2013年1月28日(月)12時30分から、東京都千代田区の日本外国特派員協会で、日本外国特派員協会主催「丹羽宇一郎前駐中国大使 記者会見」が開かれた。丹羽宇一郎前駐中国大使は「日中両国が賢者にならなければ。中国のトップ何人かに会って確認したが、すべての人が、日中関係は仲良くという意見だった。日本の首脳陣も同様である」と述べ、公式な記録には、いわゆる棚上げ論は存在しないが、証言はあったとし、日本と中国は良好な関係を築く必要がある、との考えを示した。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
2013年1月28日(月)12時30分から、東京都千代田区の日本外国特派員協会で、日本外国特派員協会主催「丹羽宇一郎前駐中国大使 記者会見」が開かれた。丹羽宇一郎前駐中国大使は「日中両国が賢者にならなければ。中国のトップ何人かに会って確認したが、すべての人が、日中関係は仲良くという意見だった。日本の首脳陣も同様である」と述べ、公式な記録には、いわゆる棚上げ論は存在しないが、証言はあったとし、日本と中国は良好な関係を築く必要がある、との考えを示した。
■ハイライト
最初に、「センシティブな問題なので、母国語で話した方が誤解がない。日本語でやらせていただきたい」と前置きした丹羽氏は、まず、日中関係の基本的な考え方として、中国の権力闘争の歴史を解説した。その上で、「中国だけでなく、世界各国はそれぞれの国内事情を抱えている。人間は権力闘争から脱却することはできない。各国は、複数国との関係を反映した形で対応していくだろう」と指摘した。また、日中国交正常化以前、世界各国が歩んだ歴史的な出来事を挙げ、「日中関係は、日本と中国との関係だけでなく、それを取り巻くさまざまな政治情勢や環境が影響している。世界の多様な環境変化から目を逸らしてはいけない。国際的な広い視点で、日中関係をどのようにしていくか、考えなければいけない」と述べた。
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