山口組傘下の暴力団「山健組」所属の過去を隠して立候補の維新・鈴木篤志市議!松井一郎・維新代表は「鈴木氏とは会ったこともない」の大嘘!一緒に街宣の証拠写真をつきつけたIWJ記者には「記憶にない」の開き直り!! 2018.3.30

記事公開日:2018.3.30 テキスト
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(取材:上杉英世、松本聰 文:松本聰)

 2018年3月27日、IWJ記者は大阪府庁での松井一郎府知事囲み取材で、知事に一枚の写真を示した。

 大阪維新の街宣車に乗った松井府知事がマイクを握っており、その街宣車のかたわらに坊主頭の男性が立っている。日本維新の会の鈴木篤志 奈良県香芝(かしば)市議であり、かつて「五代目山口組・三代目山健組 大真会」に所属していた元暴力団員だった。

 鈴木氏も日本維新の会も、彼が香芝市議選に立候補、当選する過程で、元暴力団員であることを明らかにしていなかった。松井府知事は2月16日の会見で、IWJ記者の質問に「僕は(鈴木市議に)会ったこともない」とまで言い切っていた。

▲松井一郎大阪府知事(右端)と鈴木篤志香芝市議(左端)(A氏提供)

▲上記写真より拡大

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街宣の写真を示すと、松井府知事は「記憶にない」と開き直り!立候補者に対する「身体検査」は人権に関わるなどという詭弁も!

 ところが、実際には「会ったこともない」どころか、IWJが入手した写真が示すように、一緒に街宣までおこなっていたのである。一緒に街宣をおこなった、自分が代表をつとめる政党の公認候補の名前や顔を、松井府知事は忘れたというのだろうか。少なくとも「一度も会ったことがない」というのが嘘であることは、この一枚の写真で明らかである。

 しかし、松井府知事の弁明は驚くものだった。

 記者が示した写真を見た松井府知事は「僕は日本全国応援演説に行く。その場に誰がいたかをすべて記憶しろというのは無理です」と言い逃れ、元暴力団員を公認したことについては、明るみに出てすでに3か月近くになるにも関わらず「暴力団員だった事実も、まだ僕は伝え聞いていないので、答えようがありません」と責任を回避した。

 また、公認するときに候補となる人物の「身体検査」をしないのかとの問いには、「我々はそんなことは聞きません。それこそ、その人の人権に関わるじゃない。地方議員から国会議員まで、『あなたは暴力団員になったことがありますか?』といちいち問い合わせている政党なんてないと思いますよ」と詭弁を駆使する一方で、元暴力団員とわかった今、党としてのガバナンスが問われるのではと質したのに対しては「奈良(なら維新の会)に任せている」と、地方組織に丸投げした。

 香芝市の暴力団排除条例では、暴力団員でなくなった日から5年経過しない者を「暴力団員等」とみなす。鈴木市議が組を破門されたのは2013年だから、17年の市議選の時点では「暴力団員等」として扱われる。法的には「元暴力団員」であっても立候補は可能で、違法ではなく、条例にも罰則は定められていない。とはいえ、条例違反であることは変わらない。大阪府知事であり、政党のトップである松井氏のような人物が、こんな無責任な発言に終止していていいのだろうか。

 日本維新の会が公認した、元暴力団員の鈴木市議とはどんな人物だったのか、IWJは鈴木市議の地元・香芝市に向かった。

立候補にあたり、鈴木市議は最後まで元暴力団員だったことを隠し続けた!

 2018年2月16日、IWJ記者は奈良県内でA氏という人物に会った。A氏は鈴木市議が組員だったという、同じ「五代目山口組・三代目山健組 大真会」に所属していた過去があり、「かつて鈴木市議の面倒を見ていて、30年来のつきあいだ」という。A氏は今では暴力団から足を洗い、「カタギ」の仕事についている。

▲今年、関係者の下に届いた匿名の年賀状に使用されていた画像(A氏提供)。上半分は、山健組の代紋に「大真会」と書かれた組事務所内で、組員の制服を着た鈴木市議の姿が。当時は「甲野篤志」という通り名で、組の名称の入った名刺を作っていた(左上赤枠内)。市長選では松井氏と写真を並べたポスターが作成され、市内に貼られた(左下)

 さらに、A氏は鈴木市議について「組織のメンバーとしてもそうだが、そもそも人間としてダメだった」と過去をふり返った。

 「デリバリーヘルスやうどん屋、浄水器リースなど様々な仕事をさせたが、何をやらせてもいい加減で使えない人間だった。2009年には、酒気帯び運転で2年間の免許取り消し処分も受けている。私自身、会社の設立資金の提供や管理費の滞納など、鈴木とつき合う中で2100万円もの損失を被らされている」。このため、A氏は現在訴訟の準備を進めているという。

▲鈴木市議に対する運転免許取消処分書(A氏提供)

 鈴木市議が香芝市の市議会議員になりたいと言ってきた2016年末、A氏は自分の知人で、当時は日本維新の会所属で奈良県内の別の市で議員を務めていたB氏に依頼し、維新の公認を取りつけている。鈴木市議は香芝市出身ではなく、地元での知名度もなかったが、維新に公認されたことにより当選。後述するが、維新の川田裕(ひろし)県議が「旭ヶ丘ニュータウン」の住民の票をとりまとめたのが勝因だという。

 A氏は出馬に際して「暴力団だったことは絶対言っておかなければいけない」と釘を刺していたそうだが、鈴木市議は最後まで適切な行動を取らずに隠し続けたという。

 鈴木市議は当選後、議会ではゴミ問題などを追及しているが、「川田県議の作文を読んでいるだけ」との指摘も。公認の手助けをしてくれたB氏にも「不義理をしている」とA氏は言う。「お世話になった方々を裏切り、借金を踏み倒し、嘘をつき、しかも議員のくせに、しゃべりも下手」と、A氏は鈴木市議を散々になじる。「こんな人物を、川田県議がなぜ重用しているのか、わからない」と言って、A氏は首をひねった。

 なぜ「そんな人物」が市議になれたのだろうか。取材を進めた。

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