いま、問い直す台湾「ひまわり運動」―民主主義の作り方 2016.6.26

記事公開日:2016.6.26取材地: 動画

 2016年6月26日(日)14時より、京都大学(京都市左京区)で「いま、問い直す台湾『ひまわり運動』―民主主義の作り方」と題した集まりが開かれ、1990年代に台湾大学の学生運動リーダーとして活躍した呉叡人氏(台湾・中央研究院)が基調報告を行うとともに2人の報告と質疑・討論が行われた。


「協定にサインすれば台湾は永遠に属国になる」中国とアメリカ、2つの「帝国」の狭間で生きる台湾 ~岩上安身によるインタビュー 第418回 ゲスト 呉叡人政治学博士 2014.4.11

記事公開日:2014.4.18取材地: | テキスト動画独自

 「協定にサインをすれば、台湾は永遠に属国になる」―。2014年4月11日(金)11時(現地時間)、台湾・台北市内において行われたインタビュー取材で、台湾中央研究院で台湾史研究所副研究員を務める呉叡人政治学博士は、岩上安身にこのように語り、協定への危機感をあらわにした。

 台湾では、3月18日以降、台湾と中国との間の「サービス貿易協定(※1)」の審議をめぐり、協定に反対する学生らが立法院(日本の国会議事堂に相当)の議場を占拠する異例の事態が続いた。呉博士は、協定に反対する理由として、「自由貿易に対する疑念と、中国に対する疑念がある。とりわけ、新自由主義的なグローバリゼーションの流れの中で、台湾の未来が見えなくなることを懸念している」とした上で、3週間・584時間にわたって学生らが立法院を占拠したことについて、「協定阻止のためには、やむを得ない。緊急避難だ」との見解を示した。