2013年2月23日(土)9時から、東京都港区のクレヨンハウス東京店で、佐高信氏の講演「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室『自分を売らない脱原発』」が行われた。佐高氏は「日本には、江戸時代の藩、世襲制が未だに生き続けている」とし、日本の企業の特殊性、それに対して鈍感になっているマスメディアや市民の問題、脱原発に取り組むための視点などを語った。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
2013年2月23日(土)9時から、東京都港区のクレヨンハウス東京店で、佐高信氏の講演「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室『自分を売らない脱原発』」が行われた。佐高氏は「日本には、江戸時代の藩、世襲制が未だに生き続けている」とし、日本の企業の特殊性、それに対して鈍感になっているマスメディアや市民の問題、脱原発に取り組むための視点などを語った。
■ハイライト
はじめに、昨年12月に行われた東京都知事選について、猪瀬直樹氏の当選の背景に、労働組合の存在があった点を指摘した佐高氏は、脱原発を打ち出す民主党候補者の不支持を表明した連合を例に挙げ、「労働組合というものは市民にとって、一番厄介な存在である。彼らは組合の利益だけを守る。脱原発を考える時、連合をどのように変えていくかが大きなポイントとなる」と述べた。
また、チッソ株式会社を例に挙げ、「連合以上に、利益を最優先する会社の存在は、大きな問題である。かつて、チッソの労働組合は、水俣病の原因を追求しに会社に押しかけた市民たちを撃退する側に回った。日本の会社員は、市民感覚を捨てないと勤まらない」と述べ、江戸時代の藩の感覚や世襲制が未だに生きている点を問題視し、日本企業の特殊性を説明した。
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