文化放送「夕やけ寺ちゃん活動中」 2012.12.3

記事公開日:2012.12.3取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)

 2012年12月3日(月)15時30分、文化放送にて「夕やけ寺ちゃん活動中」の生放送が行われた。レギュラーコメンテーターの岩上安身は、高速道路のトンネル崩落事故にみる国のインフラ整備について言及。「本音と建前」のコーナーでは、石原慎太郎氏のヘリテージ財団での発言の真意、すなわち、中国に対する日本のナショナリズムを煽り、それを利用しようとするアメリカの筋書きについて語った。

■ハイライト

  • 出演
    寺島尚正氏
    森崎友紀氏
    浜田敬子氏
    岩上安身

 「今日の夕刊読み比べ」では、中央高速道路の笹子トンネル崩落事故が取り上げられた。幅5m、奥行き1.2m、厚さ8cmのコンクリート製の板がおよそ330枚落下し、110mに渡ってV字状に崩れて、確認できるだけで9人の命が失われたこの事故について、岩上は「専門家は、以前から警鐘を鳴らしていた。コンクリートは堅牢な印象があるが、そんなことはない」と述べた。また、日本維新の会の橋下徹代表代行が、公共事業を軽視している例を挙げ、「公共事業は、単に需要供給の問題だけではない。国はインフラを支え続けていく使命がある。新自由主義の果てはインフラの劣化である」と述べた。

 続いて、「夕刊フジ」の中で、北朝鮮が事実上、長距離弾道ミサイル発射計画を表明したことについて、岩上は「これを軍事的な行為と見るのはおかしい。韓国大統領選において、さまざまな影響を与える点を計算に入れた、示威行為である」と話した。

 「本音と建前」のコーナーでは、岩上が、日本維新の会代表となった石原慎太郎氏に、ワシントンのヘリテージ財団で尖閣諸島購入を表明した真意を尋ねたことが紹介された。岩上は「問題は、ヘリテージ財団が出したレポートの中で、中国だけに向けられた日本ナショナリズムの高揚は、アメリカの政治的な目的を達成する絶好の機会だ、と報告していることだ」と話した。アメリカが、莫大な軍事費を日本に肩代わりさせている事や、集団的自衛権を結ばせて、軍事的な一体化、戦争の下請けをさせようとしている点、アメリカのシンクタンクに中国マネーや人脈が入っている点を指摘し、アメリカが永遠に日本のパートナーである、と思い込んでいる石原氏の問題点を挙げた。

 また、日本維新の会の、原発に対する考え方や、最低賃金や介護規制等の政権公約について、石原氏と橋下氏の間で意思統一されていない問題を指摘し、「手を繋いだばかりなのに、両者で言っている事が全く違う。橋下さんは折り合いがつかない事には沈黙している。これこそ野合ではないだろうか」と、岩上は語った。

 AERA副編集長の浜田敬子氏をゲストに招いた「編集長は見た!」のコーナーでは、AERAに掲載された「嘉田党首の卒小沢度」という記事を取り上げた。日本未来の党は卒小沢が達成されていない、という論調に対して、岩上は「何故、大前提として卒小沢でなければいけないのか。未来の党を虚心坦懐に見る際に、そういったフィルターをかけていたら、未来の党の公約を分析できない」と、テーマ設定のあり方を問題とした。

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