「天然」ではなくやはり「確信犯」!? 総理夫人・安倍昭恵氏と森友学園はどのような関係なのか——深まる謎を徹底検証する〜「極右学校法人の闇」第16弾 2017.2.24

記事公開日:2017.2.24 テキスト
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(文:平山茂樹、記事構成:岩上安身)

 「ただ同然」での国有地払い下げに、「極右カルト」とでも言うべき「愛国教育」が問題視されている「学校法人 森友(もりとも)学園」。この森友学園と安倍総理夫妻の関係とは、一体どのようなものなのか——。

 連日のように新たな疑惑が飛び出し、国会でも野党議員による追及の対象となっている、森友学園に関する一連の問題。IWJではこれまで、大阪府豊中市からの現場レポに加え、国会での質疑の様子や「愛国教育(エセ愛国教育というべきか)」の驚くべき実態など、この問題を様々な角度から取り上げてきた。

 しかし、今回の問題で最も重要なのは、現職の総理大臣である安倍晋三氏とその夫人・昭恵氏が、この「極右カルト」とも言うべき森友学園と極めて近い関係にあると思われることだ。森友学園が豊中市に建設中の「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長には昭恵氏が就任しており、この学校建設のために塚本幼稚園で「安倍晋三記念小学校」という名義で寄付が募られていたということは、IWJがこれまでお伝えしてきた通りである。

▲「瑞穂の國記念小學院」公式ホームページより(現在は削除)
▲「瑞穂の國記念小學院」公式ホームページより(現在は削除)
▲塚本幼稚園退園者の方より提供していただいた実際の振込用紙(赤い囲みはIWJによる)
▲塚本幼稚園退園者の方より提供していただいた実際の振込用紙(赤い囲みはIWJによる)

 この2枚の写真を見れば、安倍総理と昭恵夫人が、自らと考え方の近い森友学園側の求めに応じ、国有地の払い下げに関して何らかの便宜を図ったのではないか、という疑いがわく。特に昭恵氏は「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長まで引き受けているのだから、記者会見を開くなどして、国民に対し一連の疑惑に関して説明する責任があるはずだ。

 以下、安倍総理夫妻と森友学園の関係について、改めて検証する。

記事目次

昭恵氏「もし(小学校に安倍晋三記念という)名前をつけていただくなら、総理大臣を辞めてからにしていただきたい」——総理退任後に「安倍晋三」の名前が入る可能性?

 2月21日、テレビ東京の情報番組「ゆうがたサテライト」が、スクープ映像を放送した。2015年9月に塚本幼稚園で行われた、安倍昭恵氏による講演の様子である。教育勅語を園児に暗唱させることで知られる同幼稚園の経営者・籠池泰典氏とともに保護者の前に現れた昭恵氏は、この講演の中で次のように発言している。

 「こちらの教育方針は、主人(安倍晋三総理)も素晴らしいと思っていて、先生(籠池氏)からは、安倍晋三記念小学校という名前にしたいと、当初は言っていただいていたんですけど、主人が『総理大臣というのは、いつもいつもいいわけではなくて、ときには批判にさらされることもある』と。『もし名前をつけていただくなら、総理大臣を辞めてからにしていただきたい』ということでした」

▲テレビ東京「ゆうがたサテライト」公式ホームページより
▲テレビ東京「ゆうがたサテライト」公式ホームページより

 このように昭恵氏は、安倍総理が「もし名前をつけていただくなら、総理大臣を辞めてからにしていただきたい」と語ったのだと確かに発言している。要するに安倍総理は、まさに総理在任中に籠池氏から「安倍晋三記念小学校」という名前の使用を打診されていたのであり、総理退任後ならという条件つきで、名前の使用を承諾したというのである。

 だが、この昭恵氏の発言内容は、安倍総理による国会答弁と明確に食い違う。安倍総理は2月17日の衆議院予算委員会で、以下のように発言しているのである。

 「私、そもそも、今、話をうかがって初めて知ったわけでございますが、これは私が総理を辞めたときにうちの妻が知っておりまして、その中でそういう、いわば私の考え方に非常に共鳴している方で、その方から『小学校をつくりたいので、安倍晋三小学校にしたい』という話がございましたが、私はそこでお断りをしているんですね」

▲国会で答弁する安倍総理——2017年2月17日、衆議院予算委員会
▲国会で答弁する安倍総理——2017年2月17日、衆議院予算委員会

 このひとつながりの文章の前段と後段でまったく矛盾したことを言っているので、まずはそこから指摘していかなければならないのがややこしい。

 安倍総理は前段で、「私、そもそも、今、話をうかがって初めて知ったわけでございます」と「寝耳に水」とばかりに「初耳」であることを強調する。

 その後段で、「私の考え方に非常に共鳴している方」すなわち籠池泰典氏から「『小学校をつくりたいので、安倍晋三記念小学校にしたい』という話がございましたが、私はそこでお断りをしているんですね」と、安倍晋三氏自身が、籠池氏のことを「思想を同じくする同士」であり、小学校に自身の名前を刻むことを打診された事実を認めているのである。これは、「初めて聞いた話」という前段の言葉とまったく矛盾する。

 この矛盾点については、前段の「初めて聞いた」というのがまるまる虚言なのであろう(そうでないと説明がつかないし、常人の言葉として理解もできない)。しかし、後段の言葉も、安倍昭恵氏の発言と矛盾する。

 また安倍総理は「私が総理を辞めたときにうちの妻が知っておりまして」と、昭恵氏を通じて籠池氏と知り合った経緯を認めた上で、「安倍晋三小学校」と学校名に名前を刻みたいという打診については、「私はそこでお断りをしている」と述べている。この答弁は、前出の昭恵氏のスピーチ中の、総理在任中に籠池氏から打診があり、名前を付けるなら「総理大臣を辞めてからにしていただきたい」と安倍晋三氏が語ったという発言と、明らかに矛盾している。

 嘘をついているのは安倍総理か、それとも昭恵氏か。両者に対する疑惑は深まるばかりである。

矛盾する籠池氏の発言〜「瑞穂の國記念小學院」は、いずれ「瑞穂の國安倍晋三記念小學院」に改称予定か


 「瑞穂の國記念小學院」と安倍総理夫妻の関係について、理事長の籠池泰典氏自身による証言も存在する。籠池氏は2月20日にTBSラジオ「荻上チキ Session22」(2017年2月20日)に生出演し、MCの荻上チキ氏の質問に答えて次のように語っている。(…会員限定ページへつづく)

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