日刊IWJガイド・非会員版「ゼレンスキー大統領が日本の国会で演説を行う! 岩上安身は、テレ朝に出演した元駐ウクライナ大使を徹底批判する24連続ツイート」2022.3.24号~No.3479号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ウクライナの #ゼレンスキー大統領 が日本の国会で演説! ゼレンスキー氏は「津波」「チェルノブイリ原発事故」といった日本に住む人々の心に刺さるような文言を使い、ウクライナへの支援とロシアへの制裁を求めるプロパガンダ演説を行う!

■皆さまへ緊急のお願いです!! 3月のご寄付・カンパは18日までに月間目標額の38%の達成率にとどまっています! 昨年8月1日から始まったIWJの今期第12期7か月間にわたる累積の不足金額は、トータルで470万4268円です! これに今月3月分の目標額未達分の259万4787円が加わり3月末までに729万9055円必要となります。どうか3月も緊急のご支援をよろしくお願いいたします!!

■新たにご登録いただいた会員様より、応援のメッセージをいただきました! ここに感謝を込めてご紹介させていただきます。

■【中継番組表】

■ツイッター「IWJ_Sokuho」3月23日、国連総会緊急特別会合が再開! 「新しい世界秩序のリーダー」と、ゼレンスキー氏に持ち上げられた米バイデン氏が、EU、NATO、G7出席のため、渡欧! しかし22日、米国におけるバイデン氏の支持率は40%と就任以来最低に下落! EUは独自部隊の創設を目指す! #ゼレンスキー大統領 は国会で「国際機関の改革が必要です」と演説! 岩上安身は、テレ朝に出演し、ドンバスでロシア系住民の虐殺はないと断言し、事実をねじ曲げる元ウクライナ大使の発言とそれを留保のなく伝える異常な政府と異常なメディア状況に対し、徹底批判のツイートを24連投!

■<号外告知>【号外第6弾】スクープ! 米国の独立系調査報道機関RealClear Investigationsがウクライナと米国民主党との密接な関係をすっぱ抜き! ユーロマイダン・クーデターは、ウクライナのオリガルヒ、ヴィクトル・ピンチュク氏と米国務省の共犯だった!?
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■はじめに~ウクライナの #ゼレンスキー大統領 が日本の国会で演説! ゼレンスキー氏は「津波」「チェルノブイリ原発事故」といった日本に住む人々の心に刺さるような文言を使い、ウクライナへの支援とロシアへの制裁を求めるプロパガンダ演説を行う!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 2022年3月23日水曜日、ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会でオンライン演説を行いました。

※【ノーカット/同時通訳】ウクライナ・ゼレンスキー大統領 日本の国会演説で何を語る?(2022年3月23日、TBS)
https://www.youtube.com/watch?v=3lLtYGofpW0

 ゼレンスキー大統領はこれまで、米国、英国、ドイツなどロシアのウクライナ侵攻にかかわる主要な国々の議会で演説を行ってきました。ゼレンスキー大統領は、侵攻を受けたウクライナの状況を説明するため、米国議会では「パールハーバー」や「9.11」という文言を入れたり、ドイツ連邦議会では、かつてレーガン大統領がベルリンの壁の前で「ゴルバチョフさん、この壁を壊してください」と呼びかけたように、「ショルツ首相、壁を壊してください」と発言したり、その国の人々の心に刺さるような演説を行ってきました。

 3月18日、ゼレンスキー大統領が23日に日本の国会で演説することが決定し、多くの議員からはゼレンスキー大統領の演説を歓迎する声が聞かれました。しかし、一部の議員からはウクライナのプロパガンダに利用されてしまうのではないか、と懸念の声も聞かれました。

 そんな中、昨日23日、ゼレンスキー大統領による国会でのオンライン中継の演説が同時通訳を交えて行われました。

 ゼレンスキー大統領は冒頭、「両国の間には8193キロメートルの距離があります。飛行機で経路によっては15時間もかかります。しかし、お互いの自由な気持ちを感じる差はありません」と切り出し、約11分間の演説を開始しました。

 ゼレンスキー大統領は、日本で起きた福島第一原発の悲惨な事故を想起させるためか、チェルノブイリ原発事故と、ヨーロッパ最大級でロシア軍に占拠されたとされるザポリージャ原発について言及しました。

ゼレンスキー大統領「チェルノブイリ原発の事故、皆さまもご存知だと思います。1986年に大きな事故がありました。放射能の放出があって、世界各地域で登録(確認)されました。

 その周りの30キロメートルゾーンというのが、いまだに危険なものでありまして、その森の中には事故収束当時から多くの瓦礫、機械、資材などが埋められました。土の中に。2月24日にその土の上に、ロシア軍の装甲車両が通りました。

 そして放射性物質を、あのダストを空気に(巻き)上げました。チェルノブイリ原発が支配されました。事故があった原発を想像してみてください。破壊された原子炉の上にあります、コンファイメント(封じられた)、つまり現役の(化学)物質の処理場を、ロシアが戦場に変えました。

 また、30キロメートルの閉鎖された区域を、新しいウクライナに対する攻撃の準備のために使っています。ウクライナでの戦争が終わってから、どれだけ大きな環境被害があったかを調査するのに何年もかかるでしょう。(中略)

 既にザポリージャ原発というヨーロッパ最大の原発が攻撃を受けています。また(公共施設)の多くが被害を受けまして、環境による(人に対する)リスクになっています」

 岩上安身は、「既にザポリージャ原発というヨーロッパ最大の原発が攻撃を受けています」というゼレンスキー大統領の演説の一部をツイートしたIWJの速報を引用するかたちで、以下のように述べています。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■皆さまへ緊急のお願いです!! 3月のご寄付・カンパは18日までに月間目標額の38%の達成率にとどまっています! 昨年8月1日から始まったIWJの今期第12期7か月間にわたる累積の不足金額は、トータルで470万4268円です! これに今月3月分の目標額未達分の259万4787円が加わり3月末までに729万9055円必要となります。どうか3月も緊急のご支援をよろしくお願いいたします!!

 IWJ代表の岩上安身です。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算を立てる上での見通しとして、代表である私、岩上安身への報酬をゼロにすることを筆頭に、支出をぎりぎりまでにしぼった上で、IWJの運営上、必要なご寄付・カンパの目標額は月額420万円(年間5040万円)と算出させていただきました。

 昨年8月から始まったIWJの今期第12期は、3月で8か月目に入りました。

 3月1日から18日までのご寄付・カンパは142件、160万5213円です。18日間で月額目標額420万円に対して38%の達成率となっています。

 今期8月1日から2月末までの7ヶ月間の累計の不足分は、470万4268円となっております。

 さらに今月3月の月間目標額のうち未達成分の259万4787円が加わりますと、3月末までに、729万9055円が必要となります。このままですと、不足額が雪ダルマのように膨れ上がっていきます!

 どうか会員の皆さまのお力で、3月もIWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3254人です。そのうちサポート会員は1130人です(2022年2月28日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が2243円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人6459円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝

■新たにご登録いただいた会員様より、応援のメッセージをいただきました! ここに感謝を込めてご紹介させていただきます。

 新たに一般会員にご登録いただいた西井様から、応援のメッセージをいただきました。ここに感謝を込めてご紹介させていただきます。

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 何がプーチンを追い詰めたのか、ロシア100%悪論が世界に蔓延していること自体が大問題で、これを放置すれば台湾有事が現実化してしまいます。背景は同じですから。

 IWJに大いに期待します。

西井弘 様

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 西井様、会員へのご登録、応援のメッセージ、ありがとうございます。

 これからもご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

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◆中継番組表◆

**2022.3.24 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh1・京都】「京都府知事選に関する内容」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1

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◆中継番組表◆

**2022.3.25 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【IWJ_YouTube Live】19:00~「岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビュー」
視聴URL: 調整中

 岩上安身による国際政治学者 六辻彰二氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきたウクライナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/ukraine

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「ファクトチェックとは検閲のこと」!! ~2.19 たんぽぽ舎 ペテン学基礎講座2022「これは『報道』か『プロパガンダ』か?はたまた『ウソ八百』か?-戦時下の新聞と今のぼくら―」―講師:浅野健一氏、アーサー・ビナード氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/502462

SWIFTからのロシア排除の影響を、IWJはエコノミスト・田代秀敏氏に取材! ロシアではデフォルト危機が高まり、為替暴落でインフレ激化! 一方欧州は金融危機リスクかインフレ激化リスクの二者択一に!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503743

ゼレンスキーの「正体」!? 彼が人気を得たドラマのテレビ局オーナーは富豪のコロモイスキー氏。同氏はユダヤ人でオレンジ革命から「親欧米派」活動、今米国滞在。各国は軍事支援で戦闘長引かせず、停戦交渉の場を!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503761

<IWJ取材報告>「ウトロでの放火事件を許さない ヘイトクライムのない社会をめざす市民集会」! IWJはこの集会に事前質問による取材を実施!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503781

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■ツイッター「IWJ_Sokuho」3月23日、国連総会緊急特別会合が再開! 「新しい世界秩序のリーダー」と、ゼレンスキー氏に持ち上げられた米バイデン氏が、EU、NATO、G7出席のため、渡欧! しかし22日、米国におけるバイデン氏の支持率は40%と就任以来最低に下落! EUは独自部隊の創設を目指す! #ゼレンスキー大統領 は国会で「国際機関の改革が必要です」と演説! 岩上安身は、テレ朝に出演し、ドンバスでロシア系住民の虐殺はないと断言し、事実をねじ曲げる元ウクライナ大使の発言とそれを留保のなく伝える異常な政府と異常なメディア状況に対し、徹底批判のツイートを24連投!

 IWJは、ツイッターアカウント「IWJ_Sokuho」で、ウクライナ情勢をツイートしています。テレビでは流れない情報や、石油・天然ガスなどの資源問題、ウクライナの実情もあわせて、多角的にウクライナ情勢をお伝えしています。ぜひ、一度御覧ください。

※IWJ速報@IWJ_Sokuho
https://twitter.com/IWJ_Sokuho

 23日、現地時間午前10時から、国連第11回緊急特別総会が再開される、とアブドゥラ・シャヒッド議長がツイートしました。仏、英国、米国など22の加盟国がアブドゥラ・シャヒッド議長に招集を求める書簡を送り、再開を求めたということです。

 2月28日から3月2日にかけて開催された第11回緊急特別総会では、141の国がロシア非難決議に賛成、中国・インドなど35カ国が棄権、5カ国が反対しました。再開される緊急特別総会で、支持の動向がどのように変わるのか、注目されています。

※【速報2327】シャヒッド議長(ツイッター):GAの第11回緊急特別総会の再開について22の加盟国から受け取った手紙に従い、2022年3月23日水曜日の午前10時に、ニューヨーク、国連本部でESSを召集します。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506497512512765953

 各国の「綱引き」が展開される中、国連のグテレス事務総長は22日、ウクライナ市民は「生き地獄を耐えている」とし、「不条理な戦争」を即時停止するよう改めて訴えました。

※【速報2338】ロイター、22日:国連のグテレス事務総長は22日、約1カ月となるロシアのウクライナ侵攻について、ウクライナ市民は「生き地獄を耐えている」とし、「不条理な戦争」を即時停止するよう改めて訴えた。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506505912793837572

 ウクライナのイェルマック大統領上級補佐官は22日、ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向け、中国がより「目立った役割」を担うことを望むという認識を示しました。

 イェルマック補佐官は、「これまでのところ、中国は中立的な立場を示しているが、中国がこの戦争を終わらせ、新たな世界的な安全保障体制の構築で、より顕著な役割を果たすべきと確信している」と述べています。前回、「ロシア非難決議」で棄権した中国に呼びかけました。

※【速報2339】ロイター、22日:ウクライナのイェルマック大統領上級補佐官は22日、ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向け、中国がより「目立った役割」を担うことを望むという認識を示した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506505990078083072

 エジプトのシシ大統領は、イスラエルのベネット首相と、UAEの事実上の指導者であるアブダビ首長国のムハンマド皇太子と21日に会談したと、エジプトの治安当局筋は明らかにしました。

 中東諸国、特にバイデン大統領との電話会談を断った、サウジアラビアとUAEを中心に、英国のジョンソン首相が訪問したり、日本の岸田総理が電話会談をするなど、活発な外交が展開されています。ウクライナサイドにつけ、という働きかけでしょう。

※【速報2342】ロイター、21日:エジプトの治安当局筋は、シシ大統領がイスラエルのベネット首相とUAEの事実上の指導者であるアブダビ首長国のムハンマド皇太子と21日に会談したと明らかにした。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506506111993913345

 もうひとつ、「ロシア非難決議」で棄権したインドに対しても、英国のジョンソン首相が電話会談、日本の岸田総理が訪問しています。これもウクライナサイドにつくように促す働きかけであると思われます。

 ひときわ活発で目立つのが、岸田総理の動きです。何の迷いもなく、米国の思惑に従って、行動していますが、外相経験者として、対ロ外交が、今後、非常に厳しい問題になるということについては何も考慮しないのでしょうか?

 外交問題に終わらず、安全保障問題となるかもしれません。日本の国益に直接かかわることです。米国益より、優先すべきであるはずです。

※【速報2346】ロイター、22日:英国のジョンソン首相とインドのモディ首相が22日、電話会談を行い、ロシアは国連憲章を順守しなければならないという考えで一致した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506506277492772868

 イランの最高指導者ハメネイ師は21日、自国経済を米国の制裁解除の取り組みと結び付けるべきではないと述べました。

 ハメネイ師「経済を制裁と結び付けるべきではない。米国の制裁にもかかわらず、経済を前進させることは可能だ。われわれが行ったように、対外貿易を拡大し、地域協定を結び、石油やその他分野で成果を上げることは可能だ」

※【速報2349】ロイター、21日:イランの最高指導者ハメネイ師は21日、自国経済を米国の制裁解除の取り組みと結び付けるべきではないと述べた。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506506399983239169

 ロシアは21日、安全保障理事会に提出した独自の人道状況をめぐる決議案を23日に安保理で採決にかけるよう要請していますが、採択される可能性は低いとみられています。

※【速報2330】毎日、22日:ロシアは21日、安全保障理事会に提出した独自の人道状況をめぐる決議案を23日に安保理で採決にかけるよう要請しているが、採択される可能性は低い。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506497629575733254

 各国の綱引きの結果は、日本時間24日の未明には明確になると思われます。

 世界の外交日程は、大きな山場を24日に迎えます。EU、NATO、G7の首脳会談がベルギーのブリュッセルで開催されるのです。

 EUは、独自部隊の創設を目指しています。

 21日、ブリュッセルで外相・国防相会合を開き、今後5~10年の安全保障・防衛政策の指針となる「戦略的コンパス」に合意しました。

 ウクライナ侵攻に及んだロシアを欧州安保における主要な脅威と位置づけ、最大5000人規模の即応部隊を創設するなどEU独自の防衛力強化を図るものです。

 24~25日のEU首脳会議で正式に承認されるとみられています。

※EU、防衛力強化へ5000人の即応部隊創設 安保長期戦略で合意(毎日新聞、2022年3月22日)
https://mainichi.jp/articles/20220322/k00/00m/030/030000c

 EU独自部隊と、NATOとの関係はどうなるのか。EU独自部隊と、米軍とは集団的自衛権で結ばれるのか否か。ウクライナはどのように位置づけられるのか。ゼレンスキー大統領が求める「新しい世界秩序」との関係がどうなるのかも注目されます。

 ゼレンスキー大統領は、23日に行った日本の国会演説で「国際機関が機能してくれませんでした。国連の安保理も機能しませんでした。改革が必要です」と、訴えています。この言葉から、戦後から現在まで変わらずに続く、米・英・仏・露・中の5大国が常任安保理事国として中核に座る構造を「改革」する、即ち、先日、英国のジョンソン首相が公言したように、安保理の常任理事国メンバーからロシアを外すという動きにゼレンスキー大統領が連動しているのがわかります。

 ゼレンスキー大統領は、ロシアとの停戦に向けてNATO加盟を諦めるような素振りをも見せていますが、ウクライナが加盟できるような「もうひとつのNATO」や、ロシアを排除した「新しい世界秩序」を求めているように感じられます。大国とはいえない国の元首なのに、切実であるはずの紛争の終結と平和の回復よりも、国際秩序の改変に興味がある、というのも不思議な気がします。

※【速報2405】 ゼ氏「ご覧のように、国際機関が機能してくれませんでした。国連の安保理も機能しませんでした。改革が必要です。(誠実の注射)が必要です。機能できるために、話し合うだけじゃなくて影響を与えるためです」
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506582376524423168

 バイデン大統領は、EU、NATO、G7首脳会談に出席すべく、日本時間で今夜、渡欧します。ゼレンスキー大統領に、3月16日、米国議会での演説で「世界の新しい秩序のリーダーはあなただ」と持ち上げられたバイデン氏ですが、国内の評価は厳しいようです。

 ロイターが22日に明らかにした、バイデン大統領の支持率は40%と、就任以来最低にまで落ちました。米国民は高いインフレに苦しみ、ロシアのウクライナ侵攻によって地政学的な懸念が前面に押し出される中、54%のアメリカ人がバイデン大統領の職務に不服を持っています。

 秋に行われる11月8日の中間選挙で議会の支配権を維持しようとする民主党にとっては、明確な警告ランプが点きました。民主党は、下院と上院の過半数をギリギリのところで維持している状況です。

 ロイター/イプソスによる全国世論調査では、回答者は経済を最大の関心事とし、次いで戦争や外国との紛争を挙げています。バイデン大統領の支持率は、COVID-19の死者が増え始め、米軍がアフガニスタンからの混乱した撤退に直面した8月中旬からずっと低下傾向にあります。

 米国民は心情としては、強くウクライナに共鳴し支持する一方で、バイデン大統領が国内問題を放置しているように感じ、不満なのではないでしょうか。あるいはロシアによるウクライナ侵攻から戦争が拡大し、米国も参戦せざるをえない世界大戦となることに、米国民も不満を感じているのかもしれません。

※【速報2294】Reuters、22日:バイデン氏の支持率は、3月21日と22日に行われたロイター/イプソスによる全国世論調査で、前週から3ポイント低下し、就任以来最低の40%に低下しました。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506462705598668801

 ホワイトハウスのサキ報道官は22日、自身が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことを明らかにし、バイデン大統領の欧州歴訪に同行しないと発表しました。
 
 新型コロナウイルスで、世界でブッチギリ1位の感染大国となった米国ですが、日本時間23日午後1時時点で、米国の累計感染者数は8147万6269人、累計死亡者は99万9792人になりました。バイデン大統領が欧州に着く頃には死亡者が100万人を超える計算です。

※【速報2315】worldometer:日本時間23日午後1時、米国の累計感染者数は8147万6269人、累計死亡者は99万9792人である。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506489534233849863

 全米医療協会によると、米国で2020年に飲酒による事故や肝臓の病気で死亡した人は9万9017人で、2019年よりも25%以上増えたということです。米国民のストレスがたまっていることがうかがえる一端です。

 『CNN』によると、18日~20日にかけての週末だけで少なくとも9件の銃乱射事件が発生し、少なくとも8人が死亡、乳幼児を含む60人以上が負傷しました。

 銃暴力に関するデータを収集する非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ」によると、2022年に入って、これまでに米国内で起きた銃乱射事件(4人以上が撃たれた事件)は少なくとも107件に上っています。

※【速報2317】CNN、22日:銃犯罪の増加が問題になっている米国で、18日~20日にかけての週末だけで少なくとも9件の銃乱射事件が発生し、少なくとも8人が死亡、乳幼児を含む60人以上が負傷した。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506489620720402443

 インフレも深刻です。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は21日、全米企業エコノミスト協会の会合で講演し、「労働市場は極めて力強く、インフレは高すぎる」と述べました。

 サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は22日、経済に対する「主要なリスク」は高すぎるインフレだと指摘しています。今のところ、バイデン政権は、亢進するインフレについて効果的な政策を打てないでいます。

※【速報2322】FISCO、22日:米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は21日、全米企業エコノミスト協会の会合で講演、「労働市場は極めて力強く、インフレは高すぎる」。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506489840938123266

 ハリウッド映画のように鮮やかなプロパガンダで世界の世論を動かすゼレンスキー大統領と、バイデン米政権ですが、最大の敵は米国民なのかもしれません。

 「ロシアによるウクライナ侵攻」に関する情報も、米国・ウクライナ側とロシア側で、主張が真っ向から対立し、どちらが本当なのかわかりづらいのが現実です。

 奇跡的に死亡者がゼロだったというマリウポリの劇場も、米国・ウクライナ側は「ロシアが空爆した」といい、ロシア側は「#アゾフ連隊が爆破した」と主張しています。

 激戦が続く、要衝の地マリウポリでは、米国・ウクライナ側は「ロシアが人質を6000人拉致した」といい、ロシア側は「6万人が安全に避難した」と主張しています。

 不気味な問題は、バイデン大統領がさかんに「ロシアが生物・化学兵器を使うだろう」と予告していることです。

※【速報2302】読売、23日:米国とウクライナが生物・化学兵器開発をしていたというロシアの主張に対し、バイデン氏は21日「(ロシアの主張こそ)ロシアが両兵器(生物・化学兵器開発)の使用を検討している明確な兆候だ」と反論。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506475331850366977

 3月7日、ロシア国防省のイーゴリ・コナシェンコフ報道官は、米国防総省による支援を受けて、ウクライナの生物研究所では生物兵器の病原体が開発されていたと明らかにしています。

※ロシアとの国境付近でウクライナが生物兵器を開発、米国防総省が資金援助=露国防省(スプートニク、2022年3月7日)
https://jp.sputniknews.com/20220307/10317056.html

 ロシア側は、米国が関与したウクライナの生物化学兵器研究開発に関して、国連安全保障理事会の緊急会合を要請していましたが、3月11日、国連は否定し、米欧も「侵攻を正当化するための虚偽情報だ」と一蹴しています。

 ロシアはさらに重ねて国連安保理の緊急会合を要請、18日に開催されましたが、こちらも「ロシアはマリウポリ劇場を空爆した」というロシア批判真っ只中で、まともに審議されませんでした。

※【IWJ速報3月19日】ツイッター「IWJ_Sokuho」ウクライナ情勢関連ツイートまとめ! バイデン大統領と習近平主席がオンライン会談! 「ロシア軍が空爆した」マリウポリの劇場で奇跡的に死亡者ゼロ! 2022.3.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503649

 ただし、米国務次官であるビクトリア・ヌーランド氏は、3月8日、ウクライナの生物研究所の研究資料がロシア軍の手に渡らないようにウクライナ側と協力していると証言しています。

 ヌーランド氏の証言を見ると、米国とウクライナの生物研究所で、ロシア軍の手に渡ると不都合な資料があったことは間違いなさそうです。

※【速報2304】米国のビクトリア・ヌーランド国務次官は3月8日、ウクライナの生物研究所の研究資料がロシア軍の手に渡らないようにウクライナ側と協力していると証言している。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506475427119845378

※【号外第3弾】<IWJ検証レポート! その3>ビクトリア・ヌーランド氏「ウクライナに生物学研究施設がある」と告白! ウクライナの生物兵器研究所についてThe Intercept創立編者の記事を仮翻訳! 2022.3.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503566

 『RT』によると、ロシアのラブロフ外相は、『RT』のインタビューに対し、彼の評価では、米国防総省の研究に関与している世界中の300以上のバイオラボがあったと述べました。

 「数年前、米国人は、米本土で研究を行うのは危険すぎると判断し、これらすべての脅迫的で危険な活動を他の国に移した」

 「彼ら(米国人)はますます彼らの研究と実験をロシア連邦と中国の国境の周りに集中させている」

※【速報2428】RT、18日:ロシアは、ウクライナを含む国防総省が資金提供している外国の生物研究所が、彼らの仕事を取り巻く秘密のために脅威をもたらす可能性があると疑っている、とセルゲイ・ラブロフ外相はRTに語った。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1506606796747669506

 生物・化学兵器は、人道的被害や環境破壊をもたらします。生物兵器禁止条約(BWC)には、ロシア、ウクライナ、米国も批准しています。

 米国はこれまで、この分野で決して「クリーン」ではありませんでした。ベトナム戦争における米軍による枯れ葉剤の使用は最も悪名の高いものです。朝鮮戦争では、日本軍の731部隊のデータをもとに細菌戦を実施したのではないか、とも指摘されています。

 ロシアは、軍事介入したシリア内戦で、アサド政権による化学兵器使用を事実上容認していたと非難されています。ナワリヌイ氏の毒殺疑惑についても「神経剤ノビチョク系の毒物」が使われたとされています。

 しかし、シリアによる化学兵器の使用については別の見方があります。

 トランプ米政権が2018年4月14日午前(日本時間)、国連安保理による決議のないまま、シリアへのミサイル攻撃に踏み切りました。英・仏両国も軍事作戦に加わりました。

 トランプ大統領は「シリアの独裁者アサドの化学兵器関連施設に対する精密攻撃を命じた」と発表していますが、シリアは化学兵器禁止機関(OPCW)の調査チームの査察受け入れを表明しており、4月14日から現地調査を始めることになっていました。

 つまり、OPCWの査察が入る直前にミサイル攻撃を受けたことになります。

 アサド政権側は査察直前に攻撃を受けたことについて、「アサド政権が化学兵器を使用した」という、「うそ」がばれないようにするためだと主張しています。

 詳細は是非、以下の記事をお読み下さい。

※米・英・仏が国連決議もないままシリアをミサイル攻撃!化学兵器禁止機関の査察直前に関連施設を破壊!? IWJは元外務省国際情報局長・孫崎享氏、東京大学・板垣雄三名誉教授両氏に取材! 2018.4.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/418220

※米・英・仏によるシリアへのミサイル攻撃は「武力行使の言い訳を『自衛権』と国連の『集団安全保障』だけに封じ込めてきた人類の多年の努力に唾を吐くものだ!」~ 伊勢崎賢治・東京外語大教授が米・英・仏による開戦法規違反を喝破! 2018.4.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/419024

※【第246-249号】岩上安身のIWJ特報!パリ同時多発テロ事件で得したのは誰か? ~混乱続くシリア情勢と、アメリカ、ロシアの思惑 カレル・ヴァン・ウォルフレン氏インタビュー 2016.3.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/290934

 米・ウクライナ側とロシア側と、どちらの主張が正しいのかは、わかりません。いずれにしても、どのような争いであれ、生物・化学兵器が使われるようなことがあってはなりません。

 ゼレンスキー大統領の演説の以下の一説に対し、岩上安身がツイートを21連投しました!

【速報2398】 ゼ氏「また、核兵器も使用された場合の世界の反応はどうなるかが、今、世界中の話題になっています。将来への自信確信というのが、今、誰にもどこにもないはずです」
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=53846&media_type=
#IWJ @iwakamiyasumi

 「ゼレンスキー演説で、おや、と思ったのは、ウクライナで、今後、核兵器が使用されるかのように述べたくだりだ。18日に放映されたテレ朝のスーパーJチャンネルで、外務省の角茂樹駐ウクライナ日本大使は、ゼレンスキー演説では北方領土、広島・長崎、福島原発の3つに言及するはずだと予測していた」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506613996979634178

※ゼレンスキー大統領が日本で演説へ “世界動かす外交”徹底分析(2022年3月18日、ANN)
https://www.youtube.com/watch?v=iHCrOhjAFMw

 「続き テレ朝に出演した角元大使の予想のうち、当たったのは福島原発だけだった。角元大使が自信を持って必ず触れるだろうと予想していた北方領土や、広島・長崎には、ゼレンスキー氏は触れなかった。これはなぜだろうか」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506615127503945728

 「続き2 まず、核兵器についてだが、広島・長崎をという言葉を用いる時は、核兵器の被害者の立場に立ち、同時に戦争終結のためにと称して、不必要な核兵器の投下により日本の民間人を無差別殺戮した米国への批判を含む。米国の支援を期待しているからか、ゼレンスキー氏は広島・長崎を口にしなかった」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506616501486624769

 「続き3 もう一つ注目すべきは、大量破壊兵器とされるABC兵器のうち、国際法で禁止されている化学兵器(C、ケミカル)はロシア軍が使いそうだと訴えているのに対し、核兵器(A、アトミック)は誰が使うかわからない曖昧な表現にとどめています。ロシア側とは特定していない。NATOの可能性もありうる」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506620619886325765

 「続き4 核兵器は、ロシアの核はもちろん、その報復として、米国やNATOの核も絶対に使われてはならない、とゼレンスキー氏が確信していれば、広島・長崎という言葉を使ってもよかったはず。核を保有していない、ウクライナの代表であれば、核は廃絶すべきだと言ってもおかしくなかったはず」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506622370685288448

 「続き5 それを言わなかったのは、ロシアの核への恐怖はあるけれども、それに対抗する米国とNATOの核兵器への期待もあったからではないか。この紛争では、なぜか関係国も、メディアも、『あってはならないこと』ではなく、『起きるかもしれないこと』として、戦術核の使用について話している」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506623188930752512

 「続き6 だから、広島・長崎の悲劇は2度と繰り返さない、ではなく、それには触れないでスルーする、という選択になったのだと思われる。角茂樹元大使が演説で言及するだろうと予想していた、北方領土について、ゼレンスキー氏が言及しなかったのも、思うところがあってのことだと思う」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506623815019024385

 「続き7 これはしかし、当たり前だと思う。ウクライナは『領土の一体性』を主張し、東部の独立も、クリミア半島のロシア編入も認めていない。ロシアから見れば北方領土を日本に譲らないのは『領土の一体性』を守ることになる。同じ理屈ではないか」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506625133540446213

 「続き8 なぜ、『領土の一体性』を主張しているウクライナが、日本の北方領土返還(ロシアから見れば割譲)を、後押しすると、角茂樹元大使は期待するのか。理解し難い。ロシアに領土を奪われた同士で連帯する、という話か。しかし、日本が北方領土を話し合いで返還してもらう相手はロシアである」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506626606822948869

 「続き9 ウクライナといくら意気投合しようとも、ロシアとの話し合いで、前進することはないし、むしろこじらせることになる。実際、北方領土問題を解決し、未確定な国境を確定するために平和条約を締結しようとしていた日露の交渉は、日本がロシアに経済制裁したため、ロシア側から打ち切られた」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506627575967535117

 「続き10 北方領土の返還以上に重大な問題は、日本とロシアとの間にいまだ確定した国境がない、という事実である。これまでは外交の積み重ねにより、暫定的な国境があるかのようにして、両国の外交関係を円滑に行ってきた。しかし、日本政府の態度を見て、ロシアは振り出しに戻した。これは怖い話だ」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506628917800898564

 「続き11 ロシアの態度硬化、そして実際に日露間では国境が確定されていない、という事実を甘く見るべきではない。然るに、テレ朝に出演していた角茂樹元大使の姿勢はどうか。ウクライナの国旗をイメージしたリボンをつけ、同国に連帯を示すと胸を張った。外交は偏りなく行わなければならないのに、だ」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506630107934633986

 「続き12 番組の後半で、渡辺宜嗣アナがプーチンの言葉をひき、ウクライナ東部でロシア系住民に対してジェノサイドが起こっているという点は事実なのか、と質問すると、驚くべきことに角茂樹元大使は、自分は現地に20回行っているが見たことがない。虐殺は事実ではないと否定したのには驚いた」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506631404825710592

 「続き13 冗談もほどほどにしろと言いたい。ドネツクにしろルガンスクにしろ、分離派の支配地域と政府の支配地域がある。政府軍が空爆までして、ロシア語話者であろうと、紛れもなくウクライナ国民であるはずの人々を殺しているのは分離派の地域である。角元大使は、分離派の地域へ行ったのか?」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506632926334951427

 「続き14 少なくとも、紛争地である分離派の支配地域では、2019年時点で、1万4千人が死んでいるとされている。角元大使は、こうした報告も全て嘘だと言うのか? ウクライナ政府寄りのポジションに立ち、安全な地域だけに行って、都合のいい事実だけを見て、あとは目も耳も塞いでいるのではないか?」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506635125437583362

 「続き15 元ウクライナ大使が、全国民向けの地上波で、虐殺は全くなかったと事実をねじ曲げて言い切ったのは、真実に対する犯罪的行為だと言いたい。それならば、そもそもなぜウクライナの中で内戦のような事態に至ったのか。全てロシアの侵略のせいなのか?そんな言いがかりは通らない」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506638558517694472

 「続き16 少なくともそんな言いがかりをつけていたら、ロシアとの間で外交再開もできないだろう。外交官としての責任感はないのか、と問いたい。ウクライナ独立から30年あまり。ロシアにもウクライナ人がいるように、ウクライナにもロシア人はいて、問題なく共存していた。親欧米政権ができるまでは」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506639937851953157

 「続き17 ウクライナでは、ロシア語もウクライ語も公用語だったが、親欧米政権になって突如、ロシア語を公用語から外したのが対立の始まりだった」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506640160146227208

 「続き18 ロシア語を公用語から外しただけでなく、ウクライナ語話者でなければ公職につくことができなくなった。ロシア語教育も許さず、あらゆる場面でロシア語だけを排除した。タタール語など他の少数民族の言葉はそんな弾圧を受けていない。ロシア語だけ、ロシア語話者だけが狙い打ちにされた」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506640584836288518

 「続き19 ロシアもウクライナも、複数民族・複数言語国家である。スイスやベネルクス三国やカナダのように、複数民族・複数言語の国民国家はいくらでもある。親欧米政権は、自国の実情にあわせて、スイスなどの民主国家をモデルにすべきだったのに全く反対の、排他的な方向に向かった」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506641741742370816

 「続き20 オレンジ革命以降、登場してきた親欧米政権は、親欧米と言いつつ、実態は反ロシアだった。手始めにロシア語話者から言葉を奪う文化的民族浄化をはじめ、その次には年金の支給も打ち切り、さらにネオナチのウクライナ民族主義者による暴力と虐殺、そして国軍による攻撃へと続いた」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506643163444027392

 「続き21 これらはトータルな民族浄化だ。『虐殺は見たことがない』と言い切った角元大使は、どこに目をつけているのか。おかしいのは彼だけではない。他のマスコミ媒体に登場した他のウクライナ元大使達も、同様に真実を捻じ曲げる発言をしている。登場させたマスコミは異論を挟まない。異常である」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506644059527725062

 「続き22 日本は、政府とマスコミが真実を伝えない、異常な国となりつつある。国民は覚醒しなければならない。武力侵攻するロシアが恐ろしい国だと思うならば、その国と西隣なのがウクライナで、東隣なのが日本であると思い起こさなければならない。ウクライナとは東西の違いしかないのである」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506645175418109958

 「続き23 政府は、ロシアによるウクライナ侵攻を言葉で責めるに留め、経済制裁という、武力攻撃に準じる厳しい敵対的な措置をとっていいものかどうか深刻に考えるべきである。ウクライナには、武力支援ではなく、人道支援を送るべきだ。武器や武器を買うための現金を送って紛争を激化してはならない」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506645175418109958

 「続き24 ロシアを刺激して、戦争を拡大し、自分たちも戦争の当事国になってしまうリスクに直面しているのは、NATO諸国だけではない。NATO諸国と同様のリスク、あるいはロシアの直接の隣国として、それ以上のリスクに日本は直面している、ということを、日本のすべての人に申し上げておきたい」

※岩上安身@iwakamiyasumi
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1506647112771317763

■<号外告知>【号外第6弾】スクープ! 米国の独立系調査報道機関RealClear Investigationsがウクライナと米国民主党との密接な関係をすっぱ抜き! ユーロマイダン・クーデターは、ウクライナのオリガルヒ、ヴィクトル・ピンチュク氏と米国務省の共犯だった!?

 ニューヨーク・タイムズで28年間編集者を務めたトム・クンツ氏が、2016年に立ち上げた調査報道専門の独立系メディア、RealClearInvestigationsは3月10日の詳細な調査報道記事で、ウクライナと米国民主党の密接な関係をすっぱ抜いています。

 その記事のタイトルは、「ウクライナはプーチンを止めるために、2016年の大統領選挙で反トランプで民主党と協力していた。その賭けは裏目に出た」というものです。

※Ukraine Worked With Democrats Against Trump in Election 2016 to Stop Putin. That Bet Backfired Badly(RealClearInvestigations、2022年3月10日)
https://www.realclearinvestigations.com/articles/2022/03/10/how_ukraine_conspired_with_dems_against_trump_to_prevent_the_kind_of_war_happening_now_under_biden_820873.html

 この記事は、次のように始まります。

 「6年前、ロシアが本格的にウクライナを侵略する前に、ウクライナ人はヒラリー・クリントン大統領になれば、ロシアのプーチン大統領からよりよく守ってもらえるだろうと賭けた」

 2014年のユーロマイダン・クーデターという、米国のビクトリア・ヌーランド国務次官補(当時・現在は国務次官)とジェフ・パイアット駐ウクライナ米国大使(当時)のコンビニよる画策で擁立されたウクライナのポロシェンコ親欧米政権は、政権誕生2年後の2016年には、トランプ大統領を落選させるべく、今度は、米国の大統領選挙に介入していたというのです。

 この事情をRealClear Investigationsは次のように伝えています。

 「オバマ政権とクリントン陣営の両方と協力して、ウクライナ政府関係者が2016年の選挙に介入し、クリントンを助け、ドナルド・トランプを傷つけるという、報道ではほとんど無視されている大規模かつ組織的な外国影響力の作戦が行われたのです」

 詳細は、本日出される【号外第6弾】を御覧ください。

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

 ※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220324

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴、富樫航、渡会裕)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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