山梨県の「野党統一候補」として参院選にのぞむ民進党公認・宮沢由佳候補が2016年6月24日、ライフガーデン韮崎前で「子育て支援」の重要性を訴えた。
宮沢候補はこれまで「NPO法人子育て支援センターちびっこはうす」などを設立し、山梨県で子育て支援に取り組んできた。「子どもは未来だ」と語る宮沢氏は、「子どもの6人にひとりが貧困」に陥っているという事実を直視する。
「どうして普通に結婚し、普通に子どもを育てられる社会ではないのか。子どもを守り、平和を守りたい。『高齢者のことも言いなさい、経済のことも言わないとダメ』とアドバイスを受けるが、子どもがいなければ誰が(高齢となった時に)介護をし、誰が経済活動をするのか」
そのうえで宮沢候補は、「幸せに成長できる社会こそ明日のある社会だと思う」と述べ、支持を訴えた。
- 弁士 野田佳彦氏(民進党最高顧問、元内閣総理大臣、衆議院議員)/宮沢由佳氏(参院選山梨選挙区候補・新人)
- タイトル 参院選 民進党 山梨選挙区 宮沢由佳候補 街頭演説 ―応援弁士 野田佳彦 最高顧問
- 日時 2016年6月24日(金)14:00〜
- 場所 ライフガーデンにらさき前(山梨県韮崎市)
- 告知 宮沢由佳氏サイト
この日、宮沢氏の応援に駆けつけた同党の野田佳彦前総理大臣は、「イギリスが国民投票でEUを離脱する方向が強まり、急激な円高株安に陥った。安倍政権は皆さんの年金資金を株にたくさん投資している。今日は大損となった」と批判した。
「(公的年金を運用は)3ヶ月ごとに実績を発表しているが、今年の1?3月も数兆円単位で損をしている。これは皆さんのお金。本来、参院選中に数字がわかるはずだが、安倍政権は公表しない。自・公の責任になるので、投票後に公開する。これが民主主義国家なのか」
▲宮沢候補の応援演説に駆けつけた野田佳彦前総理大臣
野田氏は子どもの貧困問題にも言及した。「家でご飯を食べられない子どもが出てきており、夏休みの後は痩せて登校する子どもがいるという。これは、分配が間違っているのではないか」と指摘し、「世界3位の経済大国で食べることもできない子どもが出ているなんて、政治の失敗だ」と訴えた。
この日の野田氏は、歯切れがいい。
「アベノミクスは失敗した。こんなものは(選挙の)争点じゃない。あの人はちょっとズルいすよ。毎回アベノミクスと言っている。3年前も言った。しかし経済を良くしないで、特定秘密保護法の強行採決をした。1年半前の衆議院解散総選挙の時もアベノミクスを論点にしたが、経済を良くしないで、安保法の強行採決。今回も三度、アベノミクス、アベノミクスと言って、憲法改正でしょ。こんなやり方、王道じゃない。邪道だ!」
さらに安倍総理の「立ち合いの汚さ」を横綱・白鵬になぞらえて批判した。