TPPで「聖域」を米国への譲歩案の対象に ~甘利TPP相が会見で言及、関係者への説明「予定なし」 2014.2.18

記事公開日:2014.2.18取材地: テキスト動画

特集 TPP問題

 TPP交渉は現在、日米では農産品などの関税撤廃を巡って難航している。その溝を埋めるべく2月18日、大江博首席交渉官代理とカトラーUSTR次席代表代行が、都内で実務者協議(いわゆる日米並行協議)を始めた。甘利大臣は17日の記者会見で、この協議で「カードを互いに何枚か切る」と語り、米国に対して譲歩案を示す考えを示した。

 18日8時50分から行われた閣議後の記者会見では、この譲歩案について記者から質問が集中した。


「本当の幸せとは何かを、考え直さないといけない」と宇都宮健児氏 ~PARC新作DVD『誰のためのTPP? ―自由貿易のワナ』完成記念上映会後トークライブ 2013.10.25

記事公開日:2013.10.25取材地: テキスト動画

 「日本政府は、農産物の聖域は守れると嘘をついてTPP交渉に入った」──。

 2013年10月25日、東京の日比谷コンベンションホールで、アジア太平洋資料センター (PARC)の新作DVD『誰のためのTPP? ―自由貿易のワナ』の完成記念上映会が開催され、上映会後にトークライブ「TPP参加撤回・批准阻止に向けてできること」が行われた。白石淳一氏、宇都宮健児氏、鈴木宣弘氏ら3名のゲストがTPPの問題点を語り、「TPP参加を撤回させるためには、このDVDを使って、その実態を全国的に広めることが必要」との認識が示された。


TPP交渉は「難航・長期化」する? 一方「12月に政治的決着」の恐れも ~篠原孝議員がバリTPP閣僚会合で報告 2013.10.17

記事公開日:2013.10.17取材地: テキスト動画

特集 TPP問題

 10月1~8日まで、インドネシア・バリ島で行われたTPP関係閣僚会合ならびに首席交渉官会合の中身について、日本の報道はあまりに少ない。安倍政権は「年内妥結を目指し、日本が主導的役割を果たす」と意気込むが、実際は当初想定していた「大枠合意」には至っておらず、各国の利害が対立し、交渉は長期化するのではないか、との見方も出始めている。


聖域を守れないTPP交渉からの即時撤退を求め、大学教員や弁護士らが政府・自民党に要望書を提出 2013.10.9

記事公開日:2013.10.9 テキスト動画

※要望書を掲載しました。

 政府はTPPでも国民に嘘をつくのか。10月6日、インドネシアで開催されたTPP交渉会合を訪れていた西川公也自民党TPP対策委員長は、これまで党が守ると再三強調してきた「聖域」、いわゆる農産物の「重要5項目」についても、関税撤廃の対象になり得るとの発言を行った。

 政府・自民党は昨年の衆院選では「聖域なき関税撤廃には反対」、7月の参院選でも政策集(J-ファイル)に「農林水産分野の重要5品目などを確保できない場合は、脱退も辞さない」と書かれている。