人工透析患者に対し、「自業自得の理由」で透析を受けている人間は「殺せ!」と自身のブログで暴論を展開し、ネット上を「炎上」させている元フジテレビアナウンサーで現フリーアナウンサーの長谷川豊氏。長谷川氏は、9月25日、問題となった記事タイトルから「殺せ!」という文言を削除した。しかし「殺せ!」という表現の問題性に気付いたのかといえば、そうではない。
この問題の記事を掲載したあとも、悪びれる様子もなく、他人に責任をなすりつける自己弁護と自己正当化の「反論」を次々と繰り出している。
【長谷川氏の当該記事】
(元タイトルは「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!」)
「謝れない男」長谷川豊氏、まるで築地移転問題で責任転嫁する石原慎太郎氏の見苦しさと瓜二つ!
長谷川氏は、記事タイトルを変更した理由について、記事の中で、「本コラムのタイトルなどが、悪意を持って拡散され、真面目に治療を受け、本当に苦しんでいる透析患者の方々の気分を害するような拡散がされていることを受け、タイトルを変更しています」などとしている。
「殺せ!」という文言ではなく、それを「悪意を持って拡散された」ことが問題だと言わんばかりの主張だ。
そもそも、そのタイトルを書いたのは誰なのか。長谷川氏本人ではないか。「悪意をもって拡散された」ではなく、「悪意を持って書いた私のタイトルがそのまま拡散された」と正確に書くべきであろう。
この「自分は少しも悪くない」「悪いのは皆、他の人間」という責任転嫁のあつかましさは、築地市場の移転先の豊洲が問題だらけであることが判明するや、その責任を片っ端から他人のせいにしている石原慎太郎氏の見苦しさ、醜悪さとそっくりである。
「自分のミス」と反省めいた言辞を口にするも、「どんな読解力をされているのですか?」と再び挑発!
長谷川氏は、25日に掲載されたJ-CASTニュースの取材でも、以下のように言い訳をしている。
「タイトルだけ見て誤読されることも、悪用されることも予測しきれなかったのは完全に僕のミスです。いつもどおり『長谷川またふざけたこと言ってるよ』って拡散してもらおうと思ったら、多くの人に迷惑をかけてしまった」
ここで、「誤読」を「予測しきれなかった」のは「完全に僕のミス」であると、「殺せ」と書いた自分の非をストレートには頑として認めていないものの、受け手に与える印象を配慮しなかった点については、「反省」めいた言辞を口にしている。
石原慎太郎氏と同じく、長谷川氏は潔く「謝る」ということができない。そうした根本的な姿勢は変わらないものの、自分のメンツを保ちつつ、じりじりあとずさりを始めたのかと思われた。
ところが、である―—。
同じ、25日に掲載した最新のブログ記事では、長谷川氏は以下のように、感情的に、自身への批判の声を罵っている。
「ネット上では『保育園落ちた、日本死ね!』のようにどこであっても(著名人でも普通に使う)使われている言葉をもって、本気で『殺す気だ!』などと信じ切っているのですか?そんなこと、誰も考えている訳ないでしょうが。どんな読解力をされているのですか?」