2011年1月27日、日本自由報道記者クラブ協会(仮)主催の小沢一郎元民主党代表の記者会見が行われました。日本自由報道記者クラブ協会(仮)は、公的な記者会見の開放を訴え、取材・報道目的なら個人で誰でも会見に参加できるものです。
第一弾の会見として、長年、記者会見の開放を実践してきた政治家として小沢一郎氏を選びました。
会見は上杉隆氏の司会により進行。質問者は、岩上安身、週刊金曜日の伊田浩之氏、田中龍作氏、畠山理仁氏、ニコニコ動画の七尾氏(視聴者からの質問を代読)、神保哲生氏、大川興行の大川総裁、日隅一雄氏、フリーランスの島田氏でした。
小沢一郎氏会見、全文文字起こし
上杉「お待たせしました。小沢一郎衆議院議員においでいただきました。
会の設立と会見の趣旨等は、先ほど、説明をさせて頂いたので省きますが、何と言っても、こういう場を、快く引き受けていただいた小沢一郎さんには、この場を借りて、最初に御礼を申し上げたいと思います。
記者会見ですので、皆さんの挙手の下、きちんと名乗り、質問をしていただきたいと思います。 元々小沢一郎さんは、93年に自由党(自由党結成は98年。「新生党」の間違い)を立ち上げた時に、会見をフルオープンにされました。その後、新進党、自由党、民主党になってからも一貫して、こういう形でフリーランス、海外メディア、雑誌、そして今、インターネットなどの媒体に、色々な話をされていますが、93年の同じ時期に、記者会見で、『こういう会見はサービスだ』という発言を各紙が報道しましたが、その発言の真意はどこにあったのでしょうか」
小沢「(会見はサービスだという)言葉が独り歩きしまして、えらくマスコミの皆さんから批判されたんですけれども、まあ、いわゆる我々の仕事も、政治家も、あるいは行政も、国民の皆さんに対する『サービス』だ、と。それを出来るだけ、国民の皆さんのためにやるということではないか、と。そういう意味で、公共サービスとか、色々な使い方をされてますけれども、それが『してやってやる』、みたいなことに取られたのが、誤解の元だったんでないでしょうかね」
上杉「私自身も当時、新進党の秘書をやっていた関係で、そのあたりの経緯は良く分かっていますが、記者会見というのは公的な機関で開かれているということで、当然ながら、国民と共有する情報です。公人の会見というのは、どの国でも開かれていますが、日本では残念ながら記者クラブというものがあります。小沢さんが言ったのは、まさに『公共、公財』が、記者会見のあるべき姿だと。
だからフリーの記者も、雑誌の記者も、そして海外のメディアの諸君も、全員公平に会見に入ろう、という意味の発言だったのですが、どうも20年間、それが逆に伝わっていた。そういう意味で、20年間も既存メディアから色々と批判されてきましたが、心が折れることはありませんでしたか?」