している)ハイマースだと、ウクライナのところから、クリミアまでは届かないはずなんですよね。射程的には。だから例えば、(クリミアまで)射程が届く武器をよこせとか。今の武器にしても、もっと数を寄こせ、とかね。

 ウクライナの要求リストには、ものすごいものがありますからね」

 米国は、なぜここまでウクライナを支援し続けるのでしょうか。

岩上「先ほど、打ち合わせの時に、キエフ、つまりゼレンスキー政権とアメリカの政治的な結びつきは尋常じゃない、と。

 台湾とアメリカの関係は、条約レベルじゃないけれども、国内法で台湾を防衛するんだと決めている法律があるわけじゃないですか。それに匹敵するようなものがあるんだという風にお話をいただきました。

 ちょっと教えていただけますか?」

須川氏「よく言われるのが、『台湾とアメリカは準同盟関係』だと。つまり、同盟条約は1972年(中国との国交回復のために)に止めているわけですけれども、その後『台湾関係法』をつくって、台湾防衛はそのものは書いてないものの、『台湾が自力で防衛するために支援をする』ということは、法律上の根拠があるわけです。

 50年来のその後の関係も含めて、準同盟関係ということで。

 それに対してウクライナとアメリカの間には、安保条約的なものはないわけです。ですから『同盟関係じゃない』と。

 ウクライナはNATOに入っていないということで、同盟じゃないから、台湾とアメリカの関係、あるいは日米関係とは違うんだというのが、日本で行われている解説です。

 だけど、実際はウクライナとアメリカは、過去10年、特に2014年以降、ものすごく緊密になってきています。多分、ウクライナ側の働きかけがかなり強くて、トランプ政権はちょっと別にすると、バイデンさんを含めて、民主党政権のもとで、かなり『ずぶずぶ』になって。

 僕も、ウクライナ紛争が起きるまで、見落としていたんですけれども、去年の11月か12月に、ゼレンスキーがワシントンに行って」

岩上「侵攻の直前ですね」

須川氏「はい。ゼレンスキーがワシントンに行って、アメリカとウクライナの間で、安全保障の協力に関する検証、チャーターにサインしているんですね。

 それは議会の批准が必要なものではなかったですし、条約扱いではないんですけれども、台湾防衛法に近いぐらいの中身が書いてあります。それを読むと、もう、アメリカもウクライナの防衛にコミットしてるなと読めてしまうような内容がいろいろ書いてあったんですね。

 さらに、ウクライナは、この間おっしゃっていましたけれども、ここ数年、アメリカの議会とそのアメリカの政府に対してロビイングを強めていて、ものすごいお金を流して、いわば洗脳してるわけです。

 そういったことを考えると、ウクライナとアメリカの関係は、もう既に『準同盟』なんですよ。下手したら、実際に戦争を念頭においていますから、日米関係よりもっと緊密というか、『えぐい』ものになっている。

 議会で批准が必要な条約を交わしてるかどうか、ということだけで同盟関係を見てはだめですよね。

 バイデン政権は、もう完全にコミットしちゃってるので、もう同盟関係があろうがなかろうが、巻き込まれざるを得ないというところがあるわけです」

 ザポリージャ原発をめぐる砲撃の背景には、ウクライナ紛争をエスカレートさせて、なんとしても米国を巻き込んでいくというウクライナ側の強い野心があるのかもしれません。

 一方の米国ですが、ウクライナに一方的に巻き込まれ、引きずられていくという受け身の立場ではありません。ウクライナ紛争に便乗し、利用し、あわよくばロシアを締め上げて弱体化させる明確な意図を持っていることは明らかです。

 2016年に米国家安全保障会議(NSC)は、「2014年のクリミア編入後、ウクライナ東部ドンバス地域への介入を続けるロシアが、隣接するバルト3国の一つに侵攻した場合、米国はどう対応するかについて」議論しています。

 その議論の中で、当時のバイデン副大統領の国家安全保障問題担当補佐官を務めたコリン・カール氏(現国防次官)」は、「ロシアによる核の使用は1945年の広島、長崎以降、初めての歴史的出来事であり、ロシアを孤立させ、政治的、経済的打撃を与えるため国際社会を結束させる絶好の機会だと言明」と発言しました。

 つまり、ロシアを核使用に踏み切らせるところまで追い込めば、ロシアを国際的に孤立させることができ、大幅に弱体化できるというのです。ロシアがウクライナに侵攻するよりも前の段階で既に米国は、ウクライナ紛争で「ロシアが核を使用する=ロシアに核を使用させる」という戦略を練っていたというわけです。

※ロシアが核攻撃に踏み切ったらアメリカはどこに報復するか? 米政権内で行われていた机上演習の衝撃的な中身(共同通信、2022年5月2日)
https://nordot.app/892362494356570112?c=39546741839462401

 須川氏は、今回のウクライナ紛争は「核戦争と背中合わせであることを見落としてはいけない」と指摘しました。

須川氏「今回のウクライナ戦争は、核戦争と背中合わせだということを僕らはもっともっと自覚しないと。ウクライナ頑張れ頑張れ、ロシアもプーチンもやられてしまえ、(ロシアを)叩けば叩くだけいいんだといった単純な議論で、完全に対岸の火事、遠くでやっているというのでは」

岩上「核なし、通常兵器と経済制裁でことが決するというような」

須川氏「核が使われた時、1発だけで終わるというならばまだしもですが、1発使われるとエスカレートする可能性が高くて、戦略核レベルまでエスカレートすると、その時は日本が狙われる。

 日本は(核攻撃の)候補ですよ。この段階(戦略核が使われる段階)では、完全に米露が戦争しているということですから、在日米軍基地の機能を停止させるということは、ロシアにとっては(極めて重要)。

 今もウクライナ支援は、在日米軍基地が経由地になっていると思いますが、在日米軍基地を放っておいたら、ロシアはアメリカにボコボコにされちゃいますから。

 だから、それ(在日米軍基地)を叩くということを含め、なおかつ核が既に使われているという段階で、日本を狙わないというわけがない。逆に優先度が高いと思います。

 アメリカとロシアのミサイルは、世界中に届くわけですから。そこのところが分かった上で、ウクライナ戦争をどうすべきかということをもっと考えないと」

 岩上は日本のメディアに出てくる「論客」は、核のことも、核のエスカレーションの議論もしない、危ないからすぐに停戦すべきだとも言わない、と批判しました。

 米国もゼレンスキー政権も、さらなる紛争のエスカレーションを求めています。ウクライナ紛争が核戦争にエスカレートすれば、世界最大の米軍基地を擁する日本は、自分の頭の上に降ってくる戦略核ミサイルに脅かされます。

 これ以上のエスカレーションを避け、一刻も早い停戦へと国際的に世論が動くべき時が来ています。

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◆中継番組表◆

**2022.9.13 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】10:50メド~「浜田靖一 防衛大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 浜田靖一防衛大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた防衛大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%98%b2%e8%a1%9b%e5%a4%a7%e8%87%a3
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【IWJ・エリアCh2・福島】18:30~「前川喜平さん講演会『旧統一教会と自民党・政権の結託解明、国葬反対』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「ミナセンなかどおり」、「戦争させない・9条壊すな!福島県中の会」主催の講演会を中継します。これまでIWJが報じてきた前川喜平氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%89%8d%e5%b7%9d%e5%96%9c%e5%b9%b3

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◆中継番組表◆

**2022.9.14 Wed.**

調整中

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■8月1日スタートを切った、第13期のIWJは、ご寄付の月間目標額を、390万円に下げさせていただきました! 8月のご寄付・カンパは、8月末時点で月間目標額の31%の122万3000円でした! 今月9月の月間目標額は、8月の不足分の繰り越し分とをあわせ、657万7000円です! しかしながら9月1日から12日までのご寄付額は56万2600円、目標額のわずか9%にとどまっています! 第13期のIWJは、9月も、ピンチです! 緊急のご支援をよろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 8月から始まった第13期も、9月となりました。日中はまだ暑くても、日が沈むと涼しくなる季節の始まりです。

 今期から、ご寄付・カンパの月間目標額を、前期の400万円から390万円に下げ、さらに支出を絞って緊縮予算でのぞんでいますが、先月第13期のスタート月となった8月分は、8月31日の時点でご寄付は122万3000円、月間目標額の31%にとどまってしまいました!

 目標額に届かなかった残額267万7000円分は、今月の月間目標額に繰り越して上乗せとなりますので、今月9月の目標額は657万7000円となります。9月もかなり厳しいスタートとなりました。

 9月は1日から12日までの12日間で、56万2600円のご寄付・カンパをいただきました。これは、上記の累積の目標額657万7000円の9%にあたります。1ヶ月の3分の1を過ぎて9%という状態はかなり厳しいと言わざるをえません。

 なんとかこの9月は、8月の不足分もあわせて月間目標額に到達するよう、ご寄付・カンパによる緊急のご支援を、よろしくお願いいたします!

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、会員の数が足りなくなり、ご寄付が途絶えると、IWJは活動していけなくなってしまいます。

 IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画して活動しています!

 権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。

 周知の通り、安倍元総理が、統一教会の信者の息子である山上徹也容疑者に殺害されるという衝撃的な事件も、7月8日に起きました。

 8月26日に開かれた「安倍晋三元首相国葬反対声明」の記者会見で、霊感商法弁護団共同代表である郷路征記(ごうろ まさき)弁護士は、安倍元総理の国葬が行われれば、統一教会信者を励ますことになる、と懸念を示しました。

 統一教会員にとっては、「霊界で生き」、「地上におけるサタンの勢力との戦いに、天から助けてくれる人」である安倍元総理の存在を、自民党はわざわざ「国葬」扱いとし、「神格化」しようとしています。自民党と統一教会とのいかがわしい「野合」関係を永久に「守護」してもらい、その力を借りてでも「サタンの国」である日本を選民たる韓国の下にはべる「エバの国」にしようとしているのでしょうか!?

※閣議決定のみで国葬を強行!? 郷路弁護士「統一教会員にとって、安倍元首相はまだ霊界で生きている。安倍元総理国葬は旧統一教会を励ます」と危惧~8.26 23期弁護士ネットワーク「安倍晋三元首相国葬反対声明 記者会見」2022.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509829

※「日本国自体が統一教会の被害者、自民党政治家等が開き直ることで被害が拡大」! ~岩上安身によるインタビュー 第1083回 ゲスト 北海道大学大学院文学研究科・文学部 櫻井義秀教授
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509116

※「統一教会を今後どうするのかということに収斂しない議論は意味がない」~岩上安身によるインタビュー 第1086回 ゲスト 北海道大学大学院文学研究科・文学部 櫻井義秀教授
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509208

 自民党の結党時から幹部であり、CIAのエージェントでもあった岸信介元総理(初代自民党幹事長、第3代自民党総裁)は、統一教会の日本進出に大きな力を貸し、統一教会からも力を借りました。

 それから数えて安倍晋太郎元外相、安倍元総理まで3代にわたり、岸・安倍両家は、そして清和会を中心とする自民党は、韓国発の反社・反日カルトである統一教会=国際勝共連合とは、ずぶずぶの関係にありました。

 「日本国民が洗脳され、全財産が巻き上げられ」ようとも、「日本は韓国を侵略したサタンの国」であるとして、日本人から財産を巻き上げるのは教義上許されるのだと正当化する、犯罪的な反日カルトの活動を、警察が組織犯罪として摘発してこなかったのは、統一教会と自民党との、党のスタート時以来の、深い癒着関係があったからです。

 自民党による長期政権とは、統一教会=勝共連合とともにあったのです。これではまともな政治ができるわけがありません。野党の中でも、自民党から分派して成長した維新も、統一教会との関係の深さがきわだちます。改憲派であり、政策的にも、統一教会との関係においても、維新が自民党の「別働隊」であることは否めません。

 自民党や維新が、「愛国者」政党ではなく「売国奴」政党であることは確かですが、既存メディアも、「銃撃事件」と行き過ぎた献金の強制の話は詳報するものの、統一教会の根本の教義の問題や、自民党や維新がなぜ反社・反日カルトとずぶずぶの関係なのか、という根本的・本質的・政治的な問題にほとんど立ち入りません。

 問題は、日本人の生き血を吸い上げるように吸い上げた反日カルト統一教会のカネは何に用いられたのか、という問題です。

 文鮮明と韓鶴子が贅沢な暮らしをするためだけに用いられていたのでしょうか?

 あるいは、日本の自民党や米国共和党にバラまき、自分たちの犯罪捜査に手心を加えてもらうために使われたのでしょうか?

 それだけではすまないようです。文鮮明は、核ミサイルの開発を始めていた北朝鮮の金日成に巨額の資金を渡しているのです。

 IWJは「保守的な『ワシントン・タイムズ』(文鮮明が創刊した極右新聞)を含む文鮮明のビジネス帝国は、強硬派の政府が兵器開発資金を調達するために外貨を必要としていた1990年代初期に、北朝鮮の共産主義指導者に何百万ドルも送金していた」とする、米国で2000年に発表された、調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による「文鮮明と北朝鮮とブッシュ家」を仮訳し、号外としてお届けしています。

※【IWJ号外】米国のジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会の最暗部追及の報道シリーズ第2回(その1)!「反共」を看板とした文鮮明の本質はビジネスを超えたコリアン・ナショナリズムだった!? 2022.8.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509807

※【IWJ号外】ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の調査報道第2回(その2)! 文鮮明の元義理の娘らの目撃者が、文鮮明が広範なマネーロンダリングを行っていると主張! 2022.8.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509899

※【IWJ号外】ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の報道第2回(その3)! 北朝鮮は文鮮明の生地の土地を99年間賃貸! 信者はここを聖地と呼び、賃貸期間中は治外法権が認められている! 2022.9.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510185

 反日カルトが日本人の生き血を吸うように巻き上げた金が、彼らが看板に掲げてきた「勝共」「反共」どころか、「共産主義」とは名ばかりの金一族独裁の北朝鮮へ送金され、北の核ミサイル開発の資金の一部として使われた可能性すらあるのです。

 文鮮明率いる統一教会と北朝鮮の金一族の蜜月の関係、そして多額の送金の事実は、文鮮明が掲げてきた「反共」看板がまったくのニセ物であることを示しています。統一教会は、実は独裁者・金一族と共産主義国家である北朝鮮に対し、密通していたのです。文鮮明は明らかに南北朝鮮の統一の「その後」を視野に入れています。「北の核は、統一後、ウリナラ(我が祖国)の核となる」という、韓国の一部の急進的なナショナリストの主張と響きあうものがあります。

 また、統一教会は70年代から本部を米国におく多国籍組織であり、他の国にも繁殖していっています。

 ロシアでは、統一教会は、厳しい規制と監視の対象になっていますが、逆にウクライナには拠点が築かれ、精力的に活動をしています。ロシアとウクライナは両方とも30年前までは共産主義国家であり、その時点で統一教会=国際勝共連合であることを考えると、疑いの国と見ていたのは当然です。しかし、その後はどちらも「自由な民主主義」国家となったはずです。

 両国の違いを比較し、両国の紛争をどう評価するか、という点でも、統一教会に対する両国の姿勢の差は、重要な判断材料となるでしょう。

 統一教会を「反共」という一点で評価し、あとは「反日カルト」という本質も、北朝鮮との関係も見て見ぬふりをして、「野合」してきた、日本の自民党、維新、その他の改憲勢力、「保守」「右翼」らは、統一教会の正体を知らず、間抜けにも長年だまされてきたのか、それとも正体を知っていて「共犯関係」にあったのか、すべて明らかにすべきです。

 また、8月早々に、バイデン大統領と同じく民主党所属の議員であるナンシー・ペロシ米下院議員議長がアジア各国を歴訪するとして、旅程をすべて明らかにしないまま、台湾に向かいました。

 これは、中国の「中国と台湾はひとつである」という主張に対する挑発であり、中国が行ってきた数々の警告を破るものです。米国が中国との間で「約束」してきた「中国はひとつ」というドクトリンを裏切るものでもあります。
 
 中国軍と米軍が同時に台湾周辺に集まり、一触即発の状況となり、ペロシ氏が離台した4日から、台湾周辺で中国軍は大規模演習を始めました。

 IWJはかねてより、米国が中国を敵視し、覇権交代を阻止するために戦争を仕掛ける可能性があること、2015年、第2次安倍内閣の際、集団的自衛権を認めてしまい、安保法制を成立させてしまった日本は、米国の対中戦争に自動的に参戦せざるをえなくなっていることを、日本国民のどれだけ多くの人が真剣に自省しているでしょうか!?

 日本が、都合よく中国からのミサイルの「盾」として、あるいは、米国の「鉄砲玉」として使われてしまう危険性があることを、繰り返し警告してきました。会員の皆さまは、よく御存知の通りだと思います。

※「戦場で勝って戦争に負けた」9.11以来の米国の対テロ戦争! その「見果てぬ夢」の続き・対中戦争における日米同盟の危険性! ~9.14岩上安身によるインタビュー 第1052回 ゲスト 元内閣官房副長官補・国際地政学研究所理事長柳澤協二氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496218

 ペロシ氏の訪台強行により、米国の対露「代理戦争」であるウクライナ紛争に引き続き、台湾と日本が、米国の対中「代理戦争」の「道具」として、そしてまたウクライナの国土と同じく「戦場」として使われる可能性が急激に高まってきました。

 平時の日本の国家体制を、一夜にして戦時独裁体制へと切り換える仕組みが、自民党の改憲4項目のひとつ緊急事態条項です。統一教会が、機関紙の『世界日報』等を通じて、熱心に自民党や維新など、改憲派に吹き込んできた改憲条項でもあります。

 喫緊の最大の問題である、統一教会が熱心に後押ししてきた緊急事態条項の阻止という、このテーマに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと思います! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!

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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身

■IWJは、市民の皆さまお一人お一人の会費とご寄付・カンパで運営しています。7月のご寄付者様のご芳名を、感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

 7月は31日間で、528件、650万7324円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方230名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、ツイッター、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。

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多田正哉 様
炭谷克己 様
矢野真崇子 様
中村和郎 様
K.E. 様
M.M. 様
河野克明 様
A.K. 様
k.t. 様
都筑 様
M.O. 様
金 盛起 様
M.M. 様
山中泰紀 様
荒井伸夫 様
久代 元之 様
伊野宮 興志 様
八島浩史 様
K.I. 様
藤井貴司 様
横山 美子 様
S.S. 様
Y.S. 様
朝倉輝一 様
y.m. 様
寺田興 様
柏木幸雄 様
菊次哲也 様
神成 知実 様
板井八重子 様
藤本ひさこ 様
S.T. 様
C.U. 様
Nobuhiro Hikasa 様
大井幸子 様
M.S. 様
K.H. 様
柳瀬 要 様
H.K. 様
m.n. 様

============

 皆さま、コロナ禍の厳しい経済情勢の折、また、ウクライナ戦争の影響が及び始めている情勢下、誠にありがとうございました。

 いただいたご寄付は、大切に、また最大限有効に活用させていただきます。

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

■細田衆院議長、尾辻参院議長を「現職の党所属国会議員ではない」と、統一教会との関係「点検」対象にしなかった自民党、調査結果の公表について、関与が指摘される麻生副総総裁、萩生田政調会長ら10人の幹部で協議していた! 公表されたリストに組織的支援を受けた山谷えり子参議院議員の名前はなく、下村博文衆議院議員は支援は否定という茶番!!

 9月8日に自民党の茂木敏充幹事長が発表した、旧統一教会、関連団体と自民党国会議員との関係の報告について、自民党内で10人の幹部が、調査結果の公表範囲を協議していたことがわかりました。

 自民党は、議員の自己申告にもとづき、何らかの接点があった議員を179人としながら、「など、一定以上の関係を認めた」121人のみ、名前を公表しています。

 なお、細田博之衆院議長と尾辻秀久参院議長について、茂木幹事長は「現職の党所属国会議員」ではなく、「衆参の議長をお辞めになった後、党に戻るということを私は確認していない」との理由で、調査を行なっていません。

※旧統一教会及び関連団体との関係について 茂木幹事長記者会見(自民党、2022年9月8日)
https://www.jimin.jp/news/press/204166.html

※自民“旧統一教会と接点の国会議員は179人”うち121人氏名公表(NHK、2022年9月8日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220908/k10013809081000.html

 12日放送のテレビ朝日系朝の情報番組『羽鳥慎一 モーニングショー』の中で、コメンテーターとして出演したジャーナリストの田崎史郎氏が取材したとして明らかにした「10人の幹部」とは、岸田文雄総裁、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長、遠藤利明総務会長、高木毅国対委員長、森山裕選対委員長、世耕弘成参院幹事長、野上浩太郎参院国対委員長、関口昌一参院議員会長です。

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■<新記事紹介>ザポリージャ原発への攻撃は、ロシアなのか、ウクライナなのか!? ロシアは一貫してIAEA調査受け入れを表明! 結局、IAEAの査察は9月1日から実現したが砲撃は止まず! そして9月11日、原発が完全停止! 原子炉冷却の非常用電源燃料は10日分のみの危機!

 8月23日、共同通信が「ロシア軍がザポリージャ原発に近い火力発電所を攻撃」と報じました。これは原発のバックアップ電源をロシアが攻撃したことを意味しますが、この記事はどの程度信用できるのでしょうか?

 ザポリージャ原発への攻撃が続く中、ロシア、ウクライナ双方が、相手方の攻撃だと非難しあっています。

 8月中旬、マクロン仏大統領はIAEAの原発査察の早期実現を支持、グテーレス国連事務総長は、原発からのロシアの撤退と非武装化を提案しました。

 しかしロシア外務省のイワン・ネチャエフ報道官は、「IAEAの訪問は6月に調整されていたが、国連事務局が妨害」「非武装化は原発を脆弱にする」と反論しました。

 さらに、ロシアはIAEAと連絡を取り合っており、査察は実施されるだろうが、ウクライナは原発に「猛烈な勢いで軍事攻撃を加えて」おり、その「犯罪の痕跡」を隠すために、「すべてを焼き払う覚悟でいる」と非難しました。

 また同報道官は、「NATOの弾丸の破片」を原発で多数発見したとし、西側諸国はウクライナの原発攻撃に加担しているため、「IAEA派遣を中止させることに熱心」と主張しました。在日ロシア大使館が公表した「ザポリージャ原発への砲弾の部品」とする写真には、米メーカー名が記されています。

※駐日ロシア連邦大使館のツイート(2022年8月19日)
https://twitter.com/RusEmbassyJ/status/1560367446573592576

 8月19日、プーチン大統領は、IAEA派遣に関し、ウクライナと国連が合意した条件に同意。一方、ロシアメディア『RIAノーボスチ』は、ザポリージャ原発職員による、ゼレンスキー政権に原発砲撃中止を求めるビデオメッセージや署名を報じました。

 こうした経緯から、ロシアは一貫してIAEAの査察受け入れを表明していたことになります。

 結局、9月1日からIAEAの査察は実現されました。しかしIAEA職員常駐後も砲撃は止まず、火災が発生し、外部電源喪失の事態にまで至ります。

 9月6日に公表されたIAEAの査察報告書では、核燃料貯蔵施設の屋根の穴の写真が公開されましたが、砲撃がウクライナによるものか、ロシアによるものかは言及していません。

 そして9月11日、外部電力復旧を理由に、原発が完全停止されました。「最も安全な状態である冷温停止状態にする」とのことです。しかし、再び砲撃で外部電力が失われれば、原子炉を冷却する非常用電源の燃料は、あと10日分のみしか貯蔵されていないとされます。

 原発攻撃は、「脅し」ではなく、現実に未曽有の核惨事を引き起こす段階まで、差し迫ってきたのです。

 詳しくは、下記記事を御覧ください! 本日の午後にアップする予定です。

※ザポリージャ原発攻撃はロシアかウクライナか!? ロシアは一貫してIAEA調査受け入れを表明! 結局、査察は実現したが砲撃止まず! そして原発完全停止! 原子炉冷却の非常用電源燃料は10日分のみの危機!
https://iwj.co.jp/wj/open/

■沖縄県知事選、玉城デニー氏は佐喜真淳氏に6万5000票差で勝利! 2014年、2018年の県知事選、2019年の県民投票に続き、4度目の「辺野古新基地建設反対」の民意表明に、政府はいつになったら耳を傾けるのか?

 11日の沖縄県知事選は一夜明けた12日、最終の得票数が発表されました。12日付け琉球新報によると、下地幹郎氏5万3677票、佐喜真淳氏27万4844票、玉城デニー氏33万97767票でした。玉城氏が約6万5000票差で勝ちました。

※沖縄県知事選2022開票速報【選管最終】(琉球新報、2022年9月12日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1562925.html

 選挙の最大の争点となった名護市の辺野古新基地建設について、12日付け沖縄タイムスは3者の違いを次のように報じています。

 「辺野古を認めることで政府との対立関係を解消し、予算の大幅獲得を目指す。それが佐喜真氏の主張だった。

 下地氏は辺野古の軟弱地盤埋め立てによる新基地建設を断念し、普天間飛行場の危険性除去のため馬毛島に訓練を移転すると訴えた。

 新基地建設に反対し、政府との『対話による解決』を求めてきた玉城氏は、選挙期間中、『民意は1ミリもぶれていないことを示そう』と呼びかけた」

※社説[県知事に玉城氏再選]辺野古見直し協議せよ(沖縄タイムス、2022年9月12日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1022884

 2014年の県知事選では、オール沖縄の翁長雄志氏が辺野古の基地建設を容認した仲井真弘多前知事に約10万票の大差で勝っています。

 2018年の県知事選では、翁長氏の遺志を継いだ玉城デニー氏が、辺野古容認の佐喜真氏に約8万票差で勝っています。

 2019年の沖縄県民投票では、「埋め立て反対」が7割を超えました。

 沖縄県民の辺野古反対の民意が示されたのは、これで4回目です。

※「何を守ろうとして新辺野古基地を造ろうとしているのか!?」死の12日前、翁長雄志前沖縄県知事が命を削って臨んだ生前最後の記者会見30分を全文文字起こし! 2018.11.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435586

※「辺野古」県民投票の会代表・元山仁士郎氏「日本政府と、それを支えている日本の人たちの問題」元山氏らが結果報告と意見交換~「沖縄県民は答えを出した 私たちはそれにどう応えるのか」 2019.2.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/443446

※「県民投票」により直接示された民意は尊重されるべき!今まさに日本政府の「民主主義」が問われている~3.1日本外国特派員協会主催 玉城デニー沖縄県知事「辺野古」県民投票の会代表・元山仁士郎氏 記者会見 2019.3.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/443580

 選挙中、玉城氏を応援する伊波洋一参議院議員は、一つ一つ基地を撤去し、その跡地で街づくりや農地開発をすることこそが沖縄の道ではないかと訴え、「二度と沖縄を戦場にしないためにも、この選挙に勝利しなくてはならない」と語っています。

※伊波洋一参議院議員「アメリカは海兵隊を沖縄から引こうとしている。なぜなら彼らが求める戦争が沖縄で起きれば、米軍が被害に遭うから。その前に逃がす計画すらある」~9.7 沖縄県知事選 無所属 玉城デニー氏 街頭演説会 ―弁士:上原カイザ県議補選候補ら 2022.9.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510506

 今回の県知事選で、自民・公明推薦の佐喜真氏の訴えが「辺野古を認めることで政府との対立関係を解消し、予算の大幅獲得を目指す」だったということは、裏を返せば政府・自民党は、予算を人質に辺野古新基地建設を迫っていたと、候補者自らが明らかにしていたようなものです。

 玉城知事は、分断や対立ではなく、「対話による解決」を求めています。政府はいつになったら、沖縄からの対話の求めに応じるのでしょうか。

■元CIA上級分析官レイ・マクガバン氏が、シンクタンクのパネルディスカッションで「IAEAはザポリージャ原発を攻撃しているのがウクライナだとは言えない。米国が国連を支配しているから」と指摘!

 ワシントンにあるドイツ系の政治シンクタンク『シラーインスティテュート』が9月10日、オンラインでパネルディスカッションを行いました。テーマは「世界史上最大の危機を乗り越えるために人類をどう鼓舞するか」です。

※THE INTERNATIONAL Schiller Institute
https://schillerinstitute.nationbuilder.com/conference_20220910-11

※How to Inspire Humanity to Survive the Greatest Crisis in World History(Schiller Institute、2022年9月10日)
https://youtu.be/4F6lSK5m9iU

 パネリストは、シラー研究所創設者のヘルガ・ツェップ=ラルーシュ氏(ドイツ)、元チェコスロバキア副首相のヨゼフ・ミクロシュコ氏スロバキア共和国)、中国開発研究センター世界開発研究所副所長のDing Yifan氏(中国)、BRICS研究ロシア国家委員会副委員長のゲオルギー・トロラヤ教授(ロシア)、元米国中央情報局(CIA)上級分析官のレイ・マクガバン氏(米国)、米国上院外交委員会元シニアスタッフのクリフォード・キラコーフ博士(米国)の6名です。

 YouTubeのテキストには、以下のように書かれています。

 「今日、私たちは皆、既知の歴史の中で最も危険な瞬間に生きている。熱核戦争の脅威、前例のない飢餓と飢饉、新種の病気の急速な伝播、これらすべてが大西洋横断エリートの狂った一派の政策に後押しされて、一度に起こっているのである。(中略)

 自分たちの『一極世界』の独裁設計を『民主主義の行進』と呼ぶ独りよがりのアングロスフィアのプロコンサルは、『地球を救うため』誰の国でも侵略する権利を主張するが、2014年にウクライナで選出された国家元首を暴力的に転覆し、8年にわたる戦争(※ロシア語話者の多い東部ドンバスへのウクライナ軍の攻撃)が起こり、国連の支持するミンスク合意を無視して、ロシアが軍事行動を起こすと抗議の吠え声を上げる。

 ロシアと米国・NATOの関係が過去最低になっただけでなく、中国との挑発行為も遠くない。アフリカ大陸やアジア・南米諸国は、『米・NATO対ロシア・中国』という構図で選択を迫られているが、これは『気候安全保障』『独裁国家対民主国家』などという新しい服を着た古い植民地主義ではないだろうか?

 このような考え方は否定されるべきで、食料、水、その他の健康上の必需品を含む高度な世界保健プラットフォームを国家間の当面の協力領域とした、新しい包括的な世界安全保障・開発アーキテクチャを確立することが望まれる。(後略)」

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 このパネルディスカッションの中で、元CIAのマクガバン氏が、ザポリージャ原発の砲撃について、IAEA(国際原子力機関)が攻撃主体を明確にしていないことに対して、「米国が国連を支配している」と非難しています(IAEAは国連傘下の機関)。

 マクガバン氏は、「ロシアと中国が国連の原則遵守を訴えているのに対し、米国は『ルールにもとづく国際秩序』と呼ばれるものを新たに作り上げた」と指摘。「ググってもこれについての説明はない。『ルールにもとづく』というのは、誰がルールを作るかによって決まるようだ」と、皮肉混じりに揶揄しました。

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 パワポ作成には、書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集します。

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 スケジューリングする事務班は、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの行動予定を組み立てる重要なセクションです。PCの操作のスキルとスケジュールのためにアポ取りのためのコミュニケーションスキルは、最低限必要になります。時として動画班のように、カメラをもって取材現場に行く場合もあります。スタート時は時給1200円からで能力・実績に応じて昇給します。

 ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。時給は1200円から、仕事の習熟に伴って昇給していきます。

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 動画班で、大臣会見やシンポジウムなどの中継・取材を行い、撮影した動画へのスーパー挿入やハイライトの作成等の動画編集を行うスタッフを募集します。

 PCによる動画の編集作業の経験がある方を特に優遇し、最優先で募集します。

 経験が少なくとも、意欲ある若い方、PC操作やカメラの撮影にも、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です。もちろん、必要な研修はIWJ内にて教えていきます!

 時給は経験・ノウハウのある方ならば1300円から、能力・実績次第で昇給します。超過勤務の残業手当や深夜業務による手当は法にのっとった割り増し残業代を支払います。

 雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。定年退職(65歳)となれば勤務年数に応じ満額の退職金をお出しできるよう会社が積み立てています。

 他方、副業としての雇用や業務委託契約、外注も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、城石裕幸、前田啓、中村尚貴)

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