「リーマン並の株価下落で年金資金26兆円消失」の衝撃 民主・長妻代表代行がGPIFリスク問題で政府を追及 ~損失のツケは国民へ!? 2015.1.29

記事公開日:2015.2.2取材地: テキスト動画
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(取材:IWJ・佐々木隼也、記事:IWJ・石川優)

※2月2日テキスト追加しました!

 民主党の長妻昭代表代行は1月29日、民主党本部で代表代行就任後はじめての定例の記者会見を行なった。代表代行には蓮舫参議院議員も就任したことから、定例会見は毎週交代で行なうという。

 IWJは、GPIFにおける年金積立金の株式運用比率引上げに伴うリスクの問題について、損失が出た場合の責任の所在をどう考えるかと質問。長妻代表代行は、「政府のリスクに対する責任、説明が不十分な責任は追及したい」との考えを述べ、実際に損失が出て、保険料が上がるなどの措置をとらざるを得ない時には、総理、厚労大臣ともに代替わりしており、「結局は、国民が責任をとらされる」と懸念を示した。

■ハイライト

  • 日時 2015年1月29日(木) 17:00~
  • 場所 民主党本部(東京都千代田区)

予算委員会で格差問題を取り上げた狙いとは

 会見の同日、衆院予算委員会で質疑を行なった長妻代表代行は、格差の問題やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の問題を取り上げた。

 長妻代表代行は格差問題について、安倍総理に格差是正への理解を求めたが、期待はずれに終わった印象を話した。

 「格差ということが国際的にも、日本においても、最大の問題の一つだと思っている。格差が拡大していることで成長の基盤がボロボロになりつつある。成長の基盤が揺るがされているという強い問題意識を持っている。その意識を是非、共有して欲しいということで、(安倍)総理に、丁寧に、OECDのレポートも読み上げ説明させていただいた上で、質問した。願わくば、安倍総理にこの格差是正ということを、適切な分配がなければ、持続的な成長はできないんだということを、強く思っていただくことを狙ったんですが…」

GPIF・年金積立金の株式運用リスク問題――渋々出してきた政府答弁、説明逃れする姿勢

 長妻代表代行は、「GPIFにおける年金積立金運用リスクの想定損失額等に関する質問」を昨年2014年12月に政府に提出し、1月9日に政府答弁書が公表された。この長妻氏の質問主意書により、年金積立金の想定される損失額は「26.2兆円」にのぼるとされる政府答弁引き出された。長妻氏は、この政府答弁書を元に、会見同日の衆院予算委員会でも政府を問いただした。

 会見で長妻代表代行は、あらためてGPIF・年金積立金の株式運用比率引上げに伴うリスクについて話した。

(…会員ページにつづく)

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