2010年2月3日(水)、衆議院議員会館にて、岩上安身が、鈴木宗男衆議院議員のインタビューを行った。
(テキストスタッフ・関根かんじ)
2010年2月3日(水)、衆議院議員会館にて、岩上安身が、鈴木宗男衆議院議員のインタビューを行った。
■ハイライト
冒頭、岩上が、鈴木宗男議員に、現在の検察のやり方、報道メディアスクラムについて尋ねた。
鈴木議員は「検察の暴走は怖い。権力を背景にした検察は、正義だという思い上がりがある。8年前、バッシングを受けたムネオハウスや三井物産発電所建設疑惑、アフリカODA疑惑などで、検察が捜査にはいったが、裁判にはできなかった。しかし、世論には、悪いイメージが作られ浸透してしまった。小沢バッシングも同じやり方だ。検察がマスコミにリークし、国民がそれを信じてイメージが作られる。検察用語で、リークすることを、『風を吹かす』と言うが、検察の嫌がることを書いたら出入り禁止になる」と語った。
また続けて「もう一つ怖いことは、検察が虚偽の自白をさせようとしていることだ。取り調べの可視化をしないといけない。現状、千葉法相が自ら発議し、参院を可決させたにもかかわらず、可視化法案に及び腰になっている。起訴されたら99%以上、有罪だ。そして、判検交流は止めるべき。特捜部は、かつてGHQによって作られた隠匿物資捜査部。アメリカ留学組が幅をきかせ出世する。これでは疑惑を生む。かつて自分も逮捕されるまでは検察が正義だと信じていた。しかし、今は事件を作っている、と感じる。そんな自分は、先の国策捜査にひっかからなかったら、政治人生は大きく違っていた」と話した。
岩上が「今後、司法やメディアのあり方は、どのようにしなくてはならないか?」と聞くと、鈴木議員は「元検察の三井環氏を召還し、裏金の話をさせるべき。検察官も、いち行政官だ」と言った。
岩上は「ある時、自民党が検察の弱みをにぎった。それを三井環氏は、けもの道と表現している。今回は、形式犯なのにあまりにも刑が重すぎると思うが」と続けると、鈴木議員は「検察を変える必要がある。検察は自己保身で事件は作ってはならない。検察は国民にえらばれた代表ではない。今回の、検察と小沢氏との戦いも、国家の主権者はどちらだ、という話だ。小沢氏は国民に選ばれた民意の代表だ」と述べた。
岩上が、小沢氏は、今回の不起訴で終了になると思うか? と尋ねると、鈴木議員は「まだまだ終わらないと思う。検察は小沢氏と佐藤優を煙たがっている、とも聞いている。歴史を作ろうとすると、必ず反対する動きがある。それは政治家の宿命だ。そこに負けてはいけない」と語った。
最後に岩上は、小沢氏に対するメディアスクラムがひどすぎる。原口総務大臣の記者会見でクロスオーナーシップの禁止を本国会に提出する、と記者会見で言及した。しかし、これを大手マスコミはまったく報道しなかった。「電波と活字が一緒だ。世界中で、これをやっているのは、日本だけだ」と鈴木議員が答えインタビューは終った。
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