2012年12月14日(金)8時から、福島市で、脱原発世界会議2の主催による「『フクシマ・アクション・プロジェクト』海外ゲスト福島視察ツアー」に向けたブリーフィングが行われた。また、ツアー終了後の17時からは、同市のふくしまNGO協働スペースで記者会見が開かれた。参加した海外ゲストからは、ツアーの感想と、翌日から開催される、原子力安全に関する福島閣僚会議に対する意見が語られた。
(IWJテキストスタッフ・角田/奥松)
2012年12月14日(金)8時から、福島市で、脱原発世界会議2の主催による「『フクシマ・アクション・プロジェクト』海外ゲスト福島視察ツアー」に向けたブリーフィングが行われた。また、ツアー終了後の17時からは、同市のふくしまNGO協働スペースで記者会見が開かれた。参加した海外ゲストからは、ツアーの感想と、翌日から開催される、原子力安全に関する福島閣僚会議に対する意見が語られた。
■福島視察ツアーブリーフィング
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■記者会見
海外ゲスト福島視察ツアーを実行したのは、福島県内の市民を中心とした、フクシマ・アクション・プロジェクトである。日本政府とIAEA(国際原子力機関)が、12月15日から郡山市で、原子力安全に関する福島閣僚会議を開催することに、危機感を抱いた市民らが立ち上げた。この国際会議が「原子力は安全である」というもとでの議論の場にならないよう注目し、閣僚会議へのアクションを行っている。
ツアー出発前のブリーフィングでは、訪問する飯舘村、南相馬市、伊達市の状況や、現地での注意点などが説明された。また、福島第一原発の事故調査委員会の一員でもある崎山比早子氏から、震災当時の様子などが語られた。崎山氏は「震災直後から現在まで、被曝に対する医療活動はできていない。そんな状況で、大飯原発が再稼動してしまったのは、日本人として恥ずかしい」と話した。
ツアー終了後の記者会見では、フクシマ・アクション・プロジェクトの佐々木慶子氏が「私たちは、IAEAを原子力推進機関だと考えている」と、IAEAや、原子力安全に関する福島閣僚会議に対する思いを話した。ツアー参加者からは、「チェルノブイリの原発事故から、日本は何を学んだのだろうか」(アンドレイ・オザロフスキー氏/ロシア・環境団体ベローナ)、「原子力の危険性は、(原爆を受けた)日本人が一番よくわかっているはず」(モニカ・ゾッペ氏/イタリア・NGOレガンビエンテ)などの声が挙がった。また、海外ゲストたちは、各国の原発の状況やツアーの感想を述べ、日本の脱原発を支援し、翌日からの原子力安全に関する福島閣僚会議に注目していく、と語り合った。