麻生太郎財務大臣(以下、麻生)「本日、佐川国税庁長官から理財局局長時代の国会対応に丁寧さを欠き、国会審議の混乱を招いたこと、また、行政文書の管理状況について、様々な指摘を受けていること、さらに今回取り沙汰されている決裁文書の国会提出の担当局長であったこと、等をふまえて国税庁長官の職を辞し、退職したいとの申し出があり、本日付で退職させております。
また、私のほうから、佐川に対して、今後とも捜査当局による捜査や財務省が行う調査に対して、真摯に協力すべきこと、捜査や調査の結果次第では、さらに重い懲戒処分に相当すると判断される可能性も否定できないことから、仮にそうなった場合には退職後でも私の指示に従ってもらうことを申し渡し、佐川もこれを了承しております。本日、佐川から申し出があった範囲においても、国有財産行政に関する信頼を残ったことを踏まえ、減給20%3ヶ月分の懲戒処分を実施することとし、国税庁長官の職は藤井国税庁次長に代行させます。
次に、現在取り沙汰されている決裁文書の件については、報道があって以降、捜査当局による捜査への影響にも留意しつつ、しっかりと調査を進めるよう指示してきたところですが、まずは文書の有無(ゆうむ)に、有り無しについて現時点で分かっているものは全てはっきりさせるべく、この週末も通じて、通して、作業するようにしておりますので、来週早々にもお示しできるようにさせたいと思っております。私のほうからは以上です」