日刊IWJガイド・非会員版「14日ローマでの米中高官会談、ウクライナ情勢をめぐる米国の中国への圧力は失敗!?」2022.3.16号~No.3471号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~「米国はウクライナ情勢をめぐる中国への圧力に失敗」!? ローマで14日行われた米中高官会談で、中国のロシア支援を牽制する米側に対し、中国は平和的解決の努力とウクライナへの緊急人道支援提供を表明、さらに「虚偽の情報を流布し、中国の立場を歪曲し、中傷するいかなる言動にも断固として反対する」と米国を批判!

■皆さまへ緊急のお願いです!! 3月のご寄付・カンパは14日までに月間目標額の30%の達成率にとどまっています! 昨年8月1日から始まったIWJの今期第12期7か月間にわたる累積の不足金額は、トータルで470万4268円です! これに今月3月分の目標額420万円が加わり890万4268円となります。どうか3月も緊急のご支援をよろしくお願いいたします!!

■【中継番組表】

■ツイッター「IWJ_Sokuho」3月15日、ウクライナ情勢関連ツイートまとめ! 一時中断していた4回目の停戦交渉が再開されるも、ロシア側、ウクライナ側の両者は協議が難航するとの認識! ロシアは、ついにウクライナ西部にある軍事基地を攻撃! その基地はNATOの軍事物資が送られてくる中継地点であり、基地を攻撃することでNATO側に牽制を強める狙い! サリバン米大統領補佐官と楊潔楊潔チ(竹かんむりにがんだれに虎)中国共産党政治局員がローマで会談! 7時間に及んだ会談は、お互いにこれまでの主張を伝えるも目立った進展はなしか!?

■【詳細は号外で】スクープ! ドンバス戦争でロシア系住民を弾圧し「愛国者」ゼレンスキー大統領ともユダヤ系オリガルヒ、イゴール・コロモイスキー氏を介して関係のあるウクライナのネオナチ集団「アゾフ大隊」の実態! イゴール・コロモイスキー氏が資金提供する極右ネオナチの歩兵部隊「アゾフ大隊」は米国市民もリクルートしていた! 米国連邦議会議員たちもそれを認識して 国務省の海外テロリスト組織(FTO)リストに入れるよう要請していた! こちらの記事は、明日の号外版で配信します。ぜひ号外版を御覧になってください。

■プーチン大統領の支持率は77.4%! ロシア人の71%が戦争を支持! ロシアへの「制裁!」を声高に叫んでいるのはNATO諸国・同盟国とそのメディアばかり! ロシア・メディアの他にも、非難も制裁も行っていないイランやインド、中国、ブラジル、アフリカ諸国のメディアの言説にも注意を払うべき!

■心理学者・富田隆氏が日本のメディアを「完全に一方的で感情的なプロパガンダ報道を続けている」と批判!「単純化」「思考停止」し「善悪」ですべてを割り切ることを「大本営発表」「戦時プロパガンダ」と喝破!

■【3.11から11年!「ウクライナ侵攻危機」で、IWJが警告し続けてきた「原発×戦争リスク」が明らかに! 日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!? シリーズ特集 5】本日午後7時から、2021年4月14日収録「東海第2原発運転差止訴訟の勝訴をもたらした『歴史的判決』から、政府はトリチウム汚染水の海洋放出の問題、原発×戦争リスクまで! ~岩上安身によるインタビュー第1036回 ゲスト 東海第2原発運転差止訴訟・弁護団長河合弘之弁護士」を、公共性に鑑み、全編フルオープンで再配信します!

■<IWJ取材報告>自衛官の人権弁護団・佐藤博文弁護士が指摘!「隊員も市民であり、日本の国の法律が自衛官にちゃんと適用されるべきだ」~3.11自衛隊を活かす会シンポジウム「自衛官の自殺をどう捉え、どう克服するか」
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■はじめに~「米国はウクライナ情勢をめぐる中国への圧力に失敗」!? ローマで14日行われた米中高官会談で、中国のロシア支援を牽制する米側に対し、中国は平和的解決の努力とウクライナへの緊急人道支援提供を表明、さらに「虚偽の情報を流布し、中国の立場を歪曲し、中傷するいかなる言動にも断固として反対する」と米国を批判!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 米ホワイトハウスのジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障顧問)と、中国の楊潔チ(竹かんむりにがんだれに虎)共産党政治局員(外事弁公室長)との会談が、15日、ローマで行われました。

 会談に先立ち、サリバン補佐官は、中国がロシアを支援すれば「結果が伴う」と牽制しました。米欧日らがロシア制裁を行たところで、ロシアにとって最大の貿易相手国である中国が制裁を行わず、ロシアとの貿易をやめなければ、制裁網は大きな穴が開いているも同然で、ロシアにとっては痛くもかゆくもなく、制裁は何も機能しません。

 それがわかっているからこそ、米国は必死です。米国はずっと中国に制裁に加わるように、そうでなければタダではすまさないという、聞きようによっては脅迫ともとれる厳しい言葉で圧力をかけ続けています。

 ホワイトハウスは「米中関係のさまざまな問題を提起し、ロシアの対ウクライナ戦争について実質的な議論を行った。また、米中間のオープンなコミュニケーションラインを維持することの重要性を強調した」と発表しています。

※Readout of National Security Advisor Jake Sullivan’s Meeting with Politburo Member Yang Jiechi(THE WHITE HOUSE、2022年3月14日)
https://www.whitehouse.gov/briefing-room/statements-releases/2022/03/14/readout-of-national-security-advisor-jake-sullivans-meeting-with-politburo-member-yang-jiechi-2/

 ホワイトハウスが会談後に行った記者ブリーフィングによると、会談は7時間に及び、「両氏は、米中関係におけるあらゆる問題を網羅した」とのことです。

 「(前略)ロシアとウクライナについては、(サリバン)国家安全保障顧問が現在の状況、ここに至るまでの経緯、今後のリスクなどを説明し、広範な対話が行われた。

 両国は北朝鮮についても議論した。北朝鮮もまた、我々の注意を必要とするエスカレートした状況だからである。我々は、近い将来、この問題を担当する両国の当局者が対話を深めることで合意した」

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■皆さまへ緊急のお願いです!! 3月のご寄付・カンパは14日までに月間目標額の30%の達成率にとどまっています! 昨年8月1日から始まったIWJの今期第12期7か月間にわたる累積の不足金額は、トータルで470万4268円です! これに今月3月分の目標額420万円が加わり890万4268円となります。どうか3月も緊急のご支援をよろしくお願いいたします!!

 IWJ代表の岩上安身です。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算を立てる上での見通しとして、代表である私、岩上安身への報酬をゼロにすることを筆頭に、支出をぎりぎりまでにしぼった上で、IWJの運営上、必要なご寄付・カンパの目標額は月額420万円(年間5040万円)と算出させていただきました。

 昨年8月から始まったIWJの今期第12期は、3月で8か月目に入りました。

 3月1日から14日までのご寄付・カンパは104件、127万9213円です。14日間で月額目標額420万円に対して30%の達成率となっています。

 今期8月1日から2月末までの7ヶ月間の累計の不足分は、470万4268円となっております。

 さらに今月3月の月間目標額のうち未達成分の292万787円が加わりますと、3月末までに、762万5055円が必要となります。このままですと、不足額が雪ダルマのように膨れ上がっていきます!

 どうか会員の皆さまのお力で、3月もIWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3254人です。そのうちサポート会員は1130人です(2022年2月28日現在)。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が2343円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが全員1人6748円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます!

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、どうしても声を大にして、お伝えしなければならないことがあります!

 改憲による緊急事態条項の導入と、米国による中国との戦争に日本が巻き込まれる現実的な懸念が、迫っているからです!

 また、ロシアによるウクライナへの侵攻とそれに対する世界中からの反発・非難が、どのような第2幕を迎えるか予断を許しません。

 台湾をめぐる米中の対立と、このウクライナ危機が連動する可能性も、しきりに取り沙汰されています。その場合、ウクライナがそうであるように、日本が米国にとって都合の良いミサイル前線基地となってしまいます。日本がウクライナのような運命をたどり、戦場と化してしまうようなことは絶対に避けなければいけません!

 IWJは、中立の立場を守り、ロシアとウクライナの間でどのような確執が起きてきたのか、2014年のユーロ・マイダンのクーデターの時点から、ずっと注目して報じてきました。

※【特集】ウクライナ危機 2013年~2015年 ~ユーロ・マイダンクーデターからウクライナによるロシア語話者への迫害・殺戮まで~
https://iwj.co.jp/wj/open/ukraine

※【IWJブログ】ウクライナ政変~揺らぐ権力の正当性――西部の首都キエフを支配した反政権派には米国政府とネオナチの影、プーチンに支援を求める東部の親露派住民 2014.3.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/128095

※【岩上安身のツイ録】風雲急を告げるウクライナ情勢/NATOへの加盟は冷戦終焉後の最大の地政学的転換点 2014.9.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/140809

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(前編)2014.8.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/165271

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(中編)2014.9.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/168218

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「ロシア軍による国境侵犯、ウクライナ軍が撃破!」とポロシェンコ大統領の「から騒ぎ」~ウクライナと西側総ぐるみの「8.15虚報!?」とその後の「だんまり」(後編)2014.9.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/169107

※【岩上安身のニュースのトリセツ】「世界の戦場」ウクライナ情勢を読み解く マレーシア航空機”撃墜”事件を徹底検証―交錯する各国の主張(IWJウィークリー66号より)2014.10.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/172027

 2022年の2月23日、それまで何の前提もなく突然、ロシアのプーチン大統領が狂気にとりつかれて、ウクライナに侵攻し始めたのではありません。そこに至るプロセスがあります。独自取材を続けてきたIWJだからこそ、この事態に対してしっかりと客観視する視点をもつことができた、と自負しています。

 こうした「侵攻前」のプロセスを伝えず、「ロシア侵攻」のみを大騒ぎして伝えるイエローペーパーばかりですが、これは本来のメディアの役割を放棄していると言わざるをえません。我々は、どんなに石つぶてを投げられようとも、メディアの王道をいく仕事をし続けます。

 戦争は発火した時が、最終段階です。その前に、政治的・経済的・社会的な不満がマグマとしてたまっているのであって、戦争が勃発する前にそのマグマの存在を明らかにし、対話と議論によって平和的解決の道を探して、「戦争」という「政治的解決の最終手段」に至る前に、未然に防ぐことが一番重要です。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると自負しています。

 本年、2022年は、本当に日本の分水嶺の年となります!

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

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※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2022.3.16 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【3.11から11年!「ウクライナ侵攻危機」で、IWJが警告し続けてきた「原発×戦争リスク」が明らかに!日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!?シリーズ特集 5・IWJ_Youtube Live】19:00~「東海第2原発運転差止訴訟の勝訴をもたらした『歴史的判決』から、政府はトリチウム汚染水の海洋放出の問題、原発×戦争リスクまで! ~岩上安身によるインタビュー第1036回 ゲスト 東海第2原発運転差止訴訟・弁護団長河合弘之弁護士」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2021年4月に収録した、岩上安身による河合弘之弁護士インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた河合弘之氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%b2%b3%e5%90%88%e5%bc%98%e4%b9%8b

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491024

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◆中継番組表◆

**2022.3.17 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【3.11から11年!「ウクライナ侵攻危機」で、IWJが警告し続けてきた「原発×戦争リスク」が明らかに!日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!?シリーズ特集 6・IWJ_Youtube Live】19:00~「コロナ禍を口実に改憲による緊急事態条項の導入は不要!(続々編)日本列島は『中国軍のミサイル吸収ホイホイ』!? ~岩上安身によるインタビュー第1064回 ゲスト 弁護士 永井幸寿氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2021年12月に収録した、岩上安身による永井幸寿弁護士インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた永井幸寿氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B0%B8%E4%BA%95%E5%B9%B8%E5%AF%BF

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/500588

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◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

【IWJ速報3月14日】ツイッター「IWJ_Sokuho」3月13日、ウクライナ情勢関連ツイートまとめ! 第4回停戦交渉は?米中高官会談を前に「露から中国に軍事支援要請」と米メディア、真相は!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503456

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■ツイッター「IWJ_Sokuho」3月15日、ウクライナ情勢関連ツイートまとめ! 一時中断していた4回目の停戦交渉が再開されるも、ロシア側、ウクライナ側の両者は協議が難航するとの認識! ロシアは、ついにウクライナ西部にある軍事基地を攻撃! その基地はNATOの軍事物資が送られてくる中継地点であり、基地を攻撃することでNATO側に牽制を強める狙い! サリバン米大統領補佐官と楊潔楊潔チ(竹かんむりにがんだれに虎)中国共産党政治局員がローマで会談! 7時間に及んだ会談は、お互いにこれまでの主張を伝えるも目立った進展はなしか!?

 IWJは、ツイッターアカウント「IWJ_Sokuho」で、ウクライナ情勢をツイートしています。テレビでは流れない情報や、石油・天然ガスなどの資源問題、ウクライナの実情もあわせて、多角的にウクライナ情勢をお伝えしています。ぜひ、一度御覧ください。

※IWJ速報@IWJ_Sokuho
https://twitter.com/IWJ_Sokuho

 ウクライナに侵攻しているロシア軍は15日、未明から首都キエフの市街地に砲撃を開始しました。ウクライナ非常事態庁は15日、2人の死亡者がでたと発表しました。ロシア軍は、キエフの北西約15キロの地点にとどまっているとのことです。

※【速報1622】ウクライナに侵攻しているロシア軍は15日、首都キエフの市街地に攻撃を加え、停戦交渉の再開の前に圧力を強めています。ウクライナの非常事態庁は15日、ロシアの攻撃で複数の住宅に砲弾が命中し、2人が死亡したとのことです。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503689969311055873

 ロシアの攻撃が続く中、3月15日、前日の14日に一時中断されていた停戦交渉が再開されました。これまで3回の交渉を重ね、ウクライナ側、ロシア側の両者から進展を期待できる発言が出ていました。

 しかし、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は14日、自身のツイッターに、「コミュニケーションを続けているが大変だ」と投稿し、ロシアのペスコフ大統領報道官も「人口密集地を支配下に置く可能性を排除しない」と発言し、強気の姿勢を示すなど、交渉は難航しています。

※【速報1619】ロシアとウクライナの停戦交渉が14日、オンライン形式で行われました。交渉は追加作業のため一時中断され、15日にも再開されるとのことです。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503668828517302273

※【速報1620】停戦交渉に関して、双方から進展が期待されるような発言もありましたが、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問はツイッターに「コミュニケーションを続けているが大変だ」と投稿し、交渉が難航しているとの認識を示しました。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503669198295547910

 また、ロシア軍はウクライナの西部にも攻撃を開始しました。ポーランド国境に近いヤボリウの軍事基地へのミサイル攻撃を行いました。この軍事基地では数ヶ月前まで、国際軍事訓練が行われ、NATOが対戦車ミサイル「ジャベリン」の使用について訓練をおこなっていました。また、ここはNATOからウクライナへの軍事物資の輸送の中継地点ともなっています。

 ロシア側は、ジャベリンなどNATO側からの軍事支援によって得た武器でウクライナ軍が強化され、地上部隊の進軍が遅れていることに焦っており、焦りを覚えていると伝えられています。今回のヤボリウへの攻撃は、NATOからウクライナへの武器の供給ルートを断つ狙いがあるとみられ、同時にNATO側に対する牽制のいみもを込めたものと言えるでしょう。

※【速報1617】ロシア外務省は12日、「欧米から武器を運ぶ車も攻撃対象になり得る」との考えを示し、ウクライナに軍事支援を続ける欧米を牽制しました。ロシア軍は、13日には、ポーランド国境に近い西部ヤボリウの軍事基地へのミサイル攻撃を行っています。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503655497865756673

 ロシア軍の攻撃が強まる中、ウクライナ領内にあるチェルノブイリ原子力発電所と南部ザポロジェ原子力発電所で再びトラブルが発生しました。

 ウクライナの送電大手ウクルエネルゴは14日、ロシア軍に占拠されているチェルノブイリ原子力発電所への電力供給が、送電線に損傷が起きたとして、再び停止したと明らかにしました。南部のザポロジエ原発では14日、敷地内で爆発が起きました。この爆発が何による爆発なのか明らかとなっていませんが、ロシア軍が不発弾を探していたとの情報もあり、不発弾処理の途中で起きた爆破事故の可能性も指摘されています。

※【速報1614】ウクライナの送電大手ウクルエネルゴは14日、送電している線が損傷を受けたとして、チェルノブイリ原子力発電所への電力供給が再び停止したとFacebookで明らかにしました。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503642656752431105

※【速報1615】南部ザポロジエ原発で14日、同原発を制圧したロシア軍が敷地内で弾薬を爆発させたとのことです。爆発は不発弾処理の可能性もあるとのことです。また、爆発後の周辺の放射線量の変化は不明
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503644998319087618

 国連のグテレス事務総長は15日、「核戦争」について強い懸念を表明しました。グテレス事務総長は、ロシアがウクライナのザポロジ原発を制圧したことについて、原子力施設の安全を守るよう呼びかけると同時に「今こそ外交と平和の道を歩む時だ」と訴えました。また、記者団に対し、ロシアが核部隊の警戒レベルを引き上げたことについては、「骨まで凍りついた」とした上で、「かつては考えられなかった核戦争が今では起こり得る」と懸念を表明しました。

※【速報1613】国連のグテレス事務総長は14日、ロシアの核部隊の警戒態勢が引き上げられたことに言及し、「かつては考えられなかった核戦争が今では起こり得る」と、核戦争について懸念を表明しました。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503739390652297223

 14日に米中の高官協議がイタリアのローマで行われました。米国側はサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)、中国側は楊潔チ(竹かんむりにがんだれ、虎)共産党政治局員が出席しました。両者の協議は去年の10月に行って以来、5ヶ月ぶりとなりました。

 両者の会談は約7時間にも及びました。米高官によるとサリバン補佐官は会談で「中国とロシアの連携に対する深刻な懸念と、中国の行動がもたらす潜在的な影響や結果」を中国側に説明したとのことです。中国外務省によると、楊氏は「和平協議の促進に力を入れる」としつつも、「各国の合理的な懸念に応えるべき」とNATOの東方拡大を警戒するロシア側に同調し、平行線をだどりました。

※【速報1618】米国のサリバン大統領補佐官と中国の楊共産党政治局員が14日、ローマで会談を行いました。サリバン氏は、対ロ支援を受けて中国を懸念を表明し、楊氏は「各国の合理的な懸念に応えるべき」とロシア側に同調し、会談は平行線をたどりました。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503665412491591685

 ロシアが中国に軍事支援の要請を求めていると報じられている中、中国はロシアと中国の連携に強い懸念を示す米国に対し、「嘘のうその情報を流し、中国の立場をおとしめている」と、米国を批判しました。

※【速報1623】ロシアが中国に軍事支援を要請したとされる中、中国側は「嘘のうその情報を流し、中国の立場をおとしめている」と、中ロの連携を懸念する米国を批判しました。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503729297563197442

 中国とロシアの連携については14日、ロシアのシルアノフ財務相が欧米などの制裁によって、ドルやユーロなどの外貨準備が凍結されたことを受け、外貨準備から中国人民弊を利用することを発表しました。

【速報1612】ロシアの財務大臣は14日、各国の制裁により米ドルやユーロの外貨準備にアクセスすることができなくなったため、中国人民弊を利用すると発表しました。
https://twitter.com/IWJ_Sokuho/status/1503639554603249665

 米国の政治家や高官が、あらゆる外交の方面で交渉に臨むにあたり、常に相手方を上から見おろして、まず脅し文句から入る、ということに当事者も米国政府も、米メディアも、米国民も、そして世界中の国々の政府やメディアの国民が不思議と思わずに受け入れているところが、不思議でなりません。

 この米中会議も、米高官の主張を、平たい言葉で言い換えると、「今、世界中みんなでロシアを締め上げているところだが、お前ら中国が、あいつと取り引きして、ロシアが食えるようにすると干上がらなくなって、締め上げている意味がなくなるんだよ。よけいな事をしたら、お前ら中国もタダじゃすまないからな」という脅しに尽きます。

 ならず者の集まりの中の一番の親玉のふるまいという他に言葉がありません。脅している相手は、核保有国の中国です。言うまでもなく、ロシアも核保有国です。そのロシアを追い込んだのは米国とその仲間達です。ロシアが仮に自暴自棄になって核を使ったら、米国と仲間達だけではなく、世界中が巻き添えを食います。そのリスクを何も考えていないかのような突っ張り方です。

 ロシアを吊し上げ続けてきた効果が出てきて、インフレになって以降、下がりっぱなしだったバイデン大統領の米国内の支持率がここに来てやや打ち返しているため、この姿勢はかえられそうにありません。

 ロシアを締め上げればあげるほど支持率が上がるなら、バイデン大統領はウクライナにどんどん武器を送り、一般のウクライナ人を武装させ「ゲリラ」化させて、泥沼の殺し合いをロシア人との間でやらせ続けることでしょう。

 人の命ことなど何とも思っていない点で、バイデン大統領は、今世界中から「狂気の独裁者」扱いされているプーチン大統領と、大きな差はないように思います。

 その殺し合いの果てに、ロシアが暴発したら、あるいは中国が言うことをきかなかったら、米国は上から見下ろして他国に命令する傲慢な態度をどこまで続けるのでしょうか? 人類の破滅まで、突っ張り続けるのでしょうか? 世界すべてが、自分にひれ伏すまで、攻略し続けようとする貪欲さの、その理由が正直なところよくわからず、不気味です。

■【詳細は号外で】スクープ! ドンバス戦争でロシア系住民を弾圧し「愛国者」ゼレンスキー大統領ともユダヤ系オリガルヒ、イゴール・コロモイスキー氏を介して関係のあるウクライナのネオナチ集団「アゾフ大隊」の実態! イゴール・コロモイスキー氏が資金提供する極右ネオナチの歩兵部隊「アゾフ大隊」は米国市民もリクルートしていた! 米国連邦議会議員たちもそれを認識して 国務省の海外テロリスト組織(FTO)リストに入れるよう要請していた! こちらの記事は、明日の号外版で配信します。ぜひ号外版を御覧になってください。

 3月16日(水)午後に配信する【号外】を御覧ください。

■プーチン大統領の支持率は77.4%! ロシア人の71%が戦争を支持! ロシアへの「制裁!」を声高に叫んでいるのはNATO諸国・同盟国とそのメディアばかり! ロシア・メディアの他にも、非難も制裁も行っていないイランやインド、中国、ブラジル、アフリカ諸国のメディアの言説にも注意を払うべき!

 世界的にプーチン大統領とロシアに対する非難が高まっています。日本のメディアも一様に、ウクライナの被害状況や被害者の様子を中心に報道し、「プーチン悪党」「ロシア残虐非道」というイメージを広げています。

 確かに、ロシア軍による空爆は存在しますし、民間人の巻き添え犠牲者も存在します。

 国連人権高等弁務官事務所は、2月24日から3月8日までの民間人犠牲者の数を1424人と発表しています(死者516人、負傷者908人)。

※Ukraine: Civilian casualty update(国連人権高等弁務官事務所、2022年3月9日)
https://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=28241&LangID=E

 こうした現実は存在しますが、他方で、プーチン大統領の国内支持率は、国有企業のロシア世論調査リサーチ・センターの調査では、3月6日時点で77.4%となっています。

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■心理学者・富田隆氏が日本のメディアを「完全に一方的で感情的なプロパガンダ報道を続けている」と批判!「単純化」「思考停止」し「善悪」ですべてを割り切ることを「大本営発表」「戦時プロパガンダ」と喝破!

 「ウクライナを巡る戦争のニュースに暗澹たる気分になったとき、『楽になる』効果的な対処法は、物事を極端に『単純化』することで『思考停止』してしまうというやり方。その典型が『善悪』ですべてを割り切る方法」──。

 心理学者の富田隆氏が、13日付けの『MAG2NEWS』で、メディアの作り上げる「プーチン悪玉論」に警鐘を鳴らしています。

 富田氏は欧米や日本のメディアが「ロシアのプーチン大統領を腹黒く冷酷な、まるで『ヒトラーのような』独裁者と見做すことで、彼の領土拡大の野望(世界征服?)や底知れぬ権力欲がこの戦争を引き起こした」という「完全に一方的で感情的なプロパガンダ報道を続けている」と指摘しています。

 さらに富田氏は「その一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領をまるで『英雄』であるかのように祭り上げ、悪名高い『アゾフ連隊(ネオナチの極右過激集団が構成)』を含むウクライナ軍の『善戦』ぶりをフェイクニュースまで交えて大絶賛しています」と批判しています。

 富田氏はフェイクニュースが量産されていることを指摘した上で、プーチン精神病論、プーチン暗殺待望論、プーチン政権瓦解への期待などが地上波テレビの解説にまであふれているとして、次のように警句を投げかけています。

 「ここにいたっては、現代日本の報道もついに『大本営発表』の時代に逆戻りしたかのようです。当時の『鬼畜米英』が『鬼畜ロシア』『打倒!狂人プーチン』に替わったわけです。さて、こうした『戦時プロパガンダ』は何を目的に行われるのでしょう?」

※心理学者が危惧。「悪玉はプーチン」というレッテル貼りによる思考停止(MAG2NEWS、2022年3月13日)
https://www.mag2.com/p/news/531478

 富田教授のご指摘の通り、日本を含めて欧米のメインストリームメディアは、ロシア=悪、ウクライナ=善といった単純化された図式で一連の出来事を勧善懲悪のシリーズドラマのように見せています。メディア内部で働いている人間自身が、そうした情報の洪水の中でのみこまれてしまい、疑ったり、検証したりする視点を失っています。これは、非常に危うい状況です。

 ウクライナ危機は、フィクションではなく、現実です。結末が決まっているわけでも、正義のヒーローが悪に勝つというわけでもありません。この世には、完全な善玉も、完全な悪役も、存在しません。また、そうした現実は、第3者として傍観し続けていられるものでもなく、戦場から遠く離れているような感覚で日常を生きている我々にも、直接的、あるいは間接的にも影響があります。その時に現実を見る目がくもってしまうと、的確な判断や身の振り方ができなくなります。

 NATOの集団的自衛権の話は、日本が当たり前のように依存している日米安保と同じ構造です。

 ロシアの西の国境はウクライナに接していますが、ロシアの東の国境は日本と接しています。ウクライナはゼレンスキー大統領がNATOに対し軍事支援を呼びかけていますが、ウクライナはNATOの加盟国ではありません。そして米国はバイデン大統領自身が、「自らは、ロシアと直接衝突することはできない」と何度も明言しています。それを聞いていると、NATOだろうが日米安保だろうが、同じことで、米国は、ロシアのような核保有国との直接対決はせず、回避するのだろう、と推察されます。そして傀儡国家に兵器をもたせて代理戦争をやらせ、その国の国土を戦場とするのです。日本列島に対して、米国の戦略ではその位置づけです。

 日本はすぐ近隣に、北朝鮮、中国、ロシアといった核保有国が存在し、どの国とも程度の差こそあれ、友好的な関係にはなく平和条約も結んではいません。ロシアに対しては今回、日本も経済制裁に加わったので、ロシア側からは「非友好国」と分離されました。核を保有しているこれらの国々が日本を攻撃してきた時に、米軍が絶対に守る、という保証などはどこにもありません。

 「善」と「悪」の対立という物語化されたフィルターを通してウクライナ戦争を見ている限り、日本人のリテラシーは幼児レベルに落ち、日本自身が、どのような安全保障環境にいるのか理解できなくなってしまうでしょう。

 リアリズムから遠ざかれば遠ざかるほど、アメポチ極右の「お花畑」思考に陥り、「敵基地攻撃論」「核共有」といった空想的安全保障ファンタジーにのめりこんでしまい、かえって日本を危険にさらしてしまいます。

■【3.11から11年!「ウクライナ侵攻危機」で、IWJが警告し続けてきた「原発×戦争リスク」が明らかに! 日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!? シリーズ特集 5】本日午後7時から、2021年4月14日収録「東海第2原発運転差止訴訟の勝訴をもたらした『歴史的判決』から、政府はトリチウム汚染水の海洋放出の問題、原発×戦争リスクまで! ~岩上安身によるインタビュー第1036回 ゲスト 東海第2原発運転差止訴訟・弁護団長河合弘之弁護士」を、公共性に鑑み、全編フルオープンで再配信します!

 ウクライナではロシア軍により、チェルノブイリやザポリジエなどの原発施設が制圧され、戦闘による原発事故が懸念されています。

 3月9日の衆議院経済産業委員会では、立憲民主党・無所属会派の山崎誠議員の質問に、更田豊志・原子力規制委員会委員長は「(日本の原発は)2国間の紛争による武力攻撃は、審査等においても想定をしておりませんので、対策を要求をしておりません」「(制御室が)占拠された場合、その後は、どのような事態も避けられるものではないと認識しています」「ミサイルの直撃を受けた時に、放射性物質が撒き散らされてしまうことは、現在の設備で避けられるものとは考えていません」と答弁し、原発×戦争リスクについて、何の考慮もされていないことが明らかになりました。

※経済産業委員会(衆議院インターネット審議中継、2022年3月9日)
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=53789&media_type=

 上記のインターネット審議中継を切り抜いて(字幕スーパー付)でご案内しています。

※【切り抜き】日本の原発は武力攻撃に対してノーガード! 想定もしていない!「紛争による武力攻撃は想定していない、対策は要求していない」3.9 参院経産委で更田豊志・原子力規制委員長が日本の原発の戦争リスクへの無策を明言!
https://www.youtube.com/watch?v=eXBPHxJMC1s

 IWJは【3.11から11年!「ウクライナ侵攻危機」で、IWJが警告し続けてきた「原発×戦争リスク」が明らかに! 日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!? シリーズ特集】をお届けしています。

 本日は午後7時から、2021年4月14日に収録した「東海第2原発運転差止訴訟の勝訴をもたらした『歴史的判決』から、政府はトリチウム汚染水の海洋放出の問題、原発×戦争リスクまで! ~岩上安身によるインタビュー第1036回 ゲスト 東海第2原発運転差止訴訟・弁護団長河合弘之弁護士」を再配信します。

 河合弘之弁護士は、一連の原発運転差し止め訴訟の弁護団の代表であり、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)の幹事長であり、『日本と原発』などの映画監督でもあるという、幅広い活躍で知られています。

 この岩上安身によるインタビューで、河合弁護士は脱原発運動に関わり続ける理由を「愛国者だから」と述べています。

河合弁護士「なぜそんなに原発のことをやるんですかと、僕はよく言われるんですよ。僕は考えたんだけど、やっぱり愛国心ですね。この美しい日本、僕が生まれ育った日本だから、日本が大好きだからという郷土愛、愛国心で僕は脱原発運動やっているんだと」

 インタビューでは終盤、「原発×戦争リスク」をテーマに、河合弁護士と岩上安身が論じ合いました。

河合弁護士「今、(原発を)推進するのは亡国の官僚であり、企業人であり…」

岩上「先生は自分は愛国者だと。樋口さん(2014年に大飯原発運転差し止め判決を出した元福井地裁裁判長の樋口英明氏)も保守的な人間だと。国家安全保障を考えたときにいかに原発が危険か、バカバカしいか」

河合弁護士「その観点から言うとミサイルの問題。1%の危険を排除するのが安全保障、防衛の原理で、防衛費を何千億と使うのに、一番危ないアキレス腱である原発を54ヵ所も作って何も議論しない。何やってるのと。

 原発はテロリストのターゲットになるし、ドローンが発達してる。僕はミサイルの危険を理由に高浜原発の運転差し止めをかけて、負けてしまったけど」

岩上「判決では、『原発に着弾するかどうかは明らかでない』という。北朝鮮ならそうかもしれないが、米・中国がぶつかって巻き込まれたら大変です」

河合弁護士「PAC3は原発を全然カバーしてない」

岩上「原発推進は、日本の核兵器保有を考えていると」

河合弁護士「そういうグループは絶対いる。でも僕は、日本の核兵器保有はアメリカが絶対妨害してくる、戦争してでも止めに来ると思う。仮に作るとしても秘密にはできない。実験やらなきゃいけないし。

 それよりも、よく無防備で他の所の防衛だとやってると。国防上の観点からも原発はマズい。竹田恒泰さんも反原発で、右翼だろうが左翼だろうが日本のことを本当に心配してる奴は絶対原発反対すべき」

岩上「安保法制と集団的自衛権行使容認で、米国が戦争すれば日本も参戦という国家に、安倍政権はしちゃった。先生は『原発は敵国のために用意した自滅のための核弾頭』だとおっしゃっていますね」

河合弁護士「日本の防衛政策もちぐはぐですよね。自分や自分の政党の利益しか考えてないとしか思えない」

岩上「PAC3が守っているのは米軍基地なんです。毎年開催されている日米合同演習『ヤマサクラ』ですが、2011年の演習では、若狭湾で敵を迎え撃つというシミュレーションをしています。戦場『バトルフィールド』は日本列島全体です。日本列島が汚染されれば日米同盟も終ると思うんです。

 日本では紹介しないだけでアメリカは論じてるんです。オフショアコントロールを米海軍のトップが言ってる。

 自衛隊は捨て駒になることを前提にやってるが原発には言及しない。日米同盟を信奉する従米右派は考えられないけど、安倍晋三みたいな人は、もし中国に敗戦したらあっという間に手のひら返しするんじゃないか。

 これをネタに裁判できませんか?」

河合弁護士「それは無理だな。統治行為論になっちゃうから。ミサイルのときに裁判では変なこと言う奴みたいに遇されました。僕は北朝鮮のミサイルもコロナも取り上げた。

 僕は『河合が正しかった』という時代が来ないことを祈ってます。北朝鮮はいよいよ滅びそうになったら日本を撃つ可能性はあると思います」

岩上「中国と米国との総力戦になって日本が出てきたら日本を叩くでしょう。在日米軍があるわけですから」

 詳しくは、ぜひ本日の再配信をご視聴ください。公共性に鑑み、どなたでも御覧いただける全編フルオープンで配信します。

 仮に、その日の都合で観られなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に観られますし、サポート会員ならば、いつまでも、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます!

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【3.11から11年!「ウクライナ侵攻危機」で、IWJが警告し続けてきた「原発×戦争リスク」が明らかに!日本は無防備な原発を抱えたまま戦争するのか!?シリーズ特集 5・IWJ_Youtube Live】19:00~「東海第2原発運転差止訴訟の勝訴をもたらした『歴史的判決』から、政府はトリチウム汚染水の海洋放出の問題、原発×戦争リスクまで! ~岩上安身によるインタビュー第1036回 ゲスト 東海第2原発運転差止訴訟・弁護団長河合弘之弁護士」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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※東海第2原発運転差止訴訟の勝訴をもたらした「歴史的判決」から、政府はトリチウム汚染水の海洋放出の問題、原発×戦争リスクまで! ~岩上安身によるインタビュー第1036回 ゲスト 東海第2原発運転差止訴訟・弁護団長河合弘之弁護士 2021.4.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491024

■<IWJ取材報告>自衛官の人権弁護団・佐藤博文弁護士が指摘!「隊員も市民であり、日本の国の法律が自衛官にちゃんと適用されるべきだ」~3.11自衛隊を活かす会シンポジウム「自衛官の自殺をどう捉え、どう克服するか」

 3月11日午後4時より、東京都千代田区の衆議院第二議員会館にて、「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」の主催により、「自衛隊を活かす会シンポジウム『自衛官の自殺をどう捉え、どう克服するか』」が開催されました。

 佐藤博文弁護士、メンタルレスキュー協会理事長で元自衛隊メンタル教官の下園壮太氏、フリージャーナリストの布施祐仁氏、元内閣官房副長官補で「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」(「自衛隊を活かす会」)代表の柳澤協二氏、東京外国語大学教授で「自衛隊を活かす会」呼びかけ人の伊勢崎賢治氏、そして桜美林大学教授で「自衛隊を活かす会」呼びかけ人の加藤朗氏の6名が登壇し、「自衛官の自殺」という深刻なテーマについて意見を交わしました。

 シンポジウムの冒頭の挨拶で、柳澤氏は次のように語りました。

 「自衛隊側の原因究明というのは、『特にパワハラ・いじめに該当するものの、行き過ぎた指導はなかった』という結論に、だいたいなるんですね。

 だとしたら、なぜ、彼は死んだのか? 彼の弱さが問題なのか?

 『彼の弱さ』を言い出したら、世間一般でも同じことが言えるわけです。世間一般よりも高い数字で自衛官の自殺が出ているということは、自衛官になる人は世間一般よりも弱い人なのか? ということになる。

 でも、やはりそれは違う。部隊の中の閉鎖的な(特に上官との)人間関係のような問題で、それが一つの要因になっているという認識を持たないと、この問題は解決しないのではないかということになる」。

 自衛官の人権弁護団として活動する佐藤弁護士は、「兵隊も市民であり、何よりもまず、日本の国の法律が自衛官にちゃんと適用されるべきだというのが率直な思いである」と述べ、「自衛隊員は法的に自分の権利を行使することができない(弁護士を頼めない)」という現状について説明しました。

 佐藤弁護士はまた「軍人としての一定の制約はあるものの、隊員は兵士である前に日本人である」とし、そのことを教育し、隊員が、「自らの権利についてのインテリジェンスを高めていく必要がある」と訴えました。

 伊勢崎氏は、ドイツなどでの軍隊の民主化の流れについて触れ、次のように解説しました。

 「上官からの命令は絶対ではない。なぜかというと、国際人道法は、上官が国際人道法違反の、つまり、戦争犯罪にあたる命令をしたときは、それに抗うことができる権利を兵隊に認めているから。

 こういった概念を組織として内包する必要がある。そうしないと、『抗弁権』という権利が生まれない」。

 シンポジウムの詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※自衛官の人権弁護団・佐藤博文弁護士が指摘!「隊員も市民であり、日本の国の法律が自衛官にちゃんと適用されるべきだ」~3.11自衛隊を活かす会シンポジウム「自衛官の自殺をどう捉え、どう克服するか」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503278

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220316

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、浜本信貴、城石裕幸、富樫航、渡会裕、中村尚貴)

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