2011年7月12日 野呂美加さんの講演『放射能から子どもたちを守るために、今できること』の模様。
チェルノブイリの事故後、180キロ離れた村で子供達が病気になり、やがて廃村になった。その村での放射線量は0.412マイクロシーベルトだった。
3/27に郡山市を訪れた際、線量が8.788マイクロシーベルトだったにも関わらず、マスクもせずに歩く人々の光景を目の当たりにしたというエピソードに触れ、「これは人災だ」と、怒りを吐露した。
過去に、ベラルーシで放射能被害にあっている子供達を、1カ月程北海道など汚染のない地域に療養に連れて行くという「保養活動」を行ってきたという野呂さんは、放射線が子供に及ぼす影響と、その対策について語った。
「疲れやすい」「飽きっぽくなる」「体の痛み」「風邪が治らず悪化する」など、一見放射能と関係のない症状に見えるものも、抵抗力や免疫力が下がる放射能特有の影響であるという。しかし、様々な症状が出ている子供でも、1か月ほど汚染のない地域で保養することで、症状が改善されたという話を、写真を交えて解説した。
また、日本は食品基準が甘いために、汚染された食品が、放射能の影響を格段に受けやすい子供たちの給食に回ってしまう現状に、強い危機感を持っていると語り、「食品は毎回チェックして、放射線が出たら、妊婦や子供には食べさせるべきではない」と訴えた。
講演後半では、酵素・ビタミン・ミネラルなどを豊富にとる食事や、規則正しい生活を送ることの大切さを説き、「最後には、福島に勝ったと皆で言おう」と、熱く語った。