日刊IWJガイド・非会員版「ご寄付の目標の不足額は497万円、会費収入も前期比20%減の見込みです。独立メディアIWJを支えているのは市民の皆さんだけです!」 2021.04.09号~No.3130号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~3月のご寄付総額は1094万円と初めて月間目標額を達成しました!本当にありがとうございます。それでも累積したご寄付の目標の不足額は497万円、会費収入も前期比20%減の見込みです。独立メディアIWJを支えているのは市民の皆さんだけです!引き続きご支援をよろしくお願いします!
■3月は今期始まって8ヶ月目で初めてご寄付・カンパの目標額を達成できました! ありがとうございます! 3月のご寄付者様に感謝のしるしとして、お名前を順次掲載させていただきます。今後ともよろしくお願いします!
■【中継番組表】
■新型コロナウイルス第4波は「これまで最大の危機」!大阪では変異株がすでに73.7%、感染力が強く重症化までの日数が短い英国型変異株の蔓延で10歳未満と10代の感染者が増加! しかし、聖火は日々バカ騒ぎ宣伝カーとともに走り回り、政府には危機感も具体的な政策もなし!
■大阪では変異株による感染が急拡大! 感染力が上がっただけではなく、発症から重症化までの日数が2日短くなり、重症化率も2%上がったことで医療体制が逼迫! 20歳未満の若年層にも感染増加!
■それでもやるのか、聖火リレー!? 全国に変異株を運ぶ聖火リレーで五輪開催当事国で感染爆発、本大会が中止になれば本末転倒!
■東京都は四面楚歌!? 感染者数の再増加、「Eek」と呼ばれる変異株の出現、PCR検査抑制、ワクチン不安…大阪府に続き、早くも緊急事態宣言に代わる「まん延防止等重点措置」の適用を申請!
■<IWJ取材報告1>福島の甲状腺癌の実数はわかっていない! 福島県の「県民健康調査」に対して小泉環境大臣が検査縮小を示唆!? これまでも「任意」だった健康調査の受診をさらに「任意」にする!? 「調査母数を減らして現実を隠蔽する意図があるのではないか」とのIWJの質問に環境省は「甲状腺検査のあり方につきましては、検討委員会で議論されるものと承知をしております」!と無責任回答
■<取材報告2>フジ・メディア・ホールディングスはIWJの独自取材に虚偽答弁していた!? 昨日8日に金光社長が記者会見に参加! まったく悪びれない姿に唖然!! 国益を損ないかねないという危機感を持ち合わせないメディアグループに、放送免許を与えていいのか!!
■<タイムリー再配信>本日午後9時より「最悪は全放射能が噴出してしまう場合! 原発の自然環境条件のもとに『想定外』は許されない!!~原子力資料情報室 後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者、工学博士) 講演会 2011.4.14」を再配信します!
■欠員につき、IWJのテキスト班の新メンバーを1名、ハドル班の新メンバーを1名緊急募集します! どうぞご応募ください。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■はじめに~3月のご寄付総額は1094万円と初めて月間目標額を達成しました!本当にありがとうございます。それでも累積したご寄付の目標の不足額は497万円、会費収入も前期比20%減の見込みです。独立メディアIWJを支えているのは市民の皆さんだけです!引き続きご支援をよろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 4月も第2週に入り学校も始まりました。駅前の自転車置き場の自転車が増えてきたような気がします。桜が散った街角では、モッコウバラや藤がもう咲き始め、ツツジやサツキも色鮮やかに咲き誇っています。季節の移り変わりとともに、新型コロナの感染の「第3波」が引いたと思ったら、巨大な波になる可能性をもった「第4波」が到来し、ほんのひととき緩みかけた警戒心を、再び引き締め直さなければ、と改めて思います。

 岩上安身は自身の報酬を100%カットし、体調不良にも抗いながら、日々の激務に取り組んでいます。IWJスタッフもここが正念場と、これまでの自分たちの仕事を振り返り、改良改善できるところを探しながら懸命に頑張っています。

 そんな中、2021年3月のご寄付の合計は1094万円となり、今期8ヶ月目にして初めて月間目標を達成することができました。これまでお伝えしてきた通り、2月末までに累積したご寄付の不足額は「1141万円」でしたが、1094万円が充足されたことで、3月の目標額の450万円を超えた644万円を累積不足額に充当した結果、497万円まで累積不足額を減らすことができました。

 ほんとうにありがとうございます。皆様も苦しい中、そして不安な中、心からの応援をいただいていると感謝しております。

 それでも、まだご寄付の過去の累積の不足分だけでも497万円が残っています。残念なことに、4月に入ってからのご寄付は、ペースダウンし1週間強経過した4月8日現在で37万7200円(40件)と、目標金額450万円の1割に届きません。このままですと、今月、また不足額を増やしてしまうことになりかねません。

 岩上は11期末の7月まで報酬100%カットを継続する予定ですが、そんな岩上個人の自己犠牲だけにしわ寄せをする「異常」な状況は長続きしません。

 今後4月から第11期の最後、7月末までの間に、今期の収支がプラスマイナスゼロになるには、経理が試算したところ、1700万円から1800万円程度必要になるのではないかと思われます。(支出の予測は現時点では完全に立てられないことと、会員の減少が止まることを前提としているので、確実な予測を立てることができません)。
 
 この数字を今期の残り4ヵ月で割ると、毎月425万円から450万円となります。皆様も苦しい中、重ねてのお願いで心苦しいのですが、今期、赤字転落しないために、毎月425万円から450万円のご寄付・カンパをお願いしたいと存じます。

 収支の予測値は、事後の支払いなどの支出が確定していくことでまた変わっていきます。経理がその都度、計算をしてお知らせいたしますので、どうぞご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 現状、4月のご寄付は、8日現在で377,200円(40件)と、目標金額の1割に届きません。

 会費収入については、会員の減少に伴い、前期比20%減の予想となっています。前期の会費収入は8322万円でしたが、今期の予想はマイナス1672万円の6650万円となってしまいました。

 2020年7月末の会員数は、合計4493名(サポート1553名、一般2940名)でしたが、2021年3月末の会員数は、合計3942名(サポート1354名、一般2588名)と、合計551名(サポート199名、一般352名)の減少となりました。

 これらのマイナスの数字は、コロナ禍による不況、IWJを支えてくださっている皆様の苦境がどれほどのものかを実感するに余りあります。

 IWJの運営費は、この会費とご寄付・カンパとで成り立っています。IWJが利権集団や支配層に見向きもせず、ひたすら自由と民主主義のために真実を追求するという姿勢は、支えてくださっている一市民、一生活者に支えられてかろうじて成り立っていることが如実に表れていると思います。IWJの困難と苦しみはそのまま、IWJが清廉なメディアある証です。

 一方支出は、前年比マイナス20%を目指して、徹底的に経費の削減をしています。まずは代表の岩上安身の役員報酬をゼロにしましたが、それでも今期の収支予想は1672万円です。

 経営者といっても岩上はひとりの人間であり、生活者です。一刻も早く、ノーマルな状態に戻さないと、IWJ自体の持続が困難になります。

 前期の経常利益は、マイナス172万円でした。このままですと、今期の経常利益は前期を大幅に下回る大きな赤字となる恐れがあります。

 3月に1名、長年Web班で貢献してくれたスタッフが、病気療養のため退職しました。また、5月末をもって、自己都合による退職予定がありますので、欠員の穴を埋めるべく、大至急新人を募集しなければならなくなりました。

 非常に困難な中ですが、岩上安身とIWJの活動を維持していくためには、共に働くスタッフがどうしても必要です。ぜひ、日刊末尾の募集のお知らせをお読みいただき、ご応募ください。

 岩上安身が、経営において、こだわり続けているのは、自社のスタッフの雇用を守るという姿勢です。

 「僕の報酬カットなど、支出を削れるものは削っていますが、一番大きな費目は、やはり人件費です。人件費は、前期とほぼ変わらず、ここはなかなか切れません。

 業務委託の方などで、働き方や働く量を変えたいという申し出があった時、話に応じて、条件の変更はしていますが、社員やアルバイトの常用雇用については、今まで、誰も解雇もしていませんし、労働の内容が変わらないまま、賃金(時給)を下げることもしていません。残業は減らす努力をしていますが。

 この先も、なんとか、賃下げなどで、誰も泣かずに済むように、頑張りたいと思います」

 IWJでは、月払いをお選びいただいた会員の方の会費納入期限を、毎月15日に設定させていただいています。そのため、15日を過ぎた段階で、会費をお納めいただけなかった方に対し、やむをえず、会員の資格を一時停止する手続きを取らせていただいています。

 どうか、まだ会費をお納めいただけていない方は、引き続き会費をお納めいただき、IWJ定額会員を継続していただけないでしょうか。

 現在、会費未納等でいったん休眠会員となられている方は、ぜひこの機会に再開をご検討ください! 会員番号はすべて保存してありますので、会費をご納付いただければ、着金が確認され次第、いつでも再開できます!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 IWJでは、会員の皆さまの会費と、ご寄付・カンパの両方を支えとして、運営しています。皆様からのご寄付・カンパがとても重要になってきます。

 IWJは第11期となる今期、皆さまからのご寄付・カンパが、毎月、450万円あれば収支のバランスが取れるように、必要最低限の予算を組んできました。

 これまで、毎月の不足分を、岩上安身個人が自分の貯金を崩しながらIWJに貸す形で経営を続けてきました。その貸し付け全額は993万5000円にのぼります。今期に入って、毎月出る赤字分を、岩上安身個人で埋めてきたことになります。

 しかし、それはもう限界にきています。岩上安身が会社にお金を貸す余裕がもうありません。

 すでに申し上げている通り、IWJから岩上安身への報酬は、前期、前々期は50%をカットしており、さらに今期は期首から70%をカットしてきました。しかし、これでは不十分であると岩上安身自身が責任者として判断し、100%カットしてゼロにしました。

 IWJは、岩上安身以下、スタッフ一同、IWJを必要としてくださる皆さまの期待に応えて生きのびられるように、死に物狂いで頑張りたいと思っています。

 そのためにもIWJを支えてくださる市民の皆さまのご支援、ご協力が、どうしても必要です! ぜひ、ご支援、応援をよろしくお願いします!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※ご寄付・カンパは「note」のページからでも可能です。
「note」内でお読みになりたい記事をクリックしますと、「記事を購入する」欄の下部に「気に入ったらサポート」という緑のアイコンがありますので、そちらをクリックしますと、ご寄付・カンパ欄が表示されますのでそちらからお願いいたします。

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 ぜひ、皆さま、会員になって支えてくださるよう、お願いいたします! また、お知り合いの方にぜひIWJの活動を広めていただけるようにお願いいたします!

 一般会員にご登録いただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを2ヶ月間、アーカイブでお好きな時に御覧いただけます!入会金は無料。会費は月々1100円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万1000円と2ヶ月分お得になっています!

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでも御覧いただけます。
 さらに、サポート会員にご登録いただくと、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をすべて無料で閲覧することができます。「岩上安身のIWJ特報!」は、岩上安身によるインタビューを文字起こしし、詳細な注釈をつけたメルマガです。インタビュー動画を見る時間をなかなか取れない、インタビュー動画の内容をもっと詳しく知りたいという方には特におすすめです。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※noteの記事からサポート(ご寄付)していただけるようになりました。
noteに会員登録し、IWJ記事の「気に入ったらサポート」からお手続きをお願いします。https://note.com/iwjnote

 皆さまのお支えがあってこそのIWJです。我々もコロナ禍の「サバイバル」に向けて精いっぱい頑張りますので、どうぞ、今後とも何とぞご支援のほど、重ねてよろしくお願い申し上げます。

■3月は今期始まって8ヶ月目で初めてご寄付・カンパの目標額を達成できました! ありがとうございます! 3月のご寄付者様に感謝のしるしとして、お名前を順次掲載させていただきます。今後ともよろしくお願いします!

 IWJは3月もたくさんの方々に支えていただきました! IWJは市民の皆様に支えていただいていることが誇りであり、励みです。3月のご寄付件数は194件(掲載許可のみ)でした。それぞれの想いの託されたこのお金を大切に使わせていただきます。ご寄付者様のお名前を感謝のしるしとして順次掲載させていただきます。

タカハシヒサシ 様
ミヤモトユキ 様
T.M. 様
タテノアツコ 様
N.K. 様
I.Y. 様
O.K. 様
がんばろう 様
I.T. 様
アライユウコ 様
N.M. 様
H.Y. 様
T.Y. 様
後藤嘉代 様
S.H. 様
炭谷克己 様
徳永彰宏 様
N.O. 様
T.O. 様
竹内誠也 様

 皆さま、誠にありがとうございました! お名前は、IWJのホームページにも掲載させていただき、感謝のしるしとさせていただきます。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2021.4.9 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】9:15頃~「丸川珠代 東京オリンピック・パラリンピック大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 丸川珠代 東京オリンピック・パラリンピック大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京五輪関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e3%82%aa%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af
————————

【IWJ・Ch5】9:30頃~「武田良太 総務大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 武田良太 総務大臣 定例会見を中継します。これまでIWJが報じてきた総務大臣記者会見関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b7%8f%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3%e8%a8%98%e8%80%85%e4%bc%9a%e8%a6%8b
———————-

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
———————-

【タイムリー再配信 916・IWJ_YouTube Live】21:00~「原子力資料情報室 後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者、工学博士) 講演会」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2011年4月14日に収録した、「原子力資料情報室」主催の講演会を再配信します。これまでIWJが報じてきた後藤政志氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%be%8c%e8%97%a4%e6%94%bf%e5%bf%97

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/8039

========

◆中継番組表◆

**2021.4.10 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】15:00~「宝塚市長選 無所属 森脇保仁候補 街頭演説会 ―応援弁士:稲田朋美 衆議院議員 (元防衛大臣)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 宝塚市長選 無所属 森脇保仁候補 街頭演説会を中継します。これまでIWJが報じてきた兵庫県宝塚市関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E5%AE%9D%E5%A1%9A%E5%B8%82
—————–

【タイムリー再配信 917・IWJ_YouTube Live】20:00~「岩上安身によるインタビュー 第113回 ゲスト 保坂展人氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2011年4月15日に収録した、岩上安身による保坂展人氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた保坂展人氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E4%BF%9D%E5%9D%82%E5%B1%95%E4%BA%BA

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/677

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆昨日アップした記事はこちらです◆

「政府は難民申請者を無理やり強制送還できるようにしようとしている! どうしても帰れない人々に刑事罰も課すと言っている!」入管法改悪の廃案を求めてせやろがいおじさんらが会見~4.7入管法改悪に反対する記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490711

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■新型コロナウイルス第4波は「これまで最大の危機」!大阪では変異株がすでに73.7%、感染力が強く重症化までの日数が短い英国型変異株の蔓延で10歳未満と10代の感染者が増加! しかし、聖火は日々バカ騒ぎ宣伝カーとともに走り回り、政府には危機感も具体的な政策もなし!

 4月8日の全国の新規感染者数は3302人(18時現在)と、2020年年末相当(12月23日、3276人)に増えてきました。今週末には累計の感染者数が50万人を超える勢いです。

※日本国内の感染者数(NHKまとめ)(NHK、2021年4月8日)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/

 政府の五輪ありき、聖火リレーありきの甘い見通しの結果が、現在の惨状です。2月28日大阪を含む6府県で緊急事態宣言を解除、3月21日には1都3県で緊急事態宣言解除をし、3月25日に福島で東京五輪に向けて聖火リレーを開始しました。

 しかし、緊急事態宣言解除の時点で、新規感染者は日々1000人前後出ている状況でした。聖火リレーというスケジュールありきで、解除に踏みきり判断を下したのは、間違いありません。

 岩上安身は、NHKのような大手メデイアが毎日、無批判に聖火リレーの模様をたれ流す日本の状況について、こうツイートしています。

「聖火で人を集めて、密を作り、感染拡大を煽る馬鹿メディア。第4波は変異株中心。これまでと違う。本気で五輪を開催したいなら、前宣伝で感染拡大させるのではなく、聖火リレーは即刻やめ、有名アスリートは行動制約を人々に呼びかけるべき。聖火リレーはしたが本大会はなくなった、でいいのか?」

※岩上安身のツイート(2021年4月8日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1380101026527633412

 しかし、この「第4波」にどう対処するかという課題は、日本政府と日本国民にとって大きな分岐点になる可能性があります。

 4月7日、日本医師会の中川会長は、国民の自粛の緩みと変異株が増加していることから「これまでで最大の危機」だと指摘しています。これまでの3つの波と同様に考えてはいけません。

※日本医師会・中川会長「最大の危機」 再度の緊急事態「ギリギリ」(毎日新聞、2021年4月7日)
https://mainichi.jp/articles/20210407/k00/00m/040/244000c

 変異株の感染者は、現在関西を中心に急増しており3月22~28日の間で、東京都では3%であったのに対し、兵庫県では75%、大阪府では54%が変異株の感染者となっていました。ゲノム解析によると、そのうち、兵庫県は100%、大阪では96%が「英国型」でした。

 ただし、首都圏でも、新規感染者の中の変異株の割合が急増しつつあり、
このまま感染者が増え続けると、5月1日頃には変異株の割合が7割を超える可能性があると専門家組織が指摘しています。

 変異株の恐ろしい点は、10歳未満の子どもの感染割合が高い点です。4月6日時点で、年代別の変異株感染者は、40代がもっとも多く15%で、10歳未満は10%でした。従来株では10歳未満は3%であったことを考えると、変異株の感染拡大が進めば、10歳未満の割合はもっと高まっていくと予想されます。

 また、実効再生産数は、2月1日から3月22日の平均で、変異株は従来株の1.32倍となっており、感染力の高さが証明されました。

※変異株の新規感染、1カ月で14倍に 子どもの割合増加(朝日新聞、2021年4月7日)
https://digital.asahi.com/articles/ASP476GYYP47ULBJ00D.html

■大阪では変異株による感染が急拡大! 感染力が上がっただけではなく、発症から重症化までの日数が2日短くなり、重症化率も2%上がったことで医療体制が逼迫! 20歳未満の若年層にも感染増加!

 大阪では、これまでにない速度で感染が急激に拡大しています。4月8日の新規感染者数は905人でした。2月28日(新規感染者54人)に緊急事態宣言を解除した後、じわじわと感染が増えていましたが、解除から3週間を過ぎた3月23日(183人)ごろから急増しています。

 大阪府は4月7日に「医療非常事態」を発令し、吉村洋文知事が府の対策本部で「この2週間で4倍の感染拡大速度、重症化率も高い。明らかに変異株の影響が出ている。医療体制が非常に厳しい状況になっている」と訴えました。

 大阪府新型コロナウイルス対策本部会議によると、変異株PCR検査(スクリーニング検査)陽性率は、1月30日で2.6%、2月20日で13.2%でしたが、3月6日に36.0%に増え、それから4月3日時点で73.7%と1ヶ月弱で約2倍に、変異株の感染が急拡大しています。1月30日時点として比べると約28倍です。

 大阪の「第4波」は第3波と比べ、全体で発症から重症化までの日数が7日と1日短くなっています。変異株陽性者は重症化まで6日(60代以上の中央値)と短くなっており、変異株感染者が増えたことが全体の日数を短くしたものと見られます。

 重症化率でも、従来株3%に対し、変異株では5%程度となっており、大阪府新型コロナウイルス対策本部会議は、「変異株陽性者は、現時点では、母数の少なさ等から、従来株との単純比較は困難であるが、重症化率は、従来株と比べて高い傾向」があると指摘しています。

 感染力が強いことに加え、重症化までの日数が短いこと、重症化率が高いことが、医療体制を逼迫させる要因になっています。医療機関が患者を受け入れられなくなる日は間近に迫っています。

 大阪府新型コロナウイルス対策本部は、3月15日以降は新規感染者における30代以下の割合が急増し、第3波(10月10日〜2月28日)の45.6%から55.1%となっていることについて、「変異株陽性者の年齢構成は、30代以下の割合が6割弱と高い。なお、変異株陽性者は、従来に比べ、10歳未満の割合が大きい」と分析しています。

 感染者を年代別に見ると、10歳未満が全体に占める割合は、第3波では2.7%だったのに対し、3月15日以降は2.9%と微増、10代は第3波で7.3%だったのに対し、3月15日以降は10.3%へ増加しています。

 変異株の感染者は10歳未満が7.6%、10代が14.3%と、第3波の2倍から3倍になっており、若い世代への感染を押し上げている可能性があります。

※第44回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議(大阪府、2021年4月7日)
http://www.pref.osaka.lg.jp/kikaku_keikaku/sarscov2/44kaigi.html

■それでもやるのか、聖火リレー!? 全国に変異株を運ぶ聖火リレーで五輪開催当事国で感染爆発、本大会が中止になれば本末転倒!

 まん延防止等重点措置が適用された大阪府の吉村洋文知事は4月1日、大阪市内の公道でのリレー中止を表明しましたが、これを受けて4月7日、東京五輪大会組織委員会が、大阪府内全域の公道での五輪聖火リレーを中止すると発表しました。

 吉村知事は会議後の会見で、「聖火リレーは明らかに密をつくる。不要不急の外出自粛をお願いしているなかでの実施は適切ではないと判断した」と語っています。この決断自体は正しいと思われます!他の自治体はもちろんのこと、東京五輪組織委員会自体が、聖火リレーの中止を宣言すべきです。

※公道での聖火リレー、大阪府全域で中止に 府が要請(朝日新聞、2021年4月7日)
https://digital.asahi.com/articles/ASP4754TWP47PTIL013.html

 聖火リレーの中止だけでなく、五輪の開催のあり方も問われます。観客をいれるにしても、入場直前にPCR検査を観客全員に受けさせて陰陰性の者だけを入場させるか、どちらかに早急に決めるべきでしょう。

 競泳の日本選手権兼東京五輪代表選考会が無観客で開催され、白血病を克服した池江璃花子選手が、100メートルバタフライと400メートルリレーの代表内定を獲得しました。

 3月にストックホルムで開催されたフィギュアスケート世界選手権は、いまやスポーツ界では標準となりつつある「バブル方式」で開催されました。選手は出発2週間前から自国での行動制限やPCR検査が義務づけられ、試合期間中は外部との接触を遮断する「バブル」と呼ばれる空間に入って過ごしました。

 しかし、こうしたスポーツ界と選手たちの血の滲むような努力と工夫があっても、日本政府が、このまま「第4波」を無為無策で拡大させ、五輪開催当事国で感染が爆発し変異株が蔓延していれば、開催への気運はしぼんでしまいます。

 ワクチン政策でも日本は出遅れました。徹底したPCR検査と隔離を実行し、全国民PCR検査を五輪まで定期的に実施するといった思い切った政策転換をしない限り、東京五輪の開催は幻に終わる可能性が高いと思われます。

■東京都は四面楚歌!? 感染者数の再増加、「Eek」と呼ばれる変異株の出現、不可解きわまるPCR検査の抑制、ワクチン不安…大阪府に続き、「まん延防止等重点措置」の適用を申請!

 東京都は4月8日、新型コロナイウイルスの新規感染者が545人となったことを発表しました。7日の555人よりわずかに少ない人数ですが、依然として高い水準で感染が広がっていることを示しています。

 小池百合子東京都知事は4月8日、緊急事態宣言に準じた新型コロナウイルス対策の措置を取る「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請したことを発表。「ゴールデンウィーク全体をカバーできる」期間、「大学にオンライン授業の拡大」や「企業に県境をまたぐ出張の自粛」を要請するとしました。

 また、同日行われた感染状況などを分析するモニタリング会議で、専門家は、医療提供体制が厳しい状況にあることと、「第3波を超える感染拡大が危惧される」との危機感を表しました。

※小池都知事「まん延防止措置」適用を要請(日本経済新聞、2021年4月8日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC0823B0Y1A400C2000000/

 東京都におけるコロナ感染の再拡大は、新規感染者数の増加だけが問題なのではありません。

 東京都で広まっている新型コロナウイルス変異株のうち、半数は「E484K」変異があり、「N501Y」変異を持たない独特の変異株です。「E484K」とは、ウイルスのスパイク蛋白質を構成するアミノ酸の484番目に変異があるものを示します。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

―――――――

■<IWJ取材報告1>福島の甲状腺癌の実数はわかっていない! 福島県の「県民健康調査」に対して小泉環境大臣が検査縮小を示唆!? これまでも「任意」だった健康調査の受診をさらに「任意」にする!? 「調査母数を減らして現実を隠蔽する意図があるのではないか」とのIWJの質問に環境省は「甲状腺検査のあり方につきましては、検討委員会で議論されるものと承知をしております」!

 昨日4月8日の朝7時過ぎから、超党派の議員連盟である原発ゼロの会が主催する「福島の子どもの甲状腺がんについて」会合が開催されました。

 この会合には、環境省の環境保健部放射線健康管理担当参事官室から3名参加し、獨協医科大学国際疫学研究室福島分室長の木村真三氏から、「甲状腺検査を何故続けなくてはならないのか」と題する問題提起が行われ、その後参加者からの質疑応答がありました。

 冒頭、木村真三氏から非常に重要な問題提起がありました。以下、主な論点を箇条書きにまとめます。

 1. 2011年度から2021年度までに福島県立医大によって実施された「状腺がん検査」(先行検査から本格検査(検査5回目)・25歳の節目検査まで)で判明した悪性ないし悪性疑いの判定数は252人だった。

※注)「悪性」とは、病理解剖によって、どの癌か特定できたものを言い、「悪性疑い」とは、臨床検査学的な検査で悪性の癌細胞であることは判明しているが、何の癌かまで特定はできてきないものを指す。

 検査は希望者のみの任意なものなので、検査受診した人は最近になるほど減っており、25歳節目の検査では、対象者数6万6627人に対して結果判定数は5234人と受診者は10分の1以下になっている。

 2. しかし、「県の甲状腺がん検査」の流れの中で「保険診療」になると県民健康調査(甲状腺がん検査)には含まれない。県の癌登録された患者から差し引くと、悪性患者が新たに24人発覚した。さらに、福島県以外で受診した人の数は入っていない。また、個人情報を盾に甲状腺癌患者の実数の公開を拒んでいる。

 3. 経口摂取、吸入接種による初期被曝についてきちんと議論されていない。リスクは安全側(最大限のリスクを考える)に見積もるべきである。

 4. ヨウ素131の集積が過小評価されている。甲状腺線量=体内摂取量×係数であるが、UNSCEAR(原子放射線に関する国連科学委員会)の報告書では、日本人は食事で安定ヨウ素を多く取り込んでいるため放射性ヨウ素の取り込みは少ないとされ、この係数をICRP(国際放射線防護委員会)が示す値の2分1で計算している。

 5. 福島県では事故後に生まれた子どもたちへの検診を行っていない。英国の医学雑誌『THE LANCET』に2001年に、山下俊一福島県立医大副学長などの日本の医学者たちが発表したチェルノブイリ調査論文では、事故前と事故後を比較して、事故後に生まれた子どもたちから甲状腺癌は見つかっていない。しかし、同じ調査を福島県では行っていない。

 6. 全国5歳から14歳の尿中要素濃度は国際基準の範囲内であるというUNSCEAR(原子放射線に関する国連科学委員会)の報告書を金科玉条にしてはいけない。UNSCEARは、核保有国とその協力関係にある27カ国の科学者からなる委員会にすぎず、世界の国の総意ではない。

 また、UNSCEARが現地調査団を派遣して作成した報告書ではなく、多くは日本側から提出された論文を調査しただけである。また、4で述べたように、ヨウ素131の集積を過小評価している。

 このように、現在、木村氏は福島県で行われている甲状腺検査の問題点を網羅的に指摘しています。それぞれの論点が実に大切で深く検討を要する課題と思われます。

 現在、日本の総発電量に占める原発の割合は3%に過ぎず、事実上、脱原発が日本では実現していますが、福島の子どもたちの甲状腺癌の問題を考えたとき、原発問題はまったく終わっていないことを改めて実感しました。

 昨日の会合で大きな話題となったもう一つの問題があります。それは、小泉進次郎環境大臣が、2月26日に、衆議院予算委員会で、甲状腺癌の検査縮小を意図する質問に対して「何ができるか、考えさせてください」と答弁した問題です。

 この答弁について、出席していた環境省は次のように述べています。

 「(検査受診の)任意性を担保するために授業時間の検査を止めるという質問に対して、甲状腺検査を希望する方が受診できて、希望しない方は受診しないことを自然と選択できる環境が重要だと環境省は考えています」

 一見、個人の自由意思を尊重するかのような、もっともな見解に聞こえますが、現在でも、検査受診は任意で、希望者だけが受診しています。だからこそ、検査受診者は年々減少しているのです。

 なぜ、環境省は、その上さらに『検査の任意性』を強調しようとするのでしょうか。

 この会合に参加した元朝日新聞記者でフリージャーナリストの本田雅和氏は次のように述べています。

 「そもそも、こういう環境省の考え方が出てきたのは、予測を上回る小児甲状腺癌が多発していることから、当事者が不安を感じている、ということから出てきています。取材によれば、当事者の人たちは検査をしないことが不安だと述べています」

 IWJは、環境省に取材し、次のように質問しました。

 「これまでの任意性と、今後の任意性の違いは、母数を減らして現実の隠蔽を意図しているように思われます。現実を正確に把握しなければ、適切な政策は立案できません。この現実認識の正確さについて環境省はどうお考えでしょうか」

 これに対して、環境省は次のように回答しています。

 「甲状腺検査のあり方につきましては、検討委員会で議論されるものと承知をしております。今後もご自身の意思で検査を受けるかどうかをスムーズに決められることが重要だという観点で見守っていきたいと考えています」

 環境省の言う「個人の自由意思の尊重」が、逆に、個人の健康不安を高め、甲状腺癌早期発見の利益を損ない、さらに、現実の隠蔽につながっている構図がここに見られるのではないでしょうか。

 IWJのこの質問に呼応する形で、参加していた種市靖行医師から、これまで検査がいかに自由意思と任意性にもとづいて行われていたかを示すコメントと質問が寄せられました。

 「同意不同意に関しては、検査1.2.3.4.5回目まで説明用紙が毎回改訂され、検査3回目には同意書の提出だけではなく、不同意のチェック欄まで設けられています。さらに、現在は検査のメリット・デメリットについての詳細な説明書が添付され、HP上ではビデオまで出ています。

 早期発見で健康を守ることより同意(希望)を強調する意図は何ですか?デメリットをはっきり言ってください」

 この質問について環境省は、「検査3回目には同意書の提出だけではなく、不同意のチェック欄まで設けられた点は承知をしていないところです」と述べた後で、現在の検査説明書に添付されている説明書から、メリット・デメリットの部分を読み上げたのです!

 「早期発見で健康を守るということより同意を強調する、意図は何か」という質問に対して、不同意のチェック欄があることすら把握していない無責任でトンチンカンな環境省の回答こそは、任意性を高める環境省の目的が現実の隠蔽にあることを明瞭に物語っているのではないでしょうか。

 この取材で得られた新しい知見に、原発由来の甲状腺癌は、そうでない甲状腺癌と比較して、「癌の増殖スピード」が速い、ということがあります。この点は参加していた複数の医師が同意していました。また、県民健康調査のデータを見れば、それがはっきりするという意見もありました。

 これまで、全体で甲状腺癌と診断された45名は、2年前の検査では甲状腺癌の痕跡すらなかったA1判定だったというのです。2年間で、検出不能から少なくとも5.1ミリの大きさになっている。これは一般の甲状腺癌の成長スピードではないというのです。

 こうした知見が確定されていけば、「検査をするから甲状腺が見つかる」や「原発由来か、自然発生の甲状腺癌かわからない」といったまやかしの言説を打ち砕いていくでしょう。

 今後も、IWJは福島県の甲状腺癌検査の行方には最大限の注目をしていきます。

 なお、集会で鋭い質問をされた種市靖行医師は、3.11直後に岩上安身がインタビューし、百人百話の第13話として配信しています。ぜひ、アーカイブで御覧になってください。

※百人百話「第十三話」タネイチヤスユキさん
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/331977

■<取材報告2>フジ・メディア・ホールディングスはIWJの独自取材に虚偽答弁していた!? 昨日8日に金光社長が記者会見に参加! まったく悪びれない姿に唖然!! 国益を損ないかねないという危機感を持ち合わせないメディアグループに、放送免許を与えていいのか!!

 昨日4日18時から、注目の株式会社フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長による記者会見が開かれました。IWJはこの会見を中継し、質疑も行いました。

※株式会社フジ・メディア・ホールディングス記者会見 ―内容:過年度における議決権の取り扱いに関する過誤について(2021年4月8日)
https://youtu.be/_jVxvzMe8_k

 記者会見には、金光修社長、和賀井隆専務、清水賢治取締役の3名が出席しました。

 記者の質問に対する金光社長の詭弁ぶりは甚だしく、つっこみどころが満載です。まず、IWJとの問答を以下にご紹介します。

IWJ記者「社長は株式の保有を限りなく20%に近く保有しているというようなことをおっしゃったように思うんですけど、これは株式の保有の件でしょうか、それとも議決権でしょうか?」

金光社長「株式の保有を限りなく20%に近づけるということを言った記憶はないんですが、株式を売り買いするのは、市場に出てる以上自由なわけです。

 その取引が行われている時に外国人を判断して売買を行うということは物理的にできないので、その状況というのは、ある程度仕方ないと思っています。ですから、保有はしてもらう。ただ、3月と9月末の名簿確定の時にはルールに従った形で議決権を渡さないということは告知していますし、メッセージも出していますので、そういうことは今の状況においては一番正しい方法だと思っております」

IWJ記者「私どもで、以前3月ですか、取材させていただいた時に、過去3年間では最大34.06%の保有で、その時にも御社のご担当者は『私どもは法規に違反していることはない』とお答えになりました。

 しかし、今日を迎えたわけです。それで、このような議決権20%でいっぱいいっぱいというような、それから株式の保有もですね30%を超えるとなると、株主としての社会的な影響という御社にかかると考えるのが常識だと思うんですけれども、この辺について改めるご意思はないんでしょうか?」

※外資規制違反で処分されるのはなぜ東北新社だけ!? 地上波キー局は外資規制をオーバーしてもなぜとがめられない!? IWJは総務省、日本テレビ、フジテレビに直撃取材! 「李下に冠を正さず」との姿勢はどこに!?(2021年4月4日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490464

金平社長「まず、30%を越えているという状況ですが、外国人の株主、議決権を所有していることであれ、フジテレビの番組になんらかの影響を与えることはございません。

 ただ、株主ですから、議決権行使の権利を持っていますので、株主総会の議決権のときにその分だけの影響力はあると思います。

 ただ、今おっしゃったようにそれは私の私見でありますが、論理的に言えば総合保有株とか安定株式の所有者とかいますけど、所有権がさらに増えていくということは、我々の意思で止めることはできませんけども、それがあまりにも行き過ぎると、実際の議決権というのは全体の議決権の中では少なくなっていくということはあると思うので、なんらかの、東証のシステムとかまあそれはわかりませんけれども、そういうことを検討してもいいと個人的に思っています」

IWJ記者「繰り返すようですけれども、議決権が20%ぎりぎりという状況を変えるおつもりはないのでしょうか?」

金平社長「それはまあ、法律で航空法・放送法・NTT法で外国人の株の制限をしているから、一定のところで線を引くしかないだろうと思います。

 私が今回のことで改めて思ったのは、これも私見ではありますけれども、何かお役所にどうこう言うつもりはないですけれど、今回のようにレアケースで極めてまれな、悪意でもなく19.99を越えてしまう事例が実際にうちでも起こって。起こすべきではないんですけれども。そのようなことに関してもうちょっとなんらかのアローワンスがある制度があってもいいじゃないかなということは個人的に思います」

IWJ記者「このようにメディアからも今回の問題は注目されているわけですので、それだけ社会的な影響が大きいというふうに考えられます。やはりその議決権20%というのが法律に抵触しないからということではなくて、健全な経営のためになんらかの配慮や改定をすることはまだ考えていらっしゃらないということでしょうか?」

金光社長「おっしゃる意図はわかりますけども、それを当社としては、例えば30%持っている。年に2回、議決権を19.9%に確定せるといったときに、19.99%じゃあ若干アローワンスがないから19%だけ議決権をあげるということはできないです。それはそこまで与えなければいけませんし、それはその権利を同等でお持ちですので、保有している方は。ですからそれはそういう制度になれば、そういうルールができるならば、そういう運用もあると思いますけれども、今現実的なこととしては無理だと思うふうに思います」

 金光社長は、自ら「一定のところで線を引くしかない」と私見を述べておきながら、「悪意なく起こってしまった」と自称する超過については許される「アローワンス」(許容、という意味で用いられたと思われる)があるべきだと話しました。

 必要性が生じて決めたルールを、「悪意」がなければ少々破っても許されてしまう、と開き直るのであれば、ルールは必要ありません。放送局の経営は一般事業の経営とは異なります。その自覚が決定的に欠如していると言わざるをえません。市場での売買は自由だというなら、放送事業に外資規制のルールも必要ないことになります。

 しかし、クーデターや軍事侵略が起きれば、真っ先に占拠されるのは放送局であると言われています。それだけ世論・社会的な影響力が大きいからこそ、外国資本の支配下におかれないために、日本を守るためにも、この外資規制のルールは定められているのです。その根幹を理解しているとは思えません。

 さらに、IWJの「健全な経営のためになんらかの配慮や改定をすることはまだ考えていらっしゃらないということでしょうか?」という最後の質問に対して、「アローワンス」という言葉を用いて、少し超過してもいいという制度が確立していないために、「今現実的なこととしては無理だ」などと、制度が不備であるかのように責任転嫁し、反省の色もありません。

 さらに、フジ・メディア・ホールディングスが3月25日に発表した「<当社の外国人持株比率について>」の文章に『「議決権を有する外国人株主の比率は法律に則り常に20%未満に抑えられており」とあるが、今回精査した結果違ったということか』と問いだされると「あ、そうですね。そのことを言えば、正確に言えばこの表現は、かつて2012~2014年のことを言っていないということはご指摘の通り。そういう意図は一切なくて、我々はこの何年も適正にやっておりますので、そのことを記したというつもりだった」と悪気もなく、答えました。

 地上波の放送は、公共財である電波の周波数帯域を割り当てられて成り立っている免許事業です。公共財を用いているという責任感や、放送の持つ影響力の大きさ、外資を安々と受け入れることで、国益を損ないかねないという危機感を持ち合わせないメディアグループに、放送免許を与えていいのか、真剣に国民的な議論がなされるべきです

■<タイムリー再配信>本日午後9時より「最悪は全放射能が噴出してしまう場合! 原発の自然環境条件のもとに『想定外』は許されない!!~原子力資料情報室 後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者、工学博士) 講演会 2011.4.14」を再配信します!

 福島第一原発の事故を、東京電力側は『想定外』だったと弁明しました。しかし、その弁明は許されるものではありませんでした。

 3.11から1ヶ月を経た2011年4月14日、衆議院議員会館にて、原子力資料情報室による後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者、工学博士)の講演会が行われ、福島瑞穂氏をはじめ、国会議員多数が聴講しました。

 後藤氏は、福島第一原子力発電所の事故後の写真や原子炉設計図などのデータをスライドで示しながら、放射能漏れの状況等を詳しく説明。今回の事故はシビアアクシデント(苛酷事故)と呼ばれ、規模だったと指摘しました。

 これを踏まえて後藤氏は、以降の課題と見通しについて、重要な視点を矢継ぎ早に提示しました。

 「日本の原発は、地震・津波の設計条件が甘い。原発の自然環境条件のもとに『想定外』は許されない。

 地震や津波などの振動現象への分析が不備。シビア・アクシデント対策が不十分。特に、浜岡原発や柏崎刈羽原発はとくに心配している」と、電力会社側の想定の甘さを指摘しました。

 そのうえで、「安全性の考え方(グレーゾーン問題)で言うと、グレーゾーンでも運転してしまう。これがとても問題だ。安全確保ができた場合のみ稼働させるべき」と、原子炉の運転における安全確保の前提を強く訴えました。

 「不確かな問題をどう見るか、となると自然現象の不確定性や多重防護も確実ではない。津波はひとつのケースにすぎない。ヒューマン・エラーの可能性があることを前提としなければならない」

 最後に、この時点の状況について、「事故はまだ収束していない」として、炉心冷却を続ける必要性、格納容器の損傷が不明であること、使用済み燃料プールも冷却を確実にし続けなければならないこと、冷却水を閉ループにしても汚染水の漏水を防げないことを指摘して、講演を結びました。

 質疑応答では、まず「注水が必要だが、あわせて漏水も防がないといけない。その解決方法はあるのか。水に変わる冷却方法の有無は。炉心のデータが出せるのではないか」と質問がでました。

 これに対して後藤氏は「内部を修理することは難しい。冷却システムを外部から取り付ける方法はあるのではないか。水に変わるものは、今のところわからないし、使用するにあたっても技術的検証が必要だ。日本は情報をすぐに出さない。きちんと情報は出すべき」と答えました。

 次に「いま日本各地に大地震、富士山噴火などの危険が想定できるなか、どうリスクマネージメントをしなければならないのか。関東地域からの避難、さらに日本からの退去の可能性など、最悪の事態についてどう思うか」と質問が寄せられました。

 それに対しては、「最悪の場合は、全放射能が噴出してしまう場合だ。いろいろな場合が想定できることしか言えない。危険なことだけは確か。チェルノブイリが怖いというが、もしも福島で1基でも壊滅的なダメージを受ければ、他の3基にも近づけなくなり、結果として残りの炉も全部駄目になる。そのときの災害規模は桁違いだ」と警鐘を鳴らしました。

 福島瑞穂氏が「柏崎刈羽原発について、5、6号機についての見解」を聞くと、後藤氏は「心配だ。地震で止まったからといって、安全性の証明にはなっていない。何万回もやって安全が実証されなければならない。5、6号機も封鎖した方がいい」と答えました。

 動画では、後藤氏による、詳細で生々しい説明がなされています。10年経過しても、前提となる事実は何も変わりませんし、問題は何ひとつ解決していません。後藤氏の講演が今も色あせないのは、それだけこの福島第一原発の事故が過酷なものだった、ということを物語っています。「過去」にならない「今の現実」に向き合うために、ぜひご覧いただきたいと思います。

————-

【タイムリー再配信 916・IWJ_YouTube Live】午後9時~
「最悪は全放射能が噴出してしまう場合! 原発の自然環境条件のもとに『想定外』は許されない!!~原子力資料情報室 後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者、工学博士) 講演会 2011.4.14」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

————-

■IWJのテキスト班の新メンバーを1名、事務ハドル班の新メンバーを1名、欠員による緊急の募集です! 緊急募集します! どうぞご応募ください。

 IWJでは、欠員が出たため、テキスト班の新メンバーを1名、ハドル班の新メンバーを1名、緊急大募集します!

 財政難に苦しんでいるIWJですが、これまでの支えてきてくださったサポート会員の皆様、会員の皆様、ご寄付カンパをいただくなど支援してくださった皆様を失望させないように、これまでの活動を維持するとともに新たなサービスを展開して、新規の会員様を獲得していきたいと思っています。そのために、新たな息吹をもたらしてくれる人材を求めたいと思います。

 IWJには正社員制度があり、週休2日制を徹底しており、残業時間を三六協定の範囲内(月45時間、年360時間)に抑えることに全力を注いでいます。スタッフの残業時間が過剰にならないためにも、コンテンツの質と量を向上させていくためにも、人材の確保が急務となっています。

 冒頭と繰り返しになりますが、経営者である岩上安身はIWJの財政を持ち直すために、自らの報酬を100%カットしています。

 真に公共性、公益性、緊急性のある報道を目指すIWJに共感される方、お待ちしています!岩上安身もスタッフも共倒れにならないよう、私たちと一緒にIWJを支えてください!

<テキスト班>
 テキスト班では新メンバーを1名募集します。正社員として週5日フルタイム勤務のできる方を最優先で募集しますが、週3日などの変則勤務にも、できるだけ対応いたします。

 テキスト班スタッフには、日刊IWJガイドの編集、記事や特報の作成といった業務がありますが、その中で最も重要な業務は岩上安身のインタビューで使うパワーポイントの作成です。リサーチをした上で、岩上と構成やディテールを詰め、パワーポイントに落とし込むという仕事です。資料を読み込み、読解してゆく能力が必要となります。

 これらの業務をお任せできる方は時給1500円からのスタート、インタビュー用パワーポイントの作成まではできないという場合には記者としての仕事が中止となり、その場合、時給は1300円からのスタートとなります。資料を読み込み、読解してゆく能力が必要となります。

 知的好奇心が旺盛でリサーチ力のある方、地道に粘り強く仕事のできる方、気力・体力・機動力のある方、そして、チームワークを大事にできる方、大歓迎です!

<事務ハドル班>
 事務ハドル班は、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立てて指示を出すという、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊ガイドでの番組表へ反映させる、IWJのコンテンツ構成の要ともなる部署です。

 ご応募の資格は第一に穏やかな性格で、明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方、そして第三にPCスキルがある方です。

 事務ハドル班は、時給1200円からのスタートとなります。

 皆様のお知り合いで、ネットメディアの仕事に強い興味をお持ちの方などもおられましたら、ぜひお声をかけていただければと存じます。いずれのセクションも能力と実績によって順次昇給していきますが、2ヶ月の研修期間があり、本採用に至らないこともまれにはありますので、その点はご承知おきください。

 他の仕事と兼業したい、あくまで独立業者として関わりたい等のリクエストにも柔軟に応じて、パートタイム、兼業、業務委託、外注などの働き方もあります。お迷いの方も、ぜひご応募ください!

 ご応募は、以下のフォームからお願いいたします!

※【IWJレギュラースタッフ募集フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform?vc=0&c=0&w=1&flr=0&gxids=7628

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210409

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、木原匡康、尾内達也、塩澤由子、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/