日刊IWJガイド・非会員版「大手メディアのように五輪利権に組せず、NHKのように国家と支配層のための報道に堕落せず、ひたすら、民主主義と自由のために報道して10年の岩上安身とIWJにぜひ皆様の一層のご支援をお願いいたします!」 2021.04.08号~No.3129号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~大手メディアのように五輪利権に組せず、NHKのように国家と支配層のための報道に堕落せず、ひたすら、民主主義と自由のために報道して10年の岩上安身とIWJにぜひ皆様の一層のご支援をお願いいたします!
■NHKはナチスの宣伝省をめざしている!? 悪質な情報操作は4月1日の長野聖火リレー消音中継だけでなく、2016年には、朝のお茶の間に堂々と東京五輪のメリットは「国威発揚」にあると、ナチス顔負けの「五輪憲章違反」の問題放送! IWJはNHKに緊急取材!
■3月のご寄付者様に感謝のしるしとして、お名前を順次掲載させていただきます。誠にありがとうございます!
■【中継番組表】
■大阪府で新型コロナ感染者が878人と、2日連続過去最多を更新! 吉村府知事は府独自の「医療緊急事態宣言」を発令! 府内の聖火リレー中止を公表! 東京都は緊急事態宣言解除後最多の555人! 小池都知事は「まん延防止等重点措置」の要請検討を表明! 日本医師会の中川会長は「緊急事態宣言が発令ギリギリの段階だ」と指摘!
■クレディ・スイスに5200億円、野村HDに2200億円の損失をもたらした「アルケゴスショック」! 金融機関の過剰投資はリーマンショックの再来となるのか!?
■<IWJ取材報告>「政府は難民申請者を無理やり強制送還できるようにしようとしている! どうしても帰れない人々に刑事罰も課すと言っている!」入管法改悪の廃案を求めてせやろがいおじさんらが会見~4.7入管法改悪に反対する記者会見
■<タイムリー再配信>2021年現在も国は原発が最安価と主張!! 本日午後8時より「『日本は、この機を逃したら永久に変われない』――『原発割安』を強く否定する~岩上安身によるインタビュー 第112回 ゲスト 大島堅一氏 (立命館大学教授 ※収録当時)」を再配信します!
■<本日の最新IWJ・note記事>
■【新着! 1】ナチスが発明、プロパガンダ活用の「聖火リレー」は廃止すべき! 元米サッカー五輪代表のパシフィック大教授・ジュールズ・ボイコフ氏が、「復興五輪」の欺瞞、コロナへの悪影響含め、NBCニュースに緊急寄稿! IWJが全文仮翻訳!
■【公開中】そのほかのテキスト・動画ラインナップもご紹介します!
■3月の「岩上安身のIWJ特報!」は昨年11月収録「岩上安身によるインタビュー 第1020回 ゲスト 東京都医師会会長・尾崎治夫氏」をフルテキスト化し、注釈をつけて発行しました! ぜひ、まぐまぐでのメルマガ登録をお願いします! IWJサポート会員の方は無料でバックナンバーが読み放題!
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■はじめに~大手メディアのように五輪利権に組せず、NHKのように国家と支配層のための報道に堕落せず、ひたすら、民主主義と自由のために報道して10年の岩上安身とIWJにぜひ皆様の一層のご支援をお願いいたします!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 IWJは3月末日、前月同日比で会員数が増加し、社内が明るい雰囲気になりました。しかし、経営者である岩上安身が無報酬で働いている、という異常事態はまだ解除されていません。フルタイムで働く経営者が「ただ働き」を続けるという自己犠牲の上で会社が成り立っているというのは、やはり異常な事態であり、長続きするものではありません。

 経営者といってもひとりの人間であり、生活者です。一刻も早く、ノーマルな状態に戻さないと、持続は困難になります。

 前期である、第10期の会員による会費収入実績は、8322万円でした。第11期は、会員が減って大変苦しんでいます。

 この困難さは、コロナ禍による不況と関係がありますが、それとともに、IWJが利権集団や支配層に見向きもせず、ひたすら自由と民主主義のために真実を追求するという姿勢からも来ているものです。IWJの困難と苦しみはそのまま、IWJが清廉なメディアある証です。

 第11期の期末は今年の7月末です、あと4ヶ月弱。そのゴールを見すえて、今期の会費収入予想を立ててみると、会員の減少が下げ止まって、3月末時点のラインを維持して残り4ヶ月推移したと仮定した上で、経理が試算してみたところ、第11期1年間の会費の総収入は前年比20%減の6665万円となり、1657万円マイナスという大幅減の試算結果が出ました。

 IWJの運営費は、この会費とご寄付・カンパとで成り立っています。

 会費は、年間で前年比約20%減少する、という見込みはすでに申し上げました。

 ご寄付の方は、第11期は、今年2月末までの7ヶ月間で、ご寄付・カンパが月間目標額100%に到達した月は1ヶ月もありません。第11期の赤字は、ご寄付・カンパの累積の不足分だけで、2月末時点で「1141万円」になっています。

 カンパが先行きどうなるかは、見通しのある程度立てられる会費と違い、ご寄付しようとする皆様方の胸先三寸なので、先々のことはまったく見通しが立ちません。

 2月末までのこれに加えて、対前期比で「約1670万円」分の不足分がのしかかります。2月末までのご寄付の実績値と、会費収入の見込みをあわせると、合計「約2800万円」が不足すると見込まれますが、これは支出の方とあわせ、3月末までの最新の数字と合計して、明日以降、最新の見通しをお知らせいたします。

 IWJでは、月払いをお選びいただいた会員の方の会費納入期限を、毎月15日に設定させていただいています。そのため、15日を過ぎた段階で、会費をお納めいただけなかった方に対し、やむをえず、会員の資格を一時停止する手続きを取らせていただいています。

 どうか、まだ会費をお納めいただけていない方は、引き続き会費をお納めいただき、IWJ定額会員を継続していただけないでしょうか。

 現在、会費未納等でいったん休眠会員となられている方は、ぜひこの機会に再開をご検討ください! 会員番号はすべて保存してありますので、会費をご納付いただければ、着金が確認され次第、いつでも再開できます!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 少なくとも今期末まで報酬ゼロで働き続ける岩上安身が、経営において、こだわり続けているのは、自社のスタッフの雇用を守るという姿勢です。自らの報酬の100%カットを宣言する一方で、自社のスタッフには次のように語っています。

 「僕の報酬カットなど、支出を削れるものは削っていますが、一番大きな費目は、やはり人件費です。人件費は、前期とほぼ変わらず、ここはなかなか切れません。

 業務委託の方などで、働き方や働く量を変えたいという申し出があった時、話に応じて、条件の変更はしていますが、社員やアルバイトの常用雇用については、今まで、誰も解雇もしていませんし、労働の内容が変わらないまま、賃金(時給)を下げることもしていません。残業は減らす努力をしていますが。

 この先も、なんとか、賃下げなどで、誰も泣かずに済むように、頑張りたいと思います」

 このような思いの背景には、IWJの大切な資産の1つは、そこで働くスタッフであるという価値観があります。しかし、そうした理念を実践しようとしても、財源がなければどうしようもありません。

 IWJでは、会員の皆さまの会費と、ご寄付・カンパの両方を支えとして、運営しています。皆様からのご寄付・カンパがとても重要になってきます。

 IWJは第11期となる今期、皆さまからのご寄付・カンパが、毎月、450万円あれば収支のバランスが取れるように、必要最低限の予算を組んできました。

 これまで、毎月の不足分を、岩上安身個人が自分の貯金を崩しながらIWJに貸す形で経営を続けてきました。その貸し付け全額は993万5000円にのぼります。今期に入って、毎月出る赤字分を、岩上安身個人で埋めてきたことになります。

 しかし、それはもう限界にきています。岩上安身が会社にお金を貸す余裕がもうありません。

 すでに申し上げている通り、IWJから岩上安身への報酬は、前期、前々期は50%をカットしており、さらに今期は期首から70%をカットしてきました。しかし、これでは不十分であると岩上安身自身が責任者として判断し、100%カットしてゼロにしました。

 IWJは、岩上安身以下、スタッフ一同、IWJを必要としてくださる皆さまの期待に応えて生きのびられるように、死に物狂いで頑張りたいと思っています。

 そのためにもIWJを支えてくださる市民の皆さまのご支援、ご協力が、どうしても必要です! ぜひ、ご支援、応援をよろしくお願いします!

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支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

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支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

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 皆さまのお支えがあってこそのIWJです。我々もコロナ禍の「サバイバル」に向けて精いっぱい頑張りますので、どうぞ、今後とも何とぞご支援のほど、重ねてよろしくお願い申し上げます。

■NHKはナチスの宣伝省をめざしている!? 悪質な情報操作は4月1日の長野聖火リレー消音中継だけでなく、2016年には、朝のお茶の間に堂々と東京五輪のメリットは「国威発揚」にあると、ナチス顔負けの「五輪憲章違反」の問題放送! IWJはNHKに緊急取材!

 昨日もお伝えしたNHKの長野聖火リレーの消音中継問題ですが、日に日に、反響が大きくなっています。東京新聞の望月衣塑子記者やTBSの金平茂紀記者が、SNSでこぞってこの問題に批判的に言及しています。

 望月記者はツイッターで次のように述べています。

 「NHK中継での五輪反対の市民の声を封じる言論封じ。メディアとして本当に恥ずかしい」

※望月記者のツイッター(2021年4月7日)
https://twitter.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/1379618459512832002?s=20

 金平記者はフェイスブックで、NHKの五輪リレー音声カットは、旧ソ連や中国のような、全体主義的な国家の報道と本質的に同じだと指摘して次のように述べています。

 「30年前、モスクワ特派員だった頃、当時のソ連国営テレビ(通称ゴステレ)の夜のニュース(NHKの夜7時のニュースみたいな番組)『ブレーミア』は、実は生放送ではなく数秒遅れの疑似生放送だった。当局にとって不適切な内容が流れたらすぐにカットできるように。

 今でもNHKの国際放送で、天安門事件の関係の報道をすると、中国国内では真っ黒に画面がカットされる。NHKの五輪リレー音声カットはこれと本質的にはおんなじですよ」

※金平茂紀記者のフェイスブック(2021年4月7日)
https://www.facebook.com/shigenori.kanehira/posts/3851234214958507

 こうしたNHK批判の根本には、メディアとしてのNHKが、民主主義や自由に資するのではなく、国家や支配層に資する報道を一貫して行ってきたという異常な偏向メディアであるという点があります。戦前・戦中はもちろんですが、戦後も国策を国民にしみこませる(これを戦前・戦後は国民に対する「指導性」と称していました)役割を果たし続けたと言っても過言ではありません。特に、第2次安倍政権以降は、政権に忠実に忖度する下僕のごときプロパガンダ機関に成り果てた、と言っても過言ではありません。

 それが典型的に現れたのが2016年8月21日に放送された、朝のお茶の間の情報番組「おはよう日本」によるオリンピックのメリットに関する解説です。

 誰もが無警戒なリラックスした状態で観る朝の情報番組で、東京五輪のメリットの第一番目に、なんと「国威発揚」を持ってきたのです。

 唖然とするほかありません。リアルタイムで、この番組を視聴していた岩上安身は、このシーンを観て、仰天したといいます。

 そもそも、ナチスがオリンピックを「国威発揚」に政治利用した苦い経験の反省を経て制定されたのが、「オリンピック憲章」なのです。オリンピック憲章第一章では、オリンピック競技大会を規定して「オリンピック競技大会は、 個人種目または団体種目での選手間の競争であり、 国家間の競争ではない」と明確に述べています。このことをNHKの制作担当者らが知らなかったとは到底思えません。

 NHKは、五輪憲章に明確な意図を持って背き、少しも大げさではなく、ナチスの宣伝省と同じ役割をめざしていると言えます。

 IWJは、この異様な「公共放送」NHKに対して、正面から取材を試みています。4月1日の長野の聖火リレー消音中継と、2016年8月21日の「おはよう日本」での「国威発揚」解説の2つの問題について、NHKに急遽質問状を送りました。

 初めに電話取材を試みましたが、質問の趣旨を正しく把握したいということで、メールによる質問に切り替えました。NHKから受信確認メールがありましたが、そこでは即答せず、金曜日くらいまでに回答するということでした。

 IWJがNHKに送った質問は次の4つです。

////////////////<IWJの質問状>/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

 御社は、2016年8月21日に放映された「おはよう日本」の中で、オリンピックを扱ったコーナーで、「五輪開催5つのメリット」として「国威発揚」をトップに挙げています。

※五輪メリットは「国威発揚」 NHKが憲章と真逆の仰天解説(日刊ゲンダイ、2016年8月22日)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/188253

「おはよう日本」の番組構成は、フリップや演出も含めて、入念に作り込まれ、局内全体で承認され、リハーサルまで行い、放送されたものです。つまり、NHKの総意として放送されたものです。

 ナチスが「国威発揚」にオリンピックを政治利用した反省から生まれたオリンピック憲章です。その第1章では、オリンピック競技大会を規定して「オリンピック競技大会は、 個人種目または団体種目での選手間の競争であり、 国家間の競争ではない」と明確に述べています。

※オリンピック憲章(国際オリンピック委員会)
https://www.joc.or.jp/olympism/charter/pdf/olympiccharter2019.pdf

 オリンピックを「国威発揚」に利用したのは、ナチスです。

 ナチスは国家の総力を挙げてスタジアムや選手村、各種インフラの整備を行い、実験段階だったテレビ中継を実施しました。後にヴェネツィア国際映画祭で金賞を獲得するオリンピックの記録映画「民族の祭典」もナチスお抱えの監督によって撮影されています。オリンピック前の恒例行事となった聖火リレーを最初に行ったのもナチスです。

 これらの目的は、すべて戦争のための「国威発揚」です。

 こうした過去の忌まわしい経験を反省して作られたものが、「オリンピック憲章」です。

 NHKの発想はナチスと変わりません。NHKの行っていることは、国家のために戦争する人間を作り出す洗脳を行ったゲッペルスの宣伝省とまったく同じです。

 その証拠に、現に、4月1日の長野の聖火リレーの中継で、五輪反対の声を消音して、「ないもの」として中継しています。五輪に反対する人などいないかのようです。

※NHKの聖火リレー中継 音声30秒分が消された理由とは(毎日新聞、2021年4月5日)
https://mainichi.jp/articles/20210404/k00/00m/040/080000c

 NHK全体の「ナチのプロパガンダ体質」が、現場にまでよく浸透していることを表しています。

 NHKの2016年8月21日の「おはよう日本」の「国威発揚」放送および2021年4月1日の聖火リレー消音中継は、明らかにオリンピック憲章に違反するものです。

 さらに、放送法では第一条で、『放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること』および『放送に携わる者の職責を明らかにすることによって、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること』と規定しています。明らかな放送法違反です。

※放送法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0000000132

 電波法でも、第一条で「この法律は、電波の公平且つ能率的な利用を確保することによって、公共の福祉を増進することを目的とする」と規定しています。明らかな電波法違反です。

※電波法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0000000131

 そして、NHKの行動指針には、次のようにあります。 

「◆ 放送の公平・公正を保ち、幅広い視点から情報を提供します。

◆ 正確な放送を行い、事実をゆがめたり、誤解を招いたりする放送は行いません。事実との相違が明らかになったときは、速やかに訂正します。

◆ 人権、人格を尊重する放送を行います」

※「NHK倫理・行動憲章」「行動指針」
https://www.nhk.or.jp/info/pr/guideline/
 
 これらに明白に違反しています。

 つまり、2016年8月21日放送の「おはよう日本」における「国威発揚」発言も、2021年4月1日の長野の聖火リレーの消音中継も、オリンピック憲章や法令や自らの行動指針に3重に違反しているということです。

 質問1)なぜNHKは3重の違反を犯してまで、非常に悪質な組織犯罪、情報操作、洗脳を行い、オリンピックを利用して「国威発揚」を図るのでしょうか?

 質問2)NHKは、行動指針の中で、「正確な放送を行い、事実をゆがめたり、誤解を招いたりする放送は行いません。事実との相違が明らかになったときは、速やかに訂正します」と明瞭に述べています。2016年8月21日の「おはよう日本」国威発揚発言も、2021年4月1日の長野聖火リレーの消音中継も、明らかに、不正確で、事実をゆがめ、事実と異なったことを放送しています。どのように、これを「速やかに訂正する」のでしょうか。その具体的なプランをご教示ください。

 質問3)4月1日の長野の聖火リレーの中継において、なぜ、五輪反対の抗議者の声を30秒間ミュートして中継したのでしょうか。

 質問4)これは、悪質な情報操作です。これが情報操作になるという認識はあるのでしょうか。また、これを行ったのは現場の判断ですか、上層部の判断ですか。

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 NHKより回答が届き次第、続報でお伝えします。

■3月のご寄付者様に感謝のしるしとして、お名前を順次掲載させていただきます。誠にありがとうございます!

 IWJは3月もたくさんの方々に支えていただきました! IWJは市民の皆様に支えていただいていることが誇りです。3月のご寄付件数は194件(掲載許可のみ)でした。それぞれの想いの託されたこのお金を大切に使わせていただきます。ご寄付者様のお名前を感謝のしるしとして順次掲載させていただきます。

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大島建男 様
N.N. 様
Y.Y. 様
イワネミドリ 様
ふたり 様
K.M. 様
H.R. 様
Y.T. 様
Y.S. 様
新城靖 様
キクチケイコ 様
青野博行 様
カナイアキオ 様
Y.T. 様
城戸雄一 様
K.N. 様
松永保行 様
高崎明 様
なるもも 様
Y.R. 様
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 皆さま、誠にありがとうございました! お名前は、IWJのホームページにも掲載させていただき、感謝のしるしとさせていただきます。

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◆中継番組表◆

**2021.4.8 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】10:00~「ヒューマンライツ・ナウ 記者会見『ウイグル自治区における強制労働と日系企業の関係性及びその責任』 ―出席:レテプ・アフメット氏(日本ウイグル協会副会長)、阿古智子氏(東京大学大学院教授)ほか」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 「認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきたウイグル弾圧関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/uighur-oppression
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【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】18:00~「井上信治 内閣府特命担当大臣(科学技術政策)と梶田隆章 日本学術会議会長等面会後の囲み取材」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 4月7日に収録した、「井上信治 内閣府特命担当大臣(科学技術政策)と梶田隆章 日本学術会議会長等面会後の囲み取材」の模様を配信します。これまでIWJが報じてきた日本学術会議関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%AD%A6%E8%A1%93%E4%BC%9A%E8%AD%B0
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【タイムリー再配信 915・IWJ_YouTube Live】20:00~「『日本は、この機を逃したら永久に変われない』――『原発割安』を強く否定する~岩上安身によるインタビュー 第112回 ゲスト 大島堅一氏(立命館大学教授 ※収録当時)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2011年4月11日に収録した、岩上安身による大島堅一氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた大島堅一氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%a7%e5%b3%b6%e5%a0%85%e4%b8%80

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/679

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◆中継番組表◆

**2021.4.9 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【タイムリー再配信 916・IWJ_YouTube Live】21:00~「原子力資料情報室 後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者、工学博士) 講演会」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2011年4月14日に収録した、「原子力資料情報室」主催の講演会を再配信します。これまでIWJが報じてきた後藤政志氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%be%8c%e8%97%a4%e6%94%bf%e5%bf%97

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/8039

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

この厳しい状況で、みなさまには、IWJをご支援いただき、まことにありがとうございます。取材・報道活動にお力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げ、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告(2021年3月)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/48611

自由と制約という「原則と例外が逆」! 日本は国際社会に反抗している!~国連特別報告者及び作業部会が日本政府に対し入管法改正案が国際法に違反していることを指摘する共同書簡を公開したことを受けての共同記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490699

「新規のODAを止めるとは公式には言っていない」!? 軍事クーデター・住民弾圧のミャンマー国軍への公的資金を断つよう要請した市民団体に、外務省が驚きの発言!~4.1「ミャンマーの平和と民主主義を求める集会」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490553

「聖火ランナーを先導するスポンサー企業の演出が『密』を煽っているのではないか?」との質問に丸川大臣は「各県の実行委と組織委でしっかり議論して欲しい」と丸投げ!~4.6丸川珠代 東京オリ・パラ大臣定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490689

ナチスが発明、プロパガンダ活用の「聖火リレー」は廃止すべき! 元米サッカー五輪代表のパシフィック大教授・ジュールズ・ボイコフ氏が、「復興五輪」の欺瞞、コロナへの悪影響含め、NBCニュースに緊急寄稿! IWJが全文仮翻訳!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490693

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

「警察予備隊は(米国の)傭兵にする!」「その時(隊創立)の一番の中心人物たちが考えていた事!」~9.8「朝鮮戦争の正体、朝鮮戦争とはなんだったのか。朝鮮戦争は日本に何をもたらしたのか」―講演:孫崎享氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/480816

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■大阪府で新型コロナ感染者が878人と、2日連続過去最多を更新! 吉村府知事は府独自の「医療緊急事態宣言」を発令! 府内の聖火リレー中止を公表! 東京都は緊急事態宣言解除後最多の555人! 小池都知事は「まん延防止等重点措置」の要請検討を表明! 日本医師会の中川会長は「緊急事態宣言が発令ギリギリの段階だ」と指摘!

 大阪府は昨日7日、府内の新規感染者を878人と発表しました。前日6日の719人を上回り、2日連続で過去最多となりました。

※新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について(大阪府、2021年4月7日)
http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/happyo.html

 また、大阪府は「まん延防止等重点措置」の適用を受けていますが、7日、「大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開いて「医療非常事態宣言」を発出することを決定しました。

 会議によると、重症病床の使用率が、6日時点で66.5%と逼迫しており、変異ウイルスによって短期間で重症化する傾向が見られることから、「このままの状況が続けば医療崩壊につながるおそれがある」ということです。

 大阪府は8日から府内全域で、不要不急の外出自粛を呼びかけています。

※第44回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議(大阪府、2021年4月7日)
http://www.pref.osaka.lg.jp/kikaku_keikaku/sarscov2/44kaigi.html

 また、大阪府の吉村洋文知事は7日、5月13日、14日に大阪府内で予定されている聖火リレーについて、府内の聖火リレーをすべて中止することを表明しました。対策本部会議で府内全域の外出自粛を要請していることによる判断だということです。

 代替案として、吹田市の万博記念公園で、一般客を入れないで行う方針を大会組織委と協議していることを明らかにしました。

 これまでは大阪市に限って聖火リレーを中止し、府内の他の地域では実施する考えを表明していました。

※大阪府知事の記者会見(大阪府公式チャンネル、2021年4月7日)
https://youtu.be/W6SmIycH_1A

 大阪府に隣接し、「まん延防止等重点措置」の適用を受けている兵庫県でも7日、過去最多の新規感染者が確認されました。

 兵庫県は7日、県内の新たな感染者を328人と発表しました。これまで兵庫県での1日の感染者の最多は、第3波ピークの1月9日の324人でした。

※新型コロナウイルス感染症に関する情報(兵庫県、2021年4月7日)
https://web.pref.hyogo.lg.jp/

 他方、東京都は昨日7日、555人の新規感染者が確認されたと発表しました。直近7日間の移動平均は417人、対前週比は115.6%で上昇を続けています。

 都内の1日の新規感染者が500人を超えたのは2月6日以来で、緊急事態宣言の解除後では最多です。

※(情報提供)新型コロナウイルスに関連した患者の発生について【速報値】(東京都福祉保健局、2021年4月7日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/

※都内の最新感染動向(東京都)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

 7日付け共同通信によると、小池百合子都知事は7日、「改正特別措置法に基づくまん延防止等重点措置について『政府への要請の準備に入る段階にあると考えている』と述べた」とのことです。

※まん延防止措置、都内要請を準備 小池知事が表明、新規555人(共同通信、2021年4月7日)
https://this.kiji.is/752427506287968256?c=39546741839462401

 日本医師会の中川俊男会長は7日の記者会見で、こうした首都圏や関西圏の状況について「次の緊急事態宣言が発令されるかどうかというギリギリの段階だ」と指摘しました。

※緊急事態宣言ぎりぎりの段階 日医会長、首都圏と関西(共同通信、2021年4月7日)
https://this.kiji.is/752440159205474304?c=39546741839462401

 第4波の到来は確実で、しかも今度の主役はこれまでの従来株とは異なり感染力が強い変異株です。感染の速度が早く新規感染者の増加は急上昇カーブを描いて行くでしょう。再々度の緊急事態宣言が必要になるのは言うまでもなく、無意味なナチスの遺物である聖火リレーを直ちに中止し、五輪についても無観客か、PCR検査をクリアした観客のみ入れる徹底した体制を取るか、取らない、取れないというならば中止を決断すべきでしょう。

■クレディ・スイスに5200億円、野村HDに2200億円の損失をもたらした「アルケゴスショック」! 金融機関の過剰投資はリーマンショックの再来となるのか!?

 3月末から4月初めにかけて、野村ホールディングス、三菱UFJ証券ホールディングス、みずほファイナンシャルグループなどが、次々に多額の損失を出す可能性があると報じられました。

※野村HDが巨額損発生の検証に着手、損失確定時期は未定-関係者(ブルームバーグ、2021年3月30日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-29/QQQ550DWRGG201

※三菱UFJ証券、330億円損失見込み 米顧客取引で(日本経済新聞、2021年3月30日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD3088X0Q1A330C2000000/

※みずほFGも米アルケゴスで損失、100億円規模の可能性-関係者(ブルームバーグ、2021年4月1日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-01/QQVG1ZDWLU6H01

 これらは、野村ホールディングスとスイスの金融会社クレディ・スイスの、米国の投資会社「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」との取引によるものとのことで、野村の損失額は2200億円規模、三菱UFJの損失額は約330億円、みずほの損失額は100億円規模と報じられました。

 さらに、4月6日付けブルームバーグによると、クレディ・スイスの損失額は約5200億円とのことで、「世界の投資銀行の中でも最大級」だということです。

※クレディ・スイス、アルケゴス問題で業界最大の損失か-減損5200億円(ブルームバーグ、2021年4月6日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-06/QR4MIMDWX2PU01

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■<IWJ取材報告>「政府は難民申請者を無理やり強制送還できるようにしようとしている! どうしても帰れない人々に刑事罰も課すと言っている!」入管法改悪の廃案を求めてせやろがいおじさんらが会見~4.7入管法改悪に反対する記者会見

 昨日7日午後2時より、東京都千代田区の厚生労働省記者会見場にて、入管法改悪に反対する記者会見が開催されました。

 会見では、弁護士の指宿昭一氏、駒井知会氏、そして、会見の呼びかけ人である、お笑い芸人の「せやろがいおじさん」、賛同人のエッセイスト小島慶子氏らが登壇し、それぞれの取り組みの現状などについて報告し、各社記者からの質問に応じました。

 会見冒頭、駒井知会弁護士が以下のように会見の趣旨説明をおこないました。

 「私たちは、入管法を改悪する政府案に強く反対し、廃案を求める。『難民鎖国』である日本を頼って来てしまったばっかりに、今もうすでに地獄を見ている難民の人たち、日本で地獄を見ている難民の人たち、本来救われるべきなのに、救われていない人たちが、この政府案によって、さらに、もっと、苦しむことになるのが目に見えている。だから、反対です。

 政府は多くの難民申請者を無理やり強制送還できるようにしようとしている。そして、国連が明確に『国際人権法違反』だと認めた、その入管収容、無期限で司法審査のない、『原則収容主義』を、そのまま維持しようとしている。

 政府案では、収容するかどうかの判断も入管まかせである。収容される人たちへの締め付けはもっと厳しくなる。どうしても帰れない事情を抱えた人々について、一部では、刑事罰も課すと言っている。

 この政府案だけは、絶対に通してはいけない!廃案にしなければならない!そして、その廃案の先に、まったく次元の違う、新しい改革をしなければ、誰も救われない。それが、私たちの言いたいことだ。

 日本の難民認定数は、2020年で47人、という数字が発表されたばかりだ。『難民鎖国』が続いている。『難民鎖国』というと抽象的な感じがし、残酷さが伝わりにくいかもしれない。でも、日本に来ている難民申請者ひとりひとりに、本来、夢があったということを、皆さんに是非想起していただきたい!」

 駒井弁護士による趣旨説明、そして、登壇者の発言や質疑応答など、記者会見の一部始終については、ぜひ、全編動画を御覧ください。

※「政府は難民申請者を無理やり強制送還できるようにしようとしている! どうしても帰れない人々に刑事罰も課すと言っている!」入管法改悪の廃案を求めてせやろがいおじさんらが会見~4.7入管法改悪に反対する記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490711

■<タイムリー再配信>2021年現在も国は原発が最安価と主張!! 本日午後8時より「『日本は、この機を逃したら永久に変われない』――『原発割安』を強く否定する~岩上安身によるインタビュー 第112回 ゲスト 大島堅一氏 (立命館大学教授 ※収録当時)」を再配信します!

 福島の原発事故から10年を経た私たちは、原子力発電がいかに「高くつく」ものか、身にしみて理解したはずでした。

 ところが、経済産業省・資源エネルギー庁では、2015年に発電コスト検証ワーキンググループが検証した、発電方法の比較結果をもとに、「原発にかかる発電コストは1kWhあたり10.1円」で、「原発は火力発電よりも安く、再エネとの比較では約半分のコストに収まる」と、現在もホームページに掲載しています。

 福島第一原発の事故対応費用が20兆円を超えたことや、新規制基準の追加安全対策費がかかること、事故リスク対応費が増加する可能性を踏まえても、「発電コストの面で原発に優位性があることに変わりはない」と主張しています。

※原発のコストを考える(資源エネルギー庁HP、2017年10月31日)
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/nuclear/nuclearcost.html

 さらに、今年3月31日の発電コスト検証ワーキンググループの資料でも、同じ試算を使用しています。

※発電コスト検証について(総合資源エネルギー調査会発電コスト検証ワーキンググループ(第1回会合)資料4)(資源エネルギー庁HP、2021年3月31日)
https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/mitoshi/cost_wg/01/01_07.pdf

 原発が最も安い。本当でしょうか?

 2011年4月11日、岩上安身がインタビューを行った、大島堅一立命館大学教授(収録当時)は、すでにこの時点で、政府が発表する原子力発電コストの欺瞞性を見抜き、指摘していました。

 「原子力発電が最も経済的だという主張は、確かにある。たとえば1999年に政府が発表した『発電コスト』では、原子力1キロワットあたり5.9円で、一般水力は13.6円なので、原子力が一番安いとしている。2004年にも同じような計算方法で、原子力が5.3円で一般水力が11.9円、火力に比べても安いとしている」

 前出の2015年試算では、原子力10.1円、一般水力11.0円で、やはり原子力がもっとも安いとされています。

 しかし、大島氏は「これはあくまでも、ある一定の想定をして、設備利用率を一定程度見積もって計算すれば出る結果であって、実際にかかったコストを計算していない」と発言を重ねます。

 「原発は、過去40年間ぐらい商用運転している。その間に実際にかかったコストは、いくらぐらいなのかを算出したものではない」。

 エネルギー政策でかかる費用について、大島氏は、ひとつは発電に直接かかる費用で、燃料費や減価償却費、建設費を営業費用に直したものだとし、「加えてメンテナンス費用があるが、これは火力発電でも水力発電でも発生する」と指摘。その上で、原発に固有なものとして「バックエンド費用と呼ばれる、放射性廃棄物の処分費用がある」と強調しました。

 さらに、「これは通常、料金原価には算入されないが、国家からの資金投入もある」と語り、国家財政から、さまざまな費用がエネルギー政策の中に使われている実態について解説。事故に伴う費用と被害補償費についても触れ、「国民的負担は、これらのコストを含む全部になる」と訴えました。

 電源三法交付金の約7割が原発向けである点を、岩上安身が指摘すると、大島氏は「自治体をお金で納得させるやり方を採用しているのは日本だけ」と話し、「本来なら、すべての経済活動というのは、その事業自体が地元にメリットをもたらすことが大前提で、日本の原発では、それに追加して交付金があるということ自体が、おかしな話なのだ」と指摘しました。

 大島氏は、「国の一般会計のエネルギー対策費のほとんどは原発向けで、事実上の原子力対策費だ」とも語り、原発の高コスト体質を重ねて力説。「これまで指摘した事実を国民がすべて知った上で、『それでも原発が良い』というのなら、原発を動かせばいい。それはそれで、民主主義国家のあり方なのだから」と話しました。

 さらに大島氏は、原発が抱える根本的問題、「使用済み燃料の再処理」コストの不自然性を指摘しました。

 大島氏は終盤で「日本のエネルギー政策は見直されるべきだ。福島の原発事故は世界史的な事件であり、日本は、これで変われなかったら、永久に変われない」と訴えました。

 果たして、日本社会は、あの事故から10年を経過して変ったのでしょうか?あるいは少なくとも、変わろうとしてきたのでしょうか?

 2021年の現在だからこそ、改めて、本日午後8時から再配信する、大島氏の主張にぜひ耳を傾けてください。

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【タイムリー再配信 915・IWJ_YouTube Live】20:00~
「『日本は、この機を逃したら永久に変われない』――『原発割安』を強く否定する~岩上安身によるインタビュー 第112回 ゲスト 大島堅一氏 (立命館大学教授 ※収録当時)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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■<本日の最新IWJ・note記事>

 「note」で販売される記事は、ご購入いただければすぐにその場で閲覧可能です。

 また、「note」で提供している記事は特別な理由がない限り、IWJとnoteがどちらも存続する限り、一度購入した記事はいつまでも閲覧可能になります。

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■【新着! 1】ナチスが発明、プロパガンダ活用の「聖火リレー」は廃止すべき! 元米サッカー五輪代表のパシフィック大教授・ジュールズ・ボイコフ氏が、「復興五輪」の欺瞞、コロナへの悪影響含め、NBCニュースに緊急寄稿! IWJが全文仮翻訳!

(目次)
・コカ・コーラ等スポンサーPRのお祭り騒ぎで大批判の「聖火リレー」!! それは「ナチス発明」のプロパガンダの道具だった!!
・[ジュールズ・ボイコフ教授の寄稿全文(仮翻訳)]コロナ禍の恐怖の中、東京オリンピックの聖火リレーが開始。聖火リレーは廃止すべきだ~この光景は、ズバリ、ナチスが確立したオリンピックの伝統の祭壇に、公衆衛生を犠牲として捧げる危険性がある~
・「復興しなかった場所の復興」のテーマで聖火走らせる! これ以上の皮肉はない! 「聖火を利用したまやかし」!
・東京五輪でパンデミック悪化!! 感染増にも関わらず非常事態宣言を解除したのは聖火リレーのため!
・ナチスが聖火リレーを思いつき、ヒトラーはギリシャからベルリンまでの道々でプロパガンダを撒き散らした!!
・聖火リレーは廃止すべき! ナチス確立のオリンピックの伝統の祭壇に、公衆衛生を犠牲として捧げる危険!

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■【公開中】そのほかのテキスト・動画ラインナップもご紹介します!

【テキスト・動画】「沈みゆくアメリカにしがみつくのは最悪の選択」──中国研究者の矢吹晋氏が岩上安身のインタビューで警告 「アメリカは中国とうまくやっていく」岩上安身によるインタビュー 第581回 ゲスト 矢吹晋氏
(目次)
・中国と戦争をする発想──あり得ない
・中国封じ込めを妄想する安倍政権の狂気
・デタラメ記事ばかり!? 大手マスコミ特派員、中国問題評論家、ジャーナリストらがこぞって煽る「北戴河会議における権力闘争」など存在しない!?
・中国版ネトウヨが「尖閣、沖縄奪取」で対日反感を盛り上げる
・奇怪な安倍首相のセキュリティ・ダイヤモンド構想

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【テキスト・動画】【全編字幕付き!】「積極的平和」の生みの親・ガルトゥング博士に岩上安身が単独インタビュー!「安倍総理は言葉を乱用している」~博士の提言する日本の平和的安保政策とは~岩上安身によるインタビュー 第573回 ゲスト ヨハン・ガルトゥング氏
(目次)
・「積極的平和」とは何か~武力、暴力、脅しとは無縁の概念
・平和学とはどのような学問なのか~関係改善のために最善を狙った「賭け」をすることが重要
・平和と取り組む国や団体にはあらゆる地域の平和を考慮する義務がある
・日本は、加害の歴史といかにして向き合うべきか
・「紛争」とは、暴力そのものではなく、暴力を生み出しうるもの

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https://iwj.co.jp/wj/open/archives/258667

※note(税込330円)
https://note.com/iwjnote/n/n20fa2c0c02ac

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/258667[IWJ日米地位協定スペシャルNo.4]日本全土が戦場に 在日米軍はまず逃げる!? 米軍「統合エアシーバトル」全容判明~岩上安身によるインタビュー 第295回 ゲスト伊波洋一元宜野湾市長

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※note(税込330円)
https://note.com/iwjnote/n/n7b752086c164

【テキスト】日経、産経がミスリード!? 「日米豪印首脳会議でレアアースの脱・中国依存、安定供給のワーキンググループ設置」と一面で報じるも、共同声明にレアアースの「レ」の字もなし! IWJ取材に外務省は「まだ何も決まっていません」! 2021.3.23

(目次)
・産経は「ワーキンググループ設置」、日経は「技術・資金を融通、国際ルールづくりで連携」と報道!
・ところが共同声明の資料には「レアアース」のレの字も見当たらない!!
・IWJが「日経、産経の報道はミスリードか?」と直撃質問! 外務省は「書かれていることがすべて」「実際のやりとりについてはお答えを差し控えたい」!
・日経、産経の「勇み足」報道の背景に、米国の対中敵視政策! 最悪の場合、日本は最大の輸出国と輸入国を失う! 中国への石油ルートを封鎖して困るのは日本!
・インドは「クアッド」の「中国包囲網」化に慎重姿勢!
・中国は「ワクチン協力を政治利用するいかなる企ても阻止」と表明!!

会員登録もしくは購入後に閲覧できるテキスト… 7963文字

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https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490262

※note(税込220円)
https://note.com/iwjnote/n/n8d4c2187fd76

【テキスト】五輪組織委森会長の辞任表明を全文掲載! 15分もの自慢話の末に「余計なことを申し上げたのが、これは解釈の仕方」「多少意図的な報道があったんだろう」「老人が悪いかのような表現をされることも、極めて不愉快」と、まったく反省の色なし!

(目次)
・「私がいることが妨げになる」と言いながら、内容には触れず、さっそく思い出話に突入!
・サッカー等予選の東北開催も、リオ大会の「安倍マリオ」も、震災の仮設住宅で作ったトーチも、札幌へマラソン移動も、全て森喜朗氏の自慢のタネ!
・コロナ禍の最中の聖火陳列で集客自慢! 「3000人、4000人と人が集まってこられて、たいへんな賑わい」!! 聖火によるコロナの感染拡大懸念についてまったく気にしない森式思考回路!!
・「私はそういう意図でものを言ったわけじゃない」「女性の皆さんに本当によく話をしていただいた」!?
・バッハ会長から「たいへん賞賛もいただきました」!
・「老人が悪いかのような表現をされることも、極めて不愉快」!
・「私の命ある限り、日本のスポーツ振興のためにさらに研鑽をしていきたい」!

会員登録もしくは購入後に閲覧できるテキスト…5708字

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https://iwj.co.jp/wj/open/archives/489031

※note(税込220円)
https://note.com/iwjnote/n/n6972b7ab28eb

【テキスト】60代医療従事者の女性が ワクチン接種3日後に死亡!! 国家賠償はあるのか? 因果関係は認めるのか? 無症状感染者に接種した場合安全なのか? ワクチンの感染予防効果は? IWJは厚労省に直撃取材!

(目次)
・ワクチンとの因果関係を評価・検討する「専門家」とは誰なのか!?
・「専門家」は「ワクチンに関連があるとはされていない」! いつもの通り、国家は責任を問われないパターンか!?
・「メーカーも国も免責なら、国民はワクチン回避も!! PCR検査充実が必要では!?」との質問への答えは!?
・「丸山真男の説いた戦争遂行時の日本という国家の『無責任の体系』」が現在も続く!!
・安全性問題は現場に丸投げ! 『感染予防効果は不明』の公式見解は変えていない!

会員登録もしくは購入後に閲覧できるテキスト…3318字

※IWJ(一般会員はアップ後2ヵ月間、サポート会員は期限制限なく無料閲覧可能)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490001

※note(税込110円)
https://note.com/iwjnote/n/n9bb6b98a6c36

■3月の「岩上安身のIWJ特報!」は昨年11月収録「岩上安身によるインタビュー 第1020回 ゲスト 東京都医師会会長・尾崎治夫氏」をフルテキスト化し、注釈をつけて発行しました! ぜひ、まぐまぐでのメルマガ登録をお願いします! IWJサポート会員の方は無料でバックナンバーが読み放題!

 IWJでは毎月、「岩上安身によるインタビュー」をフルテキスト化し、詳細な注釈をつけて、メルマガサイト「まぐまぐ」で「岩上安身のIWJ特報!」として発行しています。

 3月は、2020年11月24日に収録した「新型コロナウイルス『秋の第3波』到来! 東京都医師会の緊急提言でGoTo キャンペーンを一部見直し!冬場のコロナに日本は持ちこたえられるのか!? 岩上安身によるインタビュー 第1020回 ゲスト 東京都医師会会長・尾崎治夫氏」を発行しました。

 2020年11月24日、東京都医師会会長の尾崎治夫氏(※)に、岩上安身がインタビューを実施。(その1)から見てきたように、話題は多岐に渡りました。

※尾崎氏の「崎」の字のつくりは正しくは「立」に「可」。機種依存文字のため「崎」で代替させていただきます。

 豊洲市場でのクラスター発生のニュースを受けて、尾崎会長は「家族経営は14日休んだら、大変なことになる」と指摘。検査と補償のセットの必要性を訴えました。

 また、コロナ禍を恐れての受診控えによる、生活習慣病の悪化への危惧や、マスク、手洗い、アルコール消毒の徹底も改めて強調しています。

 グーグル社の「COVID-19感染予測」を、現実の感染拡大のスピードが越えたことに対して、「このカーブを緩めるために、何を一番すべきか」として、京大の西浦博教授が分析した、感染拡大の決定要因である「人口密度・気温・人の移動・コンプライアンス(個人が守るべきこと)」の重要性を指摘しました。

 さらに、国民の「自助努力」を期待する国に対して、「これまで十分に、国民も都民も医療従事者も努力した」と指摘。「国が、ひと頑張り、ひと肌脱いでもらわないと、どうしようもない事態に来ている」と総括し、改めて政府に対する、強い要望を表明しています。

 今月も盛りだくさんの内容です!2月にインタビュー前半にあたる第502号(その1)から第505号(その4)までを発行しました。3月は後半にあたる第506号(その5)から第509号(その8)までを発行し、完結しました。ぜひ御覧ください!

第506号(その5)目次
◆第2波で尾崎会長は安倍政権に苦言を呈していた!「休業補償をつけた休業要請を!!」
◆自民党員だが、政府に忖度しない尾崎会長。「抗議の電話もいただく。でも、都民の命を守ることが東京都医師会の役目。自分が正しいと思う判断で行動します」
◆「東京五輪は『国際版GoToトラベル』!」「ワクチンがある程度効いて激変しても、7月から皆さんがほとんど抗体を持って治った状態で日本にお迎えするなんて夢の夢」
◆「もう、東京の医療がもたない」と緊急提言! 冬場は新型コロナだけでなく、心筋梗塞や脳卒中も増える。高齢者や重症者が増加すると医療現場の負担は何倍にもなる!

第507号(その6)目次
◆危険因子は「タバコ、高血圧、運動不足、糖尿病」の4つ! コロナ禍で「持病あるから」と諦めず、逆にこのコロナ危機を生活習慣病見直しの契機に! 今こそ「GoToドクター」!
◆感染の流れは「会社から家庭へ」「大人から子どもへ」。大切なのは感染者を責めないこと。「責められると隠しちゃう。最近、検査を拒否する人が増えてるんです」
◆「感染が出た企業や施設は全員検査!」「感染は不明だが風邪様の症状が出たら、20~30代の『健康な人』なら1週間ぐらい休んでもらう!」「50~60代で持病ある人は、我慢すると重症化も!」
◆かかりつけ医がいなくても電話で相談を! 「東京都の発熱相談センターは土・日・祝日も24時間対応。新型コロナの診察可能なところを紹介できます」

第508号(その7)目次
◆クラスター発生の豊洲市場。関係者4000人に自主検査を呼びかけるも「陽性なら14日間休業、補償なし」の現状、受けたのは900人だけ! 検査と補償をセットに!
◆新型コロナウイルスは目、鼻、口から侵入。だから、予防の基本はマスク、手洗い、アルコール消毒。「感染しない、感染させない」の徹底を!
◆コロナ禍を恐れての受診控えで生活習慣病の悪化! 病院がコロナ患者で埋まると高齢者、心臓病、高血圧などの患者の行き場がなくなる!
◆グーグル社「COVID-19感染予測」の数字を現実が越えた!「予想以上に感染スピードが早い。国民は手洗いやマスクなどの予防徹底を。国は人の流れを止めること」

第509号(その8)目次
◆2020年4月、東京都医師会は地域PCRセンターを40ヶ所に設置。さらに、診療所でPCR検査を可能にするべく動いた。それを厚労省が「後追い」で全国展開へ!
◆IWJ記者の質問に西村大臣は「1日あたり検査能力54万件を目指す」と回答したが、「本当にできるとは言ってないんです、これ」と尾崎会長!
◆大量検査せず、クラスター政策だけなので、みんな逃げまくってるという「悪循環」を「政策転換しないといけない」!
◆コロナ第1波を「なんとなく」抑えた日本。政府は国民の「自助努力」で乗り切れると思ってる!? もう、国民は十分努力した。あとは国の「公助」の出番!

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 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
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IWJ編集部(岩上安身、塩澤由子、城石裕幸、木原匡康、尾内達也)

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