東日本大震災により生じた廃棄物の試験処理説明会 2012.11.13

記事公開日:2012.11.13取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・久保元)

 2012年11月13日(火)、大阪市此花区の此花区民ホールにおいて、「東日本大震災により生じた廃棄物の試験処理説明会」が開催された。大阪市が11月下旬の実施を予定している、岩手県から受け入れる震災瓦礫の試験焼却について、大阪市民に概要を説明し安全性への理解を求める目的で、大阪市と大阪府ならびに環境省が実施した。説明会への参加資格は大阪市民のみとし、市外居住者の入場は拒否した。入場の際には、大阪市内に居住していることが証明できる身分証などの提示を市民に求めたほか、手荷物検査を実施するなど、厳重な警備体制を敷いた。

■全編動画
-大阪Ch1 東日本大震災により生じた廃棄物の試験処理説明会
・1/4 (説明会開始前の会場の模様)

・2/4
※動画データ変換のトラブルにより、2:25より一部音声が破損しています。

・3/4 (14:00~廃棄物の試験処理説明会)

・4/4 (11:00~説明会前に4人が逮捕されたことに対する抗議の模様)

-大阪Ch2 がれき処理反対派による説明会場占拠の模様
・1/4

・2/4

・3/4

・4/4

  • 日時 2012年11月13日(火)
  • 場所 此花区民ホール(大阪府大阪市)

 説明会には市民250名(主催者発表)が来場した。担当者がマイクとスライドを用いて、瓦礫焼却の安全性を説明する形式で進行しようとしたが、「説明会の開催自体が『説明を完了し住民の納得が得られた』と既成事実化するためのものだ」(反対派男性)などの疑念から、震災瓦礫焼却に反対する市民から激しい怒号が飛び交う事態となった。これにもかかわらず、担当者は棒読みで説明を続行。説明がほとんど聞き取れない状況にも関わらず、「説明」は終了した。

 その後の質疑応答も、市民から抗議の声が上がる中で行われた。「バグフィルターでは放射性物質を取り除けない」など、技術的な問題点の指摘や、「避難しにくい障がい者が最も被害を受ける」といった切実な意見、「健康被害が出たらどう責任を取るのか」といった、さまざまな指摘や質問がなされたが、担当者は「安全性に問題はない」との従来からの主張を繰り返した。また、説明会の終盤、「震災瓦礫焼却の日程が決定した」とのニュース速報が出たことを知った市民が、「説明会が終了していない段階で、焼却の日程をマスコミに発表したのはどういうことか」と問いただしたが、担当者は「日程が正式決定したわけではない」と答えをはぐらかしたため、市民の怒りに火を注ぐ結果となった。

 説明会終了後も、多くの市民が「納得のいく説明をせよ」と担当者に激しく詰め寄ったが、あらかじめ待機していた100名を超す機動隊員が市民を強制的に排除し、説明会は大混乱のうちに終了した。

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