末田一秀氏講演「~脱原発に向けて~ 放射能のゴミをどうする?」 2012.12.15

記事公開日:2012.12.15取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・荒瀬/奥松)

 2012年12月15日(土)10時から、兵庫県宝塚市の私立男女共同参画センターで、「末田一秀氏講演『~脱原発に向けて~放射能のゴミをどうする?』」が、原発の危険性を考える宝塚の会の主催により行われた。末田一秀氏(核のごみキャンペーン関西/はんげんぱつ新聞編集委員)が、原発から出る核のゴミの現状について話をした。

■全編動画

  • 日時 2012年12月15日(土)10時
  • 場所 私立男女共同参画センタ(兵庫県宝塚市)

 末田氏は、原子力発電の廃棄物である核のゴミについて、「原料を採掘するウラン鉱山でも、ウランを濃縮する過程でも、原子力発電所を動かすときも、再処理でプルトニウムを取り出すときも、全ての過程で高レベルの放射性廃棄物は作られている。原子力発電所の使用済み燃料は、このまま運転を続ければ3年で保管場所がなくなってしまう。青森県の六ヶ所村の再処理工場は試運転ということで今は稼働していないが、3000トンの容量を持つ使用済み燃料プールには、すでに2900トン以上の使用済み燃料が運び込まれている。核のゴミは、いわば『フン詰まり』の状態にある」と述べた。

 日本が、核のゴミの最終処分として計画している、ガラス固化体という処分方法について、末田氏は「ガラス固化体は、原発一基分の1年間の稼働で約30本作られるが、その1本には、長崎型原爆30発分の死の灰が含まれる。これが国内にすでに1780本、イギリスやフランスの再処理場に依頼した分が海外に872本ある」と述べた。そして、「現在、国内の使用済み燃料プールにあるものを、ガラス固化体に換算すると27000本程度になる。日本の政策では、地下1000メートルに、これを40000本入れる予定でいるが、40000本分の再処理で取り出すプルトニウムは400トン~500トン換算になる。こんなにも大量の、使い道のないプルトニウムを持つことには、まったく意味がない。計画は、ただの絵に描いた餅でしかない」と批判した。

 最後に、末田氏は「脱原発を議論するときは、原子力発電における核のゴミの総量の管理を、必ず考えなくてはならない」と結論づけた。

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