今日、ベルギーのブリュッセル空港と地下鉄で爆発があった。ロイター通信によると、ベルギーの公共放送はブリュッセル国際空港の爆発は自爆テロだと報じたという。現時点で、13名の死亡が報じられている。
.ベルガ通信によると、空港での爆発の直前には発砲があり、アラビア語での叫び声が聞かれたという。ベルギーの内相はベルガ通信に対し、国内全土でテロ警戒レベルを最高に引き上げたと明かした。
ブリュッセルでは今月19日、昨年11月のパリ同時多発テロ実行犯メンバーとして指名手配中だったベルギー出身のサラ・アブデスラム容疑者が逮捕されていた。イスラム過激派による報復テロの可能性も指摘されている。
ブリュッセルでの爆発は「差し迫った脅威」があるとして厳戒態勢に。警戒水準は最高レベルに引き上げられ、市内の地下鉄や店舗、公共ビルなどが閉鎖された。
ベルギーのレインデルス外相は事件前日の20日、パリの同時多発テロに関与が疑われるサラ・アブデスラム容疑者について、「ブリュッセルで再び何かを始める準備をしていた」と発言していた。
ブリュッセル空港のフライトは全てキャンセルされた。ベルギーのレインデルス外相は、ベルギー当局はアブデスラム容疑者が、彼の周りに新規のネットワークを築き、数個の兵器を持ち出し可能にしていることを突き止めたと語った。
ユーロスター鉄道はブリュッセル南駅への高速運送サービスを停止させた。これは英仏海峡トンネルからロンドンとブリューセルとパリを結ぶ運航サービスである。また、フランスのベルナール・カズヌーブ内相は、1600名の警官を追加配備すると発表した。
ロンドン警視庁のマーク・ローリー警視監は主要箇所に警官の追加配備を指示。ベルギー当局とも連携を取っていると述べた。
ベルギーのシャルル・ミシェル(Charles Michel)首相はテロリストが空港と地下鉄で殺人を行った、「我々が恐れてきたことが起こった」とテレビの記者会見で述べた。
ベルギーのフレデリク・ファン・リーウ検察官は3つの爆発(2回がブリュッセル空港、1回がマルビーク駅で起きた)、どれも「テロ攻撃」であったと述べ、そのうちの1回だけが、恐らく自爆によるものだと語った。
ベルギーのテレビ局Ring TVは、毛布、水、食料、医療品の必須品目を暫定的避難所としている体育館に持ち込むよう、ブリュッセル空港周辺在住の市民に呼びかけた。
ベルギーのデ・ブロック厚生担当大臣は、検察官が自爆攻撃によるものとする爆発により、ブリュッセル空港では死者11名、負傷者81名と発言。地下鉄における爆発で、ブリュッセル市交通局は、15名が死亡、負傷者は55名であり、そのなかの10名が重傷であると述べた。
マルガリティス・シナス広報官は「EUの本部があるこの地において、我々は団結し、ブリュッセル市民と完全に連帯してテロに立ち向かう」と述べた。
ベルギーの公共放送局VRTは爆破による死者数を34名に引き上げた。20名が地下鉄における爆発で、14名が空港の爆破による死者だとのこと。151名程度が負傷していると見れられている。
フランスのマニュエル・ヴァルス首相は同国の大統領が召集した危機対応会議の後に「我々は戦争状態にある。ここ数ヶ月間、ヨーロッパは戦争行為の対象とされてきたのだ」と語った。
ベルギーの公共放送局RTBFによると、マルビーク駅で起きた爆破は、3両の列車が近くの次の駅、アルツ=ロイ駅へと向かうために駅を出発した時に起きたもので、爆破は真ん中の車両で起こった。運転中の乗務員は即座に電車を停止。前後の車両を切り離した、とブリュッセル市交通局は述べたのだという。
ベルギー当局の要請により、リエージュの近くに位置するティアンジュ原発は必要最低限の職員以外は避難させたと、ティアンジュ原発を運用するフランス企業、エンジーの広報官は答えた。
イスラム国が犯行声明を出した。IS系の通信社が報じている。
3月22日未明、イスラエルがヨルダン川西岸のパレスチナ自治区に侵攻開始か。Twitterアカウント「パレスチナ情報共同デスク.JP」が伝えている。