■■■日刊IWJガイド・ウィークエンド版「民進党・蓮舫新代表、党幹事長になんと野田佳彦前総理を指名!/国連軍がレイプ犯罪に及ぶ南スーダンの現状・・・【IWJ検証レポート】をアップ!/『脱原発テント』の5年間を記録した『ドキュメント・経産省前テントひろば』をぜひご視聴ください」2016.9.17日号~No.1464号~■■■
(2016.9.17 8時00分)
おはようございます。IWJで主にテキスト関係の編集業務を担当している平山と申します。
一昨日の9月15日(木)に投開票が行われた、民進党代表選挙。立候補した蓮舫氏、前原誠司氏、玉木雄一郎氏の3人が掲げる政策にほとんど違いがなかったことから全くと言っていいほど盛り上がりませんでしたが、結果は大方の予想通り、蓮舫氏が圧勝。岡田克也氏の後任として、「蓮舫民進党」が発足することになりました。
蓮舫新代表は早速昨日9月16日、新執行部の人事に着手しましたが、なんと、野田佳彦前総理大臣を幹事長に指名。野田氏はこの指名を受諾し、就任が決まった両院議員総会で「逃げて見捨てることはできないと思った。一蓮托生(いちれんたくしょう)の覚悟を持った」と、意気込みを語りました。
※民進 幹事長に野田前首相「徹底して下支えの決意」(NHK、2016年9月16日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160916/k10010689031000.html
しかし野田氏といえば、旧民主党政権時代に、国民との約束である「マニフェスト」を破って消費税増税関連法案(社会保障と税の一体改革)を成立させ、3.11以降停止していた福井県の大飯原発を再稼働、さらには党内の反対論を押し切ってTPP交渉参加への道筋をつけるなど、現在の安倍政権が誕生する下地を作った人物です。
代表選の段階で、蓮舫氏、前原氏、玉木氏の3人とも揃って「共産党を含む野党共闘」に反対の意向を示した時点で、野党第一党としての存在感がほとんどゼロに近くなった民進党ですが、野田氏を再び政治の表舞台に復活させるとなると、ほとんど「第2自民党」と言えるような状態になってしまいます。これは、7月の参院選で、「野党統一候補」に期待をかけ、一人区で民進党の候補者に投票した有権者に対する、背信行為ではないでしょうか。
IWJは、2012年末に発足した安倍政権に対する批判だけを展開してきたわけではありません。私がIWJで働き始めたのは2011年9月半ばですが、それは野田政権が発足した直後のことでした。その後、野田政権によるTPP推進、原発再稼動、消費税増税などの動きについて、まだまだ新人として分からないことだらけではありながらも、集会やデモなどを取材・中継してまわったことを、今でもはっきりと覚えています。
岩上さんも当時、連日のように各地を飛び回り、キーパーソンへの直撃インタビューを重ねていました。IWJの豊富なアーカイブを探していただけると、当時のインタビューの記録が大量に出てきます。以下、その中から必見のインタビューをあげてみますので、この機会にぜひ、ご視聴ください。
※2011/11/21 岩上安身による東京大学大学院教授・鈴木宣弘氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1054
※2011/12/26 バンダジェフスキー論文の翻訳者が語る、「原発×戦争×健康被害」リスク~岩上安身による茨城大学名誉教授・久保田護氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/238804
※2011/12/30 岩上安身による元外交官・孫崎享氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1463
野田政権が発足した当時、IWJはまだ「Web Iwakami」のサイト上で活動しており、定額会員制もスタートしていませんでした。マルチ・チャンネルによるUstream中継を行ってはいたものの、サイトにはUstreamのアーカイブが掲載されているのみで、テキスト記事はほとんど存在しませんでした。活動費も、安定的な会費ではなく、皆様からのご寄付・カンパに頼りつつ、岩上さんが私財を切り崩しているという状態でした。
会社設立から1周年を迎えた2011年12月に、「IWJ Rebornプロジェクト」としてサイトをリニューアルするとともに、ロゴも変更。定額会員制をスタートさせました。それから約5年、IWJは会員となってくださった皆様とご寄付・カンパをお寄せくださった皆様からのお支えにより、なんとか活動を維持してきました。
しかしここにきて、会員数は6,000人を割り込んだ状態が続いており、岩上さんによると、経営は非常に苦しい状態にあるということです。9月13日に岩上さんは連投ツイートを行い、「今期の収支の見通しが立たなかったら・・・。その場合は、事業と人員の大規模な再編をして、WEB IWAKAMI の頃の原点に回帰します。それでもご支援がなかなか受けられず、やはり収支を改善できなかったら、そして大赤字のままで、僕のこれまで投じてきた私財の回収のメドも立たなかったら、その時は潔く撤退します」と書き込みました。
※【岩上安身のツイ録】「勝負」の第7期に向けた岩上安身の「覚悟」――体調不良を乗り越え、9月からはいよいよ前線に復帰!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/331309
野田氏の「復活」により、民進党が「第2自民党」になろうとしている今、国会で安倍総理に対しまっとうな批判を展開する勢力はますます声が小さくなり、いよいよ「アベノファシズム」が完遂してしまうでしょう。しかし、2011年の野田政権発足時から、一貫して野田氏の政策を批判し、その問題点を指摘してきたIWJと岩上さんの芯はブレていません。これからも、立憲民主主義を否定する勢力に対しては、正面から批判の矢を向けてゆきます。
しかしそのためには、IWJが組織として存続していかなければなりません。岩上さんも9月からはインタビューを再開し、単独原稿も続々と発表してゆく予定です。IWJはこれからも、2010年12月1日の会社設立時からそうであったように、市民に寄り添い、市民のための独立メディアであることを貫いてゆきます。ぜひ、IWJの定額会員にご登録いただき、IWJの活動をお支えください。
※IWJ定額会員へのご登録はこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
IWJの活動費は、残念ながら会費だけでは賄いきれていません。IWJが現在の配信規模を維持するためには、少なくとも約8,000人の会員が必要です。収支のバランスをあわせるため、IWJには皆様からのご寄付・カンパが必要です。IWJがこれからも活動を継続してゆけるよう、ご寄付・カンパでのご支援をよろしくお願いいたします。
※ご寄付・カンパはこちらからよろしくお願いいたします。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
★本日の日刊IWJガイドは「ウィークエンド版」として、一週間のふりかえりの内容でお届けします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<★IWJが報じた1週間総まとめ★>熊本・大分大地震に関する特別番組を配信!/政府が高江に自衛隊ヘリ投入!沖縄防衛局を直撃取材!/政府はなぜ「東電びいき」なのか?自民党「脱原発」議員を直撃インタビュー!(平山茂樹)
┠■<★新着記事★>【IWJ追跡検証レポート・前編】兵士の性犯罪が相次ぐ南スーダンで自衛隊が「駆けつけ警護」!国連平和維持軍は助けないどころか自らレイプ…これが戦地の現実!稲田朋美防衛相には見えていない?~アップしました!(城石エマ)
┠■<★速報!★>豊洲新市場から猛毒のヒ素検出!~共産党都議団が調査結果を発表!
┠■<★速報!★>辺野古訴訟で沖縄県側が敗訴!鶴保庸介沖縄担当相は判決直前の会見で「早く片付けてほしい」と意味深発言!
┠■<★お知らせ★>「奪われた人々の怒り」~「ドキュメント・経産省前テントひろば――脱原発のシンボル 5年間の記録」をぜひご覧下さい!(谷口直哉)
┠■<★お知らせ★>自民党の改憲草案を封印!?下村幹事長が要請~世論が動けば政治は動く~「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!!(ぎぎまき)
┠■わとはぷ~What happened today?(平山茂樹)
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◆中継番組表◆
**2016.9.17 Sat.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】7:30頃~「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。
【Ch4】10:30~「『豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議』の設置に伴う記者会見 ―出席者
平田健正氏(専門家会議座長)、小島敏郎氏(プロジェクトチーム座長)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※豊洲市場の土壌汚染対策をめぐる問題を受けて安全性を検証する「専門家会議」の設置に伴う記者会見を中継します。
【Ch5】13:30~「許さない! イスラエルとの軍用無人機共同研究 NAJAT 9.17集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)」主催の集会を中継します。志葉玲氏(フリーランスジャーナリスト)、高橋宗瑠氏(元国連人権高等弁務官事務所パレスチナ副代表)、望月衣塑子氏(東京新聞記者)、杉原浩司氏(武器輸出反対ネットワーク代表)らが登壇予定。
【IWJ_KYOTO1】14:00~「満月祭りin京都 ―お話『沖縄の思い』『高江現地報告』・出演 スズメンバ(バンド)ほか」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=kyoto1
※「満月まつりin京都実行委員会」主催によるイベントの模様を中継します。共催は「No Base 沖縄とつながる京都の会」。
【再配信・Ch6】19:00~「築地市場移転先の豊洲新市場用地、都のずさんな土壌汚染対策の実態が発覚 ――法が定める帯水層底面調査を333区画で未実施」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2015年6月収録の豊洲新市場計画に反対するシンポジウムを再配信します。出演・パネリストは宇都宮健児(弁護士)、水谷和子氏(一級建築士)、中澤誠氏(築地市場労働組合書記長)ほか。
[掲載記事はこちら] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250302
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◆中継番組表◆
**2016.9.18 Sun.**
調整中
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■<★IWJが報じた1週間総まとめ★>熊本・大分大地震に関する特別番組を配信!/政府が高江に自衛隊ヘリ投入!沖縄防衛局を直撃取材!/政府はなぜ「東電びいき」なのか?自民党「脱原発」議員を直撃インタビュー!
【1】熊本・大分大地震における取材と支援活動を総括した特別番組を2夜連続配信!
IWJでは9月10日(土)と11日(日)の2夜連続で、今年4月に発生した熊本・大分大地震の現地取材と支援活動の総括を行った特別番組を配信しました。
番組では、現地で取材と支援活動を行った高橋敬明(のりあき)記者、安道幹(みちまさ)記者、城石(きせき)裕幸記者、そして岩上さんの4人が出演。現地で収録した映像を交えながら、皆様からお寄せいただいた募金の細かい使途に関してご報告をさせていただきました。
今回、現地熊本に入った高橋記者、安記者、城石記者の3人は、水や食糧、紙オムツといった生活必需品を購入し、レンタカーを運転しながら被災地を巡り、カメラを回して取材をしつつ、毛細血管のように支援物資を届けてゆきました。
国や県などによる支援物資の大量輸送では、物資が指定避難所のみに集中し、指定避難所にたどり着けなかったようなお年寄りなどの「災害弱者」など、最も支援を必要としている人に届かないということが起こりがちです。そこで今回、岩上さんの判断により、取材し、報道を行うと同時に緊急支援も行うことにしました。
今回、IWJがこうした被災地支援の活動を行うに際し、通常のご寄付、カンパの口座とは別に口座を開設し、募金をつのりました。おかげ様で、我々の趣旨を汲みとって下さり、賛同してくださった皆様から貴重な募金をお寄せいただきました。改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
募金は支援物資の購入と、被災者の方々へ直接お届けする経費に、そして地元で継続的に支援活動を行っている市民団体への寄付金として使わせていただきました。募金の詳細な内訳は、この特別番組の中で報告していますので、ぜひご視聴いただければと思います。
※【IWJ緊急行動】熊本・大分大地震 緊急取材と関連情報
http://iwj.co.jp/wj/open/kumamoto-eathquake#donation
※2016/09/10 【IWJよりご報告!】熊本・大分大地震、IWJ特派チーム取材&支援活動の総括!―出演:岩上安身、IWJ 安道幹記者・城石裕幸記者・高橋敬明記者?前編実況ツイートまとめ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/330916
※2016/09/11 【IWJよりご報告!】熊本・大分大地震、IWJ特派チーム取材&支援活動の総括!―出演:岩上安身、IWJ 安道幹記者・城石裕幸記者・高橋敬明記者~後編実況ツイートまとめ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/331084
※2016/09/06 【特別番組】熊本・大分大地震に関する取材と支援活動の総括
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/329950
【2】高江に自衛隊ヘリ出動!沖縄防衛局はIWJの取材に米軍施設建設のための自衛隊機出動は「初のケース」と認める!
沖縄・米軍北部訓練場の新規ヘリパッド建設をめぐり、9月13日、沖縄防衛局が陸上自衛隊の輸送ヘリ「CH47」による工事用重機の輸送を始めました。米軍基地建設のために自衛隊が出動するのは、極めて異例のことです。
ヘリは車両の通行もある県道70号を横切っており、現場の市民らは「危ない」「県道の上空を飛ぶな」と怒りの声をあげました。
沖縄防衛局は今月9日から、民間ヘリを投入して工事用の重機などの空輸を始めており、こうした様子はIWJが現地から生中継でお伝えしています。しかし、今回投入されたのは、民間機ではなく自衛隊機ですから、これまでとは事情がまったく異なります。
在日米軍基地建設のために日本の自衛隊を駆り出す――。まさに、安保法制によって米軍の下請化が進む自衛隊“らしい”仕事とも言えますが、法的根拠はどこにあるのでしょうか。こういった疑問について、IWJでは沖縄防衛局と沖縄弁護士会の小口幸人弁護士に直撃取材し、レポート記事としてまとめました。ぜひ、下記URLよりご一読ください!
※高江に自衛隊ヘリ出動!?防衛局にIWJが直撃!米軍施設建設のための自衛隊機出動は「初のケース」と認める!小口弁護士「弁護士の稲田防衛相は法的根拠がないことはわかっている」と指摘!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/331482
【3】自民党の“脱原発派”議員に直撃インタビュー!「東電を逆さまにしても一円も出ないという状況にして初めて、国民の理解が得られる」
政府・自民党による「東電びいき」の姿勢が改めて明らかとなっています。
2011年の福島第一原発事故の影響で汚染された地域の除染費用は、原則、東電が負担すると「放射性物質汚染対処特別措置法」で定められています。しかし、自民党内からは、「公共事業」として、東電ではなく国民全体で負担すべきだ、という声があがっています。
しかし、こうした「東電びいき」に反発する議員は、自民党内にも存在します。そのうちの一人が、秋本真利(まさとし)衆議院議員です。IWJでは、秋本議員に直撃インタビューを行い、政府・自民党による「東電びいき」の実態を詳しく聞きました。
「経営判断をした東電の経営者や株主、金融機関がまず責任を取るべきであって、国民ではない!東電を逆さまにしても一円も出ないという状況にして初めて、国民の理解が得られる」と秋本議員は話し、憤りを隠しませんでした。詳しくはぜひ、記事をご一読ください!
※「東電を逆さまにしても一円も出ないという状況にして初めて、国民の理解が得られる」――東電救済にひた走る「エネ庁」の異常?自民党内の”脱原発派” 秋本真利衆議院議員に直撃インタビュー 2016.9.9
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/330606
■<★新着記事★>【IWJ追跡検証レポート・前編】兵士の性犯罪が相次ぐ南スーダンで自衛隊が「駆けつけ警護」!国連平和維持軍は助けないどころか自らレイプ…これが戦地の現実!稲田朋美防衛相には見えていない?~アップしました!
おはようございます、IWJ記者の城石エマと申します!
昨日の日刊ガイドでお伝えした通り、訪米中の稲田朋美防衛相が、17日から予定されていた南スーダンの首都ジュバ訪問を体調不良で中止にしました。南スーダンでは、PKO活動にあたる陸上自衛隊の様子などを視察する予定でした。
早ければ11月にも、自衛隊は「駆けつけ警護」の新任務を付与されます。派遣される予定の陸上自衛隊第5普通科連隊を中心とする部隊は、「駆けつけ警護」に関する実動訓練もすでに始めた模様です。
「駆けつけ警護」は、昨年の9月19日に強行採決され、今年の3月29日に施行された安保法制によって可能とされるようになりました。「警護」とは名ばかりで、実際は戦闘行為に加わる可能性が極めて高まるものです。
ところで、南スーダンという日本からはるか遠く離れたこの国について、みなさんはどのくらいはっきりとしたイメージをお持ちでしょうか?実はこの国では今、兵士による現地女性への性暴力が深刻化しています。
今年7月11日には、首都ジュバで兵士による外国人居住者らの襲撃があり、暴行、拷問、レイプが大規模に行われました。現場を取材したAP通信は、15人の兵士にレイプされたという支援活動家の女性の言葉を報じています。
さらにこの襲撃で衝撃的だったのは、現場からほど近くに駐留していた国連平和維持軍が、現場からの救助要請に応じなかったという事実でした。紛争地で虐げられる一般市民を守るために、国連平和維持軍がいるのではなかったのか…国連は現在、なぜ国連平和維持軍が出動しなかったのか調査中としています。
国連平和維持軍の失態については、実はこれだけにとどまりません。先日、岩上さんは「しんぶん赤旗」のインタビューに答え、国連平和維持軍の兵士が今、派遣されているアフリカの各地で、なんと自ら現地女性をレイプしているという、あまりにショッキングな事実があることを紹介しました(「しんぶん赤旗」への岩上さんのコメント掲載日時については、明らかになり次第、お知らせいたします)。
自衛隊が派遣される国の実情を伝えるべく、IWJでは検証レポートをまとめました。現場を取材した海外報道の仮訳も掲載しています。「駆けつけ警護」が政府内で無批判に進められようとしている今、「新任務」を負った自衛隊の派遣が本当に「平和活動」と言えるのか、ぜひお考えいただきたいと思います!今回は「前編」の掲載です。「後編」は近日中にアップいたしますので、お待ち下さい!
※【IWJ追跡検証レポート・前編】兵士の性犯罪が相次ぐ南スーダンで自衛隊が「駆けつけ警護」!国連平和維持軍は助けないどころか自らレイプ…これが戦地の現実!稲田朋美防衛相には見えていない?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/332104
■<★速報!★>豊洲新市場から猛毒のヒ素検出!~共産党都議団が調査結果を発表!
昨日9月16日、豊洲市場の土壌汚染問題に関して、日本共産党都議団が、「盛り土」が行われていなかった建物の地下にたまった水について、民間の調査機関に依頼した分析結果を発表しました。IWJでは、20時から行われた共産党都議団による記者会見の模様を中継し、昨日のうちに動画アーカイブとしてアップしました。
※豊洲新市場、地下のたまり水から環境基準値の4割ものヒ素検出!共産党都議団が独自の調査結果を公表~東京ガス工場跡地の豊洲はやはり汚染まみれ!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/332148
共産党都議団の発表によれば、地下のたまり水からベンゼンやシアン、六価クロムなどは検出されなかったものの、猛毒のヒ素が環境基準値の4割に及ぶ値で検出されたということでした。
共産党都議団は、「ヒ素は雨水には含まれていないので、たまり水は、地下から上がってきたことを示す」と説明。そのうえで、今後も地下の空洞の全域で、継続的な調査が必要だとしています。
豊洲の汚染は、いったいどこまで広がっているのでしょうか――。9月19日(月)15時より、この豊洲の土壌汚染問題について一貫して警鐘を鳴らし続けてきた環境学者の畑明郎氏に、岩上さんが直撃インタビューを行います!必見のインタビューとなること、間違いありません!ぜひ、ご視聴ください!
・岩上安身による環境学者・畑明郎氏インタビュー
[日時]9月19日(月)15時~
[視聴]IWJ・Ch1:http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
■<★速報!★>辺野古訴訟で沖縄県側が敗訴!鶴保庸介沖縄担当相は判決直前の会見で「早く片付けてほしい」と意味深発言!
米軍普天間飛行場の辺野古への移設計画をめぐり、埋め立ての承認を取り消した沖縄県の翁長雄志知事を国が訴えていた訴訟で、昨日9月16日、福岡県高裁那覇支部は、国の主張を認めて、翁長知事が承認取り消しの撤回に応じないのは違法だとする判決を言い渡しました。
辺野古をめぐる国と県の争いで司法判断が示されたのは初めてのことです。翁長知事は、最高裁に上告する意向を示しています。
※辺野古訴訟、国が勝訴 知事の承認取り消し、高裁認めず(朝日新聞、2016年9月16日)
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9F6WJWJ9FTPOB00D.html
判決を受け、菅義偉官房長官が9月16日午後の記者会見で、「国の主張が認められたことは歓迎したい」と述べる一方、翁長知事は「裁判所には法の番人としての役割を期待していたが、政府の追認機関であることが明らかになり、大変失望した」と述べました。
この裁判に関して、鶴保庸介沖縄担当相は、16日の閣議後の記者会見で「決して正常な、喜ばしい状況とは思わない。注文はたった一つで、早く片付けてほしいということに尽きる」などと発言していました。鶴保大臣といえば、先日、参院選期間中に40kmオーバーのスピード違反による道路交通法違反が発覚したばかり。何でも「早く」したい方のようです。そんなに急いでどうしたいのでしょうか。遵法精神に欠けた大臣に、裁判についてとやかく言われる筋合いはありません。
沖縄の問題に関しては、高江のヘリパッド建設だけでなく、この辺野古新基地建設に関しても、引き続き取材して最新情報をお伝えしてゆきますので、どうぞご注目ください!
■<★お知らせ★>「奪われた人々の怒り」~「ドキュメント・経産省前テントひろば ―脱原発のシンボル 5年間の記録」をぜひご覧下さい!
8月21日に強制撤去された「経産省前テントひろば」のドキュメンタリーを、制作いたしました、一般事務班と動画班を掛け持ちで担当している谷口直哉と申します。
「経産省前テントひろば」をご存じないという方もおられると思いますので、簡単にご説明いたします。
東京電力原発事故が起こった2011年に、市民グループによって経済産業省の敷地内に設置され、「脱原発テント」として、原発に反対する人々のシンボル的な存在となってきたのが「経産省前テントひろば」です。
このテントには、原発廃止を求める市民が、約5年間、24時間体制で座り込みを続けてきましたが、経産省がテント側を訴えた裁判により、テントの撤去と明け渡しが決まり、とうとう先月、強制撤去されてしまいました。
IWJ動画班では、この強制撤去を受け、急きょ、この「経産省前テントひろば」の5年間の軌跡を追ったドキュメンタリーを制作することを決めました。
改めて経産省前テントひろばの取材映像を全て観直してみて、私が一番強く感じたものは「奪われた人々の怒り」です。
テント前でのスピーチやヒューマンチェーン(人間の鎖)、座り込みやハンガーストライキなど、様々な抗議行動で表現される、脱原発のメッセージ。どのメッセージの奥底にも、共通して流れているものは「怒り」なのだと感じました。
東電や国・経産省への怒り、故郷を追われた怒り、大切な人や仕事を失った怒り、マスコミや御用学者への怒り、世間の無関心への怒り。
もちろん、皆さん、怒りたくて怒っているわけではありません。怒るには怒るだけの、十分過ぎるほどの理由があり、その底には、悲しみが隠れています。
このドキュメントの中でも、様々な感情がない交ぜになっていますが、経産省前テントに関わる人たちから、最も強烈に伝わってきたのは、全てを壊してしまう「核・原子力」に対する怒りでした。
何よりも大切な自分や家族の命と健康だけでなく、こつこつ積み上げてきた仕事や人生、生まれ育ち、思い出が詰まった故郷、そして、豊かな自然環境までも、全てを、あっという間に奪い去ってしまった「核・原子力」への大きな怒りが、経産省前テントひろばを作り上げ、5年間もの間、存続させ得た原動力だったのだと痛感しました。
北朝鮮が核実験をくり返し、東シナ海では中国との摩擦が続く現在。安倍政権とその周辺の人々は「核兵器への誘惑」に取り憑かれているように見えます。
稲田朋美防衛大臣は、過去に雑誌の対談で「長期的には日本独自の核保有を、国家戦略として検討すべき」と発言していますし、現内閣法制局長官が「(核兵器の使用について)憲法上、禁止されているとは考えていない」と発言したりする時代です。今後、日本でも核兵器保有の議論がおこってくる日も、そう遠くないのではないでしょうか。
ちなみに、稲田防衛大臣が心の支えとするのは、「生長の家」の創始者・谷口雅春氏の教えだそうで、その中には「戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教行事」であるという、到底理解しがたい教義も含まれています。
原発と核兵器開発は表裏一体の技術です。国が断固として原発政策を推し進める理由は、核保有の可能性を捨てたくないからではないか、とも言われています。
こうした現状だからこそ、このドキュメンタリーにまとめた「奪われた人々の怒り」を、見つめていただきたいと思います。
福島県双葉町から東京に避難したある女性は、この作品の中で、こう叫びます。
「こんな所にいなくても良かったんでしょう!東電が爆発しなかったら!ふるさとに帰りたいから、ふるさとを返してください!」
どこにぶつけていいのか分からない怒りに震えながら、彼女が必死で訴える映像を観ながら、私は、この映像に残された「奪われた人々の怒り」を掘り起こし、伝えるべきだと確信しました。
微力ながら、こうした思いを込めて作った作品です。
経産省前テントが建てられたその日から、まさに強制撤去された当日まで、1807日間の記録をぜひご覧下さい。
※ドキュメント・経産省前テントひろば ―脱原発のシンボル 5年間の記録
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/330392
■<★お知らせ★>自民党の改憲草案を封印!?下村幹事長が要請~世論が動けば政治は動く~「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!!
おはようございます。IWJ記者のぎぎまきです。
昨日16日の朝日新聞で下村博文幹事長代行が、衆院憲法審査会長就任の打診をした、森英介憲法改正推進本部長に「草案は封印してほしい」と要請したと報じられました。
※自民に改憲草案棚上げ論 下村氏「封印」を要請
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12561528.html
理由は、草案には「天皇の元首化」「国防軍の保持」などが盛り込まれ、現行憲法を全面的に書き換えたものであることから、野党との調整でネックになるのでは?と幹部が懸念したようです。
さて、この「封印」の二文字には何が隠れているのでしょうか。この時点では分かりませんが、一時的に棚上げされても、自民党の本音が変わるわけではありません。楽観視はできません。しかし、草案に対し反発の声が高まっていたのは確かで、その声の大きさが影響を与え、党内で「封印」せざるを得ないと判断した。その状況にまで追いやった、という見方は間違いではないと思います。
声を上げる意味はある。
声をあげましょう。
声を上げ続けましょう。
まさしく、IWJの新作Tシャツに刻印された、”TALK ABOUT DEMOCRACY and CONSTITUTION”(民主主義と憲法について、オープンに話そうよ。私たちの自由と未来のために)の通りですね!
復刻版Tシャツは現在も絶賛発売中ですので、ぜひ、この機会にお買い求めください!
色は、「ヘザーグレー」(灰色)と「バーガンディ」(ワインレッド)の2色をご用意しています。サイズは、YL(XS相当)、S、M、L、XLの5種類からお選びいただけます。詳細はこちらのページをご覧ください!!
※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:ヘザーグレー?ブラック
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256
※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:バーガンディ?キナリ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257
さて、Tシャツのコンセプトと連動した寄稿文「みんなで語る『改憲への危機感』~Talk about Democracy and Constitution」の中から、今日はえこぽんさんから届いた「うっかりしていた」をご紹介します!
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私の手元に、改憲が取り沙汰された頃に買い求めた本がある。
〇「全国お郷ことば憲法9条」CD付き(2004年合同出版)
〇「憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言」
(2005年岩波ブックレット)
〇「憲法9条を世界遺産に」(2006年集英社新書)
10年以上経って、本棚に憲法に関する本は増えた。
なのに、現実はいつの間にか知らぬうちに改憲に向かって歩を進めた。
私たちは油断していたのだ。たかをくくっていたのだ。
政治は政治家がするものだと思い込んでいたのだ。
選挙で当選した政治家に任せ過ぎていたのだ。
(つづく)
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えこぽんさんは、政治を政治家任せにしていたと、自身の「うっかり」を顧みながら、でも、ここからもうは「うっかりしていられない」と鼓舞する文章で締めくくっています。能動的になってから、道は開けるのだと思います。頑張りましょう!
まだまだ寄稿文は募集中です。みなさまからのご投稿を心よりお待ちしております!
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それでは本日もよろしくお願いいたします!
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