東日本大震災から2年、坂本龍一氏らが意見 ~つながろうフクシマ!さようなら原発講演会 2013.3.11

記事公開日:2013.3.11取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)

 2013年3月11日(月)18時30分から、東京都品川区立総合区民会館きゅりあんにて、「つながろうフクシマ!さようなら原発講演会」が行われた。東日本大震災から丸2年を迎えたこの日、脱原発へ向けて、新たな方向性を探るヒントが各講演の中で語られた。音楽家の坂本龍一氏は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏と対談し、「情報を持っていない人、関心のない人にどう伝えるのか。考えなければいけない」と、今後の展望を語った。

■ハイライト

  • 上原公子氏(元東京都国立市長)、鎌田慧氏(ジャーナリスト)、内橋克人氏(経済評論家)、大江健三郎氏(作家)、坂本龍一氏(音楽家)、後藤正文氏(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、澤地久枝氏(作家)、清水修二氏(福島大学教授)、吉岡斉氏(九州大学教授・副学長)、落合恵子氏(作家)
  • 主催 さようなら原発一千万署名 市民の会

 2年前の地震発生時刻14時46分に、被災者への黙祷が行われたあと、開会の挨拶を述べた鎌田氏は、安倍政権が原発を再び推進しようとする動きを見せる中、脱原発運動を拡げていくためには、新たな方向性を探り、理論武装していく必要性を訴え、「脱原発の運動は世界的に広まっている。安倍政権の口から出てくるのは、金のことばかり。経済よりも命が大事であることを、世界にも示していきたい」と語った。

 内田氏は「福島第一原発事故後、本当の意味で闘うべき相手は誰なのか、正体がはっきり見えてきた」と述べた。その上で、文部科学省によって、子供たちに原発安全神話を刷り込むことを目的とした学習副読本が、再び配布されている状況、福島原発事故をなかったことにしようとする政府の方針、事故によって地域住民が分断され、対立させられている現状を問題視した。

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

「東日本大震災から2年、坂本龍一氏らが意見 ~つながろうフクシマ!さようなら原発講演会」への1件のフィードバック

  1. 大島俊三(オオシマ・シュンゾウ) より:

     テレビや新聞を唯一の情報源としている人々が大多数であり、多くに人々は情報源を批判的に受け取ることができずにいる。なかでもテレビのキャスターが絶妙なタイミングでポソリと言う「ワンフレーズ」を、視聴者はなるほどと思い、それが視聴者の意見になってしまう。このようなマスコミの現体制維持の姿勢を変えなければ
    、昨年の選挙結果のようになってしまう。しかし、3・11以降にマスコミは本当のことを伝えていないと感じている国民は確実に増えたように思う。その「感じ」はまだ「確信」とはなっていない。体制批判ではなく、その擁護の新聞から、よりましな新聞への講読切り替え、報道番組を見ないという選択をすればそれらに一定のダメージを与えられる。例えば読者の10%の人々がある新聞の講読を止めれば、あるいは視聴率が落ちれば、その会社は深刻になろう。脱原発運動に賛成するなら、思い切って講読している新聞を止めてみてはどうか。原発推進の大企業の製品は買わない無言の運動をしよう。(年金生活者、77歳)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です