「米国NSAによる無差別大量監視の被害者でありながら共犯者!? メディアがろくに報じない日本政府の歪んだ対米従属!! スノーデン・ファイルを読み解く〜岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビュー」を9月14日に録画配信! 2019.9.10

記事公開日:2019.9.10 テキスト
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(IWJ編集部)

 9月14日午後8時から、8月27日に録画収録した「岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビューを録画配信する。

 日本人で初めて、元NSA(米国家安全保障局)職員のエドワード・スノーデン氏に単独インタビューを行った小笠原氏は、2016年刊行の前著『スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録』)に続き、今年9月7日に発行した新刊『スノーデン・ファイル徹底検証 日本はアメリカの世界監視システムにどう加担してきたか』で、米国による日本への監視に日本政府が積極的に加担してきた事実を、公開されたスノーデン・ファイルからつぶさに読み解いている。

 スノーデン氏の告発によると、NSAは世界150カ所以上で電子メールやコンピューター間のデータの送受信などを根こそぎ収集し、検索システム「エックスキースコア」で分析しているとのこと。そして、諜報機関の標的はテロリストだけではなく、ジャーナリスト、人権団体、労働組合、平和運動、環境問題に関わる人々にまで及んでいる。

 スノーデン氏がNSAから持ち出した内部文書は、元英国紙「ガーディアン」の記者だった米国人ジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏が設立したネットメディア「インターセプト」で公開されている。ここにはこれまでに公開された、約20点の日本に関するファイルが含まれている。

 このファイルの公開については2017年4月に、NHKの「クローズアップ現代+」がスクープとして取り上げた。しかしNHKは、日本政府が私たちの知らないところで巨額の税金を使ってNSAの違法な監視活動に協力しているという最も重要な事実を伝えなかった。

 また、「インターセプト」で公開されているファイルは誰でも見ることができるにもかかわらず、その後も日本の既存メディアは全く報じていない。

 現在、日本のマスメディアは嫌韓煽り報道一色である。その陰で、米国のいいなりに日本の国益を売り払おうという日米FTAや、公的年金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」があらゆる資産クラスで損失を出し、為替でも損失を出したことなど、政権にとって不都合な問題の追及が、おろそかになっている。

 時事通信によると、9月11日に発表される内閣改造人事に合わせ、北村滋内閣情報官が国家安全保障局長に就任する可能性が高いとのこと。小笠原氏の著書には、北村氏の名前も出てくる。2012年9月10日にNSA(米国国家安全保障局)を訪問し、日本の防衛省情報本部が、通信諜報能力を形成できるようにNSAに支援を求めた、とスノーデン・ファイルに記録が残っている。

 北村氏といえば、伊藤詩織さん準強姦疑惑の「安倍官邸御用達ジャーナリスト」山口敬之氏が北村内閣情報官にファックスでこの事件について相談していたことが『週刊新潮』2017年5月25日号で報じられ、名前を知られるようになった人物である。

 北村氏のような、政権の意向を受けて諜報活動を行ってきた人物が、国家安全保障局長という国家による情報収集活動の中枢に座ることの危険性についてもまた、報じているマスメディアは見当たらない。

 カナダ在住の小笠原氏への岩上安身によるインタビューは、27日だけでは終わらず、現在IWJではスカイプを使ってインタビューの続編を行うことを検討中である。

 小笠原氏には新刊のご著書にサインを入れていただいた。数量限定なので、お早めにIWJ書店よりお買い求めいただきたい。

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