宮崎駿監督『ハウルの動く城』で描かれた“魂”の解放プロセスとは〜大阪大学大学院・深尾葉子准教授【魂の脱植民地化シリーズ】講演会 2016.11.6

記事公開日:2016.11.10取材地: テキスト動画
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(取材・萩崎茂、文・ぎぎまき)

 『魂の脱植民地化とは何か』の著者であり中国研究者、また大阪大学大学院准教授でもある深尾葉子氏は2016年11月6日、兵庫県西宮市「あんのん舘」で講演を行い、“魂の活動”という視点から宮崎駿監督の『ハウルの動く城』を読み解いた。

 「魂の脱植民地化」とは、東京大学東洋文化研究所の安冨歩准教授が代表として運営してきた研究会。人間が持つ生きる力の発揮がいかにして阻害されるのか、またそれをいかにして除去できるのかという問題を、歴史学・人類学・民俗学・音楽学・生物学・数理科学・心理学などの多角的な視点で考察。深尾氏も安冨氏の共同研究者としてこのテーマを追求してきた。

 深尾氏は『ハウルの動く城』が、呪縛された魂が解放されていくプロセスを描いた作品だということに気づいた時、その完璧なストーリー展開や人物配置に驚いたという。講演中、深尾氏は特徴的なシーンを次々と紹介しながら、登場人物が織りなす魂の歩みを解説していった。

■ダイジェスト動画

  ※著作権の関係上、ダイジェスト動画のみの掲載になります。ご了承ください。
  • 講演 深尾葉子氏(大阪大学大学院経済学研究科准教授)
  • タイトル 【魂の脱植民地化シリーズ】心の中をのぞき見る ―『ハウルの動く城』に見る人間の精神
  • 日時 2016年11月6日(日)14:00〜
  • 場所 あんのん舘(兵庫県西宮市)

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