「3ポイント差で負けているが必ず追いつく!」〜議運筆頭理事として安保法に猛抵抗した民進・前川清成氏(奈良県)が咆える!「安倍総理にどうしても我慢できない」と憤り! 2016.6.25

記事公開日:2016.6.25取材地: テキスト動画
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※6月25日、テキストを追加しました!

 奈良県の野党統一候補が追い上げなるか――。

 今回の参院選で改選をむかえ、3期目に挑もうとする民進党奈良選挙区・前川清成(きよしげ)候補。参議院議員の現職である。2016年6月25日、JR奈良駅前でマイクを握った前川候補は立憲主義、民主主義を蹂躙する安倍政権に怒りを向けた。

■全編動画

  • スピーチ 池田真紀氏(元衆院北海道5区補選候補)/前川清成氏(参院選奈良選挙区候補・現職、民進党)/猪奥美里(いおく・みさと)氏(奈良県議会議員、民進党)/細野歩氏(日本共産党奈良県委員長)/梶川虔二氏(奈良県議会議員、社民党奈良県連合幹事長)/稲葉耕一氏(新社会党奈良県本部委員長)/大野至氏 (SEALDs KANSAI)
  • (※集会後行われたパレードは録画に含まれません)

 「自公で過半数をとり、改憲勢力で3分の2をとるだろうという各紙の記事に愕然とした。でも、絶対に負けない!」

 弁護士でもある前川候補は、司法試験を受けるにあたって「人生をかけて法律、憲法を勉強した」と振り返り、「安倍総理は、法の支配や憲法にあまりに傲慢で、あまりに無知。どうしても我慢できない」と憤る。

 「安保法案の強行採決は暴力だ。安倍政権は数の力で憲法を無視した。民主主義国家には、どこにでも憲法があり、憲法に基づいて政治が行われる。憲法を無視し、力で乗り越える政治は『独裁』だ。今のままでは政治が危ない」

 前川候補は、「この参院選で改憲勢力が3分の2をとれば、本丸9条が変えられてしまう」と危機感を示し、「歴史を振り返ったときに、この夏の参院選が平和国家・日本の分かれ道だったと、後世の日本人にそんなことを言わせたらあかん」と熱を込める。

 「毎日新聞にこっそり教えてもらったデータでは、今、私は(自民党候補に)3ポイント差で負けている。これからの2週間で必ず追いつく。7月10日、一緒に平和の議席を守れた、奈良の議席を守れたと、その喜びを分かち合いたいと願っている」

 この日の街頭演説には、北海道5区補選で「野党統一候補」として選挙戦をたたかい、惜敗した池田真紀氏が応援演説に駆けつけた。

 池田氏は、「若者は奨学金を借りなければ大学にもいけず、昨年も134万人の若者が奨学金を借りざるをえなかった。そして今、17万人が返済を滞納している」と現状を憂い、「若者の就職は非正規雇用だが、すぐにローンの返済が始まる。こうした問題をこじあけたのが前川候補だ」と訴えた。

 前川候補は高校授業料無償化や奨学金問題に取り組んできた議員だ。2016年3月29日の予算委員会でも、前川候補は安倍総理に「給付型奨学金」や、学費の半減を提案。そして、その夜、安倍総理は記者会見で「本当に厳しい状況にある子どもたちには、返還が要らなくなる給付型の支援によって、しっかり手を差し伸べる」と表明した。

 池田氏は、「この問題に真剣に取り組む国会議員がどれぐらいいるか。地域の実態に向き合い、政治につなげる必要がある」と主張。「前川候補を日本のために押しあげてください」と呼びかけた。

 前川清成候補について、元日経新聞で国会ウォッチャーの宮崎信行氏は、IWJ特番の中で次のように評している。

 「前川議員はサラ金撲滅などに取り組んだ正義感溢れる方。議員運営委員会の筆頭理事を2年間つとめ、安保法案の審議の際は、外でSEALDsが『憲法違反!』とコールしているときに、国会の中で『憲法違反!』と叫んでいた、前線部隊長でもある。連帯保証の廃止なども先頭に立って訴えてきた、本当に尊敬に値する人物だ」

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 現在、自民党新人・佐藤啓氏が優勢だと言われているが、「奈良選挙区にはおおさか維新の会が候補者(吉野忠男氏)を立てるので、維新の候補者が自民と民進、どちらの票を食うのかで結果が分かれる」というのが宮崎氏の見立てだ。

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