2013年6月22日(土)14時から、北九州市立男女共同参画センタームーブにて、元NHKアナウンサーでNPO法人8bitNEWS代表の堀潤氏が、約3時間の長時間にわたり講演を行った。堀氏は、今年の4月1日付でNHKを退職している。
(IWJ中継市民・こうのみなと)
2013年6月22日(土)14時から、北九州市立男女共同参画センタームーブにて、元NHKアナウンサーでNPO法人8bitNEWS代表の堀潤氏が、約3時間の長時間にわたり講演を行った。堀氏は、今年の4月1日付でNHKを退職している。
記事目次
■ハイライト
まず堀氏は、約2年前の東日本大震災を振り返り、「大震災時、NHKの視聴率が50%を越えているような状況では、公共放送としてどうしても安全運転にならざるを得ない。しかし、安全運転に徹するあまり、視聴者にとって本当に必要な原発の状況などが届けられていたとは言えない。結果として、多くの方々が放射能の高い地域に避難するなどのことが起こった」と話した。
また、自身が積極的に独自配信していたツイッターのアカウントについても「国会議員からクレームがついた」との理由でNHK上層部から、閉鎖を迫られたことを明かした。この様なNHKの体質について、「現在のNHKは10年ほど前から民間出身者が会長につくようになってから、一気に、産業界との距離が近くなった」とし、NHKは報道機関としての独立性がきちんと確保されていない点について苦言を呈した。
堀氏は、2012年にアメリカ・ロサンゼルスにあるUCLAで客員研究員として留学し、日米の原発メルトダウン事故を追ったドキュメンタリー映画「変身 Metamorphosis」を制作した。
この映画では、1979年にメルトダウン事故を起こしたスリーマイル原発を訪ね、今も周辺住民が放射性物質による汚染の中で生活している様子や、民間監視団体「スリーマイルアイランド・アラート」の取り組みになどについて紹介がさなれた。
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