2012年11月11日(日)、福島県の伊達市役所シルクホールにて「第4回福島原発事故による長期影響地域の生活回復のためのダイアログセミナー 子供と若者の教育についての対話」第2日目が行われた。
※配信時に通信状況の悪さのために省略された映像も加わっております。
記事本文冒頭で指されている動画は4本目以降となります。
(IWJテキストスタッフ・関根/奥松)
2012年11月11日(日)、福島県の伊達市役所シルクホールにて「第4回福島原発事故による長期影響地域の生活回復のためのダイアログセミナー 子供と若者の教育についての対話」第2日目が行われた。
※配信時に通信状況の悪さのために省略された映像も加わっております。
記事本文冒頭で指されている動画は4本目以降となります。
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中継映像は「飯舘の小学校では」と題する広瀬要人氏(飯舘村教育長)の講演途中から始まった。震災直後からの、各学校の復興事業、飯舘村における教育現場と放射線教育への対応、教育者への研修の内容とその方法について報告した。また放射線教育の課題について言及した。最後に、被災地に対する差別、風評被害をなくす国民的取り組みの必要性を訴えた。
次に「伝統文化の継承:霊山太鼓と地域の子供」というテーマで、大友靖子氏(伊達市霊山)がプレゼンテーションをした。大友氏は、女性として二番目の霊山太鼓の打ち手である。霊山町地域と、町に伝わる数々の祭などの伝統文化と霊山太鼓を紹介した。昨年は中止、今年は再開となった霊山太鼓祭の顛末や、参加者、とくに子供たちの様子などを語った。動画で練習風景の映像を見せた後、実際に、霊山町の子供たちを会場に招いて実演を行った。(映像には最初の音のみ収録)
3人目として、「放射線教育の課題について~理系・文系問題からみた教育モデル~ 文理融合型の学部教育から教育モデルを考える」をテーマに、水野義之氏(京都女子大 現代社会学部)が演台にあがった。水野氏は「教育とは何か、放射線の教育モデルとは何かという点について、文系と理系相互の視点を比較検討しながら考察した結果、放射線に対して、文系、理系で理解度がかなり異なっていることがわかった」と話し、「ゆえに文理融合型の観点が必要だ」との結論を提示した。また、放射線防護文化や放射線教育の展望、大学での放射線教育についてなどを語った。最後に放射線教育カリキュラム化の視点を説明、問題提議をして発表を終えた。
水野氏の講演後、セッション6 子供と若者の教育についての対話(第二ステップ)に移り、そのテーマに関連した考え方、感想など、各パネリストが3分の持ち時間で意見を述べた。
休憩前、飯舘村の深刻な実態とそれに対する問題点が提議された。また、放射線教育について、より深く広く、人間の生き方、エネルギーへの取り組み方までを考える必要性に言及した。
後半が始まり、デボラ・オーグトン氏が、今回のダイアログセミナーについての感想を述べた。そして参加者の質疑応答となった。