投開票日まであと2日。新潟県知事選が最終盤に差しかった10月14日金曜日の時点で、ようやく民進党・蓮舫代表が新潟に入り、米山候補応援のマイクを握った。
組織として独自候補の擁立を諦め、「自主投票」を決定した民進党。しかし、近藤昭一副代表や前原誠司元代表、地元の新潟県連代表・黒岩宇洋(たかひろ)議員らなど、民進党の要職にある議員らが、続々と「個人」として米山候補の応援に駆けつける中、「傍観」する態度を崩そうとしない蓮舫代表に対し、民進党支持者からも「なぜ動かないのか」と、疑問視する声が高まりつつあった、そんな矢先の出来事だった。
しかし、投開票日が2日後に迫った2016年10月14日、ついに蓮舫代表が新潟入り。県民に向け、米山候補への投票を呼びかけた。
- 司会 佐々木寛氏(新潟に新しいリーダーを誕生させる会、新潟国際情報大学教授)
- 応援演説 阿部知子氏(衆議院議員、民進党)/山本太郎氏(自由党共同代表、参議院議員)/五十嵐暁郎氏(立教大学名誉教授)/皆川榮一氏(新潟水俣病阿賀野患者会)/笠井亮氏(日本共産党、衆議院議員)/橋本桂子氏(みんなで決める会)/福本圭介氏(新潟県立大学准教授)/泉田知事メッセージ代読/蓮舫氏(民進党代表、参議院議員)ほか
- 候補演説 米山隆一氏(新潟県知事選候補、無所属)
- 応援演説 森裕子氏(選対本部長、参議院議員)
- タイトル 市民のための「新潟県政」を語ろう!緊急大集会 ―民進党 蓮舫代表、自由党 山本太郎共同代表、民進党 阿部知子衆議院議員ほか
- 日時 2016年10月14日(金)18:00〜
- 場所 ラブラ万代十字路(新潟市中央区)
- 主催 新潟に新しいリーダーを誕生させる市民の会
過去の冷ややかな蓮舫氏の発言!「私は県連が機関決定したことは覆さない」
新潟県知事選において、民進党が「自主投票」を決定し、米山氏と袂を分かったのは、これまでIWJが報じてきたとおりである。
蓮舫代表は、告示日の9月29日に開いた定例会見で、新潟県知事選について「私は組織(県連)が機関決定したことは覆さない」と述べ、「県民がどのような思いをもって投票行動に出るか注視したい」と、投開票が終わるまで「傍観」する姿勢を明らかにしていた。
▲民進党の蓮舫代表――9月15日、民進党臨時党大会にて
しかし、もともと「同志」である米山候補を応援したいと考えた民進党議員らは次々と新潟入りし、それぞれが米山候補への投票を呼びかけた。
蓮舫代表が新潟入りした10月14日には、江田憲司代表代行も登壇。他党からも小池晃議員(日本共産党)、山本太郎議員(自由党)、木戸口英司議員(自由党)、吉田忠智氏(社民党)なども駆けつけた。
「なんて重い言葉だろうと思いました」〜蓮舫代表が駆けつけた理由は昨晩の米山候補からの一本の電話!
何が蓮舫代表を突き動かしたのか。新潟駅で応援演説に立った蓮舫代表は開口一番、その理由を説明した。