2012年4月10日(火)、東京都千代田区の衆議院第二議員会館で「原発事故収束対策PT総会」が行われた。
(IWJ・遠田)
2012年4月10日(火)、東京都千代田区の衆議院第二議員会館で「原発事故収束対策PT総会」が行われた。
■ハイライト
PT(プロジェクト・チーム)は、野田佳彦総理ら4閣僚のみで大飯原発再稼働を判断することに抗議し、「民主党としての統一見解を出すべき」として、緊急提言をまとめた。
この提言には、免震重要棟の設置や、ベントの際に放射性物質を除去するフィルターの設置、改正原子力災害対策基本法に基づく地域防災計画の策定など、住民の安全確保の観点から5項目が盛り込まれている。
平智之衆院議員は「原子炉の安全ではなく、人と環境の安全を基準に加えなければ、再稼働はありえない」と強調し、野田総理らの姿勢を批判した。一方、原子力安全・保安院の深野弘行院長は「安全対策は継続して行っていく」とだけ述べた。
また、保安院の黒木慎一審議官は、大飯原発3・4号機の安全評価について説明を行い、「地震は基準地震動の1.8倍まで、津波は11.4mの高さまでなら燃料損傷に至らないと評価した。活断層の連動可能性を考慮した場合の地震動は、基準地震動の1.8倍を下回る」などと述べた。