2013年4月20日(土)13時30分から、名古屋市中区の名古屋市教育館で「第3回 地域経済再生講座 『ついにここまで来た!明日につながる自然エネルギー』 恒川成章氏講演」が行われた。1999年から、自然エネルギーによる地球環境保全を目指す会社を運営してきた恒川氏が、脱原発の先にある、未来の代替エネルギーについて話をした。
(IWJテキストスタッフ・荒瀬/奥松)
2013年4月20日(土)13時30分から、名古屋市中区の名古屋市教育館で「第3回 地域経済再生講座 『ついにここまで来た!明日につながる自然エネルギー』 恒川成章氏講演」が行われた。1999年から、自然エネルギーによる地球環境保全を目指す会社を運営してきた恒川氏が、脱原発の先にある、未来の代替エネルギーについて話をした。
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尾形氏は「原発をなくしたいという思いの先に、将来のエネルギー問題をどうしたらよいのか、と。これは大きな課題だ。自然エネルギーを活用する具体的な技術を学んで、それぞれの地域に適した自然エネルギーについて考え、次の選挙で脱原発の動きにつなげたい」と述べた。
恒川氏は、自然エネルギーの中でも、風力発電に比べて太陽光発電が有利な点を、「太陽光発電は、風力発電のような交流電流ではなく、直流電流である。直流電流というのは、時間とともに電圧と電流の方向が変化しないため、蓄電することができる。蓄電能力を持つことは、これからの代替エネルギーとして非常に有望だ」と説明した。
続けて恒川氏は、政府による自然エネルギーの全量買い取り制度により、日本では「太陽光バブル」が起きつつあると指摘し、「日本政府は、海外製の太陽光パネルに制限を付けたり、海外からの資金の流入に制限を作らなかった。日本国内で投資を行い、資金が国内で循環する制度を作らなければ、海外からの資本が流入し、利益は海外へ流出してしまう」と問題点を指摘した。
将来的なエネルギーの転換については、「今は、学術レベルの話である」としながらも「サハラ砂漠で発電したエネルギーを、大陸間で超伝導を利用して、日本に運ぶ計画が考えられている。超伝導による電力輸送が可能になれば、石油依存社会から、太陽光や水素エネルギーなどの自然エネルギー社会に移行していくことが考えられる。エネルギーが世界的に安定して、平等に行き渡るようになれば、紛争の解決につながるような技術だ」と展望を述べた。
最後に、「原発をだめだと言うだけでなく、その前に、自然エネルギーの特性をよく学び、確かな知識を持った上で、今後のエネルギー問題を考えてもらいたい。新エネルギーの技術革新にも期待しつつ、自然エネルギーを増やして、少しでも原発を減らす方向へ向かってほしい」と語った。