「田代検事による捜査報告書虚偽記載は、特捜が組織として『小沢起訴に向けて』やったことが問題」! ~岩上安身によるインタビュー 第190回 ゲスト 石川知裕議員 2012.3.8

記事公開日:2012.3.8取材地: テキスト動画独自
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(IWJテキストスタッフ・荒瀬)

 2012年3月8日(木)、衆議院第一議員会館にて行われた、石川知裕議員へのインタビューの模様。石川議員には主に以下の3点について聞いた。まず、陸山会事件における田代検事の捜査報告書ねつ造問題。次に、先日、新党大地・真民主への参加を表明したこと。最後に、先だって自身のブログに「前原さんは将来の総裁候補である」と書いたこと。これらの質問に対し、石川議員は明瞭な口調で答えた。

■ハイライト

 陸山会事件における田代政弘検事の捜査報告書捏造問題については、「東京地検特捜部が政治家を事情聴取した際、それをリークしたというのは従来であれば考えられないこと」と述べ、世論を誘導することで、「何が何でも逮捕してやろうとする意図があったのではないか」と推測した。

 また、検事総長の国会同意人事化、捜査の可視化など、検察改革の必要性にも言及した。「今回は、録音テープの存在により田代検事の偽造を立証することができた。問題は、検察審査会に対して、捜査報告書請求ができることを、被疑者が知らされていないこと。捜査報告書は、検察審査会が判断材料にする公文書だといえる」と述べ、「今回の出来事を田代検事個人の問題として終わらせるのではなく、組織としての検察のあり方を検証する必要性がある」と語った。

 新党大地・真民主党へ参加した理由については、「鈴木宗男議員が、5年間選挙に出られないこともあり、政党の代表になることで、1つ公的な活動を保証することになる。恩返しの意味もあり、政党に加わることを決めた」と述べた。

 また、「ローカル政党として、北海道を今後どう元気にしていくか、ということが第一の目標であり、天然ガスや北方領土を含めて、やはりロシア外交で円滑な関係を築いていくことが重要だ」と決意を述べた。一方で、「これからの日本は地政学上も米・中の狭間で苦しまざるを得ない世紀になっていくのではないか、日米同盟を基軸にしながらも、より東、アジアを重要視していくことが今後の外交戦略になるだろう」と自身の見解を述べた。

 日本の自立派ともいえる動きについては、石川氏自身はそうした主張はないとしながらも、「核の問題はやはり避けて通れないだろう。徐々に日本の中でも、アメリカに頼っているばかりではいけないという国論は起きてくると思うが、過度にナショナリズムをあおることで、結果的にまた、いつか来た道を歩まないようにしなければいけない」と述べた。

 前原誠司政調会長については、「従来の小沢氏を巡る対立軸の先を見越した場合に、前原氏の総裁候補は充分あり得ると分析している」と語った。

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