日刊IWJガイド・ウィークエンド版「豊洲新市場『盛り土』問題、小池都知事が報告書を公表~時期や責任者は特定できず/岩上さんは今週、望月衣塑子氏、米山隆一氏に立て続けにインタビュー!/ジョージ・クルーニー氏が警鐘を鳴らす南スーダンの現状とは・・・IWJが動画に独自に日本語字幕を作成!」2016.10.1日号~No.1478号~


■■■日刊IWJガイド・ウィークエンド版「豊洲新市場『盛り土』問題、小池都知事が報告書を公表~時期や責任者は特定できず/岩上さんは今週、望月衣塑子氏、米山隆一氏に立て続けにインタビュー!/ジョージ・クルーニー氏が警鐘を鳴らす南スーダンの現状とは・・・IWJが動画に独自に日本語字幕を作成!」2016.10.1日号~No.1478号~■■■
(2016.10.1 8時00分)

 おはようございます。IWJで主にテキスト関係の業務を担当している平山と申します。

 「盛り土」をせず、地下空間の設置を決めたのは誰か。その時期と責任者は、小池知事のもとでの都の内部調査では、結局のところ特定されませんでした。

 東京都の小池百合子知事は昨日9月30日に定例の会見に臨み、豊洲新市場の建物下で土壌汚染対策の「盛り土」がされていなかった問題について、東京都による内部調査の結果を発表。「盛り土」をしない決定をした時期と責任者について、小池都知事は「ピンポイントで指し示すのは難しい」と述べ、特定するに至らなかったことを明らかにしました。

 この会見の模様は、IWJで取材・中継するとともに、昨夜、動画記事としてアップいたしました。IWJの定額会員にご登録いただけると、動画全編をご覧いただけます。ぜひ、会員にご登録いただき、注目が集まった昨日の会見の全編をご覧ください!

※2016/09/30 「ピンポイントで指し示すのは難しい」――「盛り土」問題、小池百合子都知事が都の「自己検証報告」を公表、時期や責任者は特定できず
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/335225

 東京ガス工場の跡地で、かつて環境基準の4万3000倍のベンゼンが検出されたこともある豊洲において、汚染対策は欠かせません。にも関わらず、「盛り土」をしないことを決めた時期も責任者も特定できないとは、東京都という自治体のガバナンスは一体どうなっているのでしょうか。

 そしてこれまで、豊洲新市場への移転を積極的に推進してきた石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏、舛添要一氏の3人に、都知事としてのマネジメント能力と都民の食の安全・安心を守る責任感はあったのでしょうか。改めて、疑問を抱かざるをえません。

 さて、この豊洲新市場問題に、最近、Twitter上で積極的に「口出し」を行っている、もう一人の知事経験者がいます。橋下徹・元大阪府知事(前大阪市長)です。

 9月24日、橋下氏は次のようにツイートし、築地市場の豊洲への移転をこれまで通り進めるよう自説を展開しました。

 「豊洲問題。地下に溜まっていた水は、飲めるほどきれない水とのこと。これだけ雨風にさらされながら。豊洲はどんだけ完璧にきれいやねん!!莫大な金をかけ最先端の技術を結集した結果だ。東京に、大阪に、飲めるほどの水が地下に溜まる建物があるか!豊洲は今、富士山麓状態。凄過ぎる」

※橋下徹氏の9月24日のツイート
https://twitter.com/t_ishin/status/779882956928143360

 これに対して岩上さんは一昨日、「自分で飲んでから言え」と一蹴するリプライを送っています。

※岩上さんの9月29日のツイート
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/781561468986634240

 IWJがこれまでその都度お伝えしてきたように、豊洲の地下のたまり水からは、東京都や共産党都議団、都議会公明党による調査により、ベンゼン、ヒ素、シアン化合物といった猛毒の化学物質が検出されています。それを「飲めるほどきれい」「豊洲はどんだけ完璧にきれいやねん!!」とは、既にその地位を退いているとはいえ、市民の安全に責任を負う自治体のトップを務めた人物の発言とは到底思えません。

 この豊洲新市場の汚染対策の問題については、9月19日に元日本環境学会会長の畑明郎氏に、岩上さんが滋賀県のご自宅で単独インタビューを敢行。建物下に「地下空間」が作られることになったプロセスや、豊洲の土壌汚染の実態について詳しくお聞きしましたので、ぜひ、下記URLより動画アーカイブをご視聴ください!

※2016/09/19 スクープ!豊洲「盛り土」問題、「技術会議」は地下空間の存在を知っていた!~岩上安身が元日本環境学会会長・畑明郎氏に豊洲土壌汚染の実態を訊く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/332624

 岩上さんは2010年12月にIWJを立ち上げる以前から、この築地市場の豊洲への移転問題について注目し、取材を続けてきました。その取材成果は、IWJのWebサイトにアーカイブとしてたっぷりと蓄積されています。IWJの定額会員にご登録いただけると、以下のようなアーカイブ動画をいつでも好きな時に視聴していただけるようになります。

※2010/08/16 環境基準値の4万3000倍のベンゼン、930倍のシアン(青酸カリ)が検出! 致死量の汚染、調査や分析は東京都が徹底独占! ~岩上安身による医学博士・小坂和輝氏インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/9877

※2010/08/17 「新市場は単なる集配センター」になる!? 築地移転問題に隠された「新自由主義的改革」の恐ろしさとは?~岩上安身による広島大学名誉教授・三國英實氏インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1406

※2010/08/17 ベンゼン、青酸カリ、ヒ素、鉛…豊洲新市場は「有害物質の汚染のデパート」! これから「壮大な『生体実験』が始まる」!? ~岩上安身による日本環境学会幹事・坂巻幸雄氏インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1427

※2010/09/23 土地の汚染で流産や病気が急増!? 米「ラブカナル事件」が築地市場移転先の豊洲でも起こるかもしれない!~岩上安身による大阪市立大学大学院特任教授・畑明郎氏インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/9746

 テレビや新聞が決して報じない「真実」を知りたい方は、ぜひ、IWJの定額会員にご登録いただき、IWJの豊富なアーカイブにアクセスしてみてください!

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ただ、IWJがこれまでと同規模の活動を維持するためには、残念ながらまだ、定額会員の皆様からの会費収入だけでは足りません。IWJのそもそもの出発点は、岩上さんが、無償でネット上に情報をどんどん投げ込んでいたところ、「カンパをするので、ぜひ、続けてもらいたい」というお申し出を複数の方々からいただいたことが発端でした。IWJは、「WEB IWAKAMI」の時代から、そもそもが皆様からのドネーションによって支えられてきたのです。

 3.11直後に、東電と保安院(現・原子力規制庁)の記者会見を昼夜問わず中継し続けることができたのも、福島第一原発にインターネットメディアとして初めて入構取材をすることができたのも、既存メディアがほとんど沈黙する中でTPPの危険性を報じ続けてこれたのも、選挙のたびに候補者の街頭演説を中継し続けてこれたのも、ひとえに、ご寄付・カンパをお寄せいただいた皆様のおかげです。感謝申し上げます。

 岩上さんも、体調不良による1ヶ月の「ブランク」から復帰し、インタビューを再開しました。今後も、各界のキーパーソンに精力的にインタビューを行い、皆様に最新の情報をお届けしてゆく予定です。

 IWJは、市民の皆様から直接支えられる「独立系インターネット報道メディア」です。IWJは、皆様からのご寄付・カンパがあってはじめて、活動することができます。ご寄付・カンパでのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

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★本日の日刊IWJガイドは「ウィークエンド版」として、1週間の振り返りをお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<★岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ★>『武器輸出と日本企業』著者・望月衣塑子氏にインタビュー/新潟県知事選に立候補した米山隆一氏にインタビュー/米山陣営の選対本部代表を務める森ゆうこ議員に直撃インタビュー
┠■<★IWJが報じた1週間総まとめ★>「Abema TV」に桜井誠氏がチャンネルを開設!問われるサイバーエージェントの運営責任/TPPで新たな問題発覚!米の高値偽造取引で政府が答弁拒否/「殺せ!」ブログで「炎上」した長谷川豊氏を徹底追及!
┠■<★新着記事★>沖縄の新人記者による「島ぐるみバス」レポートを掲載!〜450回以上バスで通う70代の男性/民進党による警察庁と防衛省ヒアリングを取材!警察の過剰警備を追及(ぎぎまき)
┠■<★お知らせ★>ハリウッド俳優、ジョージ・クルーニーが暴く南スーダン上層部の腐敗――4分動画『戦争で儲けさせるな!』“War Crimes Shouldn’t Pay”にIWJが日本語字幕を挿入!(青木浩文)
┠■わとはぷ~What happened today?(平山茂樹)
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◆中継番組表◆

**2016.10.1 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

■□■□■新潟県知事選関連■□■□■

【IWJ_NIGATA1】15:30~「新潟県知事選 米山隆一候補 街頭演説 ―応援弁士 古賀茂明氏(元経産省職員、フォーラム4)、森裕子参議院議員」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=niigata1
※新潟県知事選 米山隆一候補の街頭演説を中継します。

【IWJ_NIGATA1】17:30~「新潟県知事選 米山隆一候補 街頭演説 ―応援弁士 古賀茂明氏(元経産省職員、フォーラム4)、森裕子参議院議員」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=niigata1
※新潟県知事選 米山隆一候補の街頭演説を中継します。

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【再配信・Ch1】18:00~「今、科学の世界のスポンサーは『防衛省』!? 安倍政権のもとで進む『研究者版・経済的徴兵制』に警鐘を鳴らす! ~岩上安身が池内了名古屋大学名誉教授に『軍学共同』問題を訊く!(前編)」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※9月20日収録。岩上安身による池内了名古屋大学名誉教授インタビューを再配信します。

【Ch4】18:30~「南スーダンが危ない!緊急講演会『自衛隊』と『駆けつけ警護』安全保障関連法案を読み解く ―安倍政権の狙い」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「市民憲法調査会」主催の講演会を中継します。講師は、半田滋氏(東京新聞・編集委員)。

【録画配信・IWJ_IBARAKI1】20:00~「警鐘 放射線被曝の健康被害 ~JCO臨界事故と福島原発事故から~講師 崎山比早子さん(元放射線医学総合研究所主任研究官・元国会事故調査委員会委員)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=ibaraki1
※9月30日収録。講師に元放射線医学総合研究所主任研究官・元国会事故調査委員会委員の崎山比早子氏を迎えて開催した講演会を録画配信します。主催は「臨界事故を語り継ぐ会」、「原発事故からくらしを守るネットワーク」。

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◆中継番組表◆

**2016.10.2 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・Ch4】19:00~「安冨歩先生講演 『「ありのまま」に生きる~「らしさ」からの解放~』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※9月25日に収録された、安冨歩・東京大学東洋文化研究所教授の講演会を録画配信します。

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■<★岩上さんによるインタビュー1週間総まとめ★>『武器輸出と日本企業』著者・望月衣塑子氏にインタビュー/新潟県知事選に立候補した米山隆一氏にインタビュー/米山陣営の選対本部代表を務める森ゆうこ議員に直撃インタビュー

【1】日本の武器ビジネスの現場とは? 著書『武器輸出と日本企業』が話題の望月衣塑子氏に岩上さんがインタビュー!

 9月26日、岩上さんは東京新聞の記者で、著書『武器輸出と日本企業』(角川新書)が話題の望月衣塑子氏にインタビューを行いました。インタビューでは、第2次安倍政権下で急速に進む、日本の民間企業による武器開発・武器輸出の流れについて、東京新聞の記者としてこれまでに取材してきた最新の情報について、岩上さんが望月氏にじっくりとお話をお聞きしました。

※2016/09/26 日本の武器ビジネスの現場はいま――「死の商人」国家へと舵を切った安倍政権の実態に迫る!『武器輸出と日本企業』著者・望月衣塑子氏に岩上安身が訊く(前編)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334097

 インタビューでは、武器輸出三原則の事実上の解禁や、防衛装備庁を設置するなど、武器輸出に前向きな日本政府と、その一方で「踏み出したくないのが正直な気持ち」「武器を輸出することで、自分自身もテロの標的になるのではないか」(下請け企業社員からの声)など、逡巡している日本企業のコントラストについて、詳しくご解説いただきました。

 インタビューは、予定の内容の半分を消化したところで、3時間30分が経過。そのため、10月6日(木)にインタビューの「後編」を行うことになりました!

 また、望月氏には、インタビュー後にIWJの定額会員にご登録いただくとともに、Twitter上で「年間会員になりました。ので、これから聞ける時はできるだけIWJを聴いて勉強したいと思います。益々のご活躍を願っております」と、大変ありがたいメッセージを頂戴しました。

※望月衣塑子氏のTwitter
https://twitter.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/780424410054275072

 岩上さんによる望月氏へのこのインタビューは、IWJのFacebookで広く拡散され、9月30日の時点で1400を超えるシェアを達成。望月氏のTwitterのフォロワーも、インタビュー後に急激に増えたそうです。

 望月氏も「聴いて勉強したい」とおっしゃってくださったIWJの動画アーカイブは、定額会員にご登録いただければどなたでもご視聴いただけます。この機会にぜひ、IWJの定額会員にご登録ください!

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、9月20日と21日には2日連続で、名古屋大学名誉教授の池内了(さとる)氏に、学術界における軍事研究の実態を岩上さんがお聞きしました。下記URLより動画アーカイブをご覧いただけますので、ぜひ、望月氏のインタビューとセットでご視聴ください!

※2016/09/20 今、科学の世界のスポンサーは「防衛省」!? 安倍政権のもとで進む「研究者版・経済的徴兵制」に警鐘を鳴らす! ~岩上安身が池内了名古屋大学名誉教授に「軍学共同」問題を訊く!(前編)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/332684

※2016/09/21 「科学者は『科学の限界』を語るべき」2度の大戦、福島原発事故を振り返り、科学者の「社会的責任」を考える~岩上安身が池内了名古屋大学名誉教授に「軍学共同」問題を訊く!(後編)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/333046

【2】どうなる!? 柏崎刈羽原発~「泉田路線の継承」を掲げて新潟県知事選挙に立候補した米山隆一氏に岩上さんが緊急インタビュー!さらに米山陣営の選対本部代表を務める森ゆうこ議員にも直撃インタビュー!

 9月29日に告示され、選挙戦が開始された新潟県知事選挙。東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働が争点となるこの非常に重要な選挙に、野党3党(共産党、社民党、生活の党)の推薦で立候補した米山隆一氏に、9月28日、新潟入りした岩上さんが単独インタビューを行いました。

※2016/09/28 新潟県知事選挙でさっそく露呈した「蓮舫路線」のリアル!野党共闘候補の容認を頑なに拒否した民進党の内部事情に迫る!~「泉田路線」の継承を鮮明にした米山隆一候補への岩上安身による緊急単独インタビュー!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334635

 泉田裕彦新潟県知事の突然の撤退宣言から、混迷を極めた今回の知事選。撤退の背景には、新潟日報による執拗なまでの「泉田叩き」がありました。

 「原発プロパガンダ」と化した新潟日報の矛先が、泉田路線の継承者を自認する米山氏に対しても向くのではないか。岩上さんがそう聞くと、米山氏は「私はあまりそういうことは気にしないんです。蛙の面に小便ですよ」と笑い飛ばしました。

 何とも頼もしい話ですが、油断は禁物です。原発プロパガンダと化した新潟日報がいかに泉田知事を集中攻撃してきたか、インタビューの中で岩上さんが詳しく触れていますので、ぜひご確認ください。

 またこの日は、先の参院選で国会にカムバックした、新潟県選出の森ゆうこ参議院議員にも岩上さんが緊急取材を行いました!森議員は今回、米山氏の選対本部長を務めているキーパーソンの一人です。森議員は何を語ったのか、その詳細は下記URLより動画アーカイブをご視聴ください!

※2016/09/28 「出遅れましたが、勝算はあります!」――日本中が注目する新潟県知事選、岩上安身が米山隆一陣営の選対代表・森ゆうこ議員に意気込みを直撃!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334900

■<★IWJが報じた1週間総まとめ★>「Abema TV」に桜井誠氏がチャンネルを開設!問われるサイバーエージェントの運営責任/TPPで新たな問題発覚!米の高値偽造取引で政府が答弁拒否/「殺せ!」ブログで「炎上」した長谷川豊氏を徹底追及!

【1】インターネットテレビ局「Abema TV」に桜井誠氏がチャンネルを開設!批判を受け削除するも、サイバーエージェントの運営責任は? 経営トップの藤田晋氏を直撃!

 特定の民族や国の出身者に対して「死ね」「殺してやる」などとヘイトスピーチを繰り返す在特会の元会長・桜井誠氏が、サイバーエージェントやテレビ朝日などが出資する「Abema TV」の「FRESH by Abema TV」にチャンネルを開設した問題で、「Abema TV」が桜井氏のチャンネルを閉鎖しました。

 桜井氏のように、法務省から直接、「ヘイトスピーチは違法であり反省するように」と文書で勧告を受けているような人物にチャンネル開局を許可するのは、不適切としか言いようがありません。ヘイトスピーチは、「表現の自由」などで正当化できるものではないからです。

 なぜ、運営側はこのような人物にチャンネル開局をいったんは許可したのか。すでに桜井氏のβ放送のアーカイブは削除され、本日20時に予定されていた放送の予定も削除されていますが、運営側には説明責任があるはずです。

 IWJは「Abema TV」への直撃取材を行い、この件や桜井氏の問題についてまとめた記事をアップしました。ぜひ、下記のURLから記事をお読みください!

※2016/09/25 桜井誠氏のチャンネルを開設し削除した「AbemaTV」の経営トップ サイバーエージェント藤田晋氏へ直撃取材!「AbemaTVの判断で閉鎖をいたしました」って、なぜ「他人事」?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/333866

【2】TPPで新たな問題が浮上!農水省は2年前から把握!? 米の高値偽造取引で政府が謎の答弁拒否!民進党議員「審議拒否しているのはそちらですからね!」

 9月26日に始まった秋の臨時国会で大きく取り上げられることが予想されるのが、輸入米の高値偽造問題です。民進党はこの問題について、9月27日に国会内で農水省の担当者らを呼んでヒアリングを実施。IWJではその模様を取材・中継しました。

 輸入米の価格はもともと国産米より安く、そのまま販売してしまうと国産米の価格に波及してしまうことから、「輸入米と国産米の価格を同水準」に保つために、国の管理下で入札を行ってきました。TPPの影響試算も、当然のことながらこの前提のもとで作成されていました。

 しかし、輸入業者や卸売業者の間で、実際の輸入価格より高く見せかける偽造取引が、なんと5年以上前から繰り返されていたことが発覚。しかも、農水省は2014年10月からこの問題を把握していたにも関わらず、それを公表していなかったのです。

 今後、予算委員会では2016年度補正予算案の審議が始まります。その中にはもちろん、TPP関連の予算も含まれており、米の値段が変われば影響試算にも再検証が必要となります。つまり、実際の輸入価格が明らかにならない限りは、審議のしようがないのです。

 しかし、この日、民進党のヒアリングに呼ばれた農水省の担当者は「官僚答弁」を繰り返すばかりで、糠(ぬか)に釘。「誰に」「何を」調査しているのかさえ、一つも明らかにしませんでした。詳細は、下記URLより動画記事をご覧ください!

※2016/09/27 米の高値偽造取引で農水省政務官が説明を拒否!TPP関連の補正予算審議に影響か〜民進党議員「審議拒否をしているのはそちらだ」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334462

【3】人工透析患者に対し「殺せ!」と殺人教唆!「炎上」した元フジテレビアナウンサー・長谷川豊氏の暴論を徹底追及!

 人工透析患者に対し、「自業自得の理由」で透析を受けている人間は「殺せ!」と自身のブログで暴論を展開し、ネット上で「炎上」状態となった元フジテレビアナウンサーで現フリーアナウンサーの長谷川豊氏。IWJでは今週、この長谷川氏に関して2本の記事をアップしました。

※2016/09/25 許されざる弱者への「殺人教唆」!元フジテレビアナウンサー・長谷川豊氏が人工透析患者をターゲットに「殺せ」と暴論を展開したブログをBLOGOSが転載後、謝罪し削除!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/333932

※2016/09/29 「謝れない男」長谷川豊氏 「自業自得の人工透析患者」を「殺せ!」と煽ったブログから「殺せ!」を削除も、「悪意を持って拡散された」と謝罪もせず他人に責任転嫁!「無断コピペ」も当事者に謝罪なく削除
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334941

 上記の2本の記事では、長谷川氏の主張の問題点を指摘するとともに、「殺せ」という殺人教唆の対象となった腎臓病の患者会「全国腎臓病協議会(全腎協)」や、長谷川氏を「バラいろダンディ」のMCとして起用する東京MXテレビに取材。他にも、長谷川氏による「無断コピペ」疑惑など、様々な観点から当該ブログの問題点を指摘しています。

 神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた19人殺害という最悪の「ヘイトクライム」にも通じる、長谷川氏の今回の「騒動」。言うまでもありませんが、「ヘイトクライム」、ましてやメディアに露出する著名人による「殺人教唆」など、決して許されることではありません。IWJでは、今の日本社会に漂う「ヘイト」な空気感を、引き続き厳しく指弾し続けます。

■<★新着記事★>沖縄の新人記者による「島ぐるみバス」レポートを掲載!〜450回以上バスで通う70代の男性/民進党による警察庁と防衛省ヒアリングを取材!警察の過剰警備を追及

 おはようございます。IWJで記者をしているぎぎまきです。

 今日は沖縄在住の新人・山内優希記者による記事、「島ぐるみバス」レポートをご紹介します!

 「島ぐるみ会議」とは名護市辺野古で計画されている新基地建設に反対する有識者や議員からなるもので、正式名称は「沖縄建白書を実現し未来を拓ひらく島ぐるみ会議」。那覇市と沖縄市から辺野古ゲート前へ定期的にバスを運行し、抗議行動に参加する市民らの足となってきました。

 IWJでは昨年2015年の11月15日より1週間、この「島ぐるみ会議」の訪米団への密着取材を敢行。サンフランシスコとワシントンD.C.での現地議員との会談の様子などを取材しました。その取材レポートは下記のページに集約してまとめていますので、ぜひご覧ください!

※【年始特別連載】辺野古基地建設反対「島ぐるみ会議」訪米団完全密着レポート~日本政府を飛び越えて――沖縄がアメリカと始めた直接対話
http://iwj.co.jp/wj/open/%E5%B3%B6%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%BF%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E8%A8%AA%E7%B1%B3

 さて、7月半ばから突然、高江のヘリパッド建設工事が再開したことで、島ぐるみ会議によるバスは高江行きのバス運行を決定。9月10日、午前9時に沖縄県庁前を出発したバスに、山内記者が乗り込みました。

 バスの車中では毎回、参加者一人ひとりにマイクが渡され、思い思いにスピーチをするそうです。参加者の多くが年配の方で、中には全盲の男性も杖をつきながら参加。他にも、これまで450回以上、バスで辺野古や高江に通い続けている70代の男性もいたそうです。

 IWJのカメラは通常、集会や抗議の現場を取材し、情報をお届けしていますが、その抗議へバスで向かう参加者の様子は今回、初めてお伝えすることになります。山内記者は平日はOLとしてお勤めをしている女性ですが、週末には月に1回か2回、高江を訪れているといいます。

 山内記者は当初、IWJのスタッフ募集フォームから「文章を書くことにすごく魅力を感じている」「岩上さんの指導を受けたい」と、テキストスタッフ志望ということで応募。しかし、「沖縄を離れることができない」という理由で、高江を中心に沖縄で中継市民として取材にあたっていただくことになりました。

ぜひ、新しくIWJに仲間入りした新人記者の「島ぐるみバス」レポートをご一読ください!

※東村・高江に向かう「島ぐるみバス」IWJレポート――機動隊に排除された全盲の男性「参加者はみんな同じ気持ちだから、全然怖くない」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334185

 また、9月29日、市民や弁護士が参議院議員会館で政府交渉を行い、前日28日にロープで抗議市民を縛り拘束した件で、防衛省と警察庁職員らを追及しました。警察庁警備課の担当者は、胴体にロープを巻きつけ拘束した理由を、「安全確保」の目的で「命綱と言うかたちで腰にロープを付けさせていただいた」と説明。会場に押しかけた市民の間からは、どよめきと苦笑が起こったといいます。

 高江に足繁く通う小口幸人弁護士は、「警察官ならば、少なくとも市民がケガをしないような安全措置の方法という選択肢をちゃんと入れてください。そうでなければ、あなた方は工事業者の単なる下請けの警備員です」と、厳しく批判しています。こちらも早速、ハイライト動画にまとめましたので、ぜひご覧ください!

※「警察は工事業者の単なる下請け警備員!」市民の安全より工事優先の警備に小口弁護士が怒りの訴え!警察庁は「ロープで縛ったのは市民を守る命綱」と開き直り――高江ヘリパッド建設を巡る防衛省・警察庁交渉 2016.9.29
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/334906

■<★お知らせ★>ハリウッド俳優、ジョージ・クルーニー氏が暴く南スーダン上層部の腐敗――4分動画『戦争で儲けさせるな!』“War Crimes Shouldn’t Pay”にIWJが日本語字幕を挿入!

 IWJで中継やテキスト関係のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文です。

 「(今現在、生きている中で)最もセクシーな男」(Sexiest Man Alive)

 アメリカの娯楽雑誌『ピープル』が年に一度実施しているこの賞を、1997年と2006年に獲得。30代、40代と、人生で2度も(女性?)人気の頂点を享受した俳優とは?

 最近では、ネスプレッソのテレビCMで、「ホワット・エルス?」(What else?)という決め台詞で、再びファンを魅了しているジョージ・クルーニー氏です。

 彼は30代でテレビドラマ『ER緊急救命室』の医師役で知名度を上げ、その後、主役を演じた映画『オーシャンズ11』(2001年公開)は、全世界で興行収入4億5000万ドルを記録する大ヒットとなりました。

 そんな「超イケメン」かつ「ビッグ・スター」のクルーニー氏ですが、2012年に放送されたインタビュー番組『インサイド・アクターズ・スタジオ』にテレビ出演した際には、その華々しいキャリアからはちょっと想像しにくい、意外なコメントを残していました。

 「俳優以外にやってみたい仕事は?」と、番組のホストであるジェームズ・リプトン氏が質問を投げかけると、彼は迷わず「ジャーナリスト」と答えたのです。

 卒業はしていませんが、1979 年から1981年まで彼が通った北ケンタッキー大学での専攻は、「ジャーナリズム」だったそうです。このインタビューの中では、彼が「ジャーナリズム」を学んできたことをうかがわせる、こんな発言もありました。

 2005年に公開された映画『シリアナ』で、彼はアカデミー助演男優賞を受賞します。この映画は、CIA工作官であったロバート・ベアの告発本『CIAは何をしていた?』(See No Evil)を元に制作され、中東におけるアメリカの石油ビジネス政策の闇を描いていました。クルーニーは、CIA工作官を演じました。

 この映画が公開された当時のアメリカは、イラクへ軍事介入してから2年が経とうとしていた頃でした。映画は観客に、約15万人の兵士をイラク戦争に派遣しているアメリカ政府の政策に対して、疑念を抱かせる視点をもたらしました。

 他方、クルーニー氏は、『国家に対する裏切り者(A traitor to my country)』と批判されるようにもなりました。クルーニー氏は当時をふり返り、次のように訴えました。

 「あの映画は、もともと“政治的”ではありませんでした。しかし、あの時代が、映画を“政治的”にしてしまったのです。『国賊』(traitor)と題した表紙に、私の顔写真を使用した雑誌もありました。私は怒り狂いました。『政府の政策に対して疑問の念を持ち続けることは、市民の義務だ』というのが、私がアメリカで受けた教育です」

 ジョージ・クルーニー氏という人物をよりよく理解するためには、「世界で最もセクシーな男」というやや軟派なイメージに、「骨太のジャーナリスト志望」という軸を新たに加えることが必要なのかもしれません。

 そんな彼が「セントリー(The Sentry)」という調査団体を設立して、南スーダンの内紛について調査を実施しました。そして、2016年9月13日にワシントンD.C.にて記者会見を開き、交戦を続ける同国の大統領と副大統領らの不正な資金運用について告発したのです。

 南スーダンと言えば、安倍政権が自衛隊の任務を拡大し、自衛隊による「駆けつけ警護」を行うべく、派遣の準備をしている国です。

 他方、日本で暮らす人々の多くは、南スーダンでの紛争がどのようなものであるのかは、残念ながら知らないままではないでしょうか。日本のマスメディアによる報道が圧倒的に不足していることに加え、海外メディアが報じるニュースにはどうしても「英語」と言う壁があることが理由のひとつだと言えるでしょう。しかしながら、自衛隊が派遣されようとしている今、「知らないまま」放置しておくことはできなくなってきました。

 次のリンクは、「セントリー」がその調査概要を4分ほどにまとめた動画『戦争で儲けさせてはならない』(War Crimes Shouldn’t Pay)です。ナレーションはもちろんジョージ・クルーニー。このたびIWJは、「セントリー」に直接コンタクトし、この動画に日本語字幕を挿入する許可を得ました。

 遠い、遠い、南スーダンで起こっていることが、やがて私たちにも関係の深い出来事になる可能性もあります。そんな国の実情を、ジョージ・クルーニーが解説しています。ぜひ一度ご覧いただき、南スーダンのことを知るきっかけとしていただければ幸いです。

※【特別掲載】戦争で儲けさせてはならない!(War Crimes Shouldn’t Pay)――米人気俳優ジョージ・クルーニー氏らの調査団体が紛争下の南スーダンの実情を伝える動画を公開! 2016.9.30(残酷な場面が含まれていますので、閲覧にはご注意ください)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/335266

 ところで、「セントリー」には、映画『ホテル・ルワンダ』で主役を演じた、俳優のドン・チードル氏も参画しています。チードル氏は、「私たちの目の黒いうちは(Not on Our Watch)」という非政府人道支援団体の創設者でもあります。

 非武装中立をうたっていたPKOの姿を、大きく変えるきっかけとなったルワンダ紛争(1990年~1993年)については、次の機会に!

 それでは、本日もよろしくお願いいたします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20161001

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