日刊IWJガイド・非会員版「維新の会の『都構想』に代わる新しい『看板』は『改憲』! 松井代表も吉村副代表も改憲に前のめり! この熱量の渦に橋下徹氏も参戦する!?」2021.11.4号~No.3339号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~日本維新の会の「大阪都市構想」に代わる新しい「看板」はずばり「改憲」! 松井一郎代表も吉村洋文副代表も改憲に前のめり! この熱量の渦にあの橋下徹氏も参戦する!?

■11月に入りました! IWJは10月末までの第1四半期で425万円を超える赤字に!! 経済的大ピンチのIWJに、どうか緊急のご支援をお願いします!!

■【中継番組表】

■岸田文雄総理が日本の財政が火の車であるにも関わらず、COP26で総額9兆6500億円の大盤振る舞い! 他方、中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』の国際版姉妹紙『Global Times』は「気候変動に関する米国の最大の問題は、その言動の一貫性のなさである」と米国を非難! その一方で中ロ軍の艦艇10隻が日本一周の軍事演習! 中ロは軍事的に急接近!

■第49回衆議院選挙・立憲民主党の13議席減を受け、枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が辞任! 岩上安身から枝野代表へメッセージ「枝野さん、お遍路はするな。原点に立ち戻って、路上で旗を立てマイクを握り、風を起こせ! 後任代表は毎週会見を開き、シャドウキャビネットを組んでオープンな会見を開くべし!」

■10月の「岩上安身のIWJ特報!」は、7月19日収録「岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師」をフルテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました!「第6波」到来の前に、ぜひ、まぐまぐからご登録してご購読ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーすべて読むことができます!

■<IWJサーバーメンテナンスのお知らせ>IWJでは、11月5日10時から6日午前まで、サーバーメンテナンスを行います。メンテナンス中は、IWJの一部サービスが一時利用不可になります。
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■はじめに~日本維新の会の「大阪都市構想」に代わる新しい「看板」はずばり「改憲」! 松井一郎代表も吉村洋文副代表も改憲に前のめり! この熱量の渦にあの橋下徹氏も参戦する!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 連日、お伝えしている「日本維新の会」の改憲における役割の大きさですが、日本維新の会の副代表、吉村洋文大阪府知事は、11月2日の定例記者会見の中で、次の代表選について言及しました。現在の代表、松井一郎大阪市長は、次の代表選には出ず、政界を引退すると表明しています。

 吉村知事は、記者に代表には具体的にはどんな人がふさわしいと考えるかと聞かれて、「(前略)僕は代表選には出ないですし、ぜひ、引っ張っていこうという気迫のある人に日本維新の会の代表になってもらいたいと思います」(1:09:49から)と答えています。

 また、別の記者が、次のように質問しました。

 記者(1:13:25から)「メディアで橋下徹さんが維新の代表は吉村さんしかいないとおっしゃっていました。その辺りも含めて、吉村副代表のお考えをお聞かせください」

 吉村知事(1:13:39から)「そこまで言うなら、橋下さんが戻ってきてくれて、橋下さんが代表になってくれへんかなと言っといてください。

 今、いろんな選挙のテレビに出られていますが。橋下さんからそうやって言っていただけるのはありがたいですし、僕自身も、大阪市長の橋下さんの後を受けて、吉村さん、市長、後受けてやってよと言っていただいて、僕も一生懸命やろうと思ってやってきました。

 そう言っていただけるのはありがたいですけれど、一民間人、私人の意見として受け止めたいと思います」

 この記者会見場にはいない、マスコミに出ずっぱりの「私人」のはずの橋下徹氏と、吉村知事と、メディアの3者が、自覚してか、せずしてか、維新の代表選における橋下徹氏の存在を大きくしていっている何の茶番劇をみせられているのか、という思いになります。

 吉村知事自身も述べているように、橋下徹氏は、選挙前後に、テレビコメンテーターとして多くの選挙関連テレビに出ずっぱりで、知らない人はいないほどの著名人です。

 吉村知事の「一民間人、私人」という橋下氏への言及は、メディアに出ずっぱりの人の社会的影響力をまるで考慮しない発言です。

 松井代表の任期は、2022年1月29日です。日本維新の会の党規約によれば、代表は12月14日までの間に、代表選挙を実施するかどうかを議決するための臨時の党大会を開催することになります。

※党規約(日本維新の会、2021年11月3日閲覧)
https://o-ishin.jp/about/agreement/

 吉村知事は、代表選に投票できるのは、国会議員と地方議員、党員と述べています。

 この11月2日の記者会見では、フリージャーナリストの横田一氏が吉村知事に質問(1:23:52から)を行っています。横田氏は、この会見で、 「改憲発議に加わる考えはあるか」と「緊急事態条項」について、質問しています。

 横田氏より、そのときのやり取りをご寄稿いただきましたので、以下でご紹介します。

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■11月に入りました! IWJは10月末までの第1四半期で425万円を超える赤字に!! 経済的大ピンチのIWJに、どうか緊急のご支援をお願いします!!

 いつもIWJをご支援くださり、まことにありがとうございます。

 11月になり、IWJの今期第12期は4ヶ月目に入りました。

 IWJでは、第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 10月は31日間で、217件、266万9710円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 しかしこの金額でも、10月の月間目標額420万円の64%にとどまり、153万290円の不足となりました。

 今期第12期は8月から始まり、10月で3ヶ月目、第1四半期を終えました。しかし、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回り、10月は153万290円下回ったため、累計の不足分は425万3790円となりました。第1四半期だけで、1ヶ月分の目標額を超える赤字です。

 このペースで進むと、IWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を停止せざるをえなくなるかもしれません! スタッフも散り散りバラバラになってしまいます!

 すでにお伝えしている通り、岩上安身はこれまでに、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでいます。岩上安身は富裕層でもなんでもありません。一介のフリーランスジャーナリストとして、40年近く働きづめに働いてきて老後のための貯えがわずかに残っていたに過ぎません。還暦を超えた個人が、大きな財産もないのに個人の貯えを削って1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。

 岩上安身は第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間もわたって、無報酬で働くことを決めています。報酬を受け取っていないので、細々とした残りの貯えも失われてしまい、ますますIWJを支える私財がなくなっていきます。

 これ以上は、不足分を穴埋めすることができません! 岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。

 どうか会員の皆さま、会員ではない一般の市民の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3485人です。そのうちサポート会員は1212人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1700円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人5000円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます。

 実際には、もうこれ以上、カンパは難しいという方もいらっしゃるでしょうから、この半数の方々から1万円ずつ今月中にカンパをしていただければ、経営破綻は避けられると思います。

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、IWJのこの窮状をお助け願います!

 世界は今、100年に1度あるかないかの巨大な政治的経済的軍事的な地殻変動に見舞われています。いうまでもなく、日本を含む世界全体に単独覇権国として支配力と影響力を及ぼしてきた米国が衰退し、中国が米国の国力を上回る勢いの新興国として台頭してきているからです。

 地球上の力関係が、劇的に変わりつつあり、この米中のせめぎあいに、米国の「従属国」である日本はモロに巻き込まれつつあります。

 米国の衰退の原因は、米国自身の奢りによるところが大きい、と言わざるをえません。自ら生み出した新自由主義とグローバリズムのために、そして単独覇権主義を徹底するために巨大な軍事力を備え、行使してきたために、米国内部で超富裕層と貧困層の格差が民主主義国と言えないほど開いてしまい、結果として国力を落としてしまっています。

 同じことが、そっくりそのまま日本でも起こっています。日本が米国のマネをしてこなかった(できなかった)のは、軍事力の行使だけでしたが、今後の行方次第ではそのタガが外れてしまうことでしょう。

 岩上安身がIWJというインターネット報道メディアを立ち上げた(会社登記)のは、正式には2010年12月のことですが、準備期間に約1年間かけました。その際、IWJという社名だけ決めて、「移行期通信」というメルマガを支持者の方々にお送りしていました。

 社名になぜIndependent(独立)という言葉を入れると決めていたのか。独立メディアである、という意味はもちろんのことですが、もう少し深い意味を込めて、日本の独立に少しでも資するように、という願いを込めたからです。それが岩上安身の志であり、一貫した「初期衝動」です。

 日本よ、独立せよ。

 米国への過度の依存から離れ、世界の国々、とりわけ隣国との友好に尽くし、独立国としてサバイバルせよ、という思いです。

 その思いを込めてスタートしたIWJですが、危機感の方が的中してしまい、日本は国力を落としながら、どんどん危うい方向に向かいつつあります。

 衆院選についての報道も連日大量に行われてきましたが、今回の総選挙の真の争点にマスコミはフォーカスしませんでした。

 大手メディアは、大っぴらに報じたり、論じたりするのを避けていましたが、今回の総選挙の真の争点は、国会から立法権を奪って空洞化させ、内閣独裁を可能とする緊急事態条項(国家緊急権)を憲法に書き入れるため、改憲勢力が、改憲発議のできる3分の2の議席を獲得するかどうかにありました。

 これは、対中国との戦争を見すえて、国民の反対を抑え込んで戦時独裁体制を築き、米国の傀儡国として、米本土を守るため、日本国民を犠牲にする無謀な戦争に突っ込むためのものです。

 同時に、景気の回復やコロナ対策どころか、戦費調達で無制限に国債を増発して国の借金がどうにもならなくなったら、国家緊急権をもって、国民に対して大増税を強行するためでもあります。

 1946年、第二次大戦の敗戦の翌年、日本政府は国民に強制的に買わせた戦時国債がインフレで価値がなくなっている時、国家緊急権(緊急勅令)を発令して、「一回限り」という言い訳つきで全国民から財産を没収し(最高税率90%)、インフレのために額面ほどの価値のなくなった国債の形ばかりの返済にあてて、表向きデフォルトをまぬがれた「前科」があるのです。

 その恐ろしい「財産税」のために、新円切り換えと同時に預金封鎖を行うという荒業まで用いたのでした。これは国家緊急権が明治憲法に書き込まれていたからこそ、できた強硬な措置でした。

 国家緊急権は、国家が、国民の意志とは無関係に強大な権力をふるえるようになる、「悪魔の魔法の杖」の如きものです。

 しかし、IWJは、国家緊急権という万能の「魔法の杖」を国家に渡さないように、これまでもずっと、この問題に警鐘を鳴らし続けてきました! IWJはずっと「炭鉱のカナリア」のように、近づく危機を1人でも多くの方に知らせるべく、叫び続けています!

 戦後憲法は、この危険な国家緊急権を取り除きましたが、再び憲法に書き込まれれば、どうなるのでしょうか。暴力的な愚行を一度やらかした政府です。二度とやらないなどと誰が保証できるのでしょうか。

 しかし、そんな警鐘を鳴らし続けてきたIWJが、今、活動費が足りずに沈没しかけています! 市民の皆さんからの緊急のご支援がどうしても必要です!

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると考えています。

 日本は今、歴史の大きな曲がり角に直面しています! その事実に気づいていない人もたくさんいます! 薄々気づいていても、何とかなるだろうとタカをくくっている人も少なくありません。決してそんなことはありません。

 核兵器をもたず、エネルギーも食料も自給できず、逆に日本列島中に原発を抱えている日本は、中国とミサイル戦を戦える国ではありません!

 自民党の高市政調会長が唱える、中国に対して電磁パルスで敵ミサイル基地を無力化するなど、まったくの妄想です。

 自民党も政府も、現実を直視せず、現実逃避に、ファンタジーの中に、逃げ込んでいます。

 真の愛国者であればあるほど、日本は絶対に今、戦争はしてはならない、ということが理解できるはずですし、勇気をもってそう主張すべきです。

 国家緊急権を、憲法には絶対に書き込ませない! 国家緊急権による破滅的な戦争も、国民から財産を根こそぎ巻き上げる大増税もさせない! と、政府や自民党をはじめとする改憲勢力の前に立ちふさがって声を張るべきなのです!

 米国と中国の覇権争いに、日本は巻き込まれてはならない、自主独立の道を行く! という姿勢を貫くべきなのです!

 皆さま、IWJの存続のためにぜひ、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

※会員のご登録はこちらからお願いします。
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※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

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◆中継番組表◆

**2021.11.4 Thu.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2021.11.5 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

宇都宮健児・元日弁連会長が杉並の市民運動に賛辞!「野党統一候補が国会に出る。これが日本の政治の変革をもたらす大きな起爆剤になる!」~10.28立憲民主党 吉田晴美候補(東京8区)街頭演説
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498544

選挙戦最終日、蓮舫氏が「苗字にブランドがつく大変な大物(自民・石原伸晃氏)でも、野党の力、皆さんの力を結集して声を上げれば破壊できると証明して」と訴え!~10.30立憲民主党 吉田晴美候補(東京8区)街頭演説
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498746

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■岸田文雄総理が日本の財政が火の車であるにも関わらず、COP26で総額9兆6500億円の大盤振る舞い! 他方、中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』の国際版姉妹紙『Global Times』は「気候変動に関する米国の最大の問題は、その言動の一貫性のなさである」と米国を非難! その一方で中ロ軍の艦艇10隻が日本一周の軍事演習! 中ロは軍事的に急接近!

 国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が10月31日、英国スコットランドのグラスゴーで開幕しました(会期は11月12日まで)。

 11月1日、2日には、首脳級会合が行われました。

 パリ協定に復帰した米国のバイデン大統領やジョンソン英国首相、スコットランドのニコラ・スタージョン首相、イタリアのマリオ・ドラギ首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、インドのナレンドラ・モディ首相、カナダのジャスティン・トルドー首相、オーストラリアのスコット・モリソン首相、韓国の文在寅大統領、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領ら約120の国と地域の首脳が参加しました。

 中国の習近平国家主席は書面で声明を提出するとしており、ロシアのプーチン大統領は参加していません。

※英、途上国支援1500億円追加へ COP26首脳級会合(朝日新聞、2021年11月1日)
https://digital.asahi.com/articles/ASPC16G6WPC1ULBJ001.html

 岸田文雄総理は、COP26の首脳級会合で2日に演説しました。

 この演説の中で、岸田総理は、日本の財政が赤字で火の車であるにも関わらず、コロナ対策など国内問題への配慮とは不均衡な大盤振る舞いの約束を行いました。こうしたアンバランスな外向けの発信は、安倍晋三元総理以来、「日本すごい」を国内にアピールするための自民党の「伝統芸」になってきました。

 岸田総理が、演説の中で約束したのは、次のとおりです。

 「(途上国などの気候変動対策に関して)先進国全体で年間1000億(約11兆4000億円)ドルの資金目標の不足分を補うべく、日本は向こう5年間で官民合わせて600億ドル(約6兆8000億円)規模の支援に加え、アジア開発銀行などと協力し、アジアなどの脱炭素化支援のための革新的な資金協力の枠組みの立ち上げなどに貢献し、新たに5年間で最大100億ドル(約1兆1400億円)の追加資金の用意があることを表明します」

 これだけではありません。

 「さらに日本は防災など気候変動に適応するための支援を倍増し、約148億ドル(1兆6800億円)の支援を行います。先端技術を活用し、国際機関と連携しながら、世界の森林保全のため、約2.4億ドル(約273億円)の支援を行うことを表明します」

※(速報)岸田首相「化石火力のゼロエミ化に1億ドル」:COP26演説全文(YAHOOニュース、2021年11月2日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1089b3955b7ef0bdbf1a4f1c2f23da3b783d9bc4

 岸田総理が約束した支援額は総額で、およそ9兆6500億円にも上ります。

 他方、中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』の国際版姉妹紙『Global Times』は、11月1日、「バイデン政権は、気候変動対策で中国やロシアを非難する立場にはない」と題する社説を掲載し、米国の気候変動対策を非難しました。

※Biden administration in no position to blame China, Russia on climate actions: Global Times editorial(Global times、2021年11月1日)
https://www.globaltimes.cn/page/202111/1237861.shtml?id=11

 この社説の中で、『Global Times』は、COP26の直前の10月29日から31日にかけてローマで開催されたG20において、バイデン大統領が、「ロシアだけでなく中国も、気候変動対策の約束という点では、基本的には何も見えてこない」と非難したことに対して次のように反論しました。

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■第49回衆議院選挙・立憲民主党の13議席減を受け、枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が辞任! 岩上安身から枝野代表へメッセージ「枝野さん、お遍路はするな。原点に立ち戻って、路上で旗を立てマイクを握り、風を起こせ! 後任代表は毎週会見を開き、シャドウキャビネットを組んでオープンな会見を開くべし!」

 枝野代表は11月2日、「現有議席を下回るという大変、残念な結果となった」として、辞意を表明しています。

※特別国会後に代表選挙へ 立憲・枝野氏が辞任表明(テレ朝news、2021年11月2日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000233917.html

 しかし、この会見も不見識というか、不可解でした。

 枝野代表はなぜ、国会内で突然、会見を開いたのです。これではせっかく会見を開いても、当然、小さく、しかも冷淡にしか扱われません。

 国会の中には、記者クラブ、国会内の通行証を持っている記者クラブメディアの記者しか入れません。フリーランスや政治記者、我々のようなネットメディアは入れないのです。

 なぜ、枝野代表は、大手記者クラブメディアに散々、冷淡に扱われてきたのに、国会内で重要な辞任会見を開いたのでしょう。国会の外に一歩出て、すぐ近くにある立憲民主党の本部で会見を開けば、多くの記者クラブメディア以外のメディア、記者らが集まれたはずです。

 なぜ、フリーのジャーナリストやネットも含めて、多くの記者クラブ以外のメディアのいる前で、会見をやらなかったのでしょうか。

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■10月の「岩上安身のIWJ特報!」は、7月19日収録「岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師」をフルテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました!「第6波」到来の前に、ぜひ、まぐまぐからご登録してご購読ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーすべて読むことができます!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をフルテキスト化し、詳細な注釈をつけて、「岩上安身のIWJ特報!」として毎月発行しています。

 10月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、7月19日に収録した「岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師」から、第532号(その1)、第533号(その2)、第534号(その3)の3本を発行しました。

 「アスリートは心肺機能を使うのでコロナにかかりたくない。知人の五輪関係者や選手は、お願いだからPCR検査をしてほしいと言う。(政府やJOCは)そういう選手の声を踏みにじっているんです」

 東京オリンピック開幕(7月23日)目前に行われた岩上安身によるインタビューで、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師は、五輪選手村でもPCR検査は抑制され、選手たちに毎日実施するのは感度の低い抗原定量検査であることに憤りを示しました。

 新型コロナウイルスに感染して症状が出ている人ならば抗原検査でも十分ですが、感染しても無症状だった場合、抗原検査はPCR検査に比べてガクンと感度が下がるというのです。

 実際、五輪の事前合宿のため6月19日に来日したウガンダ選手団から2人のコロナ感染者が出ました。1人は入国時の抗原検査で判別がつかず、PCR検査を追加して陽性がわかりました。

 もう1人は抗原検査が陰性と出たので合宿地の大阪府泉佐野市まで移動、6月22日に現地で受けたPCR検査で陽性が判明しました。

 この2人はワクチン2回を接種済みで、出発前には自国でPCR検査を受けて陰性でしたが、その後の調査で感染力の強いデルタ株にかかっていたことがわかっています。

 「選手村で最初からPCRをやればいいのに、なぜ、抗原定量検査なのか」と岩上安身がたずねると、上医師は「厚労省が去年からPCRを否定して抗原検査に予算をつけているのが理由だろう」と述べ、「科学的合理性を無視して、間違ったことを方向転換できないことが問題なのだ」と指摘しました。

 岩上安身による上医師へのインタビューはこれで6回目になりますが、2020年2月の1回目から上医師が強調してきたのが「科学的にデータを見ること」です。科学は観測であり、PCR検査をしないのは観測を放棄することに等しいと、上医師は訴えています。

 岩上安身が、「7月1日以降で五輪関係の陽性者58人。17日は1日あたり最多となる15名が陽性。18日は10名で、うち2人が選手村滞在中の海外選手。事前合宿で来日している選手らを除いた数字が、これ。そして、五輪会場や選手村に出入りするスタッフは万単位と言われている」と話すと、上医師は、「これは抗原検査で出た人たちですから、少なくとも数倍は(感染者が)いるでしょう。これは氷山の一角。今後、増えると思います」と応じました。

 その言葉通り、7月23日のオリンピック開幕以降、日本の新型コロナウイルス感染者数は急激に増加。それまで1日1万人を超えることはありませんでしたが、7月29日の1万695人から右肩上がりに上昇し、8月20日、ついに1日あたりの新規感染者数が2万5872人となって過去最多を更新しました。

 今回のインタビューでは、五輪の強行開催と感染拡大、アジアでのコロナ感染爆発を抑えていた要因「ファクターX」がデルタ株に突破される懸念、さらに、上医師が6月23日に日本外国特派員協会で行った会見「政府の新型コロナ感染症対応が迷走した理由」の動画が、「ガイドラインに抵触する」としてIWJのユーチューブページから一方的に削除された検閲的な事実についても意見をうかがいました。

 各号の大まかな内容がわかるよう、以下に目次を掲載します。ぜひ、お読みください。

(第532号の目次)
・外国特派員協会(FCCJ)の上昌広医師の会見動画、IWJだけユーチューブにBAN(禁止)される! 同じ動画がFCCJのユーチューブ・チャンネルではOKという不条理!
・アジアでコロナの感染爆発を抑えた要因「ファクターX」がデルタ株の登場で変化! 南アジアや東南アジアは突破され、日本も要注意!

(第533号の目次)
・北半球でも南半球でもコロナの感染ピークは春と夏。「オリンピックの時期に流行ることは予想がついたのに、そういう議論をしてこなかったのは問題」
・中止? 無観客開催?五輪をめぐる政治的な動きと感染拡大の懸念! 「日本人は『12歳』。IOCの奴隷だと思われてるんです」
・ワクチンがない時でも、PCR検査をしっかり実施した国は感染拡大を防いだ。日本もできることがあったはずだ!

(第534号の目次)
・感染者が増えてもPCR検査は増えず!「PCR嫌い」の厚労省は五輪直前の2021年6月、やっと「検査マニュアル」を作成! 1年半も放置状態の「異常」!
・五輪選手村ではPCR検査より感度の低い抗原定量検査を採用。上医師「政府はパニックが怖くて、PCRができないのでは?」
・本当に「選手ファースト」なら熱中症リスクもなく、国民のワクチン接種が進む秋、1964年・東京五輪と同じ10月10日に開幕すべき!
・ワクチンも打たず、PCR検査もせず。日本は「やらない選択」を!? 「危険でアンフェア」な五輪と警告したJOC理事・山口香氏にはバッシングが!

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 岩上安身による上医師への3回分のインタビューも「岩上安身のIWJ特報!」として記事化しています。

※シリーズ:IWJ特報
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※【第467-473号】岩上安身のIWJ特報!パンデミック前夜!? 日本人の間で感染爆発!? 「不要な」水際対策で「ダイヤモンド・プリンセス」が犠牲に!医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏インタビュー第1弾(2020年2月16日) 2020.6.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/476527

※【第474-477号】岩上安身のIWJ特報!新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は 帝国陸海軍体質の「情報非開示」と「自前主義」のせいで民間検査が進まない!? 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏インタビュー第2弾 2020.7.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478105

※【第480号-第486号】岩上安身のIWJ特報!PCR検査をしなかったことが感染の蔓延を招いたのは明らか!緊急事態宣言の全国拡大は不適切で無責任!医療ガバナンス研究所理事長 上昌広氏インタビュー第3弾 2020.10.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482255

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 また、「岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師」の全編動画と、これまでに行われた6回のインタビューは以下のURLから御覧いただけます。こちらもぜひ、あわせて御覧ください。

※デルタ株拡大、「第5波」のなかで迎える東京五輪の開催決行 懸念される日本の脆弱な検査体制とワクチン接種の遅れ~岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師 2021.7.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494484

※世界累計感染者1億人超! もはや検査抑制・ワクチン頼みの菅政権は対処不能!? 抗体回避し再感染力持つ恐れあるコロナ変異株が世界で続々発生! 『第2次パンデミック』到来! ~岩上安身によるインタビュー 第1029回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師 2021.1.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/488854

※「変異株」は既に日本国内に侵入! ワクチン期待一点張りの日本政府はPCR検査抑制政策は変わらず!! なぜコロナ対策に失敗し続けるのか!? 岩上安身によるインタビュー 第1024回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師 2020.12.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/486993

※PCR検査を抑えたことが感染の蔓延を招いたのは明らか! 緊急事態宣言の全国拡大は不適切で無責任! 岩上安身によるインタビュー 第990回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長 上昌広 医師 第3弾 2020.4.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/473266

※新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は帝国陸海軍体質の「情報非開示」と「自前主義」のせいで民間検査が進まない!? 岩上安身によるインタビュー 第986回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・医学博士 上昌広氏 第2弾 2020.3.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469463

※パンデミック前夜!? 日本人の間で感染爆発!? 2月13日からフェイズが変わった!「不要な」水際対策で「ダイヤモンド・プリンセス」が犠牲に!~岩上安身によるインタビュー 第984回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏 2020.2.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467819

■<IWJサーバーメンテナンスのお知らせ>IWJでは、11月5日10時から6日午前まで、サーバーメンテナンスを行います。メンテナンス中は、IWJの一部サービスが一時利用不可になります。

 IWJ会員の皆さま、読者の皆さまに大切なお知らせです。

 11月5日10時から6日12時頃までの間、IWJではサーバーメンテナンスを行います。このため、IWJの一部サービスをご利用いただくことができません。皆さまにご迷惑をおかけして申し訳ありません。

 メンテナンス中、主にメールの送受信に関連したサービスがご利用いただけなくなります。IWJウェブサイト上の記事閲覧、YouTubeの動画閲覧、Vimeoの動画閲覧、noteでの記事閲覧に影響はありません。

 一時利用不可になる機能やサービスは以下のとおりです。

<メールを送受信できません>

 メンテナンス中はメールサーバーが停止するため、IWJ(iwj.co.jp、iwakamiyasumi.net、iwakamiyasumi.com)宛てにメールをお送りいただいても弊社に届きません。また、弊社から返信をお送りすることもできません。

 各種お問い合わせにつきましては、6日午後以降にお送りいただきますようお願いいたします。

<お問い合わせへの返信は6日午後以降となります>

 弊社へのお問い合わせは、下記のフォームからお送りいただくことで可能です。ただし弊社からの返信メールの送信は6日午後以降となります。

※IWJお問い合わせフォーム
https://pro.form-mailer.jp/fms/9ac630ed27381

<会員サービスに関する操作をご利用いただけません>

 メンテナンス中は会員サービスに関連する操作を行なっても、お手続きの完了のお知らせ等、ご連絡のメールが送信されません。メンテナンス期間中は、会員サービスに関するお手続きを行わないようお願いいたします。

<アーカイブ購入に関するご連絡と発行手続きを一時停止します>

 メンテナンス中、ウェブ上の記事を閲覧することはできますが、記事・動画のアーカイブの発行は6日午後以降のご対応となります。

<ご寄付・カンパは6日午後以降にお願いいたします>

 ご寄付・カンパを頂戴しても、メンテナンス中はお手続きに関連するメールをお送りすることができません。ご寄付・カンパは6日午後以降のお手続きをお願いいたします。

 お客様にご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようよろしくお願い申し上げます。

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20211104

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、富樫航)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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