2013年6月8日（土）18時30分、大阪市天王寺区のクレオ大阪中央において、「橋下市長の『慰安婦』・性暴力発言を許さず辞任を求める集会」が行われた。

• 内容（予定）18:30～21:00
  • 18:30～ 基調講演 高里鈴代氏（基地・軍隊を許さない行動する女たちの会 共同代表、強姦救援センター・沖縄 [REICO] 代表）
  • 19:30～ 報告 ウィメンズセンター大阪／大阪の男女共同参画施策をすすめる会／性暴力救援センター・大阪 (SACHICO)／性暴力を許さない女の会／セクシャル・ハラスメントと斗う労働組合ぱあぷる／ミリネ（朝鮮人従軍慰安婦問題を考える会）

• 日時　2013年6月8日（土）18:30～
• 場所　クレオ大阪中央（大阪府大阪市）
• 主催　橋下市長の「慰安婦」・性暴力発言を許さず辞任を求める集会 実行委員会
• 告知　6/8 橋下市長の「慰安婦」・性暴力発言を許さず 辞任を求める集会 : 【堺からのアピール】教育基本条例を撤回せよ

　冒頭、挨拶に立った主催者は、「5月13日に、橋下徹大阪市長が、『従軍慰安婦は必要だった』と発言したことや、米軍の性犯罪抑制のために風俗の活用を勧めたことは許しがたい」と述べ、さらに、「女性のみならず男性に対しても、性と人権を冒涜（ぼうとく）している」と厳しく批判した。また、会見で橋下氏が発した「誰だってわかる」という発言について、「自分（橋下氏）もそう思っている（従軍慰安婦が必要と思っている）から『誰だってわかる』と言った。それ以外にこの言葉の使い方はない。そんなことは『誰だってわかる』」と皮肉をこめて指摘した。

　続いて、沖縄から駆けつけた高里鈴代氏（基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表、強姦救援センター・沖縄代表）が基調講演を行った。高里氏は、かつて大きな問題となった、「レイプする前に、レイプするとは言わない」という沖縄防衛局長の発言を紹介した上で、「この発言はオフレコ扱いだったが、記者の正しい感性によって記事になった。しかし、橋下さんは記者から聞かれもしないことを、自分から自慢げに話した。あとから『誤報だ』と言っているが、どう聞いても、確信を持って話している。発言は本質を表している」「沖縄の現状を理解していないのに、あたかも沖縄に『進言をした』というような高みからの発言をしている」と厳しく批判した。

　高里氏は、沖縄にあった日本軍慰安所の実態のほか、沖縄に進駐した米軍兵士による強姦や、強姦による出産が多発したこと、加害者の大半が無処罰であったこと、さらに、女性を助けようとした家族や警察官を米軍兵士が殺害する事例があったことなども紹介した。その上で、「現在、米軍内部で女性兵に対する性暴力が問題となり、訴訟も起きている。軍隊は女性を守らない。軍隊は、力の権化（ごんげ）として、そういう（暴力的な）ものである。もし、橋下さんが本当に沖縄のことを想うのであれば、沖縄駐留米軍の削減や撤退を主張すべきだった」と述べた。また、「謝る対象は米軍と米政府と風俗従事者であり、沖縄県民への謝罪は筋違い」との主旨を橋下氏が発言したことについて、「認識不足のまま沖縄に行き、（風俗活用）発言をした。沖縄県民にも謝罪すべきだ」と述べた。

　集会では、橋下氏がかつて、旧遊郭の「飛田新地料理組合」の顧問弁護士をしていたことなどについて、橋下氏を糾弾する意見が参加者から相次いだ。集会の最後には、橋下氏の謝罪と市長職辞任を求める集会アピールを、満場の一致により採択した。