日刊IWJガイド・非会員版「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 今こそアベノミクスの『国葬』を! 岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー報告」2022.9.27号~No.3666号


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■はじめに~<インタビュー報告>「米国のインフレーションが収まらない限り、プラザ合意のような協調介入はありえない」!「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 今こそアベノミクスの『国葬』を!」岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 第2弾をお送りしました。

■IWJの財政状態が、大ピンチです! 9月1日から22日までのご寄付額は75万3600円、目標額の11%にとどまっています! 8月のご寄付・カンパも、月間目標額の31%の122万3000円にとどまりました! 今月9月の月間目標額は、8月の不足分の267万7000円の繰り越し分とをあわせ、657万7000円ですが、赤字転落を回避するには、月末までにあと582万3400円必要です! どうぞ、緊急のご支援をよろしくお願いします!

■【中継番組表】

■イタリアで「極右」政権誕生か!? ムッソリーニのファシズムの流れをくむ「イタリアの同胞」のメローニ女性党首が第1党に! 連立を組む極右と中道右派をあわせて過半数に!! 反EU、ロシア制裁反対でEUは分裂か!?

■日本にもポピュリストが炎上商法!? 格闘技イベント「超RIZIN」で、フロイド・メイウェザー選手に渡す花束を床に投げ捨てた、政治団体「ごぼうの党」奥野卓志代表! 夏の参院選で一躍注目を集めたものの議席獲得できなかった奥野氏の主張は「緊急事態条項反対」と「ワクチン陰謀論」とを結びつけた反米ポピュリズム!?

■安倍元総理の国葬にG7首脳は参列ゼロ! 英エリザベス女王の国葬より高額な経費で、招待者には日本人ジャーナリスト殺害・拘束、民主派活動家4人死刑執行のミャンマー軍政も!! アベノミクスの国葬にしろ!

■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方を募集します。時給は1500円から、能力・実績に応じて昇給します。

■【スタッフ募集・動画班】岩上安身によるインタビューを撮影・編集したり、大臣会見やビデオカメラによる現場取材と中継、撮影した動画の編集を行うスタッフを募集します。PCによる動画の編集作業の基本ができる方、特にYouTubeの撮影・編集などの経験のある方を特に優遇し、最優先で募集します! 経験が少なくとも、意欲ある若い方、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です! 時給は1300円からのスタートです。
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■はじめに~<インタビュー報告>「米国のインフレーションが収まらない限り、プラザ合意のような協調介入はありえない」!「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 今こそアベノミクスの『国葬』を!」岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 第2弾をお送りしました。

 おはようございます。IWJ編集部です。

 本日、9月27日は、安倍晋三元総理の「国葬」が執り行われます。なぜ、安倍元総理が「国葬」なのでしょうか。数々の疑惑があり、「アベノミクス」の功罪も十分議論されたとは言えません。

 岩上安身は、昨日26日、「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 今こそアベノミクスの『国葬』を!」と題して、エコノミスト田代秀敏氏への緊急インタビューの第2弾を実施しました。

 岩上は冒頭、27日に執り行われる安倍元総理の国葬について触れました。

岩上「国葬の話が、いよいよもって、日本の中で分裂しています。安倍元総理の国葬ですが、国葬反対という人が圧倒的に多い。3分の2くらいではないでしょうか。にもかかわらず、強行すると。

 実は本当に葬らなければいけないのは、安倍総理ではなくて、安倍総理の政策『アベノミクス』ではないか。『アベノミクスの国葬』を取り行わなければいけないのではないかと。

 『安倍総理死して安倍政治は死せず』。『板垣退助死すとも民主主義は死なず』ではないですけどね。

 安倍元総理が死んだところで、統一教会との腐れ縁も、アベノミクスという破滅的な経済政策も終わっていないのです。継続中なんです。日本経済は今、断末魔状態にある。

 これこそ、安倍さんが生きていたら、国会に招致して、『こんな経済政策をやっているから、こんなことになるじゃないか』と言わなきゃいけない。

 同時に今、世界を戦争の危機の、本当にがけっぷちにまで追いやっているロシアのウクライナ侵攻およびロシアに対する制裁。むしろ、世界経済に対しては、(対ロシア)制裁の方が、はるかに副産物が大きいかもしれません。

 これらは重なり合って、日本など、アメリカの同盟国ばかりが損をするという、まったく馬鹿げた状況にあるわけです。

 今の日本の国難は、人為的にもたらされているものです。それをはっきりさせたい。

 そして、国葬反対と言ってる人、『アベノミクスこそ国葬』という風に、これもついでにシュプレヒコールに入れていただきたいなと思います。(中略)

 今こそ国難です。今こそ『アベノミクスの経済的な帰結』が訪れている時です」

 アベノミクスの帰結として、日本は円安、株安、債券安というトリプル安に落ちいっています。

 日本の財政赤字は主要国最悪レベルで、2022年3月末で1241兆円、国民一人当たりで1011万円と言われています。

 さらに、貿易収支も赤字転落、8月には過去最大となる2兆8173億円となりました。非常に厳しい状況だと言わなければなりません。

※貿易赤字が過去最大2兆8173億円 8月、資源高・円安で(日本経済新聞、2022年9月15日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA14BTU0U2A910C2000000/

 22日に政府・日銀が為替介入を行い、田代氏が予測した通り、米国の協調は得られず、日本の単独介入であったことがわかっています。

 田代氏は、今の米国のインフレの状況は庶民に重くのしかかっていると指摘しました。

田代氏「シングルマザーのお母さんが子供には毎日卵食べさせたいから私も我慢するのと言うわけですよ。もう私は卵食べないと。卵はすべて小学生の子供に食べさせると。

 お母さん大丈夫だろうかと」

岩上「(米国の一般庶民の現在の経済状況は)開発途上国ですね」

田代氏「開発途上国を通り越していて、フードバンクに人々が殺到しているわけです。

 だからもう、アメリカは何がどうあっても、このインフレーション、例えば不景気になって失業が出たとしても、インフレーションを抑える方が先決なんですよ。

 とにかくまず利子率を上げる。為替相場がドル高にふれるということは、アメリカからすれば輸入物価が下がるわけですから、これはインフレ抑制のための重要な援軍ですよ。

 なのに、このタイミングで、なんで日本を助けるために、あえて円高ドル安、つまり、アメリカにとって輸入物価が上昇するようなことに加担するわけですか? するわけないですよね」

 1985年には、行き過ぎた米国のドル高を是正するために、各国が協調して「プラザ合意」が結ばれました。

 岩上は、今回は1985年とは違って、各国はドル高に対する通貨防衛を単独で行うことを余儀なくされていると、23日付『ブルームバーグ』の記事を紹介しました。

※日本含め各国は単独の為替介入余儀なくされる-協調行動の公算薄(ブルームバーグ、2022年9月23日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-23/RIMTV0T0G1KW01

岩上「『現在の為替市場の問題は多くの点で1980年代を想起させるが、当時のような解決策の可能性は低い。世界の経済大国は1985年のプラザ合意で、ドル高是正に共同で取り組むことで一致した。しかし今回は、そうした合意に近づいている兆しはほとんど見られない』(ブルームバーグ)。

 なぜ見られないのでしょう?

 ひとつは、(かつては)G7のような国が、特別に世界経済の中で力を持っており、その少ないメンバーが話し合えば協調行動ができた。そして、大きな影響を与えられた、ということを指しているのでしょうか。
 
 または、現在は、利害がばらばらで、こっちを向いて誰かが買いや売りに出れば、反対の方向に進んで逆に得をする人もいるというような状態になっている、ということを言ってるのか。

 1985年のプラザ合意で、一気にドル高是正のため、一気に円高にされたわけじゃないですか。(円高是正に奔走した)宮沢(喜一)さん、忘れられませんけれども。あのことがなぜできないって言ってるでしょうか?」

田代氏「プラザ合意っていうのは、まったくの秘密協定だったんですよね。(プラザホテルを)大蔵省財務省が貸し切ったわけです。5ヶ国の財務大臣がニューヨークに密かに集まった。

 実際、日本でも竹下が大蔵大臣でしたけど、彼は『ゴルフに出かけます』といって、本当にゴルフウェア着て、ゴルフバッグを担いで車に乗って、その足でニューヨークに向かったんですよね」

岩上「あの華々しくプラザホテルでプラザ合意が(発表されたのは)」

田代氏「あれは合意がなされて、日本とアメリカで同時に、ドル売り円買いの協調介入を始めた時に出したわけですね。華々しく写真が出て。

 もちろん、船橋洋一さんとか、日本経済新聞の田村秀夫さんとか、当時第一線の記者達が、ニューヨークで走り回って取材したんだけど、ついに竹下登氏はどこに宿泊してるかも分からなかった」

岩上「プラザホテルじゃないんですか?」

田代氏「別のホテルに泊まっていたんですが、それも分からなかった、と。アメリカの各紙も、フィナンシャルタイムズも、みんな追ったんですけど、分かんなくて。

 確か、第一報は、朝日新聞の船橋洋一のスクープだったんですよね。そういった合意がなされているということ。

 で、今もって多くの部分が秘密なんです。アメリカはこれ徹底していて、実際にこのプラザ合意の場にいた、当時現職の大蔵官僚だった方にお聞きしても、アメリカ側は配った資料を全部回収したんですね。

 その資料にはちゃんと、渡す相手の番号と名前を書いてある。だから、こっそり持ち出せないわけですよね。ペーパーは配るんだけど、全部解除するペーパーシステムだから、記録が残らないんですよ。本当は何があったのか。

 船橋洋一さんは関係者にずっと取材を続けて、こういう会議だったとお書きになってるのは『通貨烈々』(1988年、朝日新聞社)ですけど。これは間接資料でしかない。だから本当のところはよく分からない。

 言えるのは、アメリカが必死だったということです。あの時も、ものすごいインフレーションを収めるための、ものすごい超高金利政策をやった結果、とんでもないドル高になったわけです。

 その結果、アメリカの輸出産業はほぼ崩壊したわけですよね」

岩上「今のドル高と同じような状況が」

田代氏「逆に、テレビなどは完全に日本製に席巻されちゃったんですね」

岩上「日本が(80年代に)第二の高度成長、バブル経済が爛熟してきて、アメリカに輸出攻勢をかけるということと、アメリカがそれに非常に怒り狂いながら、というシーンがセットで語られましたよね。マネー戦争とも言われました」

田代氏「(プラザ合意は)必死になって、アメリカが音頭を取って協調介入してドル高是正を目指したんですね。

 今、アメリカにまったくその気がない。というのは、順序が逆です。

 80年代に何が起きたかというと、70年代末期からインフレーションが起きて、これを鎮めようということで超高金利政策をとる。その結果としてドル高が起きたわけです。そのドル高が大変な弊害をもたらしている、と。

 もうひとつは、レーガン政権のもとで、アメリカは世界最大の債権国から世界最大の債務国に転落しちゃったんですね。この状態を保ってると、大変なことになっちゃうと。

 つまり、アメリカ国債が暴落するっていうのが現実に起きちゃうわけですよ。そのためには、ドル高を是正して、なんとかアメリカの産業を立ち直らせないといけない。

 ということで、しぶしぶと、アメリカ以外の国々もしぶしぶとその取り組みに参加したんであって、今起きてるのはそうじゃないでしょう。

 今、目の前でインフレが起きてるわけですよ。その時(1985年プラザ合意)は、既にインフレーションを抑えた後だから。今は、アメリカにとってインフレーションを抑えるということが、もう、最大のテーマなんですよ。

 そのインフレーションを抑えるのに役立っているドル高を是正するという発想は、どこにもないわけです」

 田代氏は、1985年にプラザ合意で各国が協調してドル高を是正することができたのは、米国自身がドル高を是正しなければならない状況になっていたからであって、今の米国にはドル高はむしろ好都合であり、協調介入はできないと、プラザ合意当時と現在の違いを説明しました。

 プラザ合意が、厳重に秘密裏に行われたというお話は、驚きでした。今でも、その会合の内容は明らかにされていないのです。岩上はさらに重ねて質問しました。

岩上「一つ質問、いいですか。85年までに、アメリカが追い込まれていった背景に、第1第2次の石油危機が大きかったんじゃないかなと思うんですけれども。

 それを日本は必死の省エネで、官民挙げての努力で乗り越えていったとよく言われます。

 他方で、アメリカはそれを乗り越えるのに失敗して、70年代から80年代初頭にかけては(中略)上手くいかなかった、と。そういうことが、ドル高を是正せざるを得ないという話になっていった、ということになるんでしょうか?」

田代氏「第一第二次のその石油危機というのも非常に大きなファクタですが、1985年を考えるときには、その10年前の1975年にサイゴンが陥落しますよね。(米国は)ベトナムで敗北するわけです。

 あれほど未曾有の大戦争を仕掛けて、取るものがなかったわけです。その結果、アメリカでものすごいインフレーションが発生するわけです。

 だから何が起きてるかというと、今、ロシアがウクライナでやってることの、何倍もの規模の大戦争を行って、あれほどたくさんのアメリカ兵も投入して。で、『全て敗北しました』と」

岩上「戦争とインフレって、平時だとパッと頭の中にない、(結びついていなくて)忘れがちなんですけど、結びつくわけですね。日本もそうですね」

田代氏「日本も敗戦直後に。戦争中からもうすでにインフレーション起きるわけですけど。

 アメリカは、あれほどの未曾有の大戦争ですよね。ベトナム一国に、アメリカ軍が投下した砲弾弾薬の量は、第二次世界大戦で全ての交戦国が使った弾丸砲弾の量を越えるんですよ」

岩上「ひどい話ですけどね」

田代氏「それでなおかつ何も得られなかった」

岩上「莫大な消耗。その時に、防衛産業、戦争産業は儲かったでしょうけれども。弾薬作ってどんどんどんどん消耗していくわけですから」

田代氏「交渉をずっと引っ張って(戦争を引き延ばし)、ものすごいインフレーションが起きて、それを鎮めるために超高金利政策をやって、その結果としてドル高が起きた。

 このドル高を止めないと、アメリカはもはや産業もなくなっちゃうという時代になったわけです。だから今とは違う。今、目の前でインフレーションが起きているわけですから」

 田代氏は、ベトナム戦争がアメリカのインフレーションの誘因であったと指摘しました。

 2021年8月、米軍は20年続いたアフガニスタン戦争から撤収しました。そして、すぐにウクライナ紛争に関与し始め、膨大な武器支援を実施しています。米国のインフレーションは高金利政策で抑制できるのでしょうか。

 田代氏は、米国がドル高を是正するために、協調介入するとすれば、それは米国のインフレーションが収束したときだ、と指摘しました。それはいったいいつになるのでしょうか?

 田代氏は、FRBのパウエル議長の発言から見ると、米国のインフレーション収束には、あと2、3年はかかるだろうと予測しました。

 現在も、米国のドル高に苦しんでいるのは日本だけではありません。世界の主要通貨のほとんどが、対ドルレートで下落しており、皮肉なことに、経済制裁を受けているロシアのルーブルだけが、対ドルレートで上昇しています。

 インタビューでは、このあと、日本円の対ドルレートの下落がG10の中で最大であること、日本のトリプル安の状況、今起きている財務省も日本銀行も何もできない状況は「アベノミクスの経済的帰結の一つ」であるといったお話をうかがいました。

 会員限定部分では、「ロシアを弱体化する」といいながら米国の戦略が同盟国をインフレ地獄に追い込み、ついにイタリアで「極右」といわれる政権が生まれたこと、欧州各国のインフレ状況、そして、ごぼうの党・奥野卓志代表が、「超RIZIN」の舞台で、メイウエザー選手に花束贈呈をするはずだったのに、リングに放り投げ敵意を示す、という暴挙に出た話題などについてお話をうかがいました。

 岩上は、奥野代表の暴挙は反米ポピュリズムの台頭を予告しているのではないかと、懸念を示しました。

 ぜひ、IWJの会員となって、インタビューの全編をご覧ください。

※冒頭オープン【9/26 20時00分頃~ライブ配信】岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビュー 第2弾
https://www.youtube.com/watch?v=aDIupzVfMsY
 

■IWJの財政状態が、大ピンチです! 9月1日から22日までのご寄付額は75万3600円、目標額の11%にとどまっています! 8月のご寄付・カンパも、月間目標額の31%の122万3000円にとどまりました! 今月9月の月間目標額は、8月の不足分の267万7000円の繰り越し分とをあわせ、657万7000円ですが、赤字転落を回避するには、月末までにあと582万3400円必要です! どうぞ、緊急のご支援をよろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 8月から始まった第13期も、9月下旬となりました。

 今期から、ご寄付・カンパの月間目標額を、前期の400万円から390万円に下げ、さらに支出を絞って緊縮予算でのぞんでいますが、先月第13期のスタート月となった8月分は、8月31日の時点でご寄付は122万3000円、月間目標額の31%にとどまりました。

 目標額に届かなかった残額267万7000円分は、今月の月間目標額に繰り越して上乗せとしました。ですので、今月9月の目標額は657万7000円となります。9月もかなり厳しいスタートとなりました。

 9月は1日から22日までの22日間で、75万3600円のご寄付・カンパをいただきました。これは、上記の累積の目標額657万7000円の11%にあたります。ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。とはいえ、9月の1ヶ月の3分の2を過ぎて月間目標額の11%という状態は、かなり厳しいと言わざるをえません。赤字転落を回避するには、今月末までに、582万3400円必要です。

 なんとかこの9月は、8月の不足分もあわせて月間目標額に到達するよう、ご寄付・カンパによる緊急のご支援を、よろしくお願いいたします!

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、会員の数が足りなくなり、ご寄付が途絶えると、IWJは活動していけなくなってしまいます。

 IWJは、市民の皆さま、お一人お一人が会員となっていただくことで、政治権力におもねり、広告スポンサーに牛耳られている記者クラブメディアとは一線を画して活動しています!

 権力に不都合であっても、真実を追及し、権力の監視を行う「ウォッチドッグ」の役割を果たし続けることが可能になります。これも、市民の皆さまのお支えがあってのことです。

 周知の通り、安倍元総理が、統一教会の信者の息子である山上徹也容疑者に殺害されるという衝撃的な事件も、7月8日に起きました。

 8月26日に開かれた「安倍晋三元首相国葬反対声明」の記者会見で、霊感商法弁護団共同代表である郷路征記(ごうろ まさき)弁護士は、安倍元総理の国葬が行われれば、統一教会信者を励ますことになる、と懸念を示しました。

 統一教会員にとっては、「霊界で生き」、「地上におけるサタンの勢力との戦いに、天から助けてくれる人」である安倍元総理の存在を、自民党はわざわざ「国葬」扱いとし、「神格化」しようとしています。自民党と統一教会とのいかがわしい「野合」関係を永久に「守護」してもらい、その力を借りてでも「サタンの国」である日本を選民たる韓国の下にはべる「エバの国」にしようとしているのでしょうか!?

※閣議決定のみで国葬を強行!? 郷路弁護士「統一教会員にとって、安倍元首相はまだ霊界で生きている。安倍元総理国葬は旧統一教会を励ます」と危惧~8.26 23期弁護士ネットワーク「安倍晋三元首相国葬反対声明 記者会見」2022.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509829

※「日本国自体が統一教会の被害者、自民党政治家等が開き直ることで被害が拡大」! ~岩上安身によるインタビュー 第1083回 ゲスト 北海道大学大学院文学研究科・文学部 櫻井義秀教授
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509116

※「統一教会を今後どうするのかということに収斂しない議論は意味がない」~岩上安身によるインタビュー 第1086回 ゲスト 北海道大学大学院文学研究科・文学部 櫻井義秀教授
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509208

 自民党の結党時から幹部であり、CIAのエージェントでもあった岸信介元総理(初代自民党幹事長、第3代自民党総裁)は、統一教会の日本進出に大きな力を貸し、統一教会からも力を借りました。

 それから数えて安倍晋太郎元外相、安倍元総理まで3代にわたり、岸・安倍両家は、そして清和会を中心とする自民党は、韓国発の反社・反日カルトである統一教会=国際勝共連合とは、ずぶずぶの関係にありました。

 「日本国民が洗脳され、全財産が巻き上げられ」ようとも、「日本は韓国を侵略したサタンの国」であるとして、日本人から財産を巻き上げるのは教義上許されるのだと正当化する、犯罪的な反日カルトの活動を、警察が組織犯罪として摘発してこなかったのは、統一教会と自民党との、党のスタート時以来の、深い癒着関係があったからです。

 自民党による長期政権とは、統一教会=勝共連合とともにあったのです。これでは、日本国民のためのまともな政治ができるわけがありません。野党の中でも、自民党から分派して成長した維新も、統一教会との関係の深さがきわだちます。改憲派であり、政策的にも、統一教会との関係においても、維新が自民党の「別働隊」であることは否めません。

 自民党や維新が、「愛国者」政党ではなく「売国奴」政党であることは確かですが、既存メディアも、政治家と統一教会の表層的な関わりの有無については報じるものの、統一教会の教義の根本的な問題や、自民党や維新がなぜ反社・反日カルトとずぶずぶの関係なのか、という根本的・本質的・政治的な問題にはほとんど立ち入りません。

 問題は、日本人の生き血を吸い上げるようにして集めたカネを、反日カルト統一教会は何に用いたのか、という問題です。

 文鮮明と韓鶴子が、贅沢な暮らしをするためだけに用いられていたのでしょうか?

 あるいは、日本の自民党や米国共和党にバラまき、自分たちの犯罪捜査に手心を加えてもらうために使われたのでしょうか?

 それだけではすまないようです。文鮮明は、核ミサイルの開発を始めていた北朝鮮の金日成に巨額の資金を渡しているのです。

 IWJは「保守的な『ワシントン・タイムズ』(文鮮明が創刊した極右新聞)を含む文鮮明のビジネス帝国は、強硬派の政府が兵器開発資金を調達するために外貨を必要としていた1990年代初期に、北朝鮮の共産主義指導者に何百万ドルも送金していた」とする、米国で2000年に発表された、調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による「文鮮明と北朝鮮とブッシュ家」を仮訳し、号外としてお届けしています。

※【IWJ号外】米国のジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会の最暗部追及の報道シリーズ第2回(その1)!「反共」を看板とした文鮮明の本質はビジネスを超えたコリアン・ナショナリズムだった!? 2022.8.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509807

※【IWJ号外】ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の調査報道第2回(その2)! 文鮮明の元義理の娘らの目撃者が、文鮮明が広範なマネーロンダリングを行っていると主張! 2022.8.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509899

※【IWJ号外】ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及の報道第2回(その3)! 北朝鮮は文鮮明の生地の土地を99年間賃貸! 信者はここを聖地と呼び、賃貸期間中は治外法権が認められている! 2022.9.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510185

 反日カルトが日本人の生き血を吸うように巻き上げた金が、彼らが掲げてきた「勝共」「反共」どころか、「共産主義」の看板を掲げた金一族独裁の北朝鮮へ送金され、北の核ミサイル開発の資金の一部として使われた可能性すらあるのです。

 文鮮明率いる統一教会と北朝鮮の金一族の蜜月の関係、そして多額の送金の事実は、文鮮明が掲げてきた「反共」という看板がまったくのニセ物であることを示しています。統一教会は、実は独裁者・金一族と共産主義国家である北朝鮮に対して、「密通」していたのです。

 また、統一教会は70年代から本部を米国におく多国籍組織であり、他の国にも繁殖していっています。

 ロシアでは、統一教会は、厳しい規制と監視の対象になっていますが、逆にウクライナには拠点が築かれ、精力的に活動をしています。

 両国の違いを比較し、両国の紛争をどう評価するか、という点でも、統一教会に対する両国の姿勢の差は、重要な判断材料となるでしょう。

 統一教会を「反共」という一点で評価し、あとは「反日カルト」という本質も、北朝鮮との「密通」関係も見て見ぬふりをして、「野合」してきた、日本の自民党、維新、その他の改憲勢力、「保守」「右翼」らは、統一教会の正体を知らなかったのか、間抜けにも長年だまされてきたのか、それとも正体を知っていながら「共犯関係」にあったのか、すべて明らかにすべきです。

 また、8月早々に、バイデン大統領と同じく民主党所属の議員であるナンシー・ペロシ米下院議員議長がアジア各国を歴訪するとして、旅程をすべて明らかにしないまま、台湾に向かいました。

 これは、中国の「中国と台湾はひとつである」という主張に対する挑発であり、中国が行ってきた数々の警告を破るものです。米国が中国との間で「約束」してきた「中国はひとつ」というドクトリンを裏切るものでもあります。

 クリミアやウクライナ東部ドンバスで多数を占めるロシア系住民の、ウクライナからの自治・独立の意志は認めないのに、台湾住民が中国から独立を目指すなら米軍が介入してでも独立を果たさせる、という米国の主張は、道理がまったく通らないダブルスタンダードであり、欺瞞です。

 中国軍と米軍が同時に台湾周辺に集まり、一触即発の状況となり、ペロシ氏が離台した4日から、台湾周辺で中国軍は大規模演習を始めました。

 IWJはかねてより、米国が中国を敵視し、覇権交代を阻止するために戦争を仕掛ける可能性があること、そして2015年、第2次安倍内閣が解釈改憲によって、集団的自衛権を認めてしまい、安保法制を成立させてしまったことで、日本は、米国の対中戦争に自動的に参戦せざるをえなくなってしまったことについて、警鐘を鳴らしてきました。

 日本が、都合よく中国からのミサイルの「盾」として、あるいは、米国の「鉄砲玉」として使われてしまう危険性があることについても、繰り返し警告してきました。会員の皆さまは、よく御存知の通りだと思います。

※「戦場で勝って戦争に負けた」9.11以来の米国の対テロ戦争! その「見果てぬ夢」の続き・対中戦争における日米同盟の危険性! ~9.14岩上安身によるインタビュー 第1052回 ゲスト 元内閣官房副長官補・国際地政学研究所理事長柳澤協二氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496218

 ペロシ氏の訪台強行により、米国の対露「代理戦争」であるウクライナ紛争に引き続き、台湾と日本が、米国の対中「代理戦争」の「道具」として、そしてまたウクライナの国土と同じく「戦場」として使われる可能性が急激に高まってきました。

 平時の日本の国家体制を、一夜にして戦時独裁体制へと切り換える仕組みが、自民党の改憲4項目のひとつ緊急事態条項です。統一教会が、機関紙の『世界日報』等を通じて、熱心に自民党や維新など、改憲派に吹き込んできたのが、この緊急事態条項でもあります。

 また、大新聞、大手テレビが、足並みをそろえてウクライナ紛争において情報操作を行っている現状を御覧になればわかるように、権力と大資本から距離を置く独立メディアが存在しないと、真実はまったくわからなくなってしまいます。

 統一教会が熱心に後押ししてきた緊急事態条項の阻止のために、私と、IWJのスタッフは、全力で立ち向かいたいと思います! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身

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◆中継番組表◆

**2022.9.27 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】11:00~「国葬反対!安倍元首相の死を悼まない!9・27国葬当日集会&デモ」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 「国葬反対!安倍元首相の死を悼まない!共同行動」主催の集会とデモを中継します。これまでIWJが報じてきた国葬関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%9b%bd%e8%91%ac
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【IWJ・Ch5】12:30~「安倍『国葬』やめろ!『銀座デモ』―発言:鎌田慧氏、佐高信氏、落合恵子氏ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「安倍『国葬』やめろ!市民集会実行委員会」主催のデモを中継します。これまでIWJが報じてきたデモ・抗議行動関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/demonstration-protest-behavior
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【IWJ・エリアCh2・福島】13:30~「品川市長らは国葬参加やめよ!公費を使うな!郡山市役所門前アクション」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「ミナセンなかどおり」主催の「郡山市役所門前アクション」を中継します。これまでIWJが報じてきた福島県郡山市関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7%9c%8c%e9%83%a1%e5%b1%b1%e5%b8%82

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◆中継番組表◆

**2022.9.28 Wed.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

即時停戦を!「ウクライナ問題は少なくとも2004年と2014年の二つの革命から見ていく必要がある」ウクライナ紛争と米国の戦略~岩上安身によるインタビュー第1098回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏(続編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510889

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■イタリアで「極右」政権誕生か!? ムッソリーニのファシズムの流れをくむ「イタリアの同胞」のメローニ女性党首が第1党に! 連立を組む極右と中道右派をあわせて過半数に!! 反EU、ロシア制裁反対でEUは分裂か!?

 25日に投開票されたイタリアの総選挙は、日本時間の26日午後現在、ジョルジャ・メローニ氏率いる極右「イタリアの同胞(FDI)」が第1党となる見通しとなりました。

 26日付けAFPBBは「メローニ氏は26日未明、勝利を宣言した」と報じています。

 FDIは極右「同盟、中道右派「フォルツァ・イタリア(FI)」と右派連合を組み、上下両院で過半数となる見込みで、AFPBBは「ファシズムの流れをくむFDIが政権を担うことになれば、第2次世界大戦中に失脚したベニト・ムソリーニの独裁政権以来の『極右』政権となる」と報じています。

※極右党首が勝利宣言、第1党へ イタリア総選挙(AFPBB、2022年9月26日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3425592?cx_part=latest

 26日付け朝日新聞は、メローニ氏について次のように報じています。

 「15歳の時、ムソリーニの精神を受け継ぐネオファシスト政党『イタリア社会運動(MSI)』の青年組織に加入して政治の道に入った。MSIが1995年に解党されると、その流れをくむ右翼政党『国民同盟』に加わり、学生組織で責任者を務めた。

 19歳だった当時、フランスのテレビ局の取材に応じており、『ムソリーニはよい政治家だったと思う。彼がしたことはすべてイタリアのためだった』と語った」

※「極右」が首相に? イタリアのメローニ氏、いったい何者なのか(朝日新聞デジタル、2022年9月26日)
https://www.asahi.com/articles/ASQ9V2108Q9VUHBI001.html

 一方、26日付けBBCは、「ただし、イタリアの新首相を決めるのは、大統領で、第一党の党首ではない。大統領による首相指名には時間がかかる」としています。

 また、BBCは「メローニ氏の物言いは、ハンガリーを率いるナショナリストのオルバン・ヴィクトル首相に近い」として、連立を組む「同盟」のマッテオ・サルヴィーニ党首や「フォルツァ・イタリア」のシルヴィオ・ベルルスコーニ元首相がロシアのプーチン大統領と深い関係を築いてきたことからも、反EU、ロシア擁護へと方向転換する可能性を示唆しています。

※イタリア総選挙、極右政党が勝利見通し(BBC、2022年9月26日)
https://www.bbc.com/japanese/63030359

 26日付け日本経済新聞は、イタリアでの極右政権誕生を、経済面から次のように分析しています。

 「イタリアの消費者物価指数(CPI)上昇率は足元で8%を超えており、物価高への不満がFDIの得票につながった。新政権が公約通りにバラマキ型の支出をすれば、財政がさらに悪化するとの懸念もある。新型コロナウイルスの感染拡大前、政府債務残高の国内総生産(GDP)比は130%程度だったが、経済対策によって3月末時点ですでに150%を超えている」

※イタリア総選挙、極右政党が第1党に 現地メディア報道(日本経済新聞、2022年9月26日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR260280W2A920C2000000/

 イタリアで「極右」政党が第1党になったこと、そして「ごぼうの党」奥野卓志代表がメイウェザー選手への花束を床に投げ捨てた事件については、26日に行われた、岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏へのインタビューの中でも扱いました。ぜひIWJ会員となって、全編動画を御覧ください。

■日本にもポピュリストが炎上商法!? 格闘技イベント「超RIZIN」で、フロイド・メイウェザー選手に渡す花束を床に投げ捨てた、政治団体「ごぼうの党」奥野卓志代表! 夏の参院選で一躍注目を集めたものの議席獲得できなかった奥野氏の主張は「緊急事態条項反対」と「ワクチン陰謀論」とを結びつけた反米ポピュリズム!?

 9月25日にさいたまスーパーアリーナで行われた格闘技イベント「超RIZIN」のメインイベント、ボクシング5階級世界元王者・50戦50勝無敗のレジェンドボクサー、フロイド・メイウェザー(米国)対朝倉未来戦で、政治団体「ごぼうの党」の奥野卓志代表が、試合前の花束贈呈でメイウェザー選手に渡すはずだった花束を投げ捨て、大きな話題となっています。

 奥野氏は袴姿でリングに上がると、メイウェザー選手の目の前で花束をマットの上に放り投げ、にらみつけて立ち去りました。明らかな侮辱です。これに対してメイウェザー選手は、一瞬、戸惑った様子を見せたものの、冷静に、落ち着いて花束を拾い上げ、セコンドに手渡し、何事もなかったかのように試合に臨みました。

 この花束投げ捨て事件について、26日付け『東スポWeb』が奥野氏への独占直撃インタビューを報じています。

 このインタビューで奥野氏は、2018年大晦日の那須川天心とメイウェザーの試合で、「メイウェザーは試合1時間前にバンテージを巻き直せとか銀座で買い物したり、体重計に乗らなかったり、すごいなめたことした。5キロ以上も体重差があっての試合は危険を伴う。ルールは譲歩してはいけないのに、主催者は『メイウェザー様、様』で何も言えない」と批判。

 さらに13年前にメイウェザー選手の関係者と知り合って以来、メイウェザー側から、奥野氏が経営する銀座の会員制サロン「一徳」に、何度も行きたいと連絡があったと明らかにした上で、2018年の試合後も「プライベートジェットで朝5時に帰る前に僕の店の『一徳』に来たいと言ってきたが、断った」と明らかにしています。

 また、「今回も何度も『一徳』に行きたいと連絡があって『メイウェザーと写真を撮れば1枚100万円でもうかる』というが断った。花束贈呈を僕がやると分かったら、『記者会見を開いて、ごぼうの党の宣伝をしてやるから1000万円払え』とか金の話ばかり」だと不快感をあらわにし、「非礼に非礼で返しただけ」だと主張しています。

 このメイウェザー陣営との金が絡んだやり取りについては、一方の言い分であり、裏付けもないため、そのままうのみにはできません。しかし、花束を投げ捨てた理由が「メイウェザー側が日本人をなめている」という感情だったことは間違いないようです。

※”花束投げ捨て”ごぼうの党・奥野代表を独占直撃「メイウェザーは金の話ばかり」「非礼には非礼で返しただけ」(東スポWeb、2022年9月26日)
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/239985

 しかし、ネット上では奥野氏の行った無礼な行為に、「日本の恥」「謝罪しろ」などと大炎上しています。

 RIZINの榊原信行CEOは、試合と試合の間でも、リングに上がってマイクを握り謝罪をし、また、全試合終了後の会見でも、この花束投げ捨て事件について次のように述べました。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 緊急事態条項の危険性や、日米合同委員会の存在などは、IWJが早くから報じてきたことですが、奥野氏の主張は「陰謀論」のパッチワークのような印象を強く与え、これまで積み重ねてきたIWJの報道までもが、同じような「陰謀論」のパッチワーク扱いされかねないことに懸念覚えます。

 言葉の上の面だけではなく、「本物」は何かを見分け、見きわめるリテラシーがますます必要な世の中になってきていると思います。

 IWJがこれまでに報じてきた緊急事態条項の危険性については、ぜひ以下の特集記事を御覧ください。

※これこそ「ナチスの手口」!9条を含めすべての現行憲法秩序を眠らせ、日本改造を行う「緊急事態条項」 この上ない危険性!!
https://iwj.co.jp/wj/open/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E4%BA%8B%E6%85%8B%E6%9D%A1%E9%A0%85%E7%89%B9%E9%9B%86

 また、日米地位協定についての特集ページも、あわせて御覧ください。

※【特集】IWJ日米地位協定スペシャル
https://iwj.co.jp/wj/open/jpus-sofa

■安倍元総理の国葬にG7首脳は参列ゼロ! 英エリザベス女王の国葬より高額な経費で、招待者には日本人ジャーナリスト殺害・拘束、民主派活動家4人死刑執行のミャンマー軍政も!! アベノミクスの国葬にしろ!

 本日行われる安倍晋三元総理の国葬に参列するG7首脳が、ついに一人もいなくなりました。

 25日付け東京新聞は、「カナダのトルドー首相は24日、安倍晋三元首相の国葬への出席を取りやめると明らかにした」と報じました。カナダ東部を襲ったハリケーン被害への対応のためとのことです。

※安倍元首相の国葬、G7首脳の来日ゼロに カナダのトルドー首相が出席取りやめ(東京新聞、2022年9月25日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/204625

 26日付けNHKは、「弔問外交」が始まったと大きく報じています。NHKによると、米国からはハリス副大統領が、英国からはメイ元首相とクレバリー外相が、韓国からはハン・ドクス首相が国葬に参列するとのことです。

※【随時更新】安倍元首相 「国葬」に伴う「弔問外交」始まる(NHK、2022年9月26日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220926/k10013837341000.html

 また、このほかには、インドのナレンドラ・モディ首相、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相などが参列すると伝えられています。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

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■【スタッフ募集・テキスト(パワポ作成担当)班】書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要とされる「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任をもってかかわっていただける方を募集します。時給は1500円から、能力・実績に応じて昇給します。

 テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任をもって携わっていただける方を募集します。時給は1500円です。雇用形態はアルバイト又は契約社員からのスタートになります。正社員登用の途もあります。業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

 パワポ作成には、書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集します。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。

※スタッフ募集フォーム
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■【スタッフ募集・動画班】岩上安身によるインタビューを撮影・編集したり、大臣会見やビデオカメラによる現場取材と中継、撮影した動画の編集を行うスタッフを募集します。PCによる動画の編集作業の基本ができる方、特にYouTubeの撮影・編集などの経験のある方を特に優遇し、最優先で募集します! 経験が少なくとも、意欲ある若い方、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です! 時給は1300円からのスタートです。

 動画班で、大臣会見やシンポジウムなどの中継・取材を行い、撮影した動画へのスーパー挿入やハイライトの作成等の動画編集を行うスタッフを募集します。

 PCによる動画の編集作業の経験がある方を特に優遇し、最優先で募集します。

 経験が少なくとも、意欲ある若い方、PC操作やカメラの撮影にも、研修を受ければ習熟していけるとの自信や情熱がある方も歓迎です。もちろん、必要な研修はIWJ内にて教えていきます!

 時給は経験・ノウハウのある方ならば1300円から、能力・実績次第で昇給します。超過勤務の残業手当や深夜業務による手当は法にのっとった割り増し残業代を支払います。

 雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。定年退職(65歳)となれば勤務年数に応じ満額の退職金をお出しできるよう会社が積み立てています。

 他方、副業としての雇用や業務委託契約、外注も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jp までお送りください。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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