8月24日に連続在職日数が2799日となり、大叔父の佐藤栄作氏を抜いて憲政史上最長となった安倍晋三総理大臣。しかし、安倍総理は当日午前、先週17日にも訪れていた慶応義塾大学病院を再び訪問。安倍総理本人や菅官房長官は、度重なる通院について、「体調管理に万全を期すための検査」と説明してきたが、実際は持病の潰瘍性大腸炎が再発し、悪化している可能性が高いことが明らかになった。
(文責・岩上安身、IWJ編集部)
8月24日に連続在職日数が2799日となり、大叔父の佐藤栄作氏を抜いて憲政史上最長となった安倍晋三総理大臣。しかし、安倍総理は当日午前、先週17日にも訪れていた慶応義塾大学病院を再び訪問。安倍総理本人や菅官房長官は、度重なる通院について、「体調管理に万全を期すための検査」と説明してきたが、実際は持病の潰瘍性大腸炎が再発し、悪化している可能性が高いことが明らかになった。
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安倍総理は、8月17日午前10時前に慶應大学病院に入院し、約7時間半滞在した。安倍総理や菅官房長官は6月に受けた人間ドックの追加検査と説明し、メディアもそのように報じた。
一方で、8月19日発売の週刊文春(8/27日号)は、安倍総理の「健康不安」を報じた。週刊文春は17日の検診について病院関係者の話として、安倍首相が顆粒球吸着除療法(GCAP)という、潰瘍性大腸炎がステロイドでは抑えられないほどひどい炎症を起こしている時に行う治療をしたとしている。
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍やびらん(ただれ)ができる原因不明の病気で、厚生労働省指定の難病とされている。潰瘍性大腸炎の潰瘍をおこしている大腸粘膜では、多くの白血球が集まり、炎症が持続しているという。すなわち、免疫システムが異常に働き、自分自身の腸管粘膜を外敵と認識し、攻撃して破壊するという状態が続くのである。血便や粘血便、下痢や腹痛などといった症状が出て、悪化すれば腹痛や発熱、体重減少、嘔吐なども伴うという。
安倍総理は、第一次安倍政権時代の2007年9月に持病の潰瘍性大腸炎の悪化のため、政権を手放した。
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