「放射線に関する教育職員セミナー」の全校参加指示の中止を求める、岡山県教育委員会への申し入れ 2012.2.24

記事公開日:2012.2.24取材地: テキスト動画
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 2012年2月24日(金)、「さよなら原発1000万人アクションin岡山実行委員会」による、「放射線に関する教育職員セミナー」の全校参加指示の中止を求める、岡山県教育委員会への申し入れの模様。

■全編動画

  • 日時 2012年2月24日(金)
  • 場所 岡山県教育委員会(岡山県岡山市)

 新しくできた、放射能に関する副読本を使った教職員セミナーの、全校参加指示の中止を求める申し入れ。申し入れ書提出の後、提出者の男性から「この副読本には放射能の危険をほとんど書いておらず、効用が書いてあるだけである。高線量を浴びると死亡するということも全く書いてない。変わりに100μsv以下では癌が増えるという明確な証拠が無いと書いてあり、放射能の被害を低くみつもっており、岡山県に福島から避難してきている家族に対していかにも無駄な避難をしているような印象を与える」と指摘した。

 教育委員会側は、「自分たちは原発推進でない中立の立場であり、平成20年の学習指導要領に30年ぶりに中学校で放射線を指導するというのが入り、24年度実施以前の23年度から移行期間として指導しており、震災前の話だった。放射線がうつるなどという差別もあり、基礎的な知識を子供たちに身につけさせるために国の副読本を活用していくことにした。そのために教職員参加の研修会をやることになった。指導要領にはない小学3年生も入れた。参考資料であり強制ではない。教師の工夫に任せて様々な考えを提供できるようにしている」などと述べた。

 それに対し申し入れ側は教材は偏った内容なので中止していただきたいとし、東京からの避難者の母親から「この内容では逃げたことの理由が子供に共有できない」、神奈川の箱根から避難してきた中山夫妻からは、「給食の食材を赤磐市の教育委員会に聞いてから転居してきた。この副読本は放射線の危険性が書いてなく、正確さにかける。出版、配布をやめていただきたい」、「嘘は書いていないが重要なことは少ししかない。国に従うより県が子供たちのことを考えて判断してほしい」などの発言があった。

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