新聞などは、自公対希望・維新対共・社・リベラルの三つ巴、などと書くが、まったくの見当違い。議席の椅子取りゲームごっこの視点からすればそう見えるのかもしれないが、改憲という最重要の視点からすると、「自民+希維」の改憲勢力対「共・社+リベラル残党」の改憲阻止派の構図。そしてこれこそがマスメディアが提示しようとしない真の争点を争う図式である。
そして自民は衆院選公約に「緊急事態条項」を「緊急事態対応」と、姑息にも名称を微妙に変えるという小細工を施しつつも、執拗に諦めずしのびこませてきた。
- 自民党の衆院選公約、北朝鮮対応を前面に 憲法改正など重点6項目(産経ニュース、2017年10月2日)
これこそが真の狙い。「ナチスの手口」で、一夜にして戦後憲法丸ごと停止、国民主権も基本的人権も平和主義も終わりにする気です。自公と希望維新でね。
「ナチスの手口」の改憲阻止するには、改憲発議を阻止する必要がある。それには衆院の議席の3分の2を確保しなければならない。その数、155議席。共産・社民・立憲民主党で、現状では取れる議席ではない。
さらに民進党の多くの前職が、「改憲」の「踏み絵」を踏んだ上で、希望公認で大量当選したら、これまでの宗旨をひっくり返して改憲発議に賛成票を投じるであろう。
いかに小池・前原クーデターの打撃が大きなものだったか。だがそれでも155議席を目指さなくては。
大事なことは155。目標は155。Tシャツやプラカードで、この155の拡散を。「ナチスの手口」で日本が一気に軍事ファシズム国家になるのを食い止めるには、改憲による緊急事態条項阻止派が、155議席、必要。合言葉は155。目指すべきは155。枝野氏は立った。あと立つべきは国民だ。
枝野氏が、まずたった1人で旗を掲げた。そして希望の党への「合流」という馬鹿げた政治的詐欺に乗らない民進党若手が4人立ち上がった。一人一人が積み重なって155議席まで届く。
…と、ここまで書いたが、今回の衆院選から衆院定数は465となり、3分の2は310、3分の1は155となる。改憲発議は、3分の2以上なので、310で可能、改憲阻止派が155でも発議可能となってしまう。
通常、議長・副議長は与党から出され、自民か希望か、どちらかから出されるにせよ、彼らに投票権があるかどうかで、答えは変わってきます。
衆議院広報課に問い合わせたところ、「改憲発議の場合、含まれるか否か、学説が諸説あり、現時点ではなんとも言えない」との回答。初めての試みなので、衆議院でも、まだ決まっていないそうだ。
議長らが中立で投票権なしとすると、155で発議阻止できますが、カウントされると、156でないと阻止できません。なので、こおまで何回か書いてきた155という数字については、記事などは書き換え、ツィートにも返信の形でその旨を伝えました。必要なのは156議席以上です! 目指せ、156議席!
- 【岩上安身のツイ録】訂正 改憲発議を阻止する数字は155ではなく156に直します 2017.10.4
改めてお願いします。「156」、この数字をぜひ胸に刻みつけ、拡散してください! 改憲発議を、緊急事態条項の導入をさせないための、「私達」の「民主的」な国を守るための数字です!
※2017年10月3日付けのツイートを並べ、加筆して掲載しています。