「政治的中立性」を装った権力の弾圧に「抵抗」するために~「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!!


 おはようございます。IWJで主にテキスト関係の業務を担当している平山茂樹と申します。

 9月13日、政府がヘリパッド建設を強行しようとしている沖縄県東村(ひがしそん)高江で、沖縄防衛局は、陸上自衛隊の輸送ヘリ「CH47」による重機の空輸を始めました。在日米軍基地のために日本の自衛隊が投入されたわけで、日本の「対米従属」構造、そして自衛隊の米軍に対する「下請け」化が、改めて明らかになった瞬間でした。

 IWJでは、現在も沖縄の中継市民の皆さんのご助力で高江から断続的に中継を続けており、この沖縄防衛局の自衛隊機投入に関しては、一昨日に原佑介記者が防衛局などに直撃取材をして、以下のようにレポート記事としてまとめました。

※2016/09/14 高江に自衛隊ヘリ出動!?防衛局にIWJが直撃!米軍施設建設のための自衛隊機出動は「初のケース」と認める!小口弁護士「弁護士の稲田防衛相は法的根拠がないことはわかっている」と指摘!

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/331482

 この「日刊IWJガイド」で連日お伝えしているように、IWJでは現在、「『国民投票』で自民党改憲草案が現実に!? みんなで語る『改憲への危機感』Talk about Democracy and Constitution ~寄稿文特別掲載!」と題し、市民の皆様から寄稿を募っています。しかし、このコーナーで皆様からお寄せいただいているのは、「改憲への危機感」に限りません。上記のような高江における日本政府の対応に関しても、「怒り」の声が寄せられています。本日は、その中から「garlicpepper」さんの寄稿を紹介します。

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 近頃、公民館などでの講演や集会の申し込みについて、施設側の事前検閲が広がっている。

 資料やチラシに「原発」「戦争」「憲法」「安保法制」といった文字があれば、使用取消を求められることがあるという。理由は「政治的中立性」を損なうおそれがあるので、ということらしい。

 政治的中立性とは?

 国家公務員法には中立性の逸脱例について述べた箇所はあるが、選挙運動、特定政党支持などに限定されるように見受けられる。

 ところが国は、長きにわたり基本法の精神とは裏腹に、政令条例によってその運用を自分たちの欲する色に染めてきた。

 そして自分たちに目障りな動きは「政治的中立性」を損なうものとして排除しようとしてきた。

 今、ヘリパッド電撃着工にむけ、沖縄高江で強行されている機動隊による暴行や道路封鎖も、国からすれば「政治的中立性」を損なう動きを排除しているだけ、ということになるのだろうか。

 案の定というか、国とのあうんの呼吸で、大手マスコミは、高江の住民たちの動きを殆ど無視し続けている。これも報道の「中立性」への配慮なのだろうか。

※みんなで語る「改憲への危機感」寄稿文 Vol.50 政治的中立性 会社員 garlicpepperさん

http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-050

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 「garlicpepper」さんが指摘されているように、現在の安倍政権と、それとべったり癒着した既存大手メディアは、「脱原発」や「護憲」といった、自らにとって都合の悪い考え方を、「政治的中立性」という旗印のもとに排除し、弾圧しているように感じられます。今、まさに高江で起きていることも、「政治的中立性」という名のもとでの市民に対する強権的な弾圧に他なりません。

 こうした、政府や既存大手メディアの動きに対し、市民の側が「抵抗」を組織するにはどうしたらよいのでしょうか。それにはまず、身近なところから徹底的に話し合い、議論を行って、世論を喚起する必要があるのではないでしょうか。

 そこでIWJでは、この寄稿募集とのコラボレーション企画として、復刻版「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツを販売しています。

 このTシャツにプリントされているのは、「TALK openly ABOUT DEMOCRACY …and CONSTITUTION for Our FREEDOM and FUTURE」の文字。すなわち、「民主主義と憲法について、オープンに話そうよ。私たちの自由と未来のために」ということです。

 日本の自由と平和、そして立憲民主主義が危機に瀕している今、ぜひこの「TALK ABOUT DEMOCRACY」Tシャツを着て、安倍政権が進める憲法改悪の危機について議論を深めてみてはいかがでしょうか。

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:ヘザーグレー・ブラック

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:バーガンディ・キナリ

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257

 さて、安倍政権が実際に憲法をどのように変えようとしているかという点については、岩上さんと梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士による共著『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』をぜひ手にとってみてください。

 本書では、現行の日本国憲法と自民党憲法改正草案を逐条で比較。詳細な注釈を付すことで、自民党改憲草案の危険性を徹底的にあぶり出しています。昨年12月には、集団的自衛権行使容認にもとづく安保法の「成立」を受けて、「増補改訂版」も刊行。安保法の問題点にとどまらず、緊急事態条項の危険性にも警鐘を鳴らす内容となっています。

 IWJのWebサイトでは、岩上さんのサイン入りもお買い求めいただけます。戦後初の「改憲国会」となる秋の臨時国会開幕を前に、まさに全国民必読の書であるといえます。ぜひ、お買い求めください!

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

※【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169

 また、今月末に発行予定の有料メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」では、憲法学の「権威」である東京大学名誉教授・樋口陽一氏への岩上さんによるインタビューのフルテキストをお届けいたします。

 こちらも、注釈やビジュアル素材をふんだんに盛り込むかたちで編集を進めています。憲法や安保法を考えるうえで最も重要なキーワードである「立憲主義」という考え方の枠組みに関して、樋口氏が詳細に語っていますので、ぜひ、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!

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