IWJは5月30日の知事登庁会見で、森友学園全理事長の籠池籠池泰典氏から「元凶」と名指しされた松井一郎・大阪府知事に、「森友問題は、私学審での認可適当から始まった」との籠池氏の見解を質した。
中継を担当したのは2018年3月14日の会見で、松井知事から「『引き金』ってどういう意味ですか?」と逆ギレされたIWJ中継市民の記者。
これに対し、松井知事は籠池氏とは面識がないと前置きした上で、「逆恨みもいい加減にしてもらいたい。前にも言ったけれど、僕を恨むくらいしか、もう生きていく糧がないのだろうと。僕としては相手にしていません」と私学審には一切ふれず、吐き捨てるように言った。
他社の記者が同じ質問を重ねると、松井知事は「私学審が新しい学校を大阪に参入させようとした事はなんら悪い話ではありません。ただ、その学校を作るにあたって、虚偽の書類を作ったのは籠池さん自身である、そこが一番の問題ということ」と述べるにとどまった。
IWJがこれまで追求してきた、そもそも大阪府による私立小学校の設置基準の緩和が、森友問題の「引き金」となったのではないかとの疑いには、今回も何も答えていない。
IWJは森友学園への国有地払い下げをめぐる問題について、数々のインタビューや取材を通じて、その核心に迫ってきた。こちらもあわせてご覧いただきたい。
また、IWJは2018年5月25日、籠池泰典氏とその妻・諄子(じゅんこ)氏の保釈後の記者会見の模様を中継。録画をアーカイブにアップしているので、以下のURLより、「籠池節」をご覧いただきたい。